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今や天満に並ぶ大阪屈指のラーメン激戦区と化した福島エリアにおいても、随一の評判を集め続けている人気店。
店のイチ押しである濃厚ラーメンは、豚骨ベースにモミジや野菜なども使われているっぽい、天下一品か一作と見紛うようなドロドロスープだが、クセや臭みが全く無くて魚介もしっかり自己主張している見事な出来。低加水の中太ストレート麺はシコシコ・モチモチとしており、煮玉子や分厚いチャーシューも丁寧に作られていて、玉ねぎみじん切りの甘さも良いアクセントになっている高バランスな一杯。
つけ麺はラーメンよりもさらに麺が太くて歯ざわりが楽しく、魚介スープがブレンドされたつけダレは、タレと魚粉が層になっていてかき混ぜる前と後で味の変化が楽しめるのも楽しい。レモンが別添えになっているので、酸味が嫌いな人への配慮があるのもGood。
しかし個人的に最もお薦めなのが、つけ麺や濃厚ラーメンよりも100円安い650円の和風ラーメンで、魚介ダシ主体のスープとは思えないほどの圧倒的な旨味があり、満足度は他の2品と並ぶとも劣らないものがある。ご飯物も、ふわっと香り高い「花鰹の鹿児島醤油かけご飯」や、フレッシュな辛味が心地よい高菜ご飯など細部まで抜かり無しで大満足である。
(12/08/03 更新)
カドヤ食堂で修行された方が独立されたらしいラーメン店。場所は上町筋沿いを長堀通りから少し北に上がった、大阪でも屈指の閑静な高級住宅街にある。
700円の醤油ラーメンは、しっかりと煮干や鰹節が煮出された旨み十分でエグみの無い和出汁をベースに、鶏ガラをブレンドしたどこかブイヨンを感じさせる酸味のある清湯スープが丁寧な仕事ぶりを体現。自家製麺のつるつるした中細のストレート麺、みじん切りの白ネギと青ネギの斜め切り、極細メンマや柔らかいモモ肉と肩ロースのチャーシューもスープの繊細さを殺さぬ優しい味付けが施されていて一体感がある仕上がり。750円の塩になると一層ダシ感が強調されて、ほんのりと香る柚子皮の効果と相まって、まるで一流のうどん屋で鶏南蛮を食べているような錯覚さえ感じてしまう。麺類にはライス(小100円より)がプラスできるが、ご飯の美味しさもさることながら、添えられた漬物の自然な風味にこの店の姿勢が象徴されている。
つけ麺(850円)は、ラーメンよりも魚介濃度を濃くし、酸味と塩気を立たせた爽やかなつけダレに、角切りと薄切りが混ぜられたチャーシューが沈められ、綺麗に整えて出される麺はさらに幅広いタイプが使われており、つるりんとした喉越しの良さと腰の強さを楽しめる。そして800円の和え麺は、ショウガが効いた醤油味のタレが細麺にねっとりと絡みつき、細かく刻まれた白ネギと刻みチャーシューが意外なパンチを与えている。和え麺にはストレートの和だしが添えられ、麺に入れて趣向を変える意味合いがあるようだが、是非直接和だしを飲んでみてその見事さを感じて欲しい。
(13/10/18 更新)
魚系と豚骨を合わせた無化調のWスープと自家製麺という最近のトレンドを踏まえた店だが、背脂と濃い目の豚骨に負けないだけの濃厚な魚ダシの香りと旨みが、ラーメン全体をうまくまとめていて大変おいしく食べさせてくれる。チャーシューも2枚ながら肉質の良い大きくて分厚いもので、質を考えると600円という値段は格安と言える。2玉まで同額になる750円のつけ麺も、ゼラチンを感じるこってりした動物系と嫌味の無い魚介ダシとのバランスが取れていて非常にうまい。
昼はライスか高菜ごはんがついたセットが650円とさらにお得。ただし、客の回転があまり良くないので行列が出来ているときは時間に余裕を見てどうぞ。
追記:中津豊崎に「麺や輝たくろう店」がオープンした。この店オリジナルの鶏にぼしラーメンは、エグ味の無い煮干ダシとすっきり鶏ガラのバランスが取れた、いかにも麺や輝らしい完成度の高いもの。もちろん本店譲りの豚骨魚介も完備。
(08/03/25 更新)
阪急上新庄駅から徒歩10分のところにある、15年前から本格的な博多とんこつラーメンを出している老舗、の割には近所にある支店も含めてコロコロメニューや営業形態が変わっている流転のお店でもある。
ベースは呼び戻しと呼ばれる追い焚き技法を使った「老」と呼ばれる濃厚スープと、「若」と呼ばれる比較的ライトなスープがあり、それぞれを8:2、2:8の割合でブレンドした2種類のスープに、塩と醤油の味付けを組み合わせた老醤油、老塩、若醤油、若塩の4種類のラーメンがある。老は沈殿物が浮遊していて豚骨臭も強烈で、まさに人を選ぶラーメン。若の方はまだ食べやすくて万人向けではあるが、既に店の中は十分豚骨臭で埋まっている。具はチャーシューときくらげと博多とんこつらしくシンプルで、麺は自家製の細麺でこれもあくまで現地風。
また、最近では博多ちゃんぽん(700円)というメニューも増えており、自家製の太いちゃんぽん麺に豚肉と野菜がたっぷり、そしてスープは正統派とんこつで食べごたえと旨さが両立した人気メニューになっている。サイドメニューはメンマやチャーシュー増し、玉子以外に、から揚げや焼豚のへたれ丼、じゃこ飯などがあり、それぞれラーメンに付けてのセット販売になっている。
(14/10/15 更新)
福島駅の北、中津に近い大淀中交差点付近にある、白木を多用したモダンな内装のラーメン店。ご主人は、「麺や輝」の流れをくむ「麺や拓」で修行、独立されたそうだ。
豚骨魚介らーめん(750円)はまさに「麺や輝」スタイルの一杯だが、軽く泡立ったスープは見た目よりもサラッとしてながらも非常にコクのあるクリーミーな豚骨に、節の香りがブワッと漂う魚介スープがプラスされ、本家を凌ぐ力強さを感じる。低加水の麺はパツンとしたキレの良い食感でスープとの絡みも良く、大きな穂先メンマにホロホロと柔らかい大判の炙りチャーシュー、苦味と水気をしっかり落とした白髪ネギと青ネギと、細部まで完成度の高い仕上がり。
麺が100g〜300gまで同額の濃厚魚介つけ麺(850円)は、炙った肩ロースの大判チャーシューと白ネギが、モチモチとした多加水の太麺の上に、つけ汁の中に穂先メンマと青ネギが入った状態で提供される。つけ汁は麺を入れても沈まないほど濃厚ドロドロで、魚粉もたっぷり入っていて王道の味だが実にパワフル、スープ割りにした状態でさえ十分濃厚という凄さである。
煮干し醤油らーめん(750円)は、豚骨と煮干しのどっしりした旨味の上に、軽い酸味と煮干しのほろ苦さ、ネギの辛味が合わさってグイグイと平打ち麺が口の中へ吸い込まれる迫力がある。そして「大淀まぜめん」は、多めの白髪ネギと晒した青ネギと赤玉ねぎ、細もやし、角切りとほぐしの両方が入ったチャーシュー、そしてラーメンと同じ低加水の細麺という構成で、醤油ダレはラードが入ってかなりコッテリしているが、お酢とシャクシャクした香味野菜の食感がアクセントになって軽やかさがあり、どちらも酸味と辛味、苦味の使い方が実に上手い。サイドメニューの高菜ご飯も上質で、全てに完成度が高い店である。
(16/12/26 更新)
大国町の大天徳があった場所に奈良の大行列店が進出。大阪人の性ゆえか奈良ほどの行列は出来ないが、新規店にもかからわず店は常に客で埋まっている。
一番の売りである「とんこつラーメン」700円は、豚骨でありながら天下一品のようにスープの中の麺や具が見えないぐらい濃厚で、それでいて豚骨特有の獣臭さが全く無いのが相変わらずお見事。そして取り放題の辛子高菜やにんにく醤油などの薬味も万全。また、魚ダシの香りがガツンと来るあっさり醤油味のスープもあってこちらもなかなかの出来。さらに豚骨とのWスープにする事も可能で、混ぜるとかなり摩訶不思議な味になるけど、これはこれで物凄く個性的なのは確かだ(笑)。
追記:価格改定
(08/06/11 更新)
住所:大阪府大阪市東成区深江北3-2-8 【MAP】
電話:06-6975-8018
営業時間:11:30-14:00 18:00-22:00 (月・火・水)11:30-14:00
定休日:日曜
アクセス:地下鉄深江橋駅から中央大通りを東へ行った南側
店の外に屋号は一切無く、真っ白の暖簾と醤油の一升瓶が開店の目印という不思議なラーメン店。
ずっしりとしたコクのある濃口の黒醤油と、あっさりしてながら懐かしさを感じる旨みがある薄口の金醤油、そして中間の紅醤油という3種類のスープと、麺は太麺と細麺を自由に組み合わせるシステムが楽しい。丼になみなみと注がれるスープは、醤油の効いた鶏がら&豚骨のすっきりとしたタイプで、仕上げに加えられた鶏油がこの店ならではのオリジナリティを与えている。具の巻きタイプのチャーシューや半熟味玉もレベルの高い出来。トッピングや卓上にある粗挽き唐辛子やつぶし機で入れるにんにくを加えて好みの味に仕上げよう。
最近は、太麺が平打ちのシコシコとした麺になり、イカの墨を香味油に加えた「大阪ブラック」などがラインナップに加わるなどますます好調。
(08/10/10 更新)
店名からすると、天満の天四郎に続く「麺や輝」の5号店に見えるが、実は完全に輝から独立した店なのだそうだ。09年7月のオープン直後は輝と同じようなメニューだったそうだが、今は濃厚ラーメンとWラーメン、そしてつけ麺の3本立てになっている。
新看板の濃厚ラーメンは、天神旗ばりの濃厚豚骨スープに魚粉と醤油ダレがガッツリと加わったキツ目の味付けで、どちらかと言えばバランス路線だった輝とは異なる、関東的なインパクト重視の一杯。具はほろりと崩れる大きくて分厚いバラチャーシューが2枚にしっかり味付けされたメンマと、スープに負けない迫力で食べ応えは十分、若干細身の麺も意外とこの濃厚スープにマッチしている。「Wラーメン」とつけ麺は、濃厚に比べると輝本家に近いタイプの豚骨魚介ダブルスープだが、こちらも豚骨と魚介がより強調されていてパンチを感じる味わいだ。ただ、つけ麺は輝の伝統なのか(?)タレが少なめなのにラーメンと同じ量のチャーシューが麺の上に乗っかっており、最後は確実に冷めてしまうのがちと残念。
ランチタイムは高菜ご飯が+50円で、しょうが飯またはチャーシュー飯が+200円で付くサービスあり。
(09/08/26 更新)
みつ星製麺所、サバ6製麺所等を立ち上げた方のご兄弟が、西区の新町で2018年の6月にオープンされた店。店内は6席のカウンターとテーブル席1つとかなりコンパクト。卓上には、コショウ、一味、山椒、おろしニンニクが備えられている。
店の看板メニューである「飛出汁(とだし)らーめん」は、クセが無く上品なアゴと呼ばれるトビウオの出汁をふんだんに使い、魚嫌いでも美味しく食べられる一杯。麺は低加水のストレート麺で、ホロホロと崩れる分厚く大きなチャーシュー、メンマ、ナルト、白ネギと充実の内容。鶏重厚ラーメン(850円)は、鶏の肉まで砕いたドロドロを超えたザラザラスープだが、魚介もタレもガツンと効かせてあってバランスが取れている。チャーシューはレア気味だが生っぽくなくて嫌味がない。コショウがかかった白髪ネギと三つ葉という具も計算されている。
同じ値段で麺量が3種類選べる濃厚つけ麺(850円)は、豚骨スープにアゴ出汁がブレンドされたつけ汁は、バランスとしては魚寄りだがクセは無く後味スッキリ、自家製の極太ストレート麺のモチっとした歯ごたえ、伸び、コシともにしっかりしていて絶品。ホロホロで分厚い肩ロースチャーシュー、味玉、白髪ネギ、レモンといった具も丁寧さを感じる仕上がり。
また、各ラーメンにはカレーバージョンが存在しており、濃厚カレーラーメン(800円)などは和風出汁のせいかカレーうどんを連想させるスープで、卓上の和山椒の香りがよく合う。具はレアチャーシュー、味玉半個、白髪ネギに三つ葉、刻みタマネギといった内容だ。
(18/11/01 更新)
靭公園の南側にある、コンクリート打ちっ放しの外観と、窓が無くネオンサインのみの外見、カウンターバーにしか見えない内装が特徴的なラーメン店。ラーメンのメニューは、中華そばと貝そば(800円)の2種類、それにライスとチャーシューご飯のセットがそれぞれ100円、150円プラスで付く。
中華そばは、鶏出汁に軽く酸味と甘みを感じる醤油ダレ、カツオの香味油を多めに浮かべた深みのあるスープに。シコシコとした全粒粉の中太麺、ハーブと黒胡椒が香る低温調理のレアチャーシュー、本来の風味を残したメンマ、三つ葉、白髪ねぎと各要素が上質で計算されたバランスが見事。貝そばは、蛤の潮汁を連想させるぐらいに貝の旨味がギュッと詰まったスープで、どちらも非常に魅力的な一杯。
ラーメンのレアチャーシューは薄切りなのですぐに火が通るけど、レアっぽさを味わうならチャーシュー丼。ピンク色をした小さな角切りチャーシューがたっぷり載っていて、レアならではの香りとしっとり感が楽しめる。
(19/03/14 更新)
本場長浜に負けないレベルのラーメンを出す羽曳野の名店。
豚骨の髄とゼラチンがきっちりと煮出された白濁スープが特徴のラーメン(650円)は、濃厚こってりでありながらも全く臭みや雑味が無く、博多特有の歯応えのある細麺やしっかり味付けされた薄切りチャーシューと実にベストマッチ。もちろん、高菜・ゴマ・紅しょうがも完備。しかも揚げニンニクまでもが用意されているのが嬉しいところ。ラーメンは大盛りもあるが、ここは是非替え玉をオーダーして堅麺を堪能したい。
(07/05/28 更新)
鴻池新田の住宅街のど真ん中というアクセスの悪い立地ながら、週末は行列が当たり前の超人気ラーメン店。最初は鶏料理店の二毛作として始めたラーメンが、あまりの人気でとうとう完全なラーメン店として昼夜営業になってしまった。
芳醇醤油鶏そばは、鮎の魚醤を使用しているらしいが魚臭さは全く無く、重層的でありながら丸みを感じるスープの仕上がりはお見事。塩鶏湯も貝をスープに使用しているそうだが、貝特有のエグみや苦味は一切感じない。ストレートの麺は細めだけどしっかりした腰があってスープの存在感に負けていない。数量限定の鶏とろみそばは、モミジを大量に煮だしたと思われるゼラチン質たっぷりの粘度の高いスープで、それでいて雑味が少なく鶏のエキスの塊という感じ。具は共通で、コショウをまぶした豚バラの巻チャーシューと軟骨が入ったコリコリのつくね、鴨のスモークが添えられている。
ラーメンの他にはつけ麺やキムチとラー油の混ぜそば等があり、「魚貝三獣士つけ麺」は、鶏・豚・牛のガラと魚貝という複雑な材料で構成されたスープは、それぞれが全く突出する事無くマイルドで深みのある味わいにまとめられており、全粒粉のシコシコした麺も味わい深く、どのメニューを取っても隙がない名店である。
(13/11/29 更新)
阪急相川駅やJR吹田駅から離れた住宅地というアクセスの悪さながら、休みの日には10人以上の行列が出来る人気店。メニューは非常にバリエーションが多き、鶏清湯のあっさりしょうゆ・しおラーメン(各700円)に、鶏白湯のこってり鶏しょうゆ・しおラーメン(各800円)が基本で、さらに限定メニューが毎回用意される。
あっさりはスッキリした鶏清湯スープに、ふくよかな醤油ダレ、焦がしネギの香りを合わせた、何も奇をてらった部分は無いが、スープは熱々だし、ほのかな甘味と酸味、かすかな苦味のバランスが良くてとても美味しい。麺はつるつるとのどごしが良い平打気味の中細麺で、レアチャーシューは肩ロースでしっかり肉味があり、穂先メンマには濃い目の味付けがされていて、シャキシャキの白ネギと青ネギが添えられる。こってりのほうは、麺は同じでまったりした癖のないまろやかなスープに、焦がしネギの苦味と香り、粗挽き黒胡椒をまとった鶏胸肉のレアチャーシューと、それぞれ計算された構成になっている。
あっさりに煮干しやサンマ、あごだしをプラスした「だししょうゆ・しおラーメン」(各750円)は、鶏清湯に薫り高い魚介ダシがプラスされてとても穏やかな味わいで、大人の担々つけ麺は、あっさりベースに練りごま、ラー油、花椒が効いた本場顔負けの四川風つけダレに、全粒粉を使ったきしめんのようなビロビロ麺で、燕三条ラーメンはだししょうゆラーメンのスープにつけ麺の幅広麺、そこに背脂、玉ねぎ、岩のりを足して全く別のいっぱいに仕立てるなど、個性付けが巧みでそれぞれ完成度が高い。
そしてサイドメニューで外せないのはチャーハンで、大ぶりのチャーシューがゴロゴロ入った、ややオイリーのしっとりタイプで、ラーメンのタレが効いていて絶品。他にもレバーチャーシュー、味噌味チャーシュー、チーズ卵入りチャーハンなど多彩な日替わりオプションが充実していて、全く飽きさせない工夫がてんこ盛りである。
(19/09/13 更新)
住所:大阪府大阪市中央区南久宝寺町4-5-15 ニューライフ御堂筋本町101 【MAP】
電話:06-7182-7849
営業時間:11:00-15:00 18:15-21:30
定休日:月曜・土曜夜
https://www.facebook.com/%E9%BA%BA%E3%82%84%E4%BD%91-1692543857699802/
本町交差点の南西、阪神高速道路沿いの道にある、「麺や拓」で修行をされていた方が2016年春に独立オープンされたラーメン店。
看板の鶏魚豚らーめん(780円)は、文字通り鶏がらやモミジ、豚骨、魚介が使われたトリプルスープで、ネギの上にマグロ節粉がかけられた独特のルックス。一口飲んでみると魚介の香りがブワッと来るが、後から「鶏醤」という発酵調味料を使った動物系の分厚い旨味で覆い尽くされ、無化調でも物足りなさは一切無い。麺は低加水のパツンとした歯ざわりとコシが印象的な中太ストレート。ホロホロのバラ肉チャーシュー、メンマは味付けあっさりでスープを全面に出した構成だ。
そして鶏豚つけ麺(880円)は、ブリっと小麦感溢れる平打気味の極太麺に、動物系と魚介のインパクトに満ちたつけダレのハーモニーが抜群。具はバラ肉チャーシューのみとやや寂しいが、バランスの良さという点ではラーメンを上回っているように思う。
夜営業と土日限定で提供される、あっさり醤油らーめん(750円)は、軽くエグみやクセを感じるぐらいにガッツリ煮出された魚介オンリーのスープと細麺を使ったもので、多めの香味油と輪切りの鷹の爪、ブラックペッパーで上手くパンチが加わり、単なるあっさりじゃない力強さを感じる一杯だ。
(17/08/04 更新)
20年以上も前から、本や携帯などを見ながらの「ながら食べ」の禁止、レンゲ無し、大盛り無し、撮影はラーメンのみ可と、ラーメンを美味しく食べてもらう事にこだわったルールを掲げる、いわゆる「意識高い系」の元祖と呼べるラーメン店。場所は京阪守口市駅のすぐ北東にあり、女性店主が変わらず切り盛りされている。
一杯780円(ランチタイムだとご飯付きで900円)とやや値が張るラーメンだが、瀬戸内のイリコ、豚骨、鶏ガラのバランスが取れたすっきりとしつつコクの深いスープに、ミンチ状になった背脂の甘み、柔らかいバラ肉チャーシュー、たっぷりのメンマ、長く切った細ねぎ、果てはご飯とお新香に至るまで全てにおいて隙が無く、それでいて各々の要素がバラバラにならないように計算されているのが本当に見事な逸品である。
(18/07/31 更新)
大阪では珍しい動物ダシと魚ダシのダブルスープのラーメンを出す店。無化調で素材も吟味、玉子も半熟を用意、つけ麺もメニューにあるなど、最近の東京ラーメンのトレンドをしっかり押さえてある。味もまさにトレンドどおり、カツオの香りと甘味がうまく醤油味とバランスされた完成度の高いもの。ただ、やはり値段もトレンドラーメンらしく、やや高価になってしまっているのが残念。
(2004年以前のデータ)
東京で人気ラーメン店を開いていた店主が、地元の大阪に移転して来た店だが、今では大阪でも屈指の行列店となりながら、平日の昼営業のみと来店のハードルまでもが高い店になってしまった。
醤油ラーメン650円は、鶏と魚介のダシが合わさった、ゼラチンたっぷりでクリーミーさを感じる独特なもの。青じそを浮かべた塩ラーメン(700円)には魚介成分が入っておらず、鶏の旨みをストレートに味わいたい人にはお薦め。麺は自家製麺で、腰とツルツル感が強くてうまい。ラーメン自体は独自性があって完成度が高いのだが、具がチャーシュー一枚と半熟味玉半個に玉ねぎのみじん切り、そして上に盛られた白髪ネギのみと値段の割に少し寂しい感じ。ただ、刻みチャーシューがのったへた飯は280円という値段の割に肉のボリュームがあってお得感がある。
つけ麺は、ノーマルのラーメンに感じた淡白な部分があまり無くて個人的には好み。値段はさらにアップするが、麺のボリュームと角切りにしたチャーシューのパンチで値段差以上の価値を感じる一品だ。
(11/05/06 更新)
梅田と天六のちょうど真ん中という中途半端な立地ながら、食事時には常に行列が出来る有名店。
店名が表すように、奇をてらわない正統派黒醤油ラーメン(650円)を売りにしていて、あまり甘さに頼らずに醤油の旨みを活かそうとしているところに好感が持てる。ゆずの利かせ方もいやらしくなくて、飛びぬけたところは無いがバランスが良く取れている。塩ラーメンも魚介がふわっと香るスープと焦がしネギのアクセントがマッチしていておいしい。ただ、つけ麺のダシはもう少し濃くてもいいとは思うが・・・
ランチタイムには、ご飯かじゃこめし、チャーマヨ飯、醤油ダレが効いて旨いチャーハンがついて割引になるサービスがあってお得。最近は自家製麺に切り替えたようで、ツルツルとした食感の麺にレベルアップしていて嬉しい限り。
(08/12/11 更新)
JR神戸駅付近にあった人気ラーメン店が、大阪駅前第3ビルに作った支店。
看板のこってりラーメン(650円)は、上品なビシソワーズを思わせるような臭みの無いポッテリした濃厚鶏白湯スープが特徴で、中太のプリッとした全粒粉の麺に、歯ごたえのあるチャーシュー、岩のり、レタスと水菜というスープを邪魔しない具が一体感を作り出していて上々。100円の替え玉は、博多風の細麺も選べてほぼ1玉分入っていてお得感十分。あっさりラーメン(500円)は淡白ながらも鶏と魚介の旨みが十分感じられ、ワンコインなのに物足りなさは全く無く素晴らしいコストパフォーマンス。
濃厚鶏つけ麺(780円)は、こってりラーメンと同様の鶏白湯ベースのつけダレに、トロトロに煮こまれた豚軟骨が乗った全粒粉の麺、水菜&レタス・岩のり・フライドエシャロット・魚粉が別皿で添えられる豪華な内容。エシャロットと軟骨をタレに入れるとコクが一段と増して楽しい。麺量は200g程度で固定のようだ。
サイドメニューには、炙りチャーシュー丼や月見チャーシュー丼、餃子といったサイドメニューがあり、ちょっとラーメンには合いにくいけど日替わりでカレーやトマトソース丼などが100円で食べられるお得なサービスもあるのが嬉しい。
(14/02/07 更新)
良くダシの効いたしょっぱさが際立つ黄金色のスープと歯ごたえの良い縮れ麺、そしてホロホロと崩れる巻きチャーシューというスタイルで東京で一大勢力を築いた「がんこラーメン」直系の店が大阪に進出した。場所はなんばグランド花月南側にあるたこ焼き屋の横にあり、狭い入口の上にがんこの目印である骨が吊り下げられているだけで非常に分かりにくい。
700円のラーメンは塩と醤油をベースに、ネギ油とエビ油、背脂(こってり=800円)といった香味油を組み合わせたバリエーションがある。しょっぱさは東京に比べると押さえ気味ではあるが、特に塩ラーメンは関西の水準を考えるとキツく感じる人もいるだろう。普通の塩気でダシをゆっくりと味わって食べたい人は醤油ノーマルか塩の20(タレの量。30が標準)。がんこらしさを満喫したい人は塩の40か醤油の50以上で頼もう。トッピングは味玉、チャーシュー、酒ワンタン、青森にんにくなどがあって好みで組み合わせられる。きゅうりの漬物と刻んだチャーシュー、そしてバターを炊き込んだ「がんこ飯」もどうぞ。
(2004年以前のデータ)
以前は天保山マーケットプレース営業していたが、2010年末から日本橋の「和菜七三一」などがある狭い小路の中にある店に引っ越してきた。
あの麺哲で修行された方がやっているだけあって、高井田系の「中華そば(650円)」、和歌山風の「まる丈そば(800円)」ともに一工夫がされており、中華そばは高井田系特有の醤油辛さと酸味を残しながらも豚のコクがしっかり出たスープが絶妙。まる丈そばも、茶色いスープとかまぼこが載った和歌山ラーメンらしいビジュアルながら、まったりと力強いコクとしっかり腰のある麺、あぶった豚バラのチャーシューで、一段と洗練・完成された品に仕上がっている。
ここはラーメン店なのにハートランドビールを置いてあったりするので、チャーシューをつまみに一杯やるという選択も大アリだ。
(11/01/11 更新)
住所:大阪府大阪市浪速区日本橋4-12-1 マルタビル1F 【MAP】
電話:06-6626-9871
営業時間:11:00-15:30 17:00-21:00 (土日)11:00-21:00
定休日:月曜
日本橋の電気街「でんでんタウン」のほぼど真ん中にある、醤油ラーメン専門店。店主は、あの金久右衛門で修行されたそうな。金久右衛門の系統らしく醤油ラーメンは1種類ではなく、ヘヴィ、ストレート、カミソリと3種が常時ラインナップし、限定でアッパーや屋台風なども常時用意されている。
ストレートはクリアな鶏ガラスープにまろやかな旨味とほんのりとした甘みを感じるもので香味油にも癖がなく、いかにもストレートという言葉が似合う味。麺は加水率が低めの中細麺でしっかりした歯ざわり。具はシャキッと茹でたほうれん草とメンマ、巻きバラチャーシュー、白ネギだが、ほうれん草とメンマには少し癖を残していて、チャーシューも比較的がっしりした噛みごたえと、シンプルなスープの中で麺と具の個性を立たせている感じ。
カミソリは、薄口醤油と塩で味付けされたタイプで、ストレートに比べると穏やかな味わいの分、ベースとなっている鶏ガラスープの雑味の無さ、丁寧な仕事ぶりがよく分かる。そして最後のヘヴィは、金久右衛門の大阪ブラックを思わせる黒さだが、あくまで鶏ガラ醤油がベースで魚介成分は無い。しかしかすかな苦味と熱く熱した香味油が奥行きを作っていて、シコシコした平打ち気味の太麺に負けていない。
サイドメニューはご飯系のみだが、チャーシュー丼や卵かけご飯といった定番の他に、バター醤油をかけたバタめし、白ご飯にフライドガーリック、青のり、一味、あられを散らしたスープに入れるためのおじやめし、カレー粉をプラスしたカレーおじやめしなど、なかなかのバリエーションが揃っている。
(16/04/27 更新)
雨後の筍のようにラーメン店が増殖しつつある天満橋界隈で、これまた増殖度が激しい麺や輝系列という金太郎なお店。
しかし、つけ麺(150gの小、220gの中、300gの大が同額で800円)の個性はなかなかのもので、つけ汁の上に浮かんでいるかつお節が示すように出汁というよりはカツオエキスの旨味がまずガツンとストレートに来る。そこにすりおろした野菜の甘みと酸味が加わり、キャッチーな旨さを形作っている。丁寧に水切りされた麺はシコシコしたストレートの太麺で、分厚い肩ロースのチャーシュー、メンマ、味玉半個、レモンという内容。卓上にある激辛唐辛子や柚子胡椒を使って味を変化させる楽しみもある。
700円のらぁ麺は、白濁した濃厚鶏ガラ・豚ガラスープにつけ麺と同じく魚介エキスが加わったもので、濃厚だが魚粉っぽさが無いので比較的飲みやすいスープに仕上がっており、スープに浮かんだ粗みじんの生玉ねぎがアクセントになっている。麺は中太のシコシコした低加水麺で歯ざわりが良い。味玉半個、メンマ、チャーシューとのバランスも良好。ラーメンの場合はサイズ指定ではなく100円の替え玉で増量に対応している。
他のオプションは、味玉の半玉追加が50円、肉増しが200円、きゅうり漬けとキムチが150円、ご飯と高菜乗せご飯等が100円からというラインナップ。
(14/08/29 更新)
天満橋駅から谷町筋を南下した、谷町1丁目に2015年夏からオープンしたラーメン屋。一風堂から独立した福島にある同名店の2号店だそうだ。ラーメンは、博多風に豚骨100%の純系豚骨ラーメン「純とん」、豚骨にホタテ、椎茸、昆布の出汁をブレンドした「潮とん」(以上760円)、ピリ辛のトマトだれを加えて麺は平打ちの多加水麺を使った「トマとん」(860円)の3種類が用意されている。
「純とん」は、一風堂譲りのクリーミーで一切臭みの無い、コク十分な豚骨スープに、博多風の細麺、巻バラ肉ともも肉1枚ずつのチャーシュー、きくらげ、ネギ、もやしと正統派の作りで、替え玉をしても問題ないぐらいにたっぷりスープが入っているのが嬉しいところ。「潮とん」は、純とんに比べると当然あっさり軽いスープながら、きくらげの代わりにエビの天カスとあおさ海苔という潮の香りが加わり、表面に散らされた粗びき唐辛子が全体をピリリと引き締めていて、全体的にセンスよくまとめられている。
卓上には、ニンニククラッシャー、高菜、紅しょうが、すりごまなど博多ラーメンのアイテムはきっちり揃っている。サイドメニューとしては、100円の替え玉を始めに、味玉やチャーシューのトッピング、明太子ご飯や卵かけご飯、チャーシューご飯などが用意され、ランチタイムは明太子ご飯と餃子+ライスがそれぞれ200円で提供されるサービスがある。
(15/10/02 更新)
カレーのメッカではあるが最近はラーメンの出店も増えている谷町四丁目エリアに、2015年秋からオープンした自家製麺のラーメン店。メニューは中華そば、黒中華、つけ麺(夜限定)の3種で、サイドメニューはライス、豚丼、唐揚げ丼とあって、丼はセットで割引になる。ちなみにラーメンの大盛りは無し。
中華そばは、。薄口醤油を使った淡い色が特徴で、宗田節、煮干し、昆布の和出汁がガッツリ効いており、多めの香味油でコクを作り出している。麺はツルツルとした中細のストレートでのどごしが良い。具はローストしたバラ肉チャーシューが2枚に、しっとり茹でられた鶏胸肉が2枚でどちらも厚みがあり、穂先メンマに、味玉半分、海苔、白髪ネギ、青ネギ、昆布の細切りと、700円とは思えないほどの充実した内容。黒中華そばは、スープが濃口醤油と砂糖が加わった甘辛味で、あとは中華そばと同じ内容。この店らしい魚介を味わうならノーマルの中華そばのほうがお勧め。
夜営業限定のつけ麺(850円)は、節系ではなく昆布のエキスがギュッと詰まったシンプルな醤油ダレで、チャーシューは角切りの脂身と、細くほぐした赤身が入っており、とろみが無い分麺とタレがあまり絡まないが、ほぐし身と麺を一緒に食べると良いバランスになるのはアイデア賞だ。麺を食べた後にスープ割りをすると、節系の味わいが加わって二度楽しめる。
(16/01/07 更新)
上本町にある、淡麗系ラーメンの人気店が西天満のオフィス街に支店を出した。
メニューはほぼ本店の内容を継承。ラーメン元味(680円)は、魚介が効いたクリアなあっさりスープで、ツルツルとのどごしが良い平打ち気味の自家製麺と出汁の香り、レア気味に仕込まれたチャーシューのコンビが絶妙。同価格の新味は、元味をベースに揚げごぼうと背脂、柚子胡椒が加わって重層的な味わいを作り出している。そして濃い味つけ麺(800円〜)は、つけ汁にさんまの水煮がゴロゴロ入っており、魚のエグ味もしっかり煮出した個性あふれるつけ汁。
メニューには他にも塩や味噌、カレーメニューがあるが、塩ラーメンには日本酒の風味と練り梅が効いてたりと、それぞれにしっかりとキャラクター付けがされているのはさすが、ただし、カレーだけはスープの塩気と辛味がかなり強くて、具や麺といった他アイテムの持ち味が消し飛んでしまっているので個人的にはいまいち。
麺のボリュームは全体的にやや少なめ。特につけ麺は1玉およそ150gぐらいと軽めなので、男性なら2玉以上は必要かと。ただし、ランチタイムには無料で小ご飯がつくサービスがあるので上手く利用したい。
(11/12/08 更新)
住所:大阪府大阪市北区中崎1-6-18 【MAP】
電話:06-6371-3456
営業時間:11:30-14:30(土日祝15:00) 18:45-23:00(金土祝前日24:00)無休
定休日:無休
地下鉄中崎町駅から天満方向へと伸びる天五中崎通商店街の西端に位置する、やたらと店名が長いラーメン店。
レギュラーメニューは醤油と塩の2種類で、旨味醤油は鶏ガラと魚のアラ焼干し、あさり等で取られたまろやかな醤油味で、多めの油が浮かんでコクを出している。塩はより魚介と貝の重層的な味わいが際立ち、揚げネギの香りも味を引き立てている。卓上にはスポイトで入れるエビ油が置かれているが、塩のほうが相性が良いように思う。
サイドメニューはトッピングが数種類と、ロースト豚丼やメンマ飯などがあり、ランチタイムはライスがセルフサービス(募金制)で、卓上にはサンマの粉末ふりかけが置いてあってかけ放題になっている。
(15/02/06 更新)
大阪で1、2を争うラーメンの有名店であるカドヤ食堂で店長をされていた方が、独立して南森町の閑静な住宅街に開いたお店。
720円の醤油ラーメンは、比内地鶏のスープに昆布や煮干し、節の魚介出汁が合わさり、ほのかに酸味を効かせたカドヤ食堂直伝、正攻法の無化調ラーメン。肩ロースのチャーシューは肉質良好で、メンマと晒した白ネギ、てっぺんには柚子の皮が添えられている。麺は加水率低めのストレート中細麺で、柔らかめに茹でられスルスルと食べられる。
また店主が北海道出身らしく現地スタイルの味噌ラーメンがあるのがユニークで、ラードで焦がしたネギ、甘酒を思わせるような甘みのある麹味噌と生姜を効かせた濃厚スープは関西ではまず見られないパワフルなもの。麺も醤油とは異なる多加水麺で本格的。1杯880円と強気な値付けながら、その分の価値を感じさせる一杯だ。
サイドメニューは、白ご飯に比内地鶏の卵かけご飯、比内地鶏の味玉とシンプルではあるがこだわりが貫かれている。
(15/04/09 更新)
南森町の交差点北西すぐという好立地に、2015年の2月にオープンしたラーメン店。メニューは鶏とんこつラーメンとマー油がプラスされた鶏とんこつ黒ラーメン、鶏塩と鶏しょうゆラーメンの4種があってどれも720円、サイドメニューは常設の焼豚丼と、焼き飯やそぼろ丼などが出て来る日替わり丼がある。
鶏とんこつは、こってり白濁した鶏ガラ豚骨に、鯖節などから取った和出汁の香りと酸味がアクセントになっており、麺は平打気味の縮れ麺、具は肉厚の肩ロースチャーシューが3枚にメンマ、煮玉子半分と充実、数量限定ではあるが棒々鶏サラダも付いてきてサービス満点。マー油が入った鶏とんこつ黒は、さほどマー油が主張しすぎる事はなく、ほんのりニンニクが香るぐらいで違和感はない。
鶏しょうゆと鶏塩は中細麺が使われ、スープはクリアな鶏ガラスープがベースで、鯖節に加えて煮干しの個性が強く感じられるものになっている。具は白髪ネギと三つ葉がプラスされ、スープに浮いた背脂と共に重層的な味わいを作り出している。
期間限定らしい820円のまぜそばは、180gのたっぷりした平打ち麺に、ピリ辛の肉味噌、刻み玉ねぎ、ネギ、細切りチャーシュー、普通のチャーシュー、魚粉、柚子胡椒、そして山椒の香りとラーメン同様に味の要素が詰め込まれていてインパクトを感じる一品。ミニライスも付いていてボリュームも満点だ。
(16/01/22 更新)
二郎系ラーメンのぎんじろうが入っていたテナントに居抜きで入った、阿波座にある「らーめん香澄」の二号店。こちらは煮干しではなく鶏系スープのラーメンを出している。
ラーメンはとり醤油ととり塩(ともに750円)の二種類で、鳥チャーシューがプラスされる特製は200円アップという値段。若干のとろみを感じるスープは鶏白湯にしては透明感があり、飲んでみると鶏の凝縮された旨味と鶏油の香りをガツンと感じ、単にモミジを煮込んでゼラチンでドロドロにしたものとは違って、大量のガラを使って旨味だけを純化させたような完成度の高さを感じる。鶏の旨味を純粋に味わうならば塩のほうがお勧め。麺はパツンと歯切れよい低加水麺で、チャーシューは厚みと歯ごたえのある豚バラで、あとは糸唐辛子と白髪ネギ、ナルト、青ネギという内容。具は値段からすると寂しいが、スープに相当なコストがかかっているので決して割高ではない。
そしてラーメン以外にはまぜそば(800円)もメニューにあり、こちらはラーメンとは違って本家譲りの煮干しが効いた醤油ダレに、3枚載ったラーメンと同じチャーシュー、白髪ネギ、青ネギ、ナルトが入っており、本店のようなワイルドさは無いがその分麺の旨さをじっくり楽しめる品になっている。
(16/05/13 更新)
天満駅と天六の間、天神橋筋商店街の1筋東にある道にある、8人程度のカウンター席のみのこじんまりとした店。有名ラーメン店の経営を資本に譲って再独立されたオーナーが、サバをコンセプトにしたラーメンを出している。
ラーメンには中華そばとサバ醤油そばがあり、中華そば(650円)は鶏ガラスープ主体のシンプルな醤油味だが、ラードのコクとほのかな酸味、むっちりとしたストレートの太麺、レアに仕上げた肩ロースチャーシュー、濃い目に味付けられた柔らかいメンマとバランスが計算されていて、奇をてらわない直球の美味しさ。そしてサバ醤油は、鶏ガラに自家製サバ醤油とサバ油が使われているのだが、スープを飲んでもすぐにサバとは分からないぐらい、癖が抑えられていて魚嫌いでも全く大丈夫。魚好きであれば、卓上にある刻みニンニクを加えると、何故か突然サバらしい個性が浮き上がって来るので是非トライすべき。
サイドメニューは、それぞれのラーメンに200円プラスで半チャーハンと半天津飯をセットにする事が出来、チャーハンは醤油ダレが効いたしっとりと濃い目の味付けで、天津飯はごま油の香りがする餡がたっぷりのあっさり味で、本職の中華料理屋で出て来ても遜色ないレベルでオススメ。
追記:2017年4月に福島へ移転
(17/03/21 更新)
JR桜ノ宮駅の東にある細い路地の中にある、白木の格子戸が目印のラーメン店。屋号は「こうりゅうます」と読むそうだ。
「とんぴ(豚皮)ととり(鶏)の」と暖簾に書かれているように、かなりコラーゲンがたっぷりと煮出された、見た目は天下一品のように粘度の高いポタージュ状のスープが特徴で、後味があっさりとしていて余計な雑味が無いのが素晴らしい。厚さ5mmはある分厚いチャーシューは事前に湯で温められるなど、丁寧な調理姿勢も好感が持てる。あとの具はメンマと大阪では珍しい白ネギ。ただ、麺も天下一品のように柔らかめに茹でられるので、それが嫌な人は固めで頼むのが吉。
レギュラーメニューはノーマルのラーメン(800円)と、窯焼きチャーシューがプラスされる特製ラーメン(1000円)、そしてご飯(100円)のみ。夏場に提供されていたつけ麺は、西中島店が出来た影響で人手不足によりメニューから外されてしまった。ラーメンは100円アップで1.5玉か2玉が選べる大盛りが可能。
(15/05/20 更新)
大阪市の旭区役所の北側裏手に、2009年の秋にオープンした、白濁豚骨+鶏油+太麺が特徴の、いわゆる「横浜家系」と呼ばれるスタイルのラーメン店。
ラーメンの具として、サイズはやや小さめながら厚手のもも肉チャーシューと、家系の象徴でもあるほうれん草と海苔、そして少しの白ネギが乗っかり、卓上には酢・ゴマ・コショウ・豆板醤・おろしニンニクと、見た目はまさしく正統派の家系そのもの。開店当初はあっさり方向にシフトした変な「関西風アレンジ」を感じたが、最近はかなり家系本来のはっきりした味と脂の濃さを感じるようになって嬉しい限り。
値段はラーメン並が600円、海苔のオプションが50円、量は0.5玉増えるにつれて100円ずつアップ、さらには全営業時間でご飯一杯サービスと、と今時かなり良心的なのはGood。ただ、キャベツは100円アップだったらもっと量が欲しいところかな。場所的に、ラーメンオタクや観光客だけを相手に出来る立地ではないが、あまり関西におもねらずになるべく本家濃厚路線で行ってほしいところである。
(09/12/23 更新)
旭消防署のちょうど向かい側、家系ラーメンの「そらの星」から少し西へ歩いた場所にある尾道ラーメンの店。
ラーメンは、平打ち麺に魚介がブレンドされた透明な醤油スープ、ミンチ状に揚げられた背脂と、西区新町の「十六番」を思わせるような正統派尾道ラーメンで、深いコクを感じるスープとシコシコとした麺の感触が非常に印象的。この内容で値段はたったの600円、しかもランチタイムならキムチつきライスが50円プラス、薄味の豚ミンチがたっぷり載ったそぼろご飯が150円で食べられるのだから嬉しい限り。350円のチャーシュー丼は割引にならないが、刻んだ肉がどっさりでお得感は十分だ。
あと、「汁なし」という油そばのようなメニューがあり、チャーシューともやしが載せられて背脂の液体オイルが加えられた麺に、卓上の広島産「かき醤油」をかけて混ぜ混ぜして食べるシステムで、カキ油っぽいまったりした味わいが楽しい一品だ。さらにこれにたっぷり入って150円とこれまた安いキムチを添えて、ビールで一杯と言う楽しみ方もオツである。
(10/01/05 更新)
高槻にある有名店「きんせい」の2号店。場所は、金久右衛門の2号店だった玉造の「一等星」があった場所にそのまま入った形。
ラーメンのベースとなっている鶏白湯はネットリと白濁したコラーゲンを感じるスープで、これをベースに醤油(680円)と塩(700円)のラーメン、そしてつけ麺のバリエーションが作られている。ロース肉のチャーシュー、メンマ、ナルト、ネギ、うずら卵、カイワレと豊富で目にも舌にも楽しい。ランチタイムには50円でライス1杯、200円で豚めしや餃子+ライス、300円でから揚げ+ライスがつくサービスあり。
醤油は比較的あっさり目で優しい味わいなのに対し、塩はより粘度の高いスープと旨みのみを抽出した貝ダシでパンチを感じる出来、つけ麺は強めの魚介風味と生玉ねぎで奥深みを出していて、3品3様の味が楽しめるのが嬉しい。個人的な好みとしてはつけ麺と塩かな。
(08/05/12 更新)
住所:大阪府大阪市東成区玉津3-1-6 【MAP】
電話:06-6975-5557
営業時間:月〜金曜11:00-15:00 土・日11:00-17:00 金・土18:00-21:00*ウ休
定休日:無休
鶴橋と今里交差点の途中にある、平日は製麺販売のみで、土日だけ店内でラーメンとつけ麺を提供するというユニークな営業形態を取っている店。大淀にある「大吾朗商店」の店主だった方がオープンされた店だそうだ。
つけ麺は、鶴橋市場の浜弥鰹節をふんだんに使った和風ダシと店鶏がらスープをブレンドして酸味を効かせた醤油味のつけダレで、プリッとした鶏ももチャーシューに1個まるまる味玉が入っている。麺は色白でツルツルしたのどごしで、さっぱりしたつけダレと良くマッチしている。麺量はノーマルで200gあり、150gにつき100円ずつアップで増量が可能だが、ノーマルでも結構食べごたえがある。ラーメンのほうは、ストレートな和風味スープでさらにのどごしの爽やかさが強調された細麺との相性もバッチリ。具はつけ麺とほぼ同じだがこちらは青ネギの細切りが添えられていて清涼感が強調されている。
あと、1日15食限定の「こってりつけ麺」というメニューもあり、うどんかパスタのようなモッチリした極太麺に、ポタージュのようにドロドロの超濃厚鶏スープを合わせた一品で、ノーマルメニューと全く毛色が変わっているのが面白い。
値段は、ラーメン・つけ麺ともに600円で、つけ麺には別容器で割りスープの提供もあり、内容からすると今時珍しいコストパフォーマンスと言える。生麺の持ち帰りは、細麺と太麺の他に、焼きそば麺と生パスタがあってどれも1玉100円とこちらも格安。特に焼きそばは目から鱗が落ちる出来栄えになり、絶対のお薦めである。
(14/04/30 更新)
大阪では山長と並び賞される、魚介系スープに平打ち麺という尾道ラーメンを出す代表店だが、こちらは店の雰囲気やラーメン、定食のキムチにもあまり求道的な印象は感じられず、肩肘張らない気軽さが感じられる。
が、実はチャーシューにもち豚を使ったりダシの材料は現地産にこだわるなど中身は深く、一見何の変哲も無く見えるラーメンを一口食べてみると全体的な味のバランスが何とも絶妙で、食べ終わった後に何の疑問も無く「あ〜おいしかった」と思ってしまえるだけの底力がある。普通のラーメンであってもチャーシューがたっぷり乗るサービス精神も嬉しいところ。ラーメン650円より。ランチライムにはご飯とキムチがついて730円に割引される定食サービスあり。
(05/05/31 更新)
住所:大阪府大阪市西淀川区柏里2-1-24 【MAP】
電話:06-6195-5870
営業時間:11:30-14:00 18:30-22:00 土11:30-14:00 18:00-24:00 日月曜
定休日:月曜
JR塚本駅すぐ近くの場所にあるカウンター席のみのラーメン店。メニューは基本的の正油こってりと正油あっさり(各700円)の2種類。サイドメニューはご飯のみで、平日のランチタイムは無料で1杯サービスになる。あと、限定で冷やしラーメンやシンタンメンといったメニューも季節ごとに用意されている事が多い。
こってりは豚骨、鶏ガラ、モミジを濃厚に煮出した白濁スープで、歯ごたえのある平打ち麺、肩ロースのホロホロとしたチャーシュー2枚、海苔、メンマ、そして珍しく生玉ねぎの薄切りが載る構成。良い意味で天下一品から旨味のみを抽出したような味わいでとても美味しい。玉ねぎの効果は個人的にはあまり感じないけど、チャーシューもメンマも丁寧に仕込まれていて完成度が高い。
あっさりの方は、鶏ガラと魚介ダシを使った澄んだスープ。ほんのりとした甘みと、強い煮干しの旨味を感じるがエグみや苦味は一切なく丁寧な下処理が伺える。こってりとは麺とチャーシューが同じで、こちらは白ネギとナルトが載っているのが特徴。
(14/07/11 更新)
新福島駅の南側、住宅地の路地の中に埋もれたようにあるラーメン店。民家を改装した今どきのコジャレた雰囲気とは裏腹に、巨大な圧力鍋で徹底的に豚骨を煮出した濃厚スープが売り物。
そのままストレートな名前の「極濃豚骨らーめん」(750円)は、あの「無鉄砲」以上の粘度を感じる超濃厚ドロドロ豚骨スープで、卓上にあるゴマをふりかけても全く沈む様子が見えない。しかし意外と雑味が無くてきっちり効かせた醤油ダレの効果でスルスル食べてしまえる。麺はミネヤ食品製のブリッとした縮れ麺で、具はきくらげ、チンゲンサイ、ネギ、天一風な固めのモモ肉チャーシューという構成。同額の「魚×豚骨らーめん」は、純とんこつよりは食べやすいスープだが、鯖節の魚臭を感じるぐらいに魚介出汁も濃厚でパンチ力は十分。
300gまで同額、それ以上は追加料金が必要な850円のつけ麺は、ドロドロ豚骨スープと魚介スープがブレンドされて純豚骨ほどの濃厚さは無いが、極太ストレート麺にびっちり絡んで途中でタレが無くなりそうになるほど。タレに酸味はつかず、麺の上に置かれたレモンを各自加えて調整する。具は薄切りにされたチャーシューが中に沈んでいるぐらいで、値段を考えるとやや寂しさは否めない。
サイドメニューはチャーシュー丼や各種トッピング増量、辛ダレ、卵黄、マヨネーズなどいろいろある。まぜそばなどの限定メニューも時々あったりするので、公式Twitterをフォローすべし。
(14/11/07 更新)
靭公園の西端に面するあみだ池筋を少し北側へ行ったところにある、煮干しを売りにしたラーメン店。
醤油ベースのラーメン(750円)は軽く苦味とエグみを感じるぐらいに煮干しの旨味がドカンとせり出し、そこに背脂のコクが加わる厚みのある味わい。麺は平打ち気味のグミグミした食感の太麺でスープの強さに負けていない。メンマやレアチャーシューにもしっかり味が付けられていて、魚介系ながらも非常にバランスが取れているところに店主のセンスが感じられる。
まぜそば(800円)は、ラーメンと同じ麺に角切りレアチャーシュー、メンマ、青ネギ、白髪葱で韓国唐辛子が軽く散らしてある。豪快な見た目に反して味は繊細で、タレは煮干しがしっかり効いた香味油の存在は感じながらも、甘辛いまろ味でまとまっていて嫌味が無い。麺量もチャーシューもたっぷりでしっかり1人前で満足できるボリューム。テーブルに置いてある味変化用の酢にまで煮干しが漬け込まれている徹底ぶりに驚く。
(14/12/19 更新)
地下鉄阿波座駅から北東すぐのところにある、自家製麺と書かれた黄色い看板が目印のラーメン店。
メニューは極めてシンプルで、650円の「中華そば」と、850円の肉増し・玉子付き「特製中華そば」、それにサイドメニューで唐揚げとチャーシュー丼のみという構成。中華そばと唐揚げハーフ、ライスがセットになった「松セット」と、中華そばとチャーシュー丼の「竹セット」が850円、中華そば、唐揚げハーフ、ビールの「梅セット」が1250円と割安になっている。
ラーメンは背脂が浮いた醤油スープに中太の低加水ストレート麺、多めの薄切りチャーシュー、青ネギ、メンマと京都風を思わせるビジュアルだが、スープは塩気が強めながらほのかな酸味と甘さを感じる繊細な美味しさがあり、自家製麺もシコシコと歯ごたえが良く、ノーマルで5〜6枚入ったチャーシューは肩ロースで肉味が濃く、全体的にレベルの高さを感じる一杯だ。
モモ肉を使った唐揚げは1個がゴロッと大きく、醤油の下味しっかりでジューシー、卓上には粗挽き塩コショウ、マヨネーズ、ポン酢が置いてあって味を変えながら食べられるのが嬉しい。ビールに合うのはもちろんだが、美味しいご飯と食べてもバッチリだ。
(16/09/02 更新)
河内小阪の閑静な住宅街にひっそりと佇む新進のラーメン店。
ラーメンはこってりタイプの熟成らー麺とあっさりタイプの淡成らー麺の2タイプがあり、「熟成」はまったりと乳化した鶏白湯スープに和風ダシを合わせたもので、スープの底に沈む鰹粉が示すように魚介の酸味やエグ味もガツンと効かせてあるのが特徴的。魚介使いはちょうど移転前の群青を思わせるような荒っぽさで好みが分かれるところだが、焙煎大麦を混ぜたモチモチとした食感の自家製の麺や、事前にあぶって香ばしさを出した巻きチャーシューなど、ノーマルで550円という値段には似合わぬラーメンに対する丁寧な姿勢は好感が持てる。バランスの面では紀州地鶏の鶏がらと昆布ダシを合わせた「淡成」のほうが、地鶏のコクと和風ダシがまったりしたスープとして良くまとまっていてお薦めかな。
そしてつけ麺にも熟成と淡成の2タイプが用意され、全粒粉を練りこんだ平打ち二層麺という凝った麺が使われていて、ラーメンよりもつけダレに酸味を少し利かせながらも、刻んだ脂身や油かすのコクが加えられ、まったりとした味わいに上手くまとめられていて大変おいしい。ただ、220gの並盛りで750円とラーメンに比べるとやや割高感あり。
ランチタイムには250円プラスで餃子4個とご飯がついたお得なセットなどもあり、餃子は結構大ぶりでおいしいのだけれど、タレの強さにラーメンの繊細な味わいが負けてしまうので、交互には食べないほうが良いように思う。
追記:茨木市のほうに2012/4/11移転。取り急ぎデータのアップデート。
(12/04/10 更新)
東大阪にある近畿大学前の商店街に2010年の3月からオープンした、今や関東では一大潮流となっている「ラーメン二郎」系に属するラーメン店。
その「二郎系」と呼ばれるラーメンは、大量の豚肉を煮込んだスープに、オーションというブランド小麦粉を使用した極太・固めの自家製麺、茹でたキャベツともやし、スープを取った豚ウデ肉を醤油に漬けて分厚く切ったチャーシュー(二郎系では「ぶた」と呼ばれる)、これまた大量の背脂とニンニクを載せるスタイルになっている。麺の量は650円の小サイズで200g、700円の中で300、800円の大で400gとかなり多く、ノーマルで2cmの厚みがある2枚の豚が、さらにそれぞれ2倍。3倍になる豚ダブル・豚トリプルオプション(200円〜)、さらに野菜・背脂・ニンニクの量、醤油ダレの量(カラメと言う)をコール出来るシステム(無料)も、二郎系の特徴である。
スープは豚の旨みが良く煮出されていて乳化も十分、たっぷり入った豚はウデ肉のみだがよく煮込まれていてホロホロと柔らかく、東京の二郎にほとんど引けを取らない完成度だと言って良い。野菜はキャベツがかなり柔らかめに煮込まれているが、もやしはシャッキリ目なのでメリハリがあって楽しい。麺はワシワシとした固めの食感と程よいコシで関西の二郎系の中ではベストの美味さである。
(10/05/22 更新)
最寄りが若江岩田駅の近鉄奈良線と直交する、中央環状線に沿った場所にあるラーメン店。場所的に車以外でのアクセスが難しく、オープン当初は閑古鳥が鳴いていたが、ぴあのラーメン特集本でグランプリを取ってからは行列が当たり前の人気店となった。
「哲」が付いた屋号を見ても分かる通り、豊中にある麺哲の系列店のようで、ラーメンはブリブリの平打麺に丸鶏を使った澄んだスープ、もも肉のレアチャーシュー、メンマ、九条ねぎと細部にまで神経が行き届いた一杯。醤油、塩とも一切尖ったところが無い、軽い酸味がコンソメを思わせるふくよかな味にまとめられている。
そして限定15杯で、醤油をアレンジした「せせり醤油」というメニューがあり、通常のラーメンに加えて炙った鶏せせり肉が4本も盛られ、カエシにたまり醤油を使ってパンチを効かせた一品。つけ麺は、豚もも肉の角切りチャーシュー、つくねが入った塩ベースのつけダレに中太ストレート麺を添えられ、塩気よりも鶏の旨味を全面に出した上品さが特徴的である。
(15/03/27 更新)
近鉄奈良線・河内小阪駅の西側、線路沿いにあるラーメン店。ラーメンは醤油と塩(各780円)のみというシンプルさながら、昼時には行列が出来る人気ぶり。
醤油ラーメンは、鶏だけを大量に使ったスープが単純ながら実に深い味わいで、ツルツルと喉越しが良い細麺、極細のメンマ、菊菜の香りと相まってとても繊細な逸品。炭火焼きの肩ロースチャーシューも肉質がお見事。塩ラーメンは鶏+魚介のスープで、三つ葉と揚げネギ、ゆずの香りを効かせた胸肉チャーシューが載っており、こちらもバランスは取れているけど、この店らしさを楽しむなら醤油のほうがオススメ。
サイドメニューのわさびめし(170円)は、おろしたてのホースラディッシュがたっぷりかかっていてツーンと刺激が鼻を直撃する辛さで、塩ラーメンに良く合う。他には鶏スープで炊かれたとりめし(220円)、白ご飯もある。
(17/07/21 更新)
近大前にある家系ラーメンの「教道家」で修行されたらしい店主が、2016年の治に近鉄吉田駅の北側でオープンした家系ラーメンの店。店外には細い月をモチーフにした幟が立っていてシックな雰囲気。
ラーメン並は650円、1.5玉の中が750円、2玉の大が850円。あとはキャベツ、ほうれん草、海苔といった家系標準のオプションに、餃子、じゃこめし、チャーシュー丼といったラインナップ。白ご飯は無料のサービスありで、卓上には青かっぱ漬物、豆板醤、おろしニンニクも完備。
スープは濃すぎず薄すぎずコク十分、鶏油の存在はあまり感じられないがしっかり豚骨が煮出された家系標準という感じで安心感のある味わい。麺は平打ち気味の縮れ太麺でブリっともっちりした食感。ほうれん草は生を茹でたもので、チャーシューは巻バラでホロホロと柔らかく、とても丁寧な仕事ぶりが感じられる店だ。
(17/10/27 更新)
以前、堺筋本町にあった居酒屋が昼に店名を変えて営業していた「Soop&Noodle屋さん昼のみ」で働いていた人が、天六に場所を変えて専門店として再開。堺筋本町時代同様、味のベースは全て魚介系で、メニューは煮干しラーメン「雨劇」と、魚介系白湯醤油味のつけそばの2種類がラインアップされている。
一番人気の「つけそば二代目」は、麺量200gの750円から100g刻みで100円アップという価格体系。モチモチの中太麺が沈まないぐらいにドロドロの超濃厚、甘めの豚骨魚介つけダレの中に味玉、角切りチャーシュー、メンマと具が盛りだくさんで、つけ麺にありがちなスープが冷めてしまっておいしさが半減するとか、具に寂しさを感じるとかが全く無い気遣いとサービス精神が素晴らしい。オプションで熱盛りチーズ、釜玉チーズが用意されてさらに濃厚な一杯が可能。
煮干しラーメンの雨劇(麺量130gで680円、200gが750円)については、とにかく大量の煮干しからエグみも苦味も全部出し切った灰色のスープに圧倒される。具は厚みがある肩ロースの炙りチャーシュー、ほうれん草、味付けメンマと盛りだくさん。味はかなり甘めで好き嫌いが分かれそうだが、煮干し好きなら一度体験しておくべきラーメンだ。
(15/03/31 更新)
あの東淀川区にある名店「麺や輝」が天満駅前に進出。四月四日に四番目の支店を天神橋四丁目にオープン、しかも電話番号は1046(てんしろう)と韻を踏ませているあたりにこの店に対する意気込みが伺われる。
豚骨メインの本店とは違って、こちらのラーメン(650円)は鶏白湯ベースのスープがメインとなっているが、少し酸味は感じるがうまく魚介とのバランスが取れているところや、スープとの馴染みが良いプリッとしたちぢれ麺でおいしく食べさせてくれるところはさすが「輝」の直系というところか。そして特筆すべきなのは低温でレアに仕上げられた鹿児島豚のチャーシューで、豚のローストビーフ版のような大きな薄切りを麺と絡ませて食べる楽しさは、これまでに味わったことが無いものだと言える。当然、最近の店らしくつけ麺(2玉まで同料金の750円)もしっかりラインナップに入っており、こちらもラーメン同様にバランスの良い味わいで、つけダレはぬる目だが最後までおいしく食べられる。
なお、ランチタイムには50円プラスでご飯か高菜ご飯(大盛りは無料)が付いてくるサービスがあってお得。
(09/05/07 更新)
天神橋筋六丁目駅の北東に、2011年7月オープンしたラーメン店。とは言え、商店街の中にひっそりと埋もれた佇まいで見つけるのにちょっと苦労させられる。
メニューはラーメンが醤油・塩(680円)・担々麺(730円)、つけ麺が同じく醤油・塩(730円)・そして坦々じゃなくてゴマつけ麺(780円)になっているのがちょっと不思議。麺量は小・中・大が全て同料金で、つけ麺大だと700円で400gの麺量に出来るのだからありがたい。
醤油ラーメンは、やや茶色く不透明な鶏がら豚骨スープをベースに魚介を効かせたもので、味玉半個、長〜い穂先メンマ、大きな巻きバラチャーシュー、ほうれん草と白髪ネギと内容盛りだくさん、かつ丁寧な仕事が見事。担々麺は、具は同じでゴマベースのスープになっただけだが、擂りたてのゴマが香ばしくておいしい。
逆に、塩つけ麺はラー油と揚げネギが多めに入ったピリ辛で、ラーメンに比べてかなりはっきりしたキャラクターなのが面白い。きっちり水切りされた麺はプリプリ、炙りチャーシューもゴロゴロで、こちらも700円という値段に見合わぬ充実ぶりである。
(16/06/22 更新)
今やすっかりラーメン激戦区になった天満エリアで、鳥料理の店「鶏家たちばな」がオープンさせたラーメン店。卓上にコショウは置いて無く、韓国粗挽き唐辛子と魚粉を自由に足すことが出来るようになっている。
メニューはラーメン(650円)とつけ麺(150g650円から100g刻みで100円アップ)で、鶏料理の店が母体だけにスープは鶏白湯系の非常に濃厚なもの。ラーメンのスープショウガを強めに効かせつつ塩気は比較的おとなしく仕上げられており、柔らかく仕上げられた薄手のチャーシュー、メンマ、白髪ネギとの相性も良い。麺は加水率高めの中太だが、スープの濃度が高いので麺との絡みは悪くない。
つけ麺のつけダレは、素直にラーメンのスープ濃度を高めたタイプ。具はチャーシューが角切りになっているところがラーメンと異なり、ショウガがあまり効いてないのもあってラーメンよりもさらに大人しい印象で、魚粉や唐辛子で変化をつけないとちょっと単調に感じられる。スープ割りを頼むと、改めて白髪ネギが加えられるのがユニーク。
サイドメニューでお薦めなのが卵かけごはん。甘辛い鶏そぼろが添えられてあって濃厚な生卵と混ぜて食べると絶品で、これがラーメンとセットでたった100円でいただけるのだから素晴らしい。他には3個200円の唐揚げもある。
(12/05/10 更新)
大阪有数のラーメン地域となった天六界隈に、2012年5月からオープンした味噌ラーメンの専門店。店は古民家をリニューアルした造りになっていて、こだわりを感じさせる。メニューは味噌のラーメン(680円)とつけ麺(750円)、後は餃子やご飯物といったサイドメニューのみと至ってシンプル。
ラーメンのスープは、濃厚な豚骨魚介に甘めの味噌が加えられて非常に力強さを感じるもの。中太ストレートの麺は、モチモチした食感でスープとの絡みも良くて好印象。肩ロースを使用したレアチャーシューはやや固めの仕上がりだが、シャキシャキした白ネギスライスが良いアクセントになっている。つけ麺は、ラーメンと同じベースに酸味少々と荒節の粉末を効かせたバランスの取れたもの。具は角切りのチャーシューのみと少しさびしいが、モチモチした加水率低めの太麺がとても美味しくて満足度は高い。ノーマルは180gだが、270gの大盛りまで無料である。
ビール樽に石を乗せた椅子は座りにくいし、ラーメン丼は傾斜の強くて深いタイプなのにレンゲは木製の幅広タイプと、どうも視点が一人称でユーザーの立場には無いのが気になるが、料理の実力はしっかりした店である。
(12/10/26 更新)
以前は、ランチの定食にてんこ盛りのご飯を出してくれるような、おばちゃんの人情味の溢れる串カツ店だった場所だが、2011年9月に店を閉めたと思ったら、あっという間に若者が経営する今時のラーメン屋に変身してしまった。メニューは、これも今時な鶏白湯をベースに、鶏白湯醤油、鶏魚介醤油のそれぞれにラーメンとつけ麺がラインナップされており、ラーメンは680円でつけ麺は150〜350の100g刻みの麺量が選べ、680円から100円ずつアップする。
店一押しの鶏魚介ラーメンは、ゼラチンたっぷりの白濁鶏がらスープにシビ節のダシを合わせたもので、シコシコした中太ストレート麺の歯ざわりも良く、メンマも味玉もしっかりと味が付けられ、バラ肉チャーシューはトロトロに崩れるほど柔らかく煮込まれていて、奇を衒った部分は無いが非常に丁寧な作りである。鶏白湯のほうはドロリと濃厚、かつ魚粉のエグ味も感じられるのでちょっと人を選ぶかもしれない。
つけ麺はデフォルトではラーメンを単純に濃くしたタイプになっており、酸味が好きな人は店員にすだち酢を頼む事が出来るようになっている。麺は四角い断面のストレート太麺で重量があり、水切りが甘いのもあって、つけ汁が早く覚めてしまいがちなので、あまり麺量は多くし過ぎないほうがいいかも。
オープンから16時までのランチタイムには、50円でライスがついたり、200円で唐揚げがついたりするサービスがあり、唐揚げは割りと普通だが、ご飯は農家直送らしくてとてもおいしく、卓上には取り放題の大根の漬物が置いてあるのが嬉しいポイントだ。
(11/11/14 更新)
海老江にあるラーメンの有名店「無限」で修行された方が独立して堺筋本町に作られたお店。メニューは、中華そばと塩そば(各780円)、和えそば(800円)、そしてライス、おにぎり、卵かけごはん、チャーメン丼(刻みチャーシューとメンマが乗ったご飯)のサイドメニューがあり、ランチタイムはサイドメニューが50〜150円と格安になる。
醤油ラーメンは本家同様に名古屋コーチンと水だけを使用した無化調スープ。構成はシンプルながらも、かすかにスモーキーな風味と鶏油で奥深さが形作られ、アツアツかつパンチが効いていて物足りなさは感じない。醤油味の中華そばよりも、塩そばのほうがより煮干のクセや個性が出ている感じ。自家製麺らしいストレート麺はツルツルとして喉越しが良く、麺量もボリュームがあるのが嬉しい。具は、麹に漬け込んだっぽいレアチャーシュー材木メンマ、味玉半個、青ネギとバラエティに富んでいるが、ちょっとチャーシューの個性が突出していてバランスを崩している印象。
ほのかにニンニクの風味が効いた香味油と和風醤油ダレがかかった和えそばは、ラーメン同様に穏やかな味わい。通常のチャーシューに加えてたっぷりの刻みチャーシューが載せられ、思わずご飯かビールをつけたくなってしまう品だ。
(18/05/14 更新)
京阪古川橋駅前にあるダイエーの西隣に、2014年末からオープンしているラーメン店。店名が示しているように、高槻にある「あす流」という店の流れを汲んでいるようだ。ラーメンは塩と醤油の2種類のみで、サイドメニューはチャーハンと唐揚げ、それらがセットになった平日のみのサービスメニューとシンプルなラインナップ。
店の一押しは塩ラーメン(750円)で、鶏ガラと貝柱の旨味を優しくまとめたスープに、ツルリとした中細ストレート麺、肩ロースとモモ肉のチャーシュー、柚子胡椒風味の角切り胸肉、海苔、なると、水菜、大葉と盛りだくさんだが、苦味を感じる水菜を除けばどれも味が突出せず一杯のどんぶりにまとめられている。
醤油(700円)のほうは、大葉の代わりに刻みタマネギが加わる以外は塩と同じ内容で、スープも塩と同じく角を全く感じさせない柔らかな味わいで、中華というよりもブイヨン的な印象を持つ一杯である。
(15/05/08 更新)
梅田曽根崎のお初天神商店街にある、仁川に本店がある博多とんこつラーメンの店。メニューはラーメン(650円)の他は、ゆで卵や具の増量などのオプション、ライス、ビール、替え玉(100円)ぐらいと本場らしく大変簡潔。
大阪で豚骨と言えば、最近はドロドロ濃厚タイプ、まったり白濁タイプが多いのだが、こちらは豚骨だけをひたすら煮出した半透明の色合いで、豚の頭を使っているので独特の豚骨臭がガッツリの博多流にこだわった本格派。ゼラチンを感じるトロミと、純豚骨ならではのキレを感じるスープは他ではなかなか味わえない。麺は当然ながらストレートの低加水細麺だが、麺の固さはバリ、カタ、普通の3通りに限られている。具はモモ肉を茹でで薄切りにしたチャーシュー、きくらげ、青ネギと博多標準の内容。
卓上には紅しょうがとすりゴマ、コショウが置かれているが、ニンニククラッシュは50円、高菜入りは100円アップと別料金なのがコストパフォーマンス的にはちと残念。
(16/12/09 更新)
「JUNK-STORY」、「麺と心7」というラーメンの人気店を経営する株式会社Warm-Heartが日本橋に作った、辛味噌ラーメンの店。豚増しや大盛り、ライスといったオプションはあるものの、メニューは「辛口肉ソバ」の味噌と醤油のみと思い切ったスタイル。
味噌ラーメン(850円)は、花椒を効かせたラー油、唐辛子粉、焦がした鷹の爪が浮いた油で真っ赤に染められた挑戦的な見かけだが、辛さの中にはナッツの風味を感じる甘く濃厚な豚骨味噌スープが隠れており、重層的な味わいが楽しめる。麺は加水率低めの中太麺で、具は白ネギの千切りとみじん切りの青ネギ、ホロホロのバラチャーシューに炒めた薄切りのバラ肉と盛りだくさん。醤油(780円)は酸味が入った酸辣湯麺風の味わいで、背脂が入ってパワフル度では味噌に負けない。
注文時には0〜6辛という風に辛さを指定するのだが、5〜6はハバネロパウダーを使ったオプションで有料(1段階100円増し)。しかし無料の4辛でも十分に辛い。さらにニンニクと山椒の量も選択出来る。ランチタイムは、ライスが100円引きになり、小サイズは実質無料のサービスがある。
(17/08/11 更新)
「光洋軒」が発祥とされる、濃口醤油が効いた鶏ガラスープ+極太麺の「高井田系」と呼ばれるラーメンが特徴の店。大阪市南東部を中心にいくつか支店を広げている。
その醤油ラーメンは、スープの醤油辛さ・酸味に、むっちりした栄大號の極太麺、たっぷり盛られた太切りの青ネギ、濃く味付けされたチャーシューやメンマと、丼の中の各要素が互いに激しく自己主張をしていながらも、不思議とバランスが良くておいしく食べさせてくれる。重層的な味が好みのマニア向けでは無いかもしれないが、かつてラーメンが中華そばと呼ばれていた時代の満足感を思い出させてくれる店だ。
値段は小盛、中盛が650円、大盛が750円、チャーシュー麺にすると150円アップ。同じ値段で細麺の塩ラーメンもある。ランチタイムは、味玉+ライス、チャーシュー麺+ヘタ丼がセットになった割安メニューもある。
(18/02/05 更新)
あっと言う間に何店もの支店や暖簾分け店を出すようになった「麺や輝」グループから誕生した、つけ麺の専門店。北浜のオフィス街のど真ん中とあって、昼時はサラリーマン客で賑わっている。
つけ汁は、まさに「輝」本流らしいバランスが取れた豚骨魚介で、トロリとした口当たりのスープの中に、角切りの炙りチャーシューとメンマ、青ネギが入っている。麺は全粒粉を使用した平打ち気味の縮れ麺で、ブツブツと短く切れがちだが、ちゅるりとした食感が独特。200gの普通盛りと、300gの大盛りが750円と同じ値段(450gの特盛は850円)で、グラム数と実際の食べ応えがマッチしない店も多いが、この店は大盛りだとかなりのボリュームを感じる。
テーブルにある調味料はブラックペッパーのミルだけだが、100円で豆板醤味噌というものが追加でき、それ自体はそんなに工夫されたものではないが、つけ汁に入れると辛味噌風に変化するのが楽しい。あとはサイドメニューとして白ご飯と炙り豚丼が用意されている。
(11/07/29 更新)
天満橋の交差点を南下し、釣鐘町の筋を少し西に入ったところにあるラーメン店。ポップな書体の「山麺」と書かれた看板が目印。麺のメニューは、極濃厚鶏らーめん(700円)香味焙煎麺のつけ麺(800円)の2種類とシンプル。
極濃厚鶏らーめんは、甘みとまろみが全面に押し出されたタイプのスープで、魚介の旨味と香りも感じる。そこに中細のシコシコした低加水麺という組み合わせは意外性がある。チャーシューは大きさと厚みのあるバラ肉が2枚。ホロホロに煮込まれていて食べ応え十分。チャーシューの上にはかなり多めの白ネギが載せられていて、スープの癖をカバーしている。スープの量が相対的に少ないのが残念だが、全体的にボリュームはあるし、ディテールで上手く個性が演出できている品だ。
つけ麺のつけ汁は濃厚鶏スープに魚粉と青ネギ、刻みチャーシューがたっぷり入ってパンチは十分。酸味は全くついてないので麺に添えられたすだちを絞って調節するシステムだ。麺は平打ち気味の全粒粉入りでモチモチした食感で、スープとの絡みは良好。麺にはラーメンと同じく豚バラチャーシュー2枚と多めの白ネギ、海苔が添えられている。
サイドメニューにはジューシーで大きなから揚げとライスのセット、たっぷりのチャーシュー丼、そして面白い事にシンガポール風とり飯、つまり海南チキンライスのようなものまでラインアップされていたりする。
(14/07/25 更新)
玉造の交差点から少し南に行った、玉造筋沿いにあるラーメン店。「しあわせのらーめんミゥ」という店名と、ピンクの豚さんのトレードマークとは裏腹に、ラーメン自体は非常に硬派な豚骨というギャップが面白い。
メニューはメインのとんこつラーメン(680円)に、ネギ、高菜、キムチのトッピング入り(各100円増し)、そして850円のチャーシュー麺に、替え玉とライス、ドリンクと非常にシンプル。卓上には紅しょうが、すりごま、コショウというオプション。
スープは強めの豚骨臭がガツンと来る茶褐色の純豚骨タイプだが、飲んてみると塩気は穏やかでゼラチンのトロみを感じるクリーミーな味わい、調味料も控えめで後口スッキリというギャップが面白い。麺は博多風よりも少し太めのストレート。そして具は薄切りにした豚もも肉のローストチャーシューがたっぷり、多めの青ネギ、そして豚さんのかまぼこ薄切りが乗っかっている。ディテールはあちこち異なるが、全体的なテイストは明らかに博多長浜ラーメンだ。
ランチタイムは、ラーメンとライスのセットが700円、本格的な辛子高菜が乗ったご飯とセットで750円になるサービスがあり、セットにトッピング追加ももちろん可能だ。
(18/04/12 更新)
南森町交差点からほど近いところにあるカレーラーメン専門の店。
注目のスープはあまりカレーカレーしておらず、スープカレーのようにブイヨンのコクと野菜の甘味が押し出されたタイプ。そこに中太の麺と薄切りの肉、モヤシ、たっぷりのネギが加わり、なかなかバランスの良い味にまとめられている。メニューにはベーシックなビーフとポーク(650円)、シーフードの他に、トマトベースのボロネーゼやイカ墨を使ったメニューもあるのが楽しい。ランチタイムはご飯が無料で付くので、残ったスープにご飯をぶち込んでカレー雑炊で締めるとお腹はパンパンだ。スープの辛みはそれほどでも無いので、辛党にはハリッサっぽい辛味ペースト(50円プラス)を追加でどうぞ。
(07/09/03 更新)
南森町の閑静な住宅街の中にある本場長浜を謳うラーメン屋。
その言葉どおり、極細麺に具はシンプルなチャーシューとネギのみ、紅生姜・すりゴマ・生にんにくがテーブルに完備されている真っ当な長浜スタイルのラーメンで、豚骨臭がほんのり漂うコクがありながらも濃厚過ぎない白濁スープはまさしく本場の味。値段も550円と場所を考えれば安い。さらに、17時までのランチタイムにはライス+高菜が実質無料、炒めなおしではあるがたっぷり1人前はある高菜チャーハンが100円プラスでセットに出来るのもポイント高し。
この店の隠れた人気はカレーラーメンで、ドライカレーのルーのようなものがラーメンに載せられており、ルーを溶きながら食べると味の変化が楽しめる。カレーも一見ミスマッチだが不思議と豚骨スープにマッチしていてうまい。キャベツ炒めが乗った味噌ラーメンもなかなかいけるぞ。
(07/11/12 更新)
鳥取の米子を本拠とする、いわゆる二郎インスパイア系を売りにするラーメンチェーンの大阪店。奈良には「ジャンク屋・哲」、神戸には「ラーメン・つけ麺神起」という系列店をオープンさせている。
ラーメンの見た目は、「大量の極太麺と野菜、醤油濃いジャンクな豚骨スープ、分厚いチャーシュー、刻みニンニクと背脂のオプション」を特徴の二郎系だが、鰹節がかけられているところが少しユニーク。ほのかな甘味を感じるスープには脂分がほとんど存在せず、単に「豚」と呼ばれる味が染みた分厚いチャーシューもサイズが小さめで、二郎系の中でもかなりライトな部類に属するタイプである。いかにも二郎な濃さが欲しい人は、ニンニクとアブラを「増し(増量の意)」にしてカラメのオプションを付けるといいだろう。もちろん野菜・ニンニク・鰹節・アブラ(背脂)のトッピングは全て無料での増量が可能で、野菜だと「ちょい増し」からスープ面から高さ20cm以上に達する「バカ増し」まであるのが嬉しい限り。麺は650円の並で200g、750円の大盛りで300gと二郎系にしてはそれほど多くないが、ゴワッとした低加水の太麺がお湯やスープを吸うので、同じ重さの他店よりもボリュームは多いと考えていたほうがいいだろう。
そして「つけ麺」のほうは、粉っぽさを感じるほど大量に入った魚粉と甘酸っぱさが特徴のオーソドックスなつけダレで、あまり二郎という感じはしないが、水で締められてブリッと感が増した極太麺の食感が楽しく、これはこれでなかなかイケる。野菜も無料オプションで付けられて、ラーメンと同じく200gで650円という値段はコストパフォーマンスが高い。なお、ラーメンには味噌味、つけ麺には辛味という味のバリエーションがあるが、味噌はノーマルよりもさらに甘めになるので甘さが苦手な人は注意。
(10/01/18 更新)
京都一乗寺からスタートしたラーメン荘グループが、大阪エリアに初出店した店。場所は阪急下新庄駅からほど近いところにある。メニューは並が650円で大が700円、豚増しは200円アップとなっている。麺量は並で350gと、他の系列店よりやや多め。無料オプションは二郎系お馴染みのニンニク・アブラ・カラメ・ヤサイの他に、韓国唐辛子がある。
ラーメンのスープは程良く乳化しているタイプで、ほぐれたウデ肉が混ざっていて非常にコクがある。豚はバラ肉とウデ肉が1cm厚ぐらいに切られたものが3〜4枚でボリュームは平凡だが、肉の柔らかさや味の染み方が程良くておいしい。麺はゴワッとした正統派二郎麺で、東京の品川二郎に似たバランスの良さを感じさせ、関西の二郎系としては間違いなくトップのレベルだと思う。
ただし、高い人気の割に客席数が少なく、日時によっては1時間待ちの行列が出来たりするのである程度の覚悟が必要。周りに駐車場が無いので、くれぐれも店に迷惑をかけないように。500gで900円の持ち帰り用豚もあり。
(11/11/02 更新)
長らく十三駅西口の「ションベン横丁」で愛されたラーメン店だったが、2014年の火災で消失。2年後の8月にようやく東口に場所を移して復活。メニューは700円のラーメン1種類しか無く、無料でライスが2杯まで頼めるため、席に座るとオーダーの種類ではなくて「1つ?」などとご飯の数を聞かれるシステムは変わらない。
ラーメンは大阪風のライト豚骨タイプだが、ゴマ油と醤油の効いたタレ、モッチリした中太の麺、たっぷり入った肩ロースっぽい脂身多めの薄切りチャーシューが独特の個性を与えており、ジャンクな味わいで旨い。卓上にはニラキムチ、紅しょうが、白菜キムチ、刻みニンニクが大量に置かれていてジャンク度の倍増が可能。お客さんはラーメンよりもライスに載せて食べている人が多いようだ。
店内のどこにも書かれてはいないが、飲み足りない人にはビールの小サイズが置いてあってオーダーが可能。
(18/07/06 更新)
鶏ガラがメインの白濁したスープはゼラチン質がたっぷり入っていながらあっさりとした後味が独特。太目の麺とのバランスもなかなか良く、安心して食べられるラーメンだ。ライト豚骨か他所の亜流ばかりで個性のある店が少ない大阪という土地の中では数少ないオリジナリティを誇る店と言える。支店もいくつかあるようだが、質はここ阿倍野本店が抜けている。昼時は行列が出来るので注意。
(2004年以前のデータ)
住所:大阪府大阪市住吉区長居2-12-14 【MAP】
電話:06-6608-3738
営業時間:11:30-11:00
定休日:第3木曜
アクセス:JR阪和線長居駅を西へ行くとある長居商店街の中ほど
長居陸上競技場からすぐでサッカー観戦の前後に最適。スープは和歌山風の醤油で豚骨を煮込んだタイプだが、それほど醤油っぽくなくて非常にバランスが取れている。そこに合わせる麺も細麺と見事な腰を誇る極太麺が選べる。他所の名店にも引けを取らないかなり完成度の高いラーメンだが、一杯の量が少ないのが本当に残念。
(2004年以前のデータ)
いつの間にか大阪有数のラーメン激戦区になってしまった針中野・駒川界隈にある豚骨ラーメンの店。
メニューには鶏ガラスープとブレンドされた二八そばなんてのもあるが、あくまでメインは豚骨一本。そのスープはしっかりと乳化された豚骨特有の臭みが全く無いもので、コリコリとしたきくらげ、味の染みた分厚いチャーシュー、博多風の極細だけど固いだけじゃなくてちゃんと腰がある麺など、細部にまで隙が無い完成度を誇る。替え玉をしてスープが薄まる事を防ぐために、ラーメンタレが一緒に出てくる気配りも嬉しい。
ただ、ベースのノーマルラーメンは600円と一見リーズナブルだが、ボリュームも博多風なので150円の替え玉は必須だし、風味の良い焦がしニンニク油を加えた「一撃黒」にすると一気に100円アップになってしまうのがCP的にちと残念。
(09/01/20 更新)
常時長い行列が出来る有名店である無鉄砲大阪店の、すぐ斜向かいに位置するラーメン店。でも、地元の人々を中心になかなかの人気で、いつも店には人影が絶えない。
ラーメンは、シャバっとした白濁豚骨スープに刻みニンニク、バラ肉チャーシューという構成の、いわゆる薩摩っ子タイプに分類されるものだが、スープは薩摩っ子標準に比べて色がやや黄色っぽくてとろみがあり、ちょっとした差別化が図られている。値段は600円とニンニクラーメンとしては安めでありながら、チャーシューは厚めで食べ応えがあり、ニンニクやニラキムチ、フライドガーリックが取り放題、揚げニンニク1かけが無料サービスなのがスタミナ的に嬉しいポイント。
そしてサイドメニューが充実しているのも特徴で、手羽先をチューリップ状に揚げたカレー塩でいただく鶏のから揚げ、意外とジューシーな餃子ともに250円とリーズナブル。極めつけは、刻みチャーシューを卵でとじたものが載った峰味丼で、ラーメンに200円アップで付けられる品とは思えないほどのボリュームで満腹度合いは満点である。
(13/10/03 更新)
神戸にある和歌山ラーメン店「あじゅち屋」の系列とされている店。手書き風の書体にTシャツ+バンダナの従業員と体裁は今風のチェーン店的だが、ラーメンの実力はなかなかのもの。
スープは源味(ノーマル)・熟成(こってり)・淡成(あっさり)と3種類のタイプがあり、井手商店風のトロリとした醤油味の源味に、しっかりと油が乳化された熟成、魚ダシと合わせた淡成と、それぞれにきちんとした個性を持たせてあるところが店の意欲を感じさせる。具のほうも厚手のバラ肉のチャーシューに半熟味玉など、和歌山ラーメンの弱みである具の貧弱さをカバーしていて、600円と言う値段の割には十分にお得感のある内容だ。さらに、平日の昼にはご飯類が100円引き、餃子とライスが200円でプラスになるサービスまである。
新メニューの細麺と太麺が選べるつけ麺(750円:大盛りでも同額)は、甘辛のパンチが効いたつけだれで、細切れチャーシューやメンマもはっきりの味付けで迫力のあるうまさ。麺にはスダチが添えられているので自分で酸味を調節できる配慮がうれしい。
(07/11/22 更新)
言うまでも無く、大阪で1、2を争うラーメンの有名店。特に昼時は長い行列を覚悟の事。
ノーマルの中華そば(700円)は、淡海地鶏やサンマ節がブレンドされたまったりとしながらもコクのあるスープと、旨みの濃い白金豚のチャーシュー、穂先メンマと吟味された具材が加わって派手さは無いけどしみじみと深いおいしさ。ただ、自家製麺の麺は京都ラーメンを思わせるテロテロとした加水率の低いタイプで、個人的にはもう少しコシが欲しいところ。甘味と唐辛子の辛味が加わってラーメンよりもパンチを感じさせるつけそば(850円)の麺も、プリッとした仕上がりながらもやはり若干柔らかめで、
そして隠れた一押しなのが「白金豚の旨みそば」。あの二郎を髣髴とさせるようなニンニクと豚の旨みがギュッと詰まった和えそばで、ラーメンとは正反対の強烈なパンチ力を感じる一杯だ。サイドメニューの豚めしやメンマめし(各380円)は、すりつぶされてペーストになった肉がかけられているので、一般的なチャーシュー丼を期待すると肩透かしを食らうので注意。
追記:2010年6月下旬に、大阪市西区新町4-16-3に移転予定。
(10/05/19 更新)
今福鶴見の交差点を北に上がり、花博道路が延びるちょうど手前にある小ぢんまりとしたラーメン店。
値段はノーマルのラーメンが700円からと高めだが、魚介がバランスよくブレンドされたあっさりスープで、シコシコの細麺や2種類入った分厚い目のチャーシューなど、味に派手さは無いが素材の良さと丁寧な作りが感じられてしみじみとおいしい。塩と醤油が揃っているつけ麺のほうは、両方ともタレの酸味が強めだけど、魚介ダシのふくよかな旨みが利いているので厭味の無い仕上がりになっている。
コッテリ派向けには、あつもりの麺にどて焼きとニンニクを載せた「どてそば」(950円)があるが、味は全く想像通りの味で驚きがないのでCP的にはあまり薦められないかな。他には豚あえめしや卵かけご飯といったサイドメニューも人気だ。
(09/05/20 更新)
京阪千林駅を降りてアーケードがある商店街とは反対方向に伸びる道を行った所にあるラーメン店。入り口は狭いが、奥にはちゃんとテーブル席もある。
店主は池田にある「らーめん日本」で働いておられたらしく、ラーメン(680円)には同じように豚の軟骨をトロトロに煮込んだ「トロこつ」が載っかっており、ゴマが浮かべられたまったりとした豚骨醤油のスープに肉汁が溶け出して一味違う個性を作り出している。テーブルには刻んだ生と顆粒状に揚げられた2種類のにんにくが常備されていて、スタミナを求める向きにもバッチリだ。
そしてこの店で忘れてはならないのはチャーハン(450円/ミニ350円)で、注文が通ってから熟練の技で仕上げられる一品は、パラリとした焼き上がりと醤油ダレの香ばしさが絶品。ラーメンとのセットで安くならないのが残念だが、チャーハン単品で楽しむ価値は十分にある。
(09/06/24 更新)
あの超有名ラーメン店である「カドヤ食堂」で修行されていた方が、2010年10月に京阪滝井駅の近くで自分の店をオープンされた。メニューは、シンプルに中華そば(700円)とつけそば(800円・120円ずつアップで大盛り&特盛り可)のみ。そこに、ライス(150円)や卵ご飯・じゃこご飯(各200円)、アテ用にチャーシューなどの単品が加わっている。
中華そばは、まさにカドヤ食堂直系の、動物系と魚介系がバランスよくブレンドされたショウガ風味の滋味深い醤油スープ。麺は細めの縮れ麺でシコシコした固めの口当たり。平田牧場の三元もち豚を使った大ぶりのチャーシューや、甘辛く煮込まれた穂先メンマは濃い目の味付けなので、単品だけじゃなくてラーメンライスにして食べるほうが良さそう。つけ麺は、タレに刻んだチャーシューと穂先メンマ、たっぷりの青ネギ、白ネギが入っており、ラーメンよりも甘味と酸味を強くした味付けになっている。個人的には、よりダシの味が分かるラーメンのほうが好みかな。
ご飯物の値段がやや高めだけど、じゃこご飯の佃煮などは質の良いものが使われているし、ラーメンはカドヤ食堂と比べても100円安いのでCP的にはなかなか良好。ただし、席がカウンター4席と、2人がけのテーブルが2脚のみとグループ客にはちょっと使いにくいのが難点かも。
(17/06/15 更新)
第一旭と言えば、京都たかばしにある本店と、神戸を中心にチェーン展開を図っているアサヒフーズという系列があるのだが、どうもそれらとは違う暖簾分けかと思われる個人店。
古びた店内に掛けられているメニュー短冊は、ノーマルの「ラーメン」(530円)に、モモ肉の焼き豚が麺が見えないほどに鉢を覆い尽くしているチャーシュー麺の「旭ラーメン」(900円)、大盛り+チャーシューの「特製ラーメン」(1100円)のみで、あとは「割り」と呼ばれる1/2サイズ、小、中とあるライスに、ビール、酒、持ち帰りチャーシューのみという簡潔ぶり。
豚骨とチャーシュー用の豚肉を大鍋で煮出したクリアな醤油スープ、テロリと柔らかめな中細の麺と、スタイル的には本家第一旭を踏襲したものであるが、スープに浮かぶ油の層や、無造作に厚く切られたチャーシュー、デフォルトでたっぷりぶっかけられるコショウと相まって、さらにジャンクさが強調されている感じ。
豆板醤は置かれてないが、カウンター上には取り放題のキャベツキムチが置かれてあり、これをラーメンに入れてもいいが、ご飯の上に載っけて食べるのが常連の流儀である。
(12/12/21 更新)
いわゆる高井田系に属するラーメン店だが、無化調で材料にこだわるという本流と真逆の方針を謳っているのが面白い。その「気張る」意気込みが「ん」についた濁点で表されているらしい。
そのラーメンは、極太麺とクリアな醤油鶏ガラスープにバラ肉チャーシュー、メンマ、青ネギと見た目は高井田系そのまんまだが、スープには十分な旨みがあり、黒豚を使っているらしいチャーシューは柔らかくて味が濃く、メンマも良質なものを使っていて見た目とのギャップに驚かされる。並だとちとボリュームは少なめだしサイドメニューは高めだが、これだけの内容で500円という価格なのは立派。
牛の小腸をカリカリに揚げた、いわゆる「油かす」とゴボウ、ニンジンを炒めたものが載る「かすそば」(750円)も、コッテリとしたホルモンの旨みがスープに溶け出し、また違った味わいでクセになる。
(07/08/27 更新)
内環状線沿い、JR平野駅と地下鉄谷町線平野駅との中間ほどにあるラーメン店。
味が染みたバラ肉チャーシューとライト豚骨スープの組み合わせ、そして刻みニンニクが入ったにんにくラーメン(ラーメンと同額の650円)がラインナップに揃っているところは薩摩っ子や天洋を彷彿とさせるが、それらよりもスープの粘度と塩気、調味料が強くてジャンキー度合いがさらに増しており、ライスと一緒に食べるとちょうど良いバランスになるラーメンだ。とは言え、柔らかいチャーシューがノーマルで5mm厚のものが4枚も乗っかり、昼は100円、夜は200円で追加出来るキムチ+ライスのセットについているキムチも本格派で安っぽさは感じられず、トータル的に薩摩っ子よりもお得かつ完成度の高いラーメンだと言える。
マニア的にラーメンをじっくり味わうのではなくて、とにかくラーメンライスでガッツリ・ワシワシと行きたいときには最適な店だろう。
(09/06/17 更新)
京橋駅前繁華街の中にある小さな店。ラーメンは大きく分けて豚骨背脂のこってりタイプと鶏ガラ醤油のあっさりタイプの2種類ある。こってりは茶色の濃厚スープに背油がプラスとかなりくどそうな感じだが、見た目ほどのしつこさは無くて割と飲みやすい。チャーシューは大きめにカットされたバラ肉で、ほろほろとしていて量もたっぷりだ。これにメンマも載って、あっさりであればさらに味玉が半個プラスされるなど、京橋駅前の一等地で600円でこの充実度は素晴らしいの一言。ただ、個人的にはもうちょっと具の甘さを控えてもいいように思うのだが。
店が狭い割に、カレーラーメンやつけ麺といったバリエーションも豊富で、個人的にカレーラーメン(730円)はカレー味が突出しすぎていて好みではなかったが、つけ麺(並盛750円より)は濃厚なイリコ出汁と豚骨がバランス良く調和しており、ありがちな魚粉頼りになってないのは好感できる。甘いチャーシューもつけ麺ならあまり気にならず、素直にお薦め。
2017年4月より大正へ移転
(17/03/30 更新)
京都の有名ラーメン店である「天天有」の、先代の弟さんが住之江で営業されている同系列(?)の店。京都のほうは息子さんに代わって味も変化してしまったようだが、こちらは先代の味がそのまま残っていると言われている。
スープはまったりとしたトロみを感じるマイルドな鶏白湯で、見た目よりもあっさりしていながら実にコクが深い。麺は京都風のデロっと柔らかい細麺で、もやし、メンマ、ネギ、そしてしっとりと柔らかい豚モモ肉のチャーシューがたっぷり入って600円、大サイズでも650円、チャーシュー麺で750円という値段は、インフレが激しいラーメン界にあって素晴らしいコストパフォーマンス。ライスは100円の小、150円の中、200円の大サイズがあり、小でもてんこ盛り状態で出て来るボリューム。トロっと柔らかい手作り餃子も200円と格安。他にはキムチ、おにぎり、酒類が置いてある。
卓上にはニラキムチ、豆板醤が置いてあり、ラーメンに入れると上品な味わいから一気にジャンキーなスープに変貌する。ご飯に載せて食べるのも良し。店はいかにもな「きたなシュラン」ではあるが、ランチタイムは毎日行列が出来る、近隣から愛され続けている名店である。
(16/02/19 更新)
天下一品の経営者の兄弟がやっているという噂の店。
それを証明するようにラーメンは天下一品と非常に良く似たドロドロスープのラーメンなのだが、一作の方がよりスープの色が濃くて荒々しく、今の天下一品には消えてしまった野趣を感じさせる。個人的には今の天一よりはこちらの方が好みだが、人によってはくどすぎると感じるかもしれない。寝屋川にも支店あり。
(2004年以前のデータ)
阪急茨木市駅や京都横大路、八幡市、それに何故かこの店の隣に支店を持つラーメン店。
化学調味料抜きのスープにチャーシューが巻きタイプと聞くと、最近流行りのあっさり系ラーメンなのかと想像してしまうのだが、実物はコクと雑味が同居しつつもまったりしていて、ニラキムチを入れるとようやく味が締まるような何とも捉えどころのない品物で、食後に「おいしかった〜!」とはならないけれど時間が経つとまた食べたくなる不思議な魅力があるラーメンだ。
(06/07/25 更新)
住所:大阪府豊中市新千里東町1-3 せんちゅうパル3F 【MAP】
電話:06-6832-2662
営業時間:11:00-16:00 17:00-21:00 土日11:00-21:00
定休日:月2回水曜
千里中央のショッピングエリアの中にあるせんちゅうパルの3Fというちょっと目立たない場所にあるラーメン屋。
醤油、塩、味噌とバラエティに富んだラーメンのラインナップを持つ店だが、ここで食べるべきはとにかくチャンポン(660円)に尽きる。ベースの豚骨スープはややおとなしめな印象だが、本格的な太目の蒸し麺と多量の炒め野菜のボリュームが十分にそれをカバーしていて、値段の割にかなりの満足感がある。それでも足らない人は、さつま揚げのトッピングや餃子がお薦めだ。ただ、麺は伸びすぎる事が多いので「固めで」と言い添えて注文しておくのが安心。
(05/05/24 更新)
東京の富士丸で修行された方が、京都で立ち上げた二郎系ラーメンの5号店に当たる店。場所は、JR住道駅そば、府道八尾枚方線の道沿いにある「ポップタウン住道」という雑居ビルの1Fにある。この建物の西隣にある、大きくて新しい「オペラパーク」と間違えやすいので注意。ただし、駐車場はどちらも共用になっている。
並サイズで300gあるボキボキとした歯ごたえの平打ち極太麺、トロトロの背脂がたっぷり浮かぶ、豚の味が染み出た醤油味のスープ、醤油の塩気が効いたウデ肉とバラ肉の分厚いチャーシュー、大量な上にオプションでさらなる増量が可能な茹でモヤシとキャベツ、大さじ山盛り1杯分はある刻みニンニクが織り成す、強烈なボリュームとジャンキーさはまさに「ラーメンではなくて二郎という食べ物」と呼ぶにふさわしい。
サイズは、麺量200gの小と400gの大があって値段は全て同じの650円。さらに豚と呼ばれるチャーシューの料を増やした850円の「豚ラーメン」、1000円の「豚Wラーメン」がある。味カラメ、野菜マシ、ニンニクマシ、アブラマシといったオプションは、ラーメンが出来上がった時に店員さんが聞いてくるのでその時にオーダーしよう。
(11/04/20 更新)
近鉄東花園駅の南側、府道24号線に面したところにある、2015年11月にオープンした横浜家系ラーメンの店。もともと横浜の希望が丘で「いち家」という店を開いていたのだが、出身である東大阪に戻って再オープンしたそうだ。
メニューは、ラーメンの大きさ(並670円、中770円、大870円)とチャーシュー麺(200円プラス)、ほうれん草、海苔、メンマ、きくらげ、家系独特のキャベツとチャーシューを和えた具であるキャベチャーのオプション、サイドメニューとしてご飯と餃子と非常にシンプル。卓上には豆板醤とおろしニンニクがあり、ゴマ等は置いていない。
麺は家系ではお馴染みの酒井製麺のもので、短めであまり縮れは入っておらずモチっとした歯ざわり。スープは塩分は高めだがマイルドでコクはしっかり、万人に馴染みやすいタイプの家系スープである。チャーシューは固めのもも肉が2枚。あとは茹でほうれん草に、海苔が3枚、白ネギ少々という家系定番の具。首都圏の家系としては平均的なレベルだが、関西では貴重な工場製でない家系が味わえるのは嬉しい限り。
(15/11/27 更新)
JR茨木駅西口から出てすぐ南に行ったところにある昔ながらのラーメン店。メニューは、ラーメンと味噌ラーメン、そしてチャーシューメン、ニンニクラーメン、キムチラーメンとあるが、何と言っても一番人気は薄く切ったチャーシューがどんぶりの一面を覆うチャーシューメン(700円)である。
スープはシンプルに豚骨とチャーシューを煮込んだクリアな醤油味で、麺は平打気味のモチモチした太麺。そこに、青ネギと豚のもも肉を使ったゆで豚の薄切りが載る。京都の新福菜館ほど醤油は強くなく、第一旭ほどオイリーでもなく、野田の旭屋ほど豚骨臭くない万人に受ける昔ながらのラーメンである。スープは味噌味(100円アップ)を選べ、醤油よりも甘くて良く言えばマイルド、悪く言うと寝ぼけた感じなので好き嫌いが分かれるところ。
卓上には、業務用のおろしニンニクとニンニクチップが完備されて入れ放題。それとは別に、手ですりおろした生ニンニクがどっさり入るニンニクラーメンもある。カウンターの端にはコーレーグースもあり、店の人に個数で頼めば生の島とうがらしを持って来てくれる。17:00までは、麺量チョイ多め(約1.2倍)、大盛り(約1.5倍)、ダブル(約2.5倍)、ドカ盛(約3倍以上)が無料という太っ腹なサービスあり。
(16/04/01 更新)
こちらは「ラーメン荘歴史を刻め」の寺田町店で店主をしていた方が独立した店。もちろんラーメンは二郎系で、通常のラーメンに汁なし、つけ麺のバリエーション、有料オプションで生卵、チェダーチーズがある。
ラーメンは300〜500gまで麺量を指定するシステム(少なめも可)で、ノーマルが750円、豚ラーメンが950円、豚Wが1050円という値段。スープはあまり乳化していないクリアなタイプで、歴史を刻めに比べてもオイリーで甘辛さが強調されているが、豚の出汁が良く出ていて美味しい。麺は極太だけど加水率が少し高めであまりゴワゴワしておらずブリっとした食感。豚はバラ肉を使用、大きめサイズでホロホロと柔らかい。野菜は太もやし主体でシャキシャキ、ニンニクは粗刻みで香り高く、実にメリハリが効いた一杯。
汁なしは、スープが少ない分麺のハード感が強調され、ブラックペッパーの刺激と背脂、フライドオニオンのこってり感も相まってよりジャンキーな味わい。そして最も新しいメニューであるつけ麺(850円)は、全粒粉を混ぜ込んださらにハードな極太麺に、魚粉が入って軽い酸味を感じる甘辛いつけダレ、別盛りにされたモヤシ、カイワレ、そして炙りチャーシューと豪華な見た目だけど、肉はラーメンよりも薄手で脂が落とされているのも相まって、意外とさっぱりいただける一杯である。
(18/09/27 更新)
関西では珍しい、豚骨ベースに魚介系ダシをがつんと効かせたタイプのラーメンを出す店。
ベーシックな煮干らーめん(650円)は、まったりと乳化させた分厚い旨みを感じるスープに、札幌系の中太縮れ麺、歯ごたえのあるチャーシュー、メンマ、海苔が載った構成で、魚介のクセはほんのり後味に残る程度で非常に食べやすい。値段は少し高めだが、具も吟味されていて値段なりの価値は十分にある。3玉まで選べるつけ麺(700円〜)はラーメンと比べて少し酸味が利いていて、こちらの方が「いかにも魚介系」というインパクトがある。黒門市場には支店の「二代目玉五郎」があるが、こちらは若干メニューの数が少ないそうだ。
追記:大阪駅前第3ビルに3店目が出来た。こちらは水餃子がメニューにあるらしい。
(07/06/18 更新)
ぷらら天満のちょうど西隣の道に、2009年8月にオープンしたラーメン店。店は奥に細長い作りだが、奥にはテーブル席と製麺室がある。メニューは基本的に鶏元素ラーメンと魚元素ラーメン(690円)、魚元素つけ麺(700円)の3種類。そこにバリエーションとして魚元素の塩、釜玉つけ麺などがある。
鶏元素はかなり濃度の高い鶏白湯スープで、高麗人参が入っているらしくてかすかに薬膳の土臭さが感じられるが、つるつるした食感のストレート麺ともども、丁寧な作りが感じられる優しい味わい。具の味玉とバラ肉チャーシューもサイズは小ぶりだが良いアクセントになっている。20円プラスで辛子味噌を付ける事が出来るが、個人的には無いほうがいいかな。魚元素のほうは、小さい煮干や干し海老、三つ葉を乗せたビジュアルがユニークだが、味はオーソドックスなあっさり魚介系でしみじみとおいしい。つけ麺は魚元素ベースのさっぱりつけダレだが、全粒粉を使った麺のシコシコ感と、添えられたアオサ海苔とホースラディッシュが個性を演出していて楽しい。
ランチタイムには、ラーメンには40円プラスでご飯と佃煮、140円で半チャーハンが付くサービスがあり、チャーハンはパラパラした食感と醤油の香ばしさが効いており、ラーメン屋のものとしてはなかなか上質でお薦め。
(10/03/24 更新)
2011年7月にオープンしたラーメン店。ここには以前ローカルチェーンのカレー屋があったが、あっという間に潰れて居抜きで入った様子。メニューは、ネギまみれ680円と、海老730円の塩ラーメン2種類と、780円の醤油ラーメン。塩の2品にスープの違いはなく、海老のほうはプリッとした小エビが入ったワンタンが載っている違いのようだ。
塩ラーメンのスープは魚介を感じる鶏がら主体のタイプだが、エグ味や雑味、調味料のしつこさが無くてあっさり滋味深い。麺は細めのストレートで、低加水でスープとの絡みは良好。チャーシューは長めのバラ肉が1枚のみだが、肉質が吟味されていておいしい。半分に切られた半熟玉子も味付きではないが黄身の味が濃く、非常に丁寧な仕事ぶりである。醤油ラーメンには、こってりと甘辛く煮込まれた軟骨がド〜ンと1本入っており、ご飯とセットでワシワシ必須である。
ランチタイムはライスが無料、卵かけご飯なら50円と、それぞれ通常価格より150円引きでサービスされる。また、13時からの限定で、醤油ラーメンに揚げニンニク、刻み生ニンニク、ニラが加わった裏麺道(888円)がメニューに加わる。
(11/07/20 更新)
本町橋にあるオフィスビルの食堂街に入っている、カウンターのみの小ぢんまりとしたラーメン店。
店構えからすると意外にもメニューは豊富で、スープは清湯系の「金」、野菜と白湯がブレンドされた「白」、白から野菜成分が2倍になったベジポタ系「コテ白」の3種類がベースに、それぞれ塩・醤油のタレを組み合わせることが出来、それとは別に味噌と辛味噌、チャンポンに担々麺が用意されている。
一番人気のコテ白は、もったりした舌触りながらも鶏のコクと野菜のまろやかさが印象的で、分厚い炙り焼きチャーシューも食べごたえ満点。金醤油はあっさりながらも醤油のキレと香味油のバランスが良く、味噌ラーメンは札幌風に玉ねぎの甘味と濃厚さが際立っており、チャンポンも大ぶりなエビやイカがたっぷり入っていて、どの品を選んでも外れがない。ただし、麺は中太の縮れ麺でそれほど特徴はないかな。
あとサイドメニューで外せないのが、マスターが軽快な鍋さばきで作ってくれるチャーハンで、フワパラのご飯にたっぷりのネギと細切れチャーシューが合わさって絶品。単品ラーメンが650円以上なので、半チャーハンセットになると850円オーバーになってしまうが、是非とも頼みたい逸品である。なお、厨房施設の関係で一度に沢山は麺が茹でられない模様で、場合によっては結構待たされる事があるので注意。
(12/09/14 更新)
JR京橋駅を東に出たすぐ、グランシャトービルの隣に出来た立ち食いのラーメン店。奥には立ち呑みの二升五合があって、左隣りが京橋うどん(旧京橋浪花)というロケーション。メニューは700円のラーメンと100円アップの大盛り、250円の肉盛り、150円のチャーシューおにぎり、50円の玉子にビールのみ。
ラーメンは新福菜館と徳島ラーメンの中間のような感じで、黒黒とした鶏ガラ・豚骨スープの上にはびっしりと脂が浮かんでインパクトがあるが、飲んでみると豚の出汁が良く出ていて醤油もまろやかでグイグイ飲めてしまう。麺は京都っぽい中細の低加水ストレート麺で、レア気味の脂が乗った肩ロースチャーシューが5〜6枚、メンマ、青ネギと来て、最後が生卵。その卵を溶いてスープをマイルドにするも、チャーシューを付けてすき焼き風にするも良し。
卓上には、ニラキムチ、おろしニンニク、唐辛子、コショウが置かれてあって、それらをプラスすると一気にジャンク度が上がる。麺量は、飲み客の締めを意識してるのか少なめなので、男性ならランチタイムには50円引きになる、チャーシューの小間切れとタレを混ぜ込んだおにぎりを付けるのがお薦め。
(16/04/14 更新)
尼崎・西宮・伊丹に店舗を展開していたラーメンチェーンの大阪初店舗。場所はイオン大日ショッピングセンター近くの1号線沿い。
看板の「濃厚夢らーめん」(790円)は、かなり濃厚な豚骨スープの上に細切れにしたものと固まりの2種類あるバラチャーシューがどっさり、さらに味玉・メンマ・海苔という盛りだくさんな内容で、ただでさえ濃いスープの上には厚い油膜まで張っていて、まさに丼の中はギットリカオス状態。ラーメンとしてのバランス的には細麺を使用した「背脂豚骨らーめん」のほうが良いのだが、こちらのほうが具の種類が少ないのに830円と何故か値段が高いのが難点(笑)。
他にはあっさりスープのラーメンもあるが、こちらはほんのり魚介の香りが漂う優しい味わいで、夢らーめんとは全くの対照的な内容なのが面白い。3玉(450g)まで同額の平打ちタイプのつけ麺(790円)もあり、柚子胡椒の利いた和風ダシと香味油がバランス良くまとまっていてお薦め。
(08/07/23 更新)
段七やおちゃらん屋、あらうま堂などを、何故か梅田周辺に集中的に出店している熊五郎系列のラーメン店。ラーメンのベースはあっさり鶏ガラと豚骨があり、あっさりには塩・醤油・にんにく醤油、豚骨には味噌・醤油・塩と豊富なバリエーションがある。
豚骨は大阪ライトと銘打ってありながら、家系を思わせるような油が乳化した濃厚なタイプでなかなかのインパクト。鰹出汁・丸鶏スープのあっさりも出汁の香りには欠けるがうまくまとまっており、良くトレンドを研究している感じ。
パスタっぽい中太麺はスープとのからみは今いちだけど、熊五郎系列の特徴であるキムチとメンマの食べ放題が付いての600円(基本メニュー)という値段は立地を考えれば十分の納得プライス。B級的にはご飯が100円でお代わり自由なのも嬉しいポイント。店内はおしゃれで丼ものがついたセットメニューも豊富なので、女性やグループ客にもお薦めだ。
(07/09/25 更新)
池袋の超人気店である大勝軒ののれん分けの店。
池袋の総本山では食べた事は無いし、他の東京の系列店に比べると豚骨度が高めで甘さも控えめなように感じるが、これはこれで十分うまい。が、大勝軒の名前にもかからわず麺の量が少なく、何故か大盛りにする事も不可能(現在は繁忙時でない場合に限って+200円で可能)。自家製麺の量が限られているのかもしれないがこれは納得がいかない。味にあまり文句は無いだけに極めて残念。
(2004年以前のデータ)
神戸方面で何店舗かを展開しているラーメンチェーンが2010年末に大阪初進出。場所はお初天神通り商店街の中で、もともと「げん家ラーメン」があった居抜きに入ったようだ。
スープは白濁した背脂豚骨醤油で、見た目よりはあっさりしていてオーソドックスな味わい。値段はラーメンの並が650円とそれほど安価ではないが、麺がたっぷりな上にモヤシがどっさり盛られ、それを覆うようにして京都風に薄く切ったモモ肉のチャーシューが被せられているのでボリュームはかなりのモノ。卓上にはニラキムチがあるのでパンチを効かせることが出来るのも嬉しい。野菜がたっぷり入った餃子も、300円という値段にしては1個1個が大振りで食べ応えは十分だ。
サイドメニューのお薦めは、軽快な鍋さばきで作られるパラリと仕上がったチャーハンで、ラーメンとのセットはもちろんだが単品でも480円とリーズナブルな割にボリューム満点で、下手な中華料理屋で食べるより断然良い。他には、ニンニクやワカメ、キムチ、牛すじといったトッピングが加わると90円〜240円のアップになり、餃子や唐揚げをセットにしたメニューも揃っている。
(11/03/25 更新)
四川料理の定番である坦々麺をオリジナル風にアレンジしたものを出す店。メニューには「元味」と「新味」があり、元味はひき肉やすりゴマを使用した元祖に近いタイプ、新味は豚の角煮を添えたあっさり目のタイプ。個人的には新味の方が角煮で味の変化があって好みである。卓上にはゴマやトウバンジャンを始め、花椒、ライチ酢など数多くの調味料があって自分の好みでいろいろ試せるのが楽しい。内装も今風のおしゃれな感じで女性客も入りやすい。
(2004年以前のデータ)
神奈川県大和市にあるトイダックという会社が手がける、横浜家系と呼ばれるラーメンのチェーン店。大阪では日本橋「オタロード」のど真ん中に店を構えた。
家系ラーメンのアイデンティティである、短くて太い低加水麺、海苔とほうれん草、固めのチャーシューのトッピングというスタイルは継承している(+何故かうずら卵が漏れなく入っている)が、鶏油を加えた乳化醤油豚骨スープについては、普通の家系よりもかなりマイルドで万人受けしそうな優しいタイプにチューニングされており、見た目よりもボディがしっかりしていて物足りなさはあまり感じない。そして、通常の醤油に加え、家系には珍しく塩味が用意されており、醤油よりも調味料主体の旨味が強調された味付けになっている。
つけ麺には、家系タイプと魂心つけ麺の2タイプがあり、魂心のほうは小皿に魚粉が添えられ、好きな量を加えることが出来るようになっている。つけダレはラーメンのものをそのまま濃くしたタイプで、あまり温度が高くなくてすぐに冷めてしまうのが難点。
テーブルの上には、ニンニクと豆板醤、ゴマ、お酢という家系定番の無料オプションに加え、関西では珍しい千切りショウガまで置かれているのも本格的。有料のトッピングオプションとしては、味玉、白髪ネギ、チャーシュー、海苔、もやし、野菜と多数揃っており、餃子や丼もののサイドメニューもある。そしてランチタイムには、無料で小中大と選べるライスを付けられるサービスがあってお得。
(13/02/22 更新)
近くの徳井町にある「カフェシノワSASALA」で出していた担々麺が評判となり、専門店としてオープンした支店。
店の看板である、金胡麻と黒胡麻の2種類がある担々麺(700円)は、麺とスープの上に肉味噌と白ネギのみじん切り、水菜がのったシンプルな外観。スープは一般的な担々麺のように胡麻が乳化しておらず、鶏がらスープの中に胡麻粉末が浮遊している感じであっさりした味。辛さもそれほど無いのでパンチという意味では弱いけれど、これはこれでまとまっていておいしい。卓上には酢とラー油があって途中で味を変えながら楽しめる。そして意外といけるのが680円のあっさりラーメンで、大阪では珍しい正統派の醤油味の鶏がらスープと香ばしいチャーシュー、海苔と煮玉子といった具がが調和している内容だ。パンチが欲しい人は、700円の黒胡麻つけ麺を是非。細切れの豚肉と玉ねぎが沈んだ透明度0の真っ黒なつけダレは、黒胡麻の濃厚な味が強烈で一口食べると思わずむせてしまうほど。
全体的にもう少し値段が安いと嬉しいのだが、誰が訪れてもそれなりに楽しめるバリエーションがあってうれしい店だ。
(08/09/17 更新)
南船場のランチ激戦区の中にひっそりと埋もれている小さなラーメン屋だが、昼時には行列が出来る事もある意外な人気店。その秘訣は値段の安さで、普通のラーメンが430円、チャーシュー麺やワンタン麺、チャンポンが530円、五目ラーメンが600円と、4桁のラーメンが珍しくない昨今では非常に貴重な存在と言える。
味はあっさりした鶏がらスープにストレート麺という、まさに昔ながらの中華そばという感じだが、堅めだけど分厚くて良く味の染みたチャーシューも含め、全てが丁寧に作られている感じでしみじみとおいしい。さらに、ワンタン麺はつるりとした食感のワンタンが鉢を埋め尽くしているし、五目ラーメンは豚肉・小エビ・かまぼこ・野菜・卵の白身が炒められたものに生の卵黄が乗せられるという豪華さで、どれも値段を超えた食べ応えがあり、ただ安いだけじゃない充実振りが立派。ご飯1合はゆうに入っていて530円とこれまた激安の焼飯も、シンプルな外見ながらひき肉が絶妙なコクを出していてしみじみとおいしい。
13時からは、中華丼やフライ麺といった中華系メニューがオーダーできるようになり、中でも焼きそば(530円)は、具や麺についてはチャンポンなどと構成は同じながら、まったりとした醤油ダレと油でテロリと麺がくるまれた味わいが何とも言えず美味しく、非常にお薦め。
(12/11/30 更新)
大阪では知らない人がいない「薩摩ッ子ラーメン」の暖簾分けで、薩摩ッ子よりもずっとリーズナブルな値段なのが嬉しい。もちろんラーメンはマイルドな豚骨スープにトロトロのチャーシュー、そして大量の刻みニンニクと本家とほとんど同じである。特別美味と言うわけじゃないが、たまに無性に食べたくなるジャンキーさが魅力。650円のノーマル以外にも、味噌ラーメンや辛そうなKラーメンといったバリエーションがある。野田阪神や九条にも支店があるが、そちらはニラキムチが無いのが残念。
追記:何故か公式サイトには載ってないが、大阪市西区京町堀1-3-1に6店目の支店がオープン。17時までは餃子やコロッケなど1品とご飯・キムチがついたセットが200円になるサービスがあってお得。
(09/05/28 更新)
住所:大阪府大阪市北区中之島3-2-4 朝日新聞ビルB2 【MAP】
電話:06-6222-0017
営業時間:11:30-21:00(土-14:00)
定休日:日祝
アクセス:地下鉄肥後橋駅から地下道直通で朝日新聞ビルへ
鶏ガラと豚骨、野菜を煮込んだやや乳化したとろみのあるスープと縮れ麺が特徴的。「かむなラーメン」(650円)は、そこに炒めた白菜と豚肉、薄切りレモンが乗った一杯で、白菜の甘味とスープのまろみが非常に良くマッチしていてうまい。ただ個人的にはもう少し具を充実させて欲しいが・・・ 他には普通のラーメンと、ニラと豚ミンチを甘辛く炒めたものを乗せた「にらとんラーメン」(700円)があってこちらも人気だ。
(2004年以前のデータ)
府道八尾枚方線を住道駅から南に向かって三洋電機の工場を越えたすぐのところに、忽然と現れる掘っ立て小屋(笑)が目印のラーメン屋。
光洋軒から暖簾分けされたという話のラーメン(550円より)は、高井田系らしく太麺のシンプルな鶏ガラ醤油味で、チャーシューもパサパサしていて味に特段語るべきところは無いが、これが丸鍋に盛られた筋肉のダシでこってりと甘辛く煮上げた1個80円のおでんとライスがペアになると話は別である。
昼間っからビールも頼んでおでんとライスを平らげながら、昭和初期そのままのロケーションの中でゆったりとラーメンの出来上がりを待つひと時は、万事コマーシャリズムに支配された平成の世にあって、かけがえの無いB級の輝きを持っていると言えるだろう。
追記:どうも最近店が改装されたらしい。あの雰囲気が楽しめなくなるのは残念だが、普通の人には訪れやすくなったかも?(笑)
(06/12/26 更新)
近鉄布施駅から商店街を北へ抜けたところ、あの「住吉」のすぐそばにあるラーメン屋。
450円という超格安値段に驚くラーメンは、表面にゼラチンの膜が張るほどの濃さでありながら、あまりくどくなくて食べやすいのが特徴。さすがに値段を反映してか上に載る具がやや寂しいのと、調味料の旨みが前面に出すぎているのはマイナス点だが、入れ放題のにんにくとニラキムチや、餃子(200円)やライス(100円)などの安いサイドメニューもあり、手軽なスタミナ源として重宝する店だ。炒飯がうまいのも高得点。
(05/03/29 更新)
山科や滋賀、京都などに出店している「麺屋風火なかまるグループ」が大阪に進出。場所は旧外環沿い、大阪産業大学のすぐ近く。
メニューはスープ・味・麺を組み合わせる方式で、キャベツともやしを盛ってニンニクをプラスした二郎風の「とこ豚骨」と和風ブレンドスープにネギと味玉が乗った「とんこつ」の2つをベースに、それぞれ塩味と醤油味、細麺・ちぢれ麺・太麺を選び、それぞれ値段は700円。
スープは「とこ豚骨」であっても、意外とあっさり大人しい印象で、タレやニンニクも二郎系に比べると半分以下の効きでいかにも万人向けラーメンという感じ。あっさりタイプの「とんこつ」に至っては、ほとんど「横綱ラーメン」のようなマイルドさである。
サイドメニューには、餃子や唐揚げの定番に、明太子+温玉の「めん玉ご飯」、チャーシュー丼の「漬けトロご飯」など豊富に揃っており、さらには卓上にポテサラ、海苔、辛子高菜、ゴマ、紅しょうが、天かす、桜漬けが取り放題という充実ぶりなので、家族連れやグループ客にとっては使いやすい店だろう。
(12/02/01 更新)
何故か今や大阪随一のラーメン店密集地域になってしまっている近大前商店街にある、いわゆる「横浜家系」のラーメン店。こちらは東京の中野にある「武蔵家」が手がけている店だそうだ。
メニューはシンプルでラーメン(並600円)とつけ麺(700円)、チャーシュー、キャベツ、味玉がプラスされたラーメンメニューに餃子のみ。麺量は並が160g、中が240g、大が320gとなっている。ラーメンにはタダでライスがついているところが学生街の店という感じ。行列に並んだ人には無料で海苔や味玉などのトッピングが1つサービスされるのもユニーク。
スープは濁りのある醤油とんこつ+酒井製麺の中太麺、肩ロースの小さめなチャーシュー、ほうれん草と典型的な家系で、スープの出汁感は割りと良く出ているが、鶏油や豚骨の匂いはあまり感じずタレもノーマルだと薄めなので、関東の家系ファンなら濃い目の油多めで頼むほうが良いだろう。つけ麺は麺の太さや具、つけ汁のベースはラーメンとほぼ同様、味を濃くして酸味を少し加えた感じで目新しさは無い。無料トッピングは、おろしニンニクに豆板醤、ゴマ、酢の家系標準装備に、ご飯用にきゅうりの漬物が置いてある。
(14/05/02 更新)
住所:大阪府大阪市北区本庄東2-1-23 ミヤビル1F 【MAP】
電話:06-6359-5251
営業時間:11:00-14:00 16:00-25:00 土日祝11:00-25:00
定休日:月曜
天神橋筋の7丁目大通り沿いに出来た、関西では珍しいつけ麺専門店。
角切りにしたチャーシューとメンマ、海苔、白ネギが浮かぶつけダレは豚骨醤油+魚介とオーソドックスなタイプで、甘酸っぱさが若干強調されているがそれぞれの要素に嫌味や雑味は感じられず、極太麺ももっちりしたした食感と風味があって全体的に良くまとまっている。が、麺がストレートでほとんどつけダレと絡まず、スープの温度がぬるくてタレの量もそれほど多くないので、食べ進むとどんどんとダルい印象になってしまうのが残念。50円アップでかなり辛目のラー油を浮かべた赤つけ麺に出来るが、個人的にはこちらのほうがキャラが立っていて好み。
400gの麺大盛りにしても680円と値段が変わらず良心的だし、スープ割のスープだけを飲んでみると、スープ自体のダシはしっかり取れているように思うので、これからのシェイプアップに期待。つーか、そのスープで甘酸っぱくない普通のラーメンが食べたいと思った(笑)。
(08/09/25 更新)
姫路や加古川を中心に勢力を伸ばしつつある博多風とんこつラーメンの店。場所は東野田の交差点、ちょうど「紀州和歌山ラーメンたかし」の目の前だ。
ノーマルの豚骨ラーメン(580円)は、純系博多風の極細麺に白濁したスープ、バラ肉のチャーシューが2枚、ネギ、きくらげ、薄切りの煮玉子、そして「一蘭」風に辛子味噌がちょっと乗っかっているビジュアル。スープは本場博多風よりも粘度は濃い目で、臭みも無いけど調味料の利きが強くて豚骨本来の旨味がスポイルされてしまっているのが少々残念。ラーメン自体の具や麺のボリュームは少なめだが、ライス(単品150円)はかなりボリュームがあり、辛子高菜や紅しょうが、胡麻が取り放題なのでセットにすると物足りなさは感じない。
ランチタイムにはライスセットが680円、プラスから揚げで780円になるといったお得なメニューがある。他にも、ネギや煮玉子、にんにく、辛子味噌の分量アップといったオプションもあり。
(09/04/15 更新)
以前、守口市の寺方で営業されていた老舗ラーメン店が西郷通で復活。
メニューはラーメン650円(大盛り800円)、チャーシュー麺900円、餃子350円にラーメン・ライスとキムチがセットになった定食800円と言うラインアップ。ラーメンは、やや強めの塩気を感じるこってりとしたとろみのある豚骨スープに、分厚く切られた旨みたっぷりのチャーシューが特徴的で、どこか懐かしさを感じるおいしさだ。餃子も丁寧に作られていて好印象。
(07/05/01 更新)
国道163号が守口市にかかったところにある、三角形の敷地がユニークなラーメン店。
スープのベースはライト豚骨で、そこに醤油味と味噌味、チャーシューとキムチのトッピングというバリエーションであまり新味があるものではないが、大阪では珍しくストレートの太麺が使われているのと、ノーマルでもこれでもかと投入されるメンマと青ネギの量、そしてニラ薬味のコンビネーションがジャンクな魅力を醸し出しており、チャーシューのサイズは小さめだが、600円という値段はかなりリーズナブルだと言える。
そしてこの店で外せないのが鶏の唐揚げで、値段は700円と決して安くはないが、カリッと香ばしく揚げられた大きなチューリップが4つドドーンと乗っかっていて、思わずビールを呼ぶこと必須のメニューである。300円の餃子もニンニクが効いていてこちらもお薦め。
(12/04/12 更新)
夜はカウンターの居酒屋だが、昼のちゃんぽんの存在でマスコミなどに良く知られた店。
具とスープが張られた中華なべの中で、わしづかみのもやしと折り紙サイズのキャベツが湯通しされて作られるチャンポン(750円)は、値段が激安というわけではないし、どこか味に特別な部分があるわけではないが、ジャンクな味のスープと野菜の超絶ボリュームがB級的なハーモニーを作り出していて不思議な魅力を感じる一品。一応サイドメニューとしておにぎりがあるが、これが必要になる人はほとんどいないだろう(笑)。
(13/03/20 更新)
地下鉄千日前線玉川駅、JR野田駅すぐのところにある老舗ラーメン店。
京都の第一旭に似たタイプの豚のダシが出たクリアな醤油スープに自家製麺という構成。しっかりとした歯ごたえのチャーシューや細もやし、ネギも多めで結構食べ応えがある。が、さらに150円アップの大盛りにすると、どんぶりは洗面器大になって物凄いボリュームになるし、無料のもやし増しはほとんど1袋入っているんじゃないかというぐらいのタワーになって圧巻。
豚骨の匂いが充満している店の様子からすると、意外とスープは醤油も穏やかであっさり味。そういう意味では第一旭よりも二両半よりだとも言える。味噌ラーメンもお薦め。
(13/06/16 更新)
物語コーポレーションが東海地方を中心に展開するラーメンチェーンの門真店。丸源には「初代」と「二代目」の2つの系列があるようだが、こちらは初代のほうらしい。
看板メニューの「肉そば」は、豚骨・鶏ガラのスープで豚肉の薄切りと背脂を煮込んだラーメンで、ビジュアル的には色の薄い徳島中華そばのような感じ。スープはかなり調味料が効いていて、食べているうちに旨味のしつこさを感じてしまうが、玉ねぎスライスと柚子おろしという独特の具がさっぱりとした口直しになっていて、テーブルにあるアイテムもチェーン店らしくニンニクチップや辛子野沢菜、どろだれラー油、七味ならぬ八味などバラエティに富んでおり、結構飽きずに食べてしまえる。濃厚な赤味噌がどことなく東海風味をかもし出している野菜味噌ラーメンもなかなかいける。
季節によって、プリッとした麺が嬉しい激辛つけ麺(とは言えピリ辛程度だったけど)など限定メニューも豊富で、ラーメンを家族連れで、でもありきたりの店はなあ・・・という時には選択肢に入れても良い店だと思う。
(08/08/27 更新)
店名を見ても分かるとおり、梅田の老舗ラーメン店である「揚子江」からのれんわけをした、天満駅からほど近い天神橋筋商店街に面したカウンターのみの非常に細長いお店。
ラーメン(550円)は当然揚子江と全く同じ、豚骨と鶏がらから取ったあっさりクリアな塩スープに、柔らかめの細麺、生の春菊ともやし、チャーシュー2枚とシンプルそのもの。今時のインパクト重視のラーメンとはかけ離れた優しすぎる味ではあるが、シャキシャキした野菜と意外と味が染みている歯ごたえのあるチャーシューが良いアクセントになっている。卓上にある揚げネギや、750円のラーメン定食についてくる八角が利いたトロトロのパーコーを載せて、味を変化させて楽しむのもお薦め。ただし、ニラキムチは少しでも入れると破壊的に味を変化させてしまうので、食べ進んだ後のほうに入れるのが吉。
もう一つ意外なお薦めなのがここのチャーハンで、イカ・海老・チャーシュー・玉ねぎといった具と、軽く焦げ目が付くまでしっかり炒められたご飯が自然な甘味を生み出していて旨い。ワンタンスープとセットになった定食もあるのでこっちメインで行くのもいいかも。
(09/07/01 更新)
近鉄阿倍野駅南側の裏通り、なんと隣が喜多方ラーメンの坂内小法師、狭い道を挟んだ向かいがaa阿倍野店という密集地帯にあるラーメン店。メニューはベーシックな「浪速流豚骨329らぁめん」と「豚骨背油醤油らぁめん」、唐辛子味噌が入った「辛唐豚骨赤329らぁめん」と豚骨の濃厚度を増した「濃厚豚骨96らぁめん」、そして多彩なサイドメニューと非常に幅広いラインナップ。店内もオシャレな雰囲気で、一風堂の線を狙っているフシがある。
ラーメンは調味料強めの味ながら、329らぁめんは一風堂を思わせる食べやすくて癖の無い豚骨スープになっているし、96ラーメンはニンニクを焦がしたマー油でインパクト重視、豚骨背油醤油らぁめんもガッチリ魚介を効かせてあり、各ラーメンに載せられているふりかけや唐辛子ペースト、千切り風に切られたネギの食感と相まって、現代風な新しさが演出できている感じ。ただ、チャーシューは値段の割りに貧相で全体的に割高な印象。
サイドメニューの丼類もおおよそ400円以上と値段が張るが、ランチタイムのセット割引や、100円で大きめの鶏のから揚げが4つ乗ったオプションなどもあるので、上手く使い分けたいところ。
(09/11/04 更新)
カレー店の「辛来飯」が安土町に統合される前、息子さんがやっていた支店の跡地に出来た2010年7月オープンのラーメン店。
普通のラーメンは何と1杯290円と言う値段で、ラーメンに小ライス、キムチや高菜などの漬物がついたセットが380円、船場丼と名付けられたチャーシューとタケノコが載った丼とのセットでも470円と言う超激安。さすがにこの値段だと、スープはいかにも業務用だし麺はヘナヘナした安物だけれど、大きく厚めのモモ肉チャーシューが1枚と、味玉半分、きくらげが乗っているゴージャスさで、行楽地やサービスエリアなんかだとラーメンがこれ以下の内容で600〜700円したりする事を考えれば、十分納得できる価値がある。ラーメン店にはCPの評価はつけてないが、味はともかくこの店の安さならB+の評価はあると思う。
他にも味噌やピリ辛、カレーラーメンといったバリエーションが100円アップでいただく事が出来るが、どれも予想通りの味であまり驚きは無く、きくらげの代わりにもやしが載ったりするだけなので、お得度ではノーマル+ライスセットの380円がベストだろう。卓上のオプションとしては、コショウと紅しょうが、七味が置いてある。
(10/09/28 更新)