スポンサー リンク
住所:大阪府大阪市中央区大手通3-2-3 【MAP】
電話:06-6947-7739
松屋町筋沿い、マイドーム大阪のすぐ北にある小さな自家製麺のうどん店。
うどんの単品は天カスが入ったハイカラの500円と高めだが、反面セットものが非常にリーズナブルで、ざるうどんやにしんそばとかやくご飯のセット、カレーうどんとご飯のセットで750円だったり、親子丼とミニうどん&そばで780円と、ほぼ単品と変わらない値段で食べる事が出来るのが嬉しい。
それでいて味のほうはしっかり一流で、ダシは100%天然でキレと香りにあふれており、きつねのお揚げは甘くふんわり煮込まれ、ぶっとい海老天は甘みたっぷりでプリプリ、卓上の七味も香り高くて全く抜かりが無い。カレーうどんはダシの旨みが全面に出たタイプで山椒たっぷりの七味が良く合う。ランチタイム一番人気のの親子丼は、甘めのダシにしっかりと下味が付けられた鶏肉がどっさり、そこにふんわり玉子が溶け込んで絶品。
また、そばの方も相当レベルが高く、麺は黒っぽい田舎風で香りが良く、辛味大根と生わさび、うずら卵が添えられてのたっぷりボリュームで650円とは、そば専門店に行く気が失せるほどのハイCP。そして冷たいうどんは温かいものとは違って極細タイプの麺で、ちゅるちゅるぐにゅーんという食感が楽しく、メニューの隅々まで質が高い名店である。
(11/05/26 更新)
以前は「三ツ島更科」という民芸調のそば屋だったのだが、09年の8月に改装し、名実共に讃岐風うどんの店として再スタート。
ビッシバシと接頭語がついた冷やの剛麺は、ギューンとした伸びと歯を跳ね返すようなコシ、キリッとしたエッジ、そして波打つようなねじれと完璧そのもので、香川でもおいそれと見かけないような凄いレベル。ぶっかけや生醤油はもちろんだが、スパイスとダシが濃厚に香るルーがたっぷり入ったアツアツのカレーうどんの中でも、しっかりと麺の存在感を主張しているところは流石である。また、天然穴子が1本丸のまま揚げられるサクサクの穴子天やミディアムレアの鶏天、柔らかな和牛肉など、やたらと豊富なサイドメニューにも全く抜かりが無く、かつ丼なんかも絶品。
値段は全体的にちと高めだが、うどんの量が1人前400gあるのでクォリティを考えればCP的には文句なし。それでも高い、という人には玉子丼とミニうどんのセットを是非。わずか620円という値段で味的にもボリューム的にもここまで至福を感じるセットは他のうどん屋にはまず見当たらない、絶対の隠れお薦めメニューである。
追記:18年秋から門真市駅付近に移転。
(09/08/12 更新)
福島の超人気ラーメン店である「烈志笑魚油麺香房三く」の店主が新たに作った、こっちはセルフうどんの店。メニューはかけうどんやぶっかけ、釜あげの小が250円、釜玉の小が300円、カレーうどん350円がベースで、サイズの違いやトッピングで値段がプラスされていくシステム。
うどんの麺はかなりの太さで、胚芽が入って黒っぽいまだら模様になっているのが独特。基本的にはうどんは茹で置きで、釜あげや釜玉は湯だめ方式だし、冷たい麺でもあまりコシや伸びは感じさせず、全体的に関西式のもっちりした食感になっている。出汁は昆布、イリコ、鰹節が使われており、少しエグみを感じるまでしっかり煮出され、塩気も効かせた大衆的なタイプ。ぶっかけの出汁もしっかり甘辛さが立っている。カレーうどんは出汁とカレールーのバランスが良く、カリッと揚がったモモ肉の鶏天2個、大葉の天ぷら、大根おろしがのった「コケッコカレーうどん」は450円と割安。
トッピングやサイドメニューも豊富で、カラッと通し揚げされる天ぷら、甘辛く煮込まれた牛肉、きつねや梅しそ、大根おろし、揚げ置きだがあっさりでボリュームのあるカツ丼、ソースカツ丼、出汁が効いたかやくご飯、じゃこ飯、いなり寿司の他にも、季節によっては牡蠣天、牡蠣丼なんかもラインナップされる。
7〜10時の朝営業には、かけうどんと卵かけご飯、惣菜小鉢がセットになった390円でボリュームたっぷりのの朝定食、ランチタイムには、うどんとカツ丼で600円になるのセットメニュー、海老、ナス、ししとう、チクワ、大葉の天ぷらに小鉢、うどん、ご飯がセットになった天ぷら定食(800円)などもある。また夜は「そば喜?山く」という蕎麦屋に変化し、そちらはうどんほど安くないので注意が必要だ。
(16/12/09 更新)
野田阪神駅前、野田阪神本通商店街にあるカウンター席のみのうどん店。尼崎や鶴見橋にも系列店があるそうだ。
うどんは、茹で置きを注文後に温めなおしてすぐに出される、いわゆる「立ち食い」スタイルだが、店の中には製麺機が置いてあり、随時うどんが湯掻かれて茹で置きの麺がストックされるシステムになっている。メニューには一応「釜玉」という品はあるが、麺が釜揚げではなくて「茹で置き温めなおし生卵かけうどん」になってしまっているのがご愛嬌(笑)。しかし茹で置きでも麺にはモチモチとしたコシが残っており、ダシもバランスが良くておいしく、かけ(こんぴら)うどんで260円という値段は質を考えれば格安。おにぎりも2個で140円とこれまた安い。かやくご飯は220円と少し高めだが、ほんのりした甘さのダシが良く効いていて大変美味しい。
そして、夏場に是非味わって欲しいのが「ざるうどん」(450円)で、茹でたてを水で締めた麺は、ピシッと立ったエッジとツルツルとしたのど越し、程よいコシと伸びを感じる非常にレベルの高い麺で驚かされる。値段は安くないが麺のボリュームはたっぷりしているので、クォリティを考えたら特筆すべきコストパフォーマンスである。
(10/06/01 更新)
阪神尼崎駅から伸びる尼崎中央商店街の、4番街から少し外れたところにある讃岐風うどんの店。店内には製麺スペースがどかんとあって、他は簡素なテーブルと椅子があるだけ、奥のセルフスペースで注文して受け取るシステムと、本場香川そのまんまのテイストで驚かされる。
しかも麺は、今では香川でもなかなか見られなくなってきた強烈なネジレが入った太剛麺で、あまり伸びは感じないがガッシリとした歯ごたえと手切りの無骨な舌触りが非常に印象的。ダシもイリコがガッチリ効いたタイプで骨の髄まで香川スタイルである。
値段はかけの小が280円、ぶっかけや釜玉が380円からとなっていて、鶏天やゲソ天、かき揚げといった天ぷらやおにぎりがセルフで100円といったところ。ただしサイズだけは香川風じゃなく、小で大人1人前ぐらいの量があるのでお得感は十二分。
トッピングのお薦めは「肉」で、たった100円アップなのに甘辛く煮込まれた柔らかい牛肉がたっぷり入っていて素晴らしく贅沢な気分になれるぞ。カレーうどんも480円とお安めながら、自慢の肉がギッシリ詰まっていて食べ応えは満点だ。
(12/07/20 更新)
オフィス街の中心、堺筋本町のど真ん中にあるサラリーマン御用達の人気うどん・そば店。
単品のメニューは麺類が450円、丼ものが480円からとそこそこのお値段なのだが、これが定食になると一気にコストパフォーマンスが上がり、ご飯と生卵がついたうどん・そば定食が500円、ともに通常サイズの麺類と丼ものがセットになった定食が650円から800円まで、しかも日替わりで丼セットの1つが立ち食いと変わらない600円という値段まで値下げされ、曜日によっては丼単品より安くなる大幅割引になるのだから驚き。セットの麺はうどんとそば、そして温かいダシに入れたものと冷たいぶっかけタイプをそれぞれ選ぶ事が出来る。
出汁の味は全体的に濃い目の甘辛で好みが分かれるところだが、さすが更科の屋号が付いているだけあって、そばは細身ながらも程よいコシと香りが感じられて旨い。平打ち気味に伸ばされたうどんもモチモチとしてのど越しが良く、麺のレベルは値段の割りにかなり高いと言える。卵の黄身がうれしい甘辛のカレー丼や、結構大き目のカツがごろごろ乗ったカツ丼、15cmはある海老天2本が載った天とじ丼など、丼ものの食べ応えも標準以上で腹いっぱいだ。その他にも、日替わりでホタテやアナゴ、タコ、山菜と中身が変わる炊き込みご飯(丼よりは少な目)にうどんがついた550円の中川定食や、うな丼や海鮮丼、マグロ丼など海鮮系がメインのゴージャスな丼が付く650円のスペシャル定食などもあって飽きさせない内容になっている。
(09/06/17 更新)
2013年の夏に激安のラーメンが売りだった「船場ラーメン」が移転し、その後に出来たうどんの店。讃岐ではなく「手打ちうどん」と銘打たれているが、うどんはタモで随時茹でられて水で締められ、ダシはイリコ風味が強めになっているなど、中身はかなりの讃岐テイスト満載なのが面白い。
ランチタイムにはご飯物とセットで450円の定食になる「おろしぶっかけ」は、麺の伸びはいまいちだが細身の割にがっしりした歯ごたえがあり、醤油が立った辛めのぶっかけダシと共になかなか硬派な味わい。長さ20cmの巨大なチクワ天が1本丸々載った生醤油うどん(460円)はこれこそ香川の味わい。通し揚げの海老2尾と海苔、大葉の天ぷらが載った550円の温かい天ぷらうどんも、イリコ風味のすっきりした天然ダシが効いて値段以上の格を感じる品だ。
おろししょうが、天かすはカウンターに置いてあって自由に使うことが出来る。定食以外でも、ランチタイムは単品のうどんに120円プラスで、甘めでコクがあるかやくご飯、卵かけご飯、あっさりと甘い稲荷ずし2個の種類があるご飯物を付けることが可能。
追記:いつの間にか閉店してました。
(13/07/12 更新)
住所:大阪府大阪市北区曾根崎2-7-5 【MAP】
電話:06-6364-5866
営業時間:7:00-28:00(月〜木) 7:00-31:00(金土) 1:00-23:00(日祝無休
定休日:無休
大阪駅前第三ビルと御堂筋を挟んだ向かい側にある、ファストフードタイプのうどん店。店内は狭いカウンターメインだが、2人がけのテーブルもある。
うどん・そばの単品はかけうどんの250円からで、お初天神沿いという場所柄もあって飲み客がターゲットなのか麺の量は少なめ。ただし、ご飯や丼とセットになった格安の定食メニューがずらりと揃っており、若い人を中心に一番人気の唐揚げ定食は、フルサイズのうどん・そばに大振りの唐揚げが5個、そして大盛り無料のご飯がついているボリュームぶりで580円は格安と言って良い。鮭や肉味噌など3種類の丼ものが選べる曾根崎定食は490円という値段でうどんも丼もフルサイズ、玉子丼とかけうどんの定食(520円)は、玉子丼にはたっぷりの卵とじに加えて生の卵黄まで載せられているゴージャスさで腹も気分も満腹になる。
味のほうも、麺こそ立ち食いレベルの茹で置きではあるが、ダシはほとんど調味料の存在を感じない本格派で、カレーうどん(480円)もダシの旨みが効いていて一般店顔負けのレベルである。また、玉子丼定食はうどんサイズの小さいミニが選べたり、唐揚げ定食は量が少なめなレディースセットが用意されているなど、きめ細かいラインナップも好印象である。
(11/03/16 更新)
ファミレスのフレンドリーグループが展開する、郊外型のセルフ讃岐うどん店。
面白いのが、店の外見やメニューがトリドールグループの「丸亀製麺」とほぼ同じになっている事で、かけ・ぶっかけ・釜揚げ・ざるうどんの並サイズが280円均一で、大は380円。釜玉やおろしうどんにすると50円プラス、きつねや温玉、カレーうどんになると380円になるというシステム。ご飯にセルフの天ぷらを載せてオリジナルな天丼が作れるところまで丸亀製麺と同じなのにはちと笑ってしまう。でも、こちらは国内産小麦100%が売りのようだ。
店内はオープンキッチンで次々にうどんを茹でているのが間近に見られるようになっており、水で締められた冷たいうどんはゴチッとした歯ざわりで素朴においしい。釜あげうどんはあんまり伸びやコシは感じられないが、桶に入った楽しいビジュアルとたっぷりのボリュームでこの値段なら十分価値がある品だ。出汁は完全な関西風で、ファミリー客にも馴染みやすい味になっている。
(11/06/03 更新)
天神橋筋六丁目交差点を北に上がってすぐ、同系列店である中華「十八番」の隣にある立ち食いうどん店。
昆布やかつお節のクセや酸味までもが引き出されたダシの濃厚な旨みが特徴で、特にこってりと甘辛く煮込まれた牛スジ肉がたっぷり載った牛すじうどん(350円)でのコンビは、まさにコテコテワールド全開の破壊力だ。かけうどんが200円に丼を覆う揚げが載った「けつね」うどんが280円、ぶっとい海老天が見事な天ぷらうどんで340円、大きな鶏肉やニンジンがごろっと入った鶏五目御飯は130円と、内容の割にリーズナブルな価格も魅力的だ。
朝の5時半オープンから10時まで、小うどん/そば+卵かけごはんの朝食セットが用意され、200円と大変リーズナブルで
(09/04/09 更新)
大阪駅前第四ビルにある、早くて安いサラリーマンの味方。
玉子焼き定食や焼き魚定食などが340円からと豊富なメニューを誇るが、個人的なお薦めはミニうどんが付いたカツどんセット520円。細切りたくあんも食べ放題で満足度高し。隣にある「うどんづくしめん次郎」は密かに讃岐の本場物、飯山「なかむら」に近い雰囲気の味を出す。近くの某有名店でわざわざ行列に並んで高いしょうゆうどんを食べるより賢い選択だと思う。第三ビルには天丼中心の支店もある。
(2004年以前のデータ)
住所:大阪府大阪市都島区東野田町5-2-1 【MAP】
電話:06-6351-3156
京橋駅北側の新京橋商店街を入ってすぐのところにある立ち食いうどん屋。
京橋浪花、えびすといった店に比べて若干駅から遠い位置にあるが、その分こちらはかけうどんが180円と一段安く、天ぷらやきつねの具が入っても250円と繁華街とは思えないリーズナブルさが魅力。ご飯とおかず、漬物が付く350円のうどん定食は、定食という形態を取っているものとしては大阪最安クラスじゃなかろうか。また、おにぎりも大き目のサイズが2個ついて140円だったり、七味唐辛子があるのも高ポイント。
ダシは塩味と鰹節のクセががっつり利いた労働者風味で、ライバル店に比べると洗練度に欠けるところはあるが、変に調味料に頼っていないところは値段を考えると非常に立派。
追記:ミナミの難波センター街の店は閉店。南海通りの同名店はまだ営業しているようだが・・・
追記:とうとう150円うどんの牙城が崩れて180円に。でも種物は10円アップに抑えた姿勢を買ってCP評価据え置き。
(08/04/22 更新)
住所:大阪府大阪市中央区難波3丁目2-14 【MAP】
電話:06-6643-4005
難波の高島屋から南海通りを入ってすぐのところにあるうどん屋。店の看板には固有名詞の店名らしきものは見当たらないが、YAHOO!グルメにもこの名前で載っているのでこのままの店名なのだろう。ちなみに席はカウンターのみだが立ち食いではなく、一応椅子が置いてある。
これだけの一等地でありながら、値段は今時かけうどんが160円、きつねが210円と驚異的な安さにびっくり。しかし味は値段ほどには悪くなく、ダシも香りや深みはそこそこなれど下手に調味料に頼り過ぎてないのが美点。350円のカレーうどんは肉と玉ねぎが調理ごとにルーと煮込まれていて最後までアツアツだし、単品350円の木の葉丼なんかはしめじやかまぼこなどの具がたっぷり入っていて十分食い応えがあるのも嬉しいところだ
(08/12/03 更新)
通天閣のお膝元と言うか、通天閣に登るエレベータータワーにくっついたプレハブ小屋にある立ち食いうどん店。店名は、「王将」のモデルとして知られる阪田三吉から取られているそうだ。
かけうどんは170円、月見が210円、きつねが220円、天ぷらで260円と非常にリーズナブル。でありながら、天ぷらにはちゃんと身がついたエビが入っており、三角に揚げられたきつねも50円とは思えない大きさで、さらに各うどんにはおぼろ昆布が載せられるゴージャスさである。麺は茹で置き業務用のボソボソしたタイプでそれなりだが、ダシは調味料は若干感じるものの、いかにもかつては労働者の町であった新世界らしい濃さで、小さな俵型が6つならんで、可愛く2個の小梅が添えられた、110円とこれまた激安のおにぎりが良く合う味である。
もっと食べたい人には、二玉(270円)というメニューがあり、きつね・天ぷら・玉子という全てのオプションが入った二玉デラックスでもたったの450円である。
(10/07/06 更新)
中津交差点から天六方向へ伸びる道沿いにある讃岐風うどん店。以前は午後2時からのオープンという変則的な営業時間だったが、2014年春から昼12時からになって行きやすくなった。
茹で上げたうどんに生卵をからめ、つけダシで食べる、きすけ流の釜玉うどん(800円)は、グニグニミョーンと伸びる麺とクリーミーな卵、ダシの上品なコンボが絶妙で、これぞ浪速の讃岐風うどんと言うべき個性が際立つ逸品。肉ぶっかけ温泉卵のせうどん(980円)は、あっさりと甘めに柔らかく火を通した国産牛と、そのまま飲めそうなすっきりとしたぶっかけダシ、際立つグミ感の冷たいうどんがま〜るいバランスで収まっていて量が多くても食べ飽きない。
関西式の温かいうどんも秀逸で、きつねうどん(700円)は大きいのに溶けるような柔らかさのきつねに、酸味が出るギリギリのラインまでしっかり節を煮だした深みのある出汁、モチモチに変化したうどんが芳醇な世界を作り上げている。また、ごま油でごぼうを炒めた香りが絶妙のアクセントになっているかやくご飯(小サイズ230円)も必食アイテムである。
(14/10/23 更新)
住所:大阪府大阪市北区梅田1-1-3 大阪駅前第3ビルB1 【MAP】
電話:06-6344-4156
営業時間:11:00-16:00 18:00-20:00 土・祝11:30-15:30
定休日:日曜
大阪駅前第3ビルの地下1階にあるカウンターのみのうどん店。料理人はコックコートを着て、壁にはイタリアのスポーツ新聞や自転車の写真が飾られているのがちょっとユニーク。
うどんは今時の香川でも滅多に見られないほどの極太麺で、水で締めると伸びは標準的だがグミのように強烈な跳ね返しと粘りに驚愕する。そして釜揚げなどの温かい麺にすればモッチモチとすこぶる官能的で、麺の個性が際立っている。
出汁はブワッと鰹の香りが立っていて極めて上質、ほのかな甘味でふくよかな関西風。付け出しははっきりとした甘辛味だが、煮干しの力強い旨味がしっかりしているので単調さは感じない。豚肉、しめじ、ネギがたっぷり入ったドロリとしたカレーうどんも出汁感がみなぎっている。通にオススメなのは冷かけで、他とは異なりダシはビシバシにイリコが効いた香川スタイル。これに極太剛麺が合わさると本場顔負けの豪速球うどんが出来上がる。
名物のとり天は胸肉を使用しており、フワフワのサクサク。鯛ちく天はとてもなめらかな舌触りで上品な味わい。オレンジ色の黄身が輝く「とろ玉天」は極めて濃厚。エビ天はプリプリ、ナスやかき揚げといった野菜天もカラリと揚がって隙が無い。焼肉ぶっかけなど和牛を使ったメニューも有名だが、今は時価(2〜3000円)になって全く手が出せなくなったのが残念。
ランチタイムにはぶっかけ、釜玉、釜揚げ、ひやかけなど各種うどんに鶏天が乗ったご飯(シソ味、マヨ味)が付く定食が780円、カレーうどんも用意される。
(16/06/10 更新)
何故かハイレベルなうどん屋が次々登場する大阪東部界隈でも、最近特にうどん好きの注目を集めている一軒。天井の高い、黒を基調とした店内はオシャレで、駐車場も完備しているので家族連れにも適している。
北海道産の小麦粉のみを使ったうどんは、三ツ島更科と同じタイプの黄色味がかった熟成麺で、グミ感と伸び、コシが高いバランスでまとまっていて極めて秀逸。ご主人が和食出身らしくダシもハイレベルで、ぶっかけやおでんのダシは甘めながらも香りとキレがあり、温かいダシはさっぱりとした上品さの中にもイリコと鰹節の旨みが効いており、どちらも文句なしの出来。定番のちく玉天やげそ天以外にもメニューは豊富で、プリプリの海老天と揚げ餅が入ったものや、大きくてカリッと揚げられたから揚げなど、うどんつゆに浸して食べるのがある意味惜しいぐらいに種物もレベルが高い。そしてから揚げやおでん、トンカツといった定食も充実しており、チキンカツ定食なんかは柔らかな鶏もも肉がサックリと揚げられており、小鉢や漬物、半人前以上はあるうどんがついて830円とは、ボリュームとレベルを考えれば格安の一言。ただ、カレーうどんはダシとカレー粉を混ぜただけのような没個性的なタイプで、悪くは無いがもう一工夫欲しいところ。
既に休日のランチタイムには行列が出来る人気店だが、あくまでもうどんは注文の度に茹でられるので、おいしさのためには多少の待ち時間は覚悟しよう。その間は、これまた甘めで絶品のおでんや、一品で50円からと格安な天ぷらや揚げ餅、から揚げといった単品が充実しているので、車じゃなければそれで一杯というのもオツだ。
(09/09/28 更新)
交野市の北端、枚方市との境界沿いにある讃岐風うどんの店。第二京阪と、その下を通る国道1号バイパスが出来て、大阪市内からもアクセスが楽になった。
ここの特徴は、何と言ってもビョ〜ンビョ〜ンと驚異的に伸びる、グミ感たっぷりの麺。2日間熟成させた麺を圧力釜で茹でているらしく、そのせいか温かいうどんにしてもモチモチ感が失われない不思議な麺である。そしてダシのほうも申し分ないクォリティで、昆布の風味も鰹節の香りもたっぷりの美味しさ。柔らかい肉トッピング、サクサクの竹輪天といった、うどん種にも全く抜かりが無い。それでいて、巨大なお揚げが載ったきつねうどんが580円からと、値段もなかなかリーズナブル。ただ、カレーうどんはダシと辛味がやや突出していて、スパイス感を期待すると肩透かしを食らうかも。
最寄り駅から1km近くは離れていて徒歩で訪れるのは難しいロケーションだが、駐車場には6台しか止められず、店内の待合も2席ほどしか無いので、土日にマイカーで訪れる場合は11時の開店前に訪れるほうが良いだろう。
(10/07/21 更新)
ラーメンの弥七、たけうちうどんと並んで今やすっかり中津エリアの人気店として定着した店。
うどんはあまりエッジを感じないもっちりとした歯ざわりと粘りのあるコシが特徴的で、冷たい麺だと眠たい感じになってしまってもっとキレが欲しいところだが、温かい麺だとモチモチ感が程よく長持ちしておいしい。ダシも上質なのでこの店は種物のほうが良さそうだ。
その意味でお薦めなのは、甘辛のダシに香ばしく炙ったチャーシューとネギ、温玉が入っていてジャンクさと野性味の同居が楽しい「釜チャーシュー」(780円)、あっさりしたカレールーに唐辛子とネギの辛さがピリリと効いているカレーうどん(680円)。値段は全体的に高めだが、うどん単品は2玉まで同じ値段だし、YAHOO!グルメなどにちくわ天や玉子天がサービスになるクーポンが見つかるので、うまく利用すればCPは高くなる。
(08/04/16 更新)
住所:大阪府大阪市北区梅田1-1-3 大阪駅前第3ビルB2 【MAP】
電話:06-6458-5518
営業時間:11:00-23:00 土曜11:00-20:00 日祝11:00-19:30
定休日:無休
高松に本店を持つ讃岐うどんの老舗が、2004年から大阪に開いている支店。うどんの値段は、かけうどんが350円からあり、ぶっかけや生醤油うどんといったベーシックメニューが500円前後、カレーうどんや天ぷらうどんといった種物や、ぶっかけなどにおにぎりやじゃこ(いかなごの釘煮)ご飯、サラダなどがついた定食になると700円以上の価格帯になる。
高松の店なので、イリコバリバリの香川現地仕様の味を想像してしまうが、実際は全くの正反対で、温かいうどんのダシは関西でも珍しいぐらいにぶわっとカツオの香りが立ち上り、ぶっかけなどはほんのりと甘いダシと金糸たまご、甘く煮たきつね、きざみ海苔、ショウガ、大根おろし、ネギという具が合わさった、香川ではあまり見かけないタイプなのが面白い。しかし麺はまさしく讃岐の王道で、冷たい麺はシュッとした上品なのど越しとカチッとしたコシがあり、釜抜きの温かい麺は餅のような伸びと口当たりで、どちらを頼んでもしっかりとした個性が感じられてとてもおいしく、麺の量も意外と満足できる。全メニューに追加が出来る、150円の竹輪天もサクサクした口当たりであっという間に胃袋へと消えてしまう旨さだ。
ただ、細身の麺らしく温かいダシに漬かっていると早くコシが落ちるタイプっぽいので、この店ではちゃんぽんうどんも名物のようだが、讃岐うどんらしさに期待すると肩透かしを食らうかもしれないので注意。
(09/09/14 更新)
心斎橋筋沿いにある船場センタービル9号館の端っこという分かりにくいロケーションながら、昼時には結構な人気を集めている讃岐風うどんの店。
うどんは細身ながらも奥にしっかりとしたコシとエッジが感じられ、「美人な麺」と呼びたくなる品がある。最安で竹輪うどんの500円からとはやや値段が高く感じるが、関西風のダシは冷たいのも温かいのも麺質同様上品で上質、サクサクジューシーに揚げられる小海老や竹輪、野菜の天ぷらがついても600〜700円台で収まるのだからCP的にはそれほど悪くない。店内は小奇麗でぶっかけのゴマはとんかつ屋風に小さなすり鉢で出されるなど、細かい配慮が女性には嬉しいところ。100円アップで付くおにぎりなんかも絶品だ。うどんとセットにするとちらし寿司が安くなるサービスあり。
(07/09/03 更新)
京阪滝井駅前というローカルな場所でありながら、昼時には長い行列が出来る名店。
うどんのベースはぶっかけ、生醤油、釜揚げ(各500円)、かけ(400円)、釜玉(550円)があり、それに牛肉しぐれ煮(200円)や舞茸天ぷら(150円)、温玉(100円)などを加えていくシステム。
国内産小麦にこだわった麺は、讃岐標準からするとやや細めのルックスにびよ〜んとした伸びとしなやかさが同居した透明感のあるタイプで、トッピングが良い意味で自己主張しすぎずに料理としてまとまっている点も含めて、香川の丸亀にある「明水亭」を髣髴とさせる品だ。もちろん温かいうどんについても、甘めながらもキレのある昆布ダシで関西人にも違和感無く食べられる。
(07/06/25 更新)
中山製麺所と書かれたのぼりと、かけうどん(小)が105円という値段が目立つ、株式会社ふじやが運営する讃岐うどんのセルフチェーン。
ただ実際には、一般的なうどんの量は(中)に該当していて、かけうどんは210円、しょうゆうどんは280円、きつねやぶっかけといった種物になると一気に380円(しかも外税)になってしまい、全体的に見ればそれほど激安というわけではなかったりする。
麺はチェーンの割になかなかしっかりしており、特に冷たい麺はエッジ、コシ、伸びともに讃岐標準レベルを十分クリアしている。ダシは調味料が目立ちはするが、香りもそこそこあって関西人好みの味になっている。サイドメニューは天ぷらやおにぎりはもちろん、おでんやから揚げ、小鉢も揃っており、天カス・ゴマ・かつおの佃煮が取り放題なので、かけを中心にサイドメニューで補完するのがお得な使い方かも(笑)。
(08/04/02 更新)
つけ鴨うどん一本で勝負の店。本店は浪速区元町の26号線沿いにあるそうだ。
その「つけ鴨うどん」は、鴨肉の薄切りとだしじゃこ、ネギ、レモンの薄切りが入った甘辛のつけ汁に、うどんやそばを浸して食べるもので、鴨の脂が濃厚さをかもし出していてなかなかうまい。うどんも冷凍ながらしっかりとしたコシがあってつけ汁に負けていない。同じ値段で頼める冷やした麺なら、より讃岐風に近い味わいが楽しめる。値段は麺1玉の480円から3玉の680円まで頼めるが、1玉が220gあるので2玉で十分満足出来る。
(06/10/11 更新)
あの高松「池上」で修行された方が、近畿大学の近くにオープンした店。店内のしつらえは簡素そのもので、まさに香川の製麺所という趣が心地よい。
メニューの構成は、醤油・ぶっかけ・かけの3種類にそれぞれサイズがミニ(300円)普通(500円)と大(600円)、それらにカリッと通し揚げされた竹輪やゲソ、半熟玉子の天ぷらや肉、きつねといったトッピングをプラスするもので、鶏天+玉子天の「親子」だと780円、竹輪天と玉子天の「ちく玉」といったセットなら680円という値段になる。
麺は池上直伝の堅コシゴッチリタイプで、かけやぶっかけのダシは甘味を押さえたイリコベースと香川スタイルが貫かれている。ただ、温かい麺は意外とソフトになるので香川レベルのコシが苦手な人は「かけ」がお薦め。うどんは小サイズでも2玉はあるボリュームで、天ぷら類のサイズもかなり巨大と、近畿大学のお膝もとの店らしく食べ応えは満点である。
(09/08/31 更新)
住道駅に隣接したショッピングセンター、ポップタウン住道の1Fにテナントとして入っているうどん店。ショッピングモールの中の店らしく、うどん類は持ち帰りが可能になっている。
単品はかけうどんが380円、玉子丼や鉄火丼が500円からと単品では標準的なお値段だが、わかめが入ったうどんにかやくご飯がついた定食が500円、同じくうどんと天丼、親子丼とのセットが750円というように、麺類と丼物がセットになった定食だと650〜800円とお得になるのが嬉しい点。
うどんは、モチモチとした大阪うどんらしい舌ざわりの中に意外としっかりした腰が潜んでおり、冷たいうどんがメニューに無いのが惜しまれる素性の良さを感じる。ダシは香り・旨み・甘辛さがしっかり効いていてパンチ力十分。そして御飯ものもなかなかレベルが高く、かやくご飯にも鶏の濃厚なコクが感じられ、カツ丼などの卵とじも甘辛ダシが良く効いていて思わずワシワシ行ってしまう力強さがある。
個人的なオススメは天ざる定食で、注文から茹でられるそばはツルツルシコシコと歯ごたえが良く、海老2本と野菜の天ぷら、かやくご飯が付くボリュームで800円代とはバーゲンプライスもいいところである。
(11/02/16 更新)
商店街から少し外れたところにある隠れ家のような店だが、昼時には2階の席まで満杯になる人気店。
それもそのはず、ベーシックなきつねうどんが350円に始まり、あげとエビ天、昆布が入った一番人気の三色うどんが500円、海老2匹と野菜が4つ付いた天ざるが630円、鉄鍋にたっぷり入った味噌煮込みや鍋焼きうどんが600円というメインメニューのリーズナブルさに加えて、決してミニじゃないかやくごはん(ただし売り切れご免)や玉子丼がそれぞれ100円と200円増しで食べられるサービスまであって、あまり関西のうどん屋らしくないガッツリ派への配慮が嬉しいところ。もちろんダシは昆布が利いた水準以上の味で、うどんの食感ももっちりとしており、安かろうまずかろうとは無縁の店である。
(06/12/01 更新)
天神橋筋商店街の六丁目に、2016年の春に出来た立ち食いのうどん店。中は逆コの字のカウンターになっていて、両側の引き戸から入るのがちょっとユニーク。
「いぶき」と店名に入っているのが示すように、特産地である香川県伊吹島のイリコを売りにした讃岐風うどんで、卓上には出汁を取った後のイリコを唐揚げにしたものがサービスとして置いてあり、塩気が効いてなかなかクセになる。もちろん出汁はすっきりしたエグみの無いイリコ出汁で、ぶっかけダシも讃岐風に甘辛い。麺は太めのやや平打気味で腰と伸びはしっかりしており、温玉が乗る釜玉は茹でたてでモチモチ、冷たい麺はきちんと氷水で締められ、立ち食いとは思えない本格派。
トッピングも豊富にあって、1パック分は使われているであろう巨大でジューシーな舞茸天、サクサクできっちり下味が付いた鶏天もボリュームたっぷり、ただチクワ天は香川式の大きなものじゃなくて普通という印象。肉は香川式の甘辛じゃなくてあっさり薄口醤油で牛肉と玉ねぎを柔らかく炊いたもので、出汁の味を壊さないのが嬉しい。単品で250円のかやくご飯は、具材が大ぶりに切られた無骨でしみじみとした美味しさ。同額のいなり寿司は具はゴマのみだが揚げが大きくて食べごたえがある。
(16/10/14 更新)
堺筋本町駅の南東エリアにあるうどん店。店は目立たない作りだが、昼時には近隣の勤め人で毎日行列が出来る人気店だ。
うどん、そば、丼ものと一通りのメニューが揃っていて、麺類は400円台から、丼は600円からとごくごく普通のお店ではあるが、特筆すべきは定食のボリュームで、ごえ門定食は大人のこぶし大はあるかき揚げが載ったうどん(そば)に、から揚げと大きめの三角おにぎりが2個ついていて730円、同じ値段の日替わり定食だと、エビ天うどんにご飯、コロッケ、出し巻きという盛りだくさんぶりで、否が応でもガッツリランチになってしまう。どんぶりものも、人気のカレー丼(650円)なんかは底の深いどんぶりにダシが効いた牛肉たっぷりのルーが縁まで盛られる豪快さで、さらにミニうどんやそばまで付くのだから、単品でも十二分に満足である。
それでいて、うどんは熱いものでも芯にしっかりとしたコシがあっておいしいし、ダシは香りが十分で、塩気・甘味のバランスが取れていて万人受けする優等生だ。自慢のおにぎりは、通常の麺類にも1個150円、2個250円でプラスする事が出来、2個ついた定食から1個減らすと30円引きになる。
(11/04/28 更新)
香川の有名店「うどんバカ一代」と「純手打うどん・よしや」で修行された方が、本町の丼池筋にオープンしたセルフうどん店。表がガラス張りでコンクリート打ちっぱなしの小洒落たビルの一角に、木材とコンクリむき出しの立ち食い空間があるのが面白い。
メニューは、朝のみ提供のモーニングうごん、冷温があるかけうどん、ぶっかけうどん、しょうゆうどんが400円、まぜ玉うどんが450円、キツネのキュータローが500円、玉バターうどんとすだちひやひやが600円、豚肉入りうどんが650円で、小サイズが50円引き、大が100円アップ、天ぷら類が100円、小さめの可愛いおにぎりが1個50円、ちらし寿司といなり寿司が1皿100円となっている。
うどんは不揃いで武骨な太めの手切り麺で。水で締めた麺はそれほど伸びは無いものの、ゴチっとした歯ごたえと跳ね返すようなコシがあり、まぜ玉(釜玉)だとモチモチ、グミっとした食感に変化する。かけうどんは讃岐らしく純正イリコ出汁の淡麗な味で、ひやひや、ひやあつ、あつあつがそれぞれオーダー可。ぶっかけうどんは、多めの出汁に浸かった冷たい麺にすだちが添えられたスタイル。
サイドメニューはうどんを頼む前にセルフで取る方式で、あっさり上品ないなり寿司、ちらし寿司は鮭が入った豪華版でいずれも100円。同じく全品100円の天ぷらには、ブリっとしたゲソ天、大ぶりに切った野菜が甘いかき揚げ、大ぶりのモモ肉を使った鶏天、斜め1/4に切ったちくわ天、赤い海老天など豊富な品揃え。まぜ玉には「追い出汁」がもらえたり、珍しい空芯菜のかき揚げや、何とだし巻きの天ぷら、何故か六角形にカットされた肉厚のお揚げなど、そこここに意外なアイデアがあって楽しい。他にも牛肉やカレーという種物もあるが、ちと高めなお値段である。
(17/11/02 更新)
今や讃岐風うどんのメッカと化してしまった大阪駅前ビルで、ブームのずっと前から営業し続けている老舗のうどん店。
立ち食いタイプのうどん店(実際には席有り)にしては珍しく、麺は自家製麺の手切り、そして生麺から茹で上げ、そばは置かないという直球勝負の営業スタイル。とは言え麺質は最近流行のタイプとはまた違い、コシや伸びというよりもゴチッした固さとざらりとした表面の食感が特徴的で、しっかり小麦を食ってるという実感が感じられる。ダシも昆布がガツンと効いていて麺に負けてない。かけうどんは270円と立ち食い価格よりは高めだが、400円のうどん定食にすると大きなかやくご飯が付いて来るので食べ応えは十分。看板メニューのぶっかけうどんは、甘めの出汁がたっぷりとかけられた上に生卵と刻んだきつねが載ってワサビが添えられた独特なスタイルで、単体だと甘々なんだけど出汁のパンチが効いたかやくご飯と食べると不思議とちょうど良い感じで食べられる。
他にも玉子とじやあんかけ、梅若、さらにはポパイやオリーブといった謎のうどんもあってバリエーションは非常に豊富。また、同じフロアには丼ものが中心の支店も有り。
(09/06/03 更新)
住所:大阪府大阪市中央区難波3-3-3 【MAP】
電話:06-6641-1846
隣の松屋うどんと並んで、ミナミの顔として庶民にうどんを提供し続けている名店。うどん・そばは「かけ」が210円、天ぷら・きつねといった具が載ると250円程度という立ち食い(実際には椅子があるが)標準値段。
ここの特徴はダシのおいしさで、と言ってもダシ自体のクォリティが凄く高いというわけじゃなく、味は甘さがほとんど無くて塩気を効かしたハードタイプなのだが、そのギリギリまでダシの旨みを引き出している塩加減が絶妙で、椎茸の香りが効いた薄味のかやくご飯(180円)とナイスなコンビネーションを見せる。
また、ここはレトルトを使ってないスパイシーなカレーうどんがいける事でも知られており、たっぷりした肉オプションを追加すれば、ワンコインちょっとで専門店顔負けの豪華な一品の出来上がりだ。
(08/04/09 更新)
天神橋筋の2丁目の角地にあるカウンター席のみのうどん店。かけが280円、きつねや天ぷらが330円という立ち食いよりも少し高めの価格帯で、メニューも海老天やカレーうどん、丼ものなど多めの品揃え。
注文が入ってから温められるダシはかすかな甘さと薄めの塩気が特徴の上品なタイプで、香りはまずまずだが鰹節の豊かな旨みが効いていておいしい。うどんやそばは茹で置きのボソっとした食感だが、どちらも一玉の量が多めで値段からすると十分な食べ応えがある。そしてある意味麺類よりもお薦めなのが、サイドメニューのおにぎり(100円より)。客に出す直前にさっと巻かれる海苔のパリパリ感と香りが絶品で、これを食べるとコンビニのおにぎりが単なる黒紙を巻いた代物のように思えてしまう旨さ。ただし昆布など具によっては海苔じゃなくて黒ゴマがかけられたりするので注意(笑)。
親子丼(440円)や他人丼(450円)といった丼ものも売りのようだが、味はいけるけどボリュームはそれほど多くないし漬物も付いてこないので、これらに関してはコストパフォーマンスとしてはいまいちかな。
(09/07/15 更新)
古い建物としゃれた店が混在する老松通りの真ん中にある、古びたカウンターのみのうどん屋さんだが、その見かけに似合わないオリジナリティを持っている店である。
まず一つは、「中華そば」と名付けられた和ダシで中華麺を食べさせる所謂「黄そば」がある事で、しかも具は牛肉と紅しょうが天、そしてメンマが載っており、ゴマとコショウが添えられるという独創的な内容で驚かされる。そして二つ目は、ぶっかけやざるそばなど冷やし系のダシが全く甘味が無いタイプになっている事で、水で締めた麺のモチモチとした感触も含めて関西離れした印象を受ける品だ。もちろん普通温かいのうどん・そばのラインナップも揃っており、かけうどんが300円からと立ち食いに比べるとやや高めの値段だが、麺量はその分多い目だし、常にアツアツなので香りが飛んでしまっているのが惜しいが、調味料の影を感じさせない真面目で優しい味のあっさりダシがしみじみとおいしい。
さらにユニークなのは、ざるそばやぶっかけなどの冷たいメニューに「ダブル」という、150円アップで麺が単純に2倍になるというオプションがあり、ざるそばのダブル(550円)なんかは直径20cm以上のざるにそばがてんこ盛り状態で、それだけで十分腹が満足するボリュームである。ダシのおいしさが光るかやくご飯のサイズも大中小(150円より)と揃っており、ガッツリ派にも十分満足できる店である。
(09/11/10 更新)
大阪には新世界にある総本家更科を初めとして、数々の「更科」を名乗るそば屋が営業しているが、こちらは丼もの、それもカツ丼がメインの売れ筋なのが特徴で、しかも店主が野球ファンらしく夜の営業はカツ丼専門店「サラシナーズ」を名乗るなど、なかなかのハッチャケぶり。
客の6割が頼むらしいカツ丼は、比較的辛口ですっきりした味わい。カツはつゆに浸す前提なのもあって衣は固め、肉の厚さも結構あって食べごたえはしっかり。ご飯の量も多めで単品でも十分なボリューム。卵とじ以外にポン酢カツなるバリエーションもあり、名前からするといかにも酸っぱそうだが、和風の醤油出汁ベースにほんのりポン酢の酸味を感じる優しい味で違和感は感じ無い。
もちろんメニューはカツ丼だけでなく、天丼もエビ、レンコン、かぼちゃ、青葉などが香ばしくカラリと揚げられており、カレー丼(700円)はガツンと来る出汁感とルーの酸味のバランスが絶妙、肉と玉ねぎたっぷりな食べごたえ十分な逸品である。そして本業?であるそばもモチモチとした食感が楽しく、普通のうどんは無くて更麺と名付けられたそばと同じ太さのうどんになっているのがユニーク。
ランチタイムはミニカツ丼または日替わり丼と麺類のお得なセット(600円)があり、温かいのと冷たいの、麺の種類はそばと更麺(極細の平打ちうどん)が選べる。割引率は低いが、天丼などの各種ミニ丼と麺類の800円セットも用意されている。
(15/01/23 更新)
堺筋のちょうど東側に隣接している、船場センタービル4号館のB2にあるカウンターのみのうどん屋。店は新しくて綺麗なので、この手の店にしては珍しく、年配の女性客も少なくない。
かけうどんは220円、天かす入りのハイカラうどんが240円、きつねやわかめ、昆布といった標準的な種物が290円と立ち食い並みのお値段。他にはカレーうどんや肉うどん、ざるうどんなんかも揃っている。その中でも一押し一番人気は天ぷらうどん(390円)で、値段は390円と立ち食い価格からはかなり高めだが、何しろどんぶりの端から端まで届く大きな海老天に、海苔と青じその天ぷらまで乗っており、これが北浜あたりの瀟洒なうどん店で出てきたら700円は取られそうな豪華さである。ダシには多少調味料のアシストは感じるが、あっさりと甘めの上品な感じで悪くない。肉うどんも柔らかい肉と玉ねぎがたっぷりで、こちらも410円と言う価格以上の満足感に浸れる事請け合い。ただ、うどんにしてもそばにしても、大阪式の茹で置きタイプなので、麺にはあまり期待はしないほうが良い。
あと、この店のもう一つの美点はおにぎりが大きくて安い事で、1個80円が2個だと150円になり、うどんとおにぎり2個も食べると腹いっぱいになれる。さらにカウンターには取り放題の漬物まで置いてあるので、おにぎり好きには涙物のサービスだと言える。
(10/04/13 更新)
住所:大阪府大阪市都島区東野田町3-10-1 【MAP】
電話:06-6357-7803
正式な店名は「ゑびす」と表記する、JR京橋駅を東に出てすぐのところにある立ち食いうどん店。
京橋浪花という有名店のすぐそばにあって、細うどんやハイカラうどんなど、浪花と同じような値段とメニューという一見便乗商売にも見える店だが、少し塩気が強めだがバランスの良い香り高いダシでライバルに勝るとも劣らない実力を感じる。一味じゃなくて七味唐辛子があるのもポイント高し。サイドメニューとして弁天堂製のおにぎりがあるが、150円プラスでご飯と漬物、おかずが付く定食にも出来る。かけうどん210円より。
(07/11/26 更新)
住所:大阪府門真市上島町47-3 【MAP】
電話:072-885-6480
萱島駅すぐのガード下にあるうどん屋さん。店は立ち食いではなくて、カウンターに椅子というスタイル。
ダシは少し甘味を感じるタイプだが、薄い色に似合わぬ分厚い旨みとのバランスが非常に良く取れていてGood。薬味が七味ではなくて一味なのがマイナス点だが、それが気にならないだけのダシの力を持っている。かけうどんが220円、きつねや天ぷらが付くと280円と値段も立ち食いうどんの標準価格で、大き目の昆布が添えられた2個160円のおにぎりもふりかけがたっぷりかかっていて嬉しい。
(05/02/16 更新)
天満駅が目の前の天神橋商店街にあるうどん屋。かけうどんが210円からという立ち食い値段ながら、1階は椅子のあるカウンター、2階はテーブル席という一般店なのが嬉しい。
メニューは幅広く、きつねや天ぷらといったベーシックなものから、にしんそばやカレーうどん、650円の鍋焼きうどんなんかも揃っている。ほんのりと甘味を感じる出汁は特別な個性こそ無いが、ミニ(かけ)うどんであってもちゃんと天カスととろろ昆布が添えられ、ダシがたっぷり注がれるサービス精神は、何もかもがケチくさくなるこのご時勢においては実に貴重な姿勢だ。380円のカレーうどんもチープな味だがなかなかいける。
また、ここはご飯物も充実していて、1個100円のおにぎりといなり寿司はビッグなサイズで、110円プラスでミニうどん・そばが付けられる、360円の玉子丼やきつね丼、470円のカツ丼・天丼といった丼ものも結構な盛りと、ガッツリ昼飯派にも満足なボリュームだ。
(08/07/30 更新)
大阪駅前第1ビルの地下2階で、「たかはた」としのぎを削りあっている立ち食いスタイル(実際には椅子あり)のうどん店。
オーダーするとあっという間に出て来てビックリするうどんは、かけうどんが230円できつねやかき揚げといった種物が330円、肉うどんが400円とこのスタイルのうどん店としては標準的なお値段。麺は太目のもそっとした食感ではあるが、ダシは昆布と鰹の香りがしっかりしたバランスの良いもので、天カスは取り放題で薬味はちゃんとした七味が置いてあり、コストパフォーマンス的にはまずまず合格点。330円のカレーうどんも、ノーマルだと具が全く無いけど(笑)ルーが意外とスパイシーでなかなかいける。
たらことカツオ、昆布が選べるおにぎりが100円、いなり寿司が50円とサイドメニューも良心的だが、200円のかやくご飯は具が少ない上にご飯がぼそぼそ気味でいまいちかな。
(09/04/29 更新)
かやくご飯の名店「大黒」の次男として生まれたマスターが、讃岐風うどんの老舗「はがくれ」で9年間修行した後に独立された、正しい大阪と讃岐のDNAを併せ持ったと呼べるお店。
「はがくれ」直伝の生醤油うどんが店の一押しで、オーダーするとマスターが直々にすだち、大根おろし、ネギ、醤油をかけてくれる指導タイムがもれなく付いて来る。麺質については、これも「はがくれ」らしく伸びや腰はほどほどだが、丁寧に氷締めされる麺のエッジと喉越しが秀逸で、食べる快感はかなりのもの。
ただし個人的に感嘆したのは生醤油うどん以外の品のほうで、特に大黒のDNAを受け継いだダシが実に見事で、十種類の具が入った「かやくご飯」の旨さはもちろんの事、ぶっかけダシは香りと切れ味が素晴らしく、カレーうどんはそれほどスパイシーじゃないけど味の物足りなさは皆無だし、むっちりと分厚いお揚げが2枚載ったきつねうどんなんかは、大阪うどんの名だたる銘店が霞むようなレベルである。
作業や接客が店主1人に集中しているので席の回転があまり良くなく、うどんの値段は550円が最低価格、種物類だと800円は覚悟する必要があり、ご飯類も少なめなのでCP的には少々厳しく、七味や漬物の質にもう少し気を使って欲しいところではあるが、何を頼んでも外れの無い、非常に安心出来る店だと言える。
(11/09/29 更新)
通天閣から堺筋を挟んで東側の、安アパートや町工場が立ち並ぶエリアの一角にあるうどん店。昼時になると、ガテン系らのお客さんでいっぱいになる。
一番人気は450円のカツ丼で、あっさり薄味の出汁と卵でとじられた大ぶりの豚カツが隙間無く載せられ、大ぶりの玉ねぎ、青ネギ、たくあんの輪切り2枚と、非常に充実した内容。豚ロース肉は厚みがあって質も悪くなく、人気も納得ののコストパフォーマンスである。海老天を卵とじにした天丼は420円、玉子丼に至っては300円という安さ。
麺類も、かけうどんが180円と非常に安い。こちらも出汁はあっさりとした薄味で、香りや旨味は弱め。うどんはもちろん茹で置きで、そばに近いぐらい細いのが面白い。同額で、モチモチのきしめんとそばを選ぶことが可能。
バリエーションは幅広く、でらうどん(500円)は、丼の両縁にかかりそうな大きなお揚げ、あっさり煮込まれた牛肉、ちゃんと海老1本が入っている天ぷらが入った豪華版。フワフワで優しい味の卵とじメニューが充実しているのも特徴だ。
(19/10/16 更新)
門真南の有名店「三ツ島真打」で修行されたいた方が、玉造に出店した讃岐風うどん店。師匠の店ゆずりのメニュー構成だが、限定の創作メニューも意欲的に提供していて若さを感じる店である。
一番人気の鶏玉ぶっかけ(790円)は、間違いなく子供の拳はある巨大な鶏天が3個に温玉も載っかる凄まじいボリュームで、グイ〜ンと伸びる剛麺も丼にぎっしりと、全体的に値段は高めだが内容は十分それに見合っている。コクのある脂が特徴的なマンガリッツァ豚のバラ肉がたっぷり入った「MKつけ麺」(980円)も一度は味わう価値がある。
また、大判のきつねや大ぶりで上質な油かすといったアイテムが揃っている温かいうどんや、三ツ島真打ゆずりのスパイシーなカレーうどんでも、麺のコシが落ちない力があり、オプションで大盛りや特盛りはもちろん、少盛りやカレーうどんのご飯抜きも選べるなど、女性や少食の方への配慮があるのも嬉しい。
師匠の店に比べて一つ惜しい点があるとすれば、ダシが麺の力強さに比べるとバランス的にやや負けてしまっているところ。上質なのは間違いないが、ぶっかけダシにしても温かいダシにしても、あと一歩というところで存在がすっと消えてしまうのがちと残念かな。
(11/07/12 更新)
鴻池新田駅の南東側、府道168号線沿いにある、持ち帰り店併設のうどんとそばのお店。休日のランチタイムには常時行列が出来る近隣の人気店。
うどんは手延と称されている通り、平打ちかつ麺の端の方が3cmぐらい幅広くなっているのが特徴で、モチモチとした食感は手延ならでは。出汁は幅広のうどんに負けない甘めのガッツリと濃いダシでパワフルそのもの。冷たい麺にはそばとうどんがあり、そばは細身で腰は普通だけど香りはなかなか良好、うどんは温かいものよりもさらにモチモチ感と腰の粘りが強調されるが堅いというほどではない。
名物のカツ丼は、大ぶりのどんぶりに甘辛のダシでとじられた厚さ1cmはある巨大なトンカツが敷き詰められる凄いボリューム。カレーうどんやカレー丼に使われているルーもコッテリ甘辛で牛肉たっぷりと、濃い味好きの人にはたまらないラインナップ。
単品はかけうどんの540円から名前がすごいウルトラ丼1800円までと高めだが、割引になったセットメニューが豊富に揃っていて、天とじやカレーとじうどん+かやくご飯、親子or他人丼+きつねうどんが930円にになるセット、各どんぶりものに釜揚げやぶっかけ、ざるうどんが1030円になるセット、そして巨大カツ丼とカレーうどんという超ガッツリ「18番(おはこ)セット」1230円まであって目移りする。しかもセットメニューは差額で各アイテムの変更も可というフレキシビリティが嬉しい。
(14/04/18 更新)
心斎橋の北西、大きなオフィスビルが立ち並ぶビジネス街の中に、ほとんど埋もれるようにしてひっそりと営まれている、昭和25年創業の老舗うどん屋。おそらく開店時から何も変わっていない店内には、骨董化している鉄製レジスターや黒電話が置いてあって、本物のレトロな空気が味わえる。
メニューはうどん、そば、卵とじの丼ものに、カレーうどん、カツ丼などひと通りのラインナップが揃っている。うどん出汁は鯖節が主体のようで軽い酸味とパワフルな旨味の下町風味。どんぶりものは、たっぷり目な甘めのダシとフワフワに閉じられた卵がご飯をびっちり覆っており、見た目よりも食べごたえがある。牛肉と玉ねぎ、水菜が出汁で煮込まれた「肉すい」(500円)や、ふわんふわんに焼きあげられるだし巻き(定食の場合は何故か玉子焼きと表記される)、ふんわりと絶妙の力加減で握られるおにぎりといった品もお薦め。ご飯物には必ずキュウリと白菜の漬物が2皿付いてくるのが特徴で、きっちり漬かった昔ながらの漬け方なのがまた泣かせるポイント。
ただし、うどんとそば自体のクォリティはあくまで大阪風のフニャっとした食感で腰は無し。カレーうどんは昔ながらの黄色いルーで、天ぷらも、エビは巨大だけど衣はフリッター風で洗練とは程遠い。全体的なコストパフォーマンスは微妙だけど、そういう物差しからは超越したB級グルメ遺産である。
カウンターの中央に君臨し、調理と注文を同時にこなしつつスタッフにバシバシ指示を飛ばしまくる久美子さんの客あしらいは人を選びそうだが、明治屋が地下に移転してハリボテになった今となっては大阪ナンバーワンの居酒屋と言って良いかもしれない。なお酒のメニューは無いので、店の方に好みを尋ねてみよう。
(15/12/11 更新)
大阪を中心として数店舗を展開するセルフ形式のさぬきうどんのチェーン店。
うどんは冷凍物を使っているとは言え、ぶっかけ(税抜400円)などの冷たい麺で食べると太めでしっかりとした讃岐らしい食感が味わえる。冷凍品にありがちなタピオカでんぷん臭さをあまり感じないのも好印象。豚汁風の赤味噌うどんやカレーうどんなどの種物の豊富でうまいが、税込みで600〜700円とちと値段が張るのが欠点か。温かいものなら、かけうどん(290円)に立体的でボリュームのある野菜かき揚げ(120円)を乗せる食べ方がCP的にお薦め。それで足りない人はさらに100円増しで大盛りをどうぞ。
(05/10/07 更新)
地下鉄堺筋本町駅の続きにある船場センタービル2号館地下の食道街にある一軒。
ランチタイムにごった返す客のほとんどが頼む「うまいそば」750円は、日本そば版の「ラーメン店のつけ麺」と呼ぶべき一品で、大き目の丼にネギや海苔、かまぼこ、スルメの天ぷらと共に盛られたそばを、天カスが入ったつけダシで食べる珍しいスタイル。もちろん味もざるそばというよりつけ麺的で、山芋が練り込まれたもっちりとした食感のそばに濃厚な甘辛ダシと天ぷらの油がよくマッチして、日本そばでありながら「これぞB級!」と叫びたくなるようなインパクトがある。普通盛りでもなかなかボリュームがあるが、これで足らない人は大きなラーメン鉢で出される大盛り(100円アップ)を頼むか、おにぎりを追加で頼もう。平日は12時半までに入れば100円引きの札を貰えるサービスがある。
CPの点数は割引券込みの評価で、ランチタイム以外で食べるなら評価はもう半ランク下がるかな。
(05/04/05 更新)
堺筋本町駅の北東側にある、セルフのうどん店。かけうどんは250円、月見やきざみといった種物が300円からという、立ち食い系よりはわずかに高めの価格帯。
店の見た目やスタッフの面子はチェーンっぽい感じではあるが(実際は個人店)、うどんの中身はなかなかしっかりしており、麺は冷凍で量は少なめだがタピオカでんぷん臭さは比較的抑えられており、適度なコシとモチモチ感がある。そばのほうはうどんに比べると普通の立ち食いレベルという感じ。ダシのほうは変に甘味や調味料に頼っておらず、きちんと旨みが出ていてこの値段にしてはかなりのレベルだが、これまた量が少ないのが残念。夏場にはぶっかけ(350円より)も登場し、ダシの甘辛度合いが適切でこちらもなかなかいける。
天ぷらやおにぎりは100円からあり、これらは自分でトレーに加えていくセルフ方式。トッピングの中でお勧めなのは、揚げを1枚使ったきつね(80円)と、ごぼうとニンジン・竹輪・イカ・三つ葉が入っている野菜のかき揚げ(150円)で、かき揚げのシャキシャキとした食感と三つ葉の香ばしさがなかなか絶妙。夜は通し揚げの天ぷらや一品料理が楽しめる居酒屋的な営業になるそうだ。
(09/08/11 更新)
大阪のオフィス街には、麺類でもどんぶりでも定食でも何でも揃ううどん店が数多くあるが、ここまで品数が多い店はここの他には無いだろう。
何しろメニューをざっと眺めるだけでも50種類以上は軽くあり、季節によってはさらにカキうどんやチゲ鍋、味噌煮込みうどん、ちゃんこ鍋にすき焼きまで揃うのだから物凄い。うどんは基本的に茹で置きで伸びは物足りないが、心斎橋の総本家浪花そば直伝の二八そばは、コシも香りもかなりの高レベルで、ざるそばだけなら1ランク上の評価が付けられる逸品だ。ダシは若干調味料の存在は感じるが、香り自体は悪くない。どんぶり物も、ご飯は少なめだが玉子たっぷりのふわふわ感が楽しめる。
単品こそ値段は張るが、きつね・月見うどんなどにふりかけご飯がついたAセットは420円、冷たいぶっかけうどんにから揚げ3個とご飯がついたBセットは525円、そして定食類が一律で700円になる日替わり定食があり、時には通常1200円を超える天丼+ざるうどんのセットがその値段になったりする。夜も中ビン+から揚げなど4品の中から1品、小鉢、ミニうどんがついたセットが1000円であり、さらには勘定の時には定食が100円引きになる割引券がもらえてしまうなど、各種の割引サービスを利用すればCPはもっと高くなる。
(10/06/08 更新)
住所:大阪府大阪市中央区淡路町1-4-11 【MAP】
電話:06-6231-7055
堺筋本町〜北浜エリアにあるいかにも町場なうどん店。落ち着いた雰囲気の店内には2階もあって結構キャパシティが広い。
うどんはいわゆる腰のない大阪のおうどん。ダシはカツオが程よく香り、洗練されてないが素朴で力強い味わいが好感を持てる。濃い目に味付けられた分厚いお揚げが載ったきつね、豚と野菜にショウガを効かせた豚菜うどんなど、具にも一捻りあって楽しい。カツ丼や親子丼などの丼ものは、たっぷりの卵がフワフワにとじられ、甘みに頼ってない香ばしいツユが効いている。他にも、ダシが効いた大きなだし巻きや、肉じゃががメインの定食類も揃っていて内容は豊富。
全体的にボリュームはやや少なめだし、木の葉丼には三つ葉が入ってなくてほとんどかまぼこ丼だったり、卓上に置いてあるのが一味と山椒のみというガッカリな点もあるが、100円プラスで麺類には小鉢とかやくご飯、丼類にはミニうどんorそばが付いて来るサービスや、追加のおにぎりも1個70円と安く、CP的には十分合格点を挙げられるお店である。
(12/02/17 更新)
都島交差点の南西角という分かりやすい立地にある半セルフのうどん店。以前は焼肉屋だったのが業務形態を変えたようだ。まず店の奥にあるカウンターで注文を済ませると、出来上がった料理を持って来てもらえるシステムになっている。
うどんの値段は250円から、玉子丼・カツ丼・天丼と揃ったどんぶりものが350〜480円とセルフとしてはまずまずの値段だが、ここはお得なセットメニューが揃っているのが特徴で、親子丼+ミニうどん+日替わりの小鉢と160円相当の天ぷらがついて600円になる「どんぶりセット」や、うどんと炊き込みご飯に同じく小鉢と天ぷらで480円の「うどん定食」があり、なかなかリーズナブルに楽しむ事が可能。
うどんやカツ類は冷凍だし、ダシの質も調味料くっきりの業務用レベルではあるが、どんぶり物は普通の麺用の丼に入っていてボリュームがあるし、とにかく安くでガッツリ和食派には結構役立つ店である。他にも、冷やしそばやあんかけうどんなどの単品メニューや、天ぷらなどのトッピングも豊富に揃っている。
(10/06/22 更新)
住所:大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-22 【MAP】
電話:06-6211-0319
営業時間:11:00-22:00
定休日:水曜
アクセス:地下鉄御堂筋線なんば駅14番出口より徒歩5分御堂筋を心斎橋方面へ、道頓堀橋南詰右折、道頓堀中座東隣
最近は讃岐うどんがブームだが、ひたすらうどんのコシが命の讃岐うどんとは違い、大阪うどんの麺はあくまで具の中の一つであり、だしを中心とした一体感を味わうものである。
ここはその大阪うどんの真髄を味わえる店。ここのうどんだしを飲まずに大阪を語るべからず。まずはスタンダードなきつねうどん650円を味わって欲しい。冬場はしょうがの香り高いあんかけうどんも人気だ。ようやく火災消失から復活して嬉しい限りである。
(2004年以前のデータ)
八尾の住宅街のど真ん中という分かりにくいロケーションながら、かつては香川を代表する名店だった「長田うどん」で修行した方が開いている、創業およそ30周年の歴史を誇る有名店。
夏場には細麺のざるうどんもあるようだが、あくまで主役は釜揚げうどん一本。テーブルの上には客が自分でおろすしょうががデンと置かれており、うどんが出来る前に大きな徳利に入ったダシが出されるスタイルはまさに長田そのものだが、薬味は天カス、ネギ、かぼす酢、七味、ダシを取った後を利用したカツオと昆布の佃煮が豊富に常備されているのが若干大阪テイストというところ。
うどんはどちらかと言うとシンプルなモチモチ感とコシで、長田in香の香のような二枚腰の粘りは感じられないが、ここは何よりダシが素晴らしい。甘みの無い醤油のキャラクターが立った硬派なタイプながら、まろやかな塩気とキレのある旨味が絶妙のバランスを見せており、つけ汁であるのを忘れてそのままゴクゴクと飲んでしまいたくなる。
大人1人前サイズの「大」で720円と決して安い値段ではないが、うどん好きなら一度は訪れてみる価値のある店だ。
(08/09/25 更新)
メニューのおじやうどんが示すように、きつねうどんの元祖として知られる「松葉屋(現うさみ亭マツバヤ)」の系譜を組む店。
うどんは自家製で注文してから茹でられるなどコシにこだわっているのがここの特徴で、ざるうどんなどの冷たい麺で食べると、本場讃岐顔負けのピシッとしたエッジと適度なコシが感じられてうまい。これが温かいうどんになると、とたんにもっちりした大阪うどんらしくなるのが不思議。ダシのほうも、昆布と鰹をぎゅっと絞りきったような松葉屋系でありながらもキレと力強さを感じる出来で、あまり洗練された感じじゃないがこれはこれで悪くない。
高めの値段に比べてボリュームは全体的に物足らないが、ランチタイムには日替わりの丼ものとミニうどん&そばがセットになって安くなるサービスがある。夜は豊富なアテが揃う、うどん居酒屋になってこちらも人気のようだ。
(08/04/23 更新)