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全国に名を轟かす大衆居酒屋の名店。
料理はひたすら魚を切る、焼く、揚げる、煮るだけなのだが、魚の種類が恐ろしく多いので料理名が書かれた短冊が壁一面を埋め尽くし、しかも値段が半端じゃない。アラ煮はわずか50円だし、一番高い大トロでも750円で、刺身でも天ぷらでもほとんどのメニューが2、300円台である。それでいて、普通の居酒屋では軽く二人前の量が皿に乗っかっているのだから凄い。ビールは460円だが、酒はたったの180円とこれまた激安。ただし、店のおばさんは「接客する人」ではなくて「客を仕切る人」なので注意(笑)。あらゆる意味で江戸の下町の気風を感じる店である。
(2004年以前のデータ)
ラーメンという食べ物は味のバリエーションが幅広過ぎ、また安さと味の両立が非常に難しいジャンルなのだが、この店だけは別格である。
小(450円)でも他店の特大はあるボリューム、ぎっとり油が浮いた醤油とうまみ調味料が効いた乱暴なスープ、チャーシューではなく「ぶた」と呼ぶにふさわしい超厚切りの肉、無造作に乗せられたゆで野菜と、胃弱の人なら見ただけで食欲皆無になる事確実な外見ながら、これが実に不思議な調和を見せ、ジロリアンと呼ばれるマニアを輩出するほど中毒性の高い食べ物になっているところが凄い。東京各地にのれん分けの店があるが、質も値段もばらばらのようだ。
(2004年以前のデータ)
大判焼きの金型に小麦粉やたこを入れてお好み焼き風に焼いた「たこ判」でつとに有名な店。とは言え、仁尾ののどかな風景の中にトタン屋根の下にベンチが並ぶ、どう見ても海の家にしか見えない建物という怪しいシチュエーションが旅人を異次元の世界に引きずり込む(笑)。
たこ判は20年前から一切値上げせず、ノーマル80円から高くてウインナー判120円まで。それでいてキャベツや卵などの具が5cmはある高さの大判の中にパンパンに詰め込まれているので、小食の人なら1個で十分にお腹がいっぱいになる。讃岐うどんのついでに訪れる場合は頼みすぎないように。混んでいるとゆうに1時間は待たされるので電話予約は必須。
(2004年以前のデータ)
熱海の間欠泉近くにある魚問屋が経営する海鮮食事どころ。
ここに来たら何はともあれ刺身定食1200円を頼むべし。新鮮なウニやイカ、アジ、マグロなどがたっぷり盛られた刺身が出てくる。値段は少々張るが、近所のすし屋の値段を考えたら途方も無いCPである。1階で売られているアジの干物も、釜鶴などの有名干物店に全く引けを取らないうまさだ。それで1枚100円である。お土産と食事両方でお薦め。
(2004年以前のデータ)
福井市街、福井自動車学校の東側にある、神戸のオリエンタルホテルや福井の人絹会館レストランの流れを汲む、昭和23年創業で家族代々受け継がれてきた一軒家の洋食店。
絶対に外せないのは、洋食屋の命とも言えるドミグラスソースを使ったメニュー。ブラウンルーを使わず追い足しもせず、フォンと野菜、ワインだけを使って一ヶ月間かかって作られた漆黒のソースは、驚くほど深みがあって濃厚。もはや都会では絶対に出来ない手間と金がかかった素晴らしい仕事である。歯がいらないほど柔らかいタンシチュー(3240円)やビーフシチュー(2500円)で是非堪能してもらいたい。そこまで・・・という方には、ハンバーグ(970円)やハヤシライス(1500円)でも実力の片鱗は堪能できる。
もちろん、ドミグラスソース以外のメニューも一流で、ポークカツレツ(970円)は濃厚な脂と肉の旨味が詰まっていてサイズも大きく、とんかつ専門店がひれ伏すコストパフォーマンス。今となっては珍しいポタージュやヴィシソワーズ等のスープも真面目に作られている。コンソメジュレやテリーヌ、パイ包み焼きといった正統派フレンチの技法が駆使されたオードブル類、ブラマンジェ、チーズケーキ、パンナコッタ、季節の果物を使ったシャーベットなどデザートも本格的。赤ワインソースがかかった鮮魚のポワレ、ミラノ風カツレツなど、週替わりランチでは幅広いレパートリーも披露している。ただ、カレーは福井の人向けに作られた昔ながらのタイプで、好き嫌いはハッキリ別れる味。
あと、冬場の11〜12月だけ提供されるセイコガニのクリームコロッケは、カニで取られたフォンで作られたベシャメルソースに、カニの身、内子、外子、味噌がぎっしり詰まった、カニをそのまま食べる以上にカニを堪能出来る至宝の品。牛タンがゴロゴロ入ったクリームコロッケ、その牛タン入りベシャメルソースと豚肉を重ねて揚げたポークベロアといった限定品も、もしあれば是非とも頼んでいただきたい逸品である。
(17/01/13 更新)
福井自動車学校のすぐ西側にある、オーナー家族が経営している瀟洒な一軒家の洋食レストラン。厨房では二代目と三代目のシェフが調理を取り仕切り、マダムがフロアを切り盛りしている。
とにかく特筆すべきは、現在の都会からは消え去ってしまった、コストと手間をかけた真面目な洋食作りを今でも実直に続けておられる事で、その代表である完成まで1ヶ月かかるドミグラスソースは、小麦粉を使わず徹底的にフォンとワインを煮詰めた漆黒のソースで、酸味、苦味、旨味のバランス、奥深さは筆舌に尽くし難い。継ぎ足しは一切行わず、毎回作りきりでクォリティを保っているところも驚異的。
そのソースを使ったとろけるようなタンシチュー、ビーフシチューは言葉を失う凄みがあり、クォリティを考えたら3000円、2500円という値段は決して高くない。同じソースを使った牛タン入りクリームコロッケ、豚肉とベシャメルソースを包んで揚げたポークベロア、ミディアムに揚げられたビフカツといったメニューが旨いのは言うまでもない。ハンバーグとオムハヤシは旨いんだけど他のメニューに比べると普通かな。
もう1つのスペシャリテは、11〜1月頭の間だけ提供される「セイコガニ」のメニュー。中でも、家族総出の作業でむいたカニの殻から取ったフォンを使ったベシャメルソースに、セイコガニの内子、外子、ミソ、身がこれでもかと入ったコロッケは、カニ以上にカニの存在感が際立つ天上の美味。グラタンも絶品だが、コロッケのほうが濃縮された旨味をさらに感じられる。
もちろん、他のメニューも全て抜かりなく、魚介類やローストビーフなどがふんだんに使われたサラダ類、滋味深い本物のコンソメスープを使ったオニオングラタンスープ(要予約)、宮崎産の上質な豚肉を使ったコストパフォーマンス抜群のポークカツ、それを使った持ち帰り用のサンドイッチなども期待を裏切らない。ただ、カレーは福井の昔風でかなり好みが別れるところ。
さらに三代目は洋食だけでなくフランス料理にも精通しておられ、料理の付け合せはフレンチ流の仕事が光り、魚のムニエルやソース・アメリケーヌを使った料理、ミラノ風カツレツ、多彩なオードブル、そして季節のフルーツを使ったシャーベット、本格的なプリン、チーズケーキ、ババロアなどデザートも常時10種類以上が用意される。ワインも良質でお手頃価格のものが取り揃えられている。とにかく今までたらふく飲み食いしても1万円も行ったことはなく、自分の家、家族経営ならではの良心的な仕事と値段は素晴らしいと言うしか無い。
(18/01/12 更新)
神保町界隈は総じて物価が高い東京の中で、珍しく安く食事が出来るスポットが多いところだが、ここはその中でも元祖、本家と呼べる名店。
からりと揚がったやや薄めのとんかつに山盛りのキャベツ、そしてご飯にシジミ汁と、店の白木のカウンターそのままの、江戸らしい潔さに溢れた一品であると言える。値段も700円と質を考えたら超お得。となりに天ぷらの店もあるがこっちはもう一つ。タキイ種苗の裏にも支店あり。
(2004年以前のデータ)
まず座るとふかしたじゃがいもが出てくるので、それを食べながら待っていると、クローブの効いた焙煎スパイスの香り高いカレーが登場する。最初食べると何となくコクが物足らない印象があるのだが、しばらくすると必ず猛烈に食べたくなってしまう中毒性がある。ごはんや肉の量も学生街らしく十分。ただ、大盛りにするとルーが足らなくなるので注意。2階にはコーヒーも楽しめるテーブル席がある。
(2004年以前のデータ)
ここも「神保町基準」を十分満たす洋食の名店。
真っ黒いカレールーが特徴的なカツカレー(650円)が一番人気だが、豚肉の生姜焼きとチキンカツのセット(700円)もボリュームたっぷりで満足出来る。店のテーブルやカウンターが狭くて落ち着かないのがタマに傷。
(2004年以前のデータ)
カレーの店とカツの店が並んでいるが中でつながっている不思議な構造。
たっぷりのご飯の上にルーをかけ、そこにカツを乗せてさらにルーをかけたカツカレー(550円)がボリュームで学生に大人気だが、味を求めるならとんかつの方に行ったほうが無難(笑)。大ぶりのトンカツ、ごはん、家庭的なたっぷりの味噌汁がついた特上トンカツ定食がおいしい。鮭フライ定食も人気のメニューだ。
(2004年以前のデータ)
住所:香川県各地と横浜 【MAP】
香川県のさぬきうどんに次ぐ味の名所といえば一鶴である。
あごが疲れる事確実だがうまみに富んだおやどり、柔らかく食べやすいひなどりの2種類ある、ガーリックの効いたオーブンでじっくり焼いた骨付鳥が看板メニュー。鶏のだしの効いた鳥飯やスープも。関西に支店を作ってくれないかなあ。
(2004年以前のデータ)