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押しも押されぬ京都を代表するラーメン店で昼時はいつも行列が出来る超有名店だが、質を全く落とさず昔から変わらぬ営業を続けているところが素晴らしい。スープはクリアでありながら濃厚な鶏ガラと背油、底には辛子味噌が沈んでいるといった大変コクのある三層スープで、京都らしく柔らかめな麺と相まって独特の個性を形作っている。とにかく、京都のラーメンを語る上で欠かせない店である事は間違いない。
(2004年以前のデータ)
スープは、豚骨と鶏ガラをきっちり煮出した濃厚なタイプで、店の前にある「焼豚鉢一面入」と書いてある提灯も相まって少し天下一品を連想させる。が、柔らかいバラ肉のチャーシュー、無料の温泉卵やキムチのトッピング、一味やにんにくチップなどの豊富なテーブルアイテムなど、味にもサービスにもさらに高みを目指そうという店の姿勢が現れていて気持ちがいい。これだけの味と内容で並が500円という格安値段なのも素晴らしい。ただ、麺が京都風の腰が弱いストレート麺なので好みが分かれるかも。炒飯も非常にうまいのでラーメンとセット(840円)にして頼みたいところだ。
(05/01/21 更新)
スープは白濁したコクのある豚骨タイプなんだが、ほのかな甘味ととろみを感じるところがこの店の特徴。そこに薬味のニラキムチ(辛い!)を入れると味が引き締まってベストマッチ。こってり煮込んだすじ肉を載せた「すじラーメン」が人気だが、普通のラーメンでも十分にうまい。カレー粉を隠し味に使ったから揚げも人気だ。
(2004年以前のデータ)
店は、駐車場があってその向こうに長〜いカウンターがガラス越しに見えるといった、いかにもドライブイン的でおいしそうには見えない外見なのだが、これがなかなかレベルの高いラーメンを出してくる。
ラーメン自体は第一旭に良く似たクリア豚骨系ラーメンなのだが、大黒がすっきり系の進化だとしたら、こちらは油とコクを効かせたこってり系に進化させた味と言う感じ。第一旭に物足りなさを感じる人であればお薦め。
(2004年以前のデータ)
烏丸今出川交差点の北側、同志社大学寒梅館の隣にある、原則的にはカウンター7席のみで営業しているラーメン店。店主は中野の武蔵家で修行されたらしい。学生に人気で常時長い行列を作り、衣笠、西宮、百万遍に4店舗を展開している。
ラーメンはいわゆる典型的な家系で、きっちり乳化されたマイルドでコクのある豚骨スープは関西でもトップクラスの美味しさ。麺は家系標準の酒井製麺で、ブリッとした多加水の縮れ麺がスープと良く合っている。チャーシューはレア気味の肩ロース、海苔も分厚いものが使われていて、値段は1杯650円、ライスもおかわり自由で50円というのは非常に良心的で、人気になるのもうなずける。
麺量は中盛で100円、大盛りで200円アップ、チャーシュー麺にすると200円アップのオプションあり。卓上には豆板醤、おろしニンニク、酢、ゴマ、コショウ、唐辛子が完備、ただしショウガは無い模様。
(18/12/04 更新)
七条大宮の交差点を少し西側に入ったところにある、黄色いテントが目印のラーメン店。目立たない見た目ながら、昼時は近隣の地元客で行列が出来る人気。
メニューはラーメン(750円)、味噌ラーメン(800円)の2種類で、大盛りが150円増し、チャーシュー麺にすると200円増しというシステム。あとはライス、キムチにコーン、ワカメ、メンマの各オプションがある。餃子は夜営業のみの提供。
ラーメンは、柔らかめの中細麺、クリアな豚骨スープ、モヤシ、ネギと京都ではポピュラーなスタイルながら、スープにはしっかりコクがあり、九条ネギはシャキシャキと香り高く、何より薄切りでたっぷり載せられる肩ロースのチャーシューが、口の中でとろける柔らかさで絶品。味噌はニンニクは効いているものの、見た目よりもあっさりしたほのかな甘味を感じる、いかにも京都風な味噌ラーメンだ。
(19/01/31 更新)
昔から一乗寺に店を構えていた天天有の近くに、珍遊や高安といった実力店が集まった頃を第一次としたら、今で言うところの「インスタ映え」するインパクトのあるラーメンでマスコミの注目を集めた「第二次・一乗寺ラーメンブーム」を作り出した店と言えるだろう。
メニューはメインの「鶏だく」がベースで、そこに韓国産赤唐辛子を一面にふりかけた「赤だく」、マー油を浮かべた「黒だく」、魚粉を加えた「魚だく」のアレンジが3種類。大盛り、メンマ、煮玉子、チャーシューといったオプションと、ご飯、卵かけご飯のサイドメニューのみとシンプルな構成。
スープは、肉や軟骨までミキサーでかけたと思われる液体ですらないドロドロのセメント状で、真面目に箸が立つレベル。飲んでみると、キリッとした醤油ダレが立っていて見た目ほどの重苦しさが無く、スイスイと胃に入っていく。ただ、「赤だく」の赤唐辛子も「魚だく」の魚粉もスープに飲み込まれてほとんど効果は不明なまま。
麺は中太のストレートで、モチモチした食感にしっかりしたコシがあってスープに負けていない。濃いめの味付けがされた極太メンマ、逆にチャーシューはむっちりとした薄味の肩ロースで、一味唐辛子、黒胡椒、白髪ネギがアクセントになっており、ちゃんとバランスが考慮されている一杯で、大人気になるのも頷ける一杯である。
(19/05/10 更新)
大阪の古潭老麺タイプの豊富な鶏のゼラチン質を感じるスープに、背脂を浮かべて醤油味を強くしたタイプと言えるラーメン。具はチャーシュー、メンマ、ネギと標準的。個人的には麺がちょっとテロテロなのが残念だが、誰でも安心しておいしく食べられるラーメンであるのは間違いない。
(2004年以前のデータ)
一見すると、クリアな豚骨スープに薄切りチャーシューという、京都に多い第一旭タイプそのままのラーメンなのだが、スープに井戸水を使っているせいか醤油の角を感じさせないマイルドさがこの店のラーメンを際立たせている。しかも値段はラーメンが470円、チャーハンをセットにすると220円プラスと激安価格。とにかく、いつ食べてもほっとする優しさと安心感を感じるラーメンである。
(2004年以前のデータ)
京都では天下一品と並ぶ有名なラーメンチェーン店。ただ、天一とは違って各店舗にかなり味のばらつきがあるので、安心を求めるなら1号店である吉祥院で食べるのがよろしい。茶色くまったりと粘度が高めな豚骨醤油スープと入れ放題のネギのハーモニーはやはり魅力的だ。辛いのが好きな人はニントンを入れて楽しもう。
(2004年以前のデータ)
天下一品が鶏ガラで、奈良の無鉄砲が豚骨で超濃厚の筆頭だとすれば、ここは鶏ガラ&豚骨ブレンドでの筆頭格と言える店。麺は京都らしい柔らかめで具も平凡なものだが、こってり好きなら一度は訪れるべき店の一つであるのは間違いない。
(2004年以前のデータ)
石川県にある二郎インスパイア系ラーメン店が、京都のラーメン超激戦区である一乗寺に進出してきた店。電話はないが、公式ツイッターがあるので臨時情報はそちらで分かる。
メニューは二郎系標準でラーメンのプチ(180g・680円)、小(300g・700円)、中(400g・750円)、大(500g・800円)とサイズ別に別れ、そして豚、豚ダブルのオプションがそれぞれ200円ずつアップというシステムになっている。ラーメン以外には汁なしがあってサイズ同一で800円。水、おしぼり、箸、レンゲがセルフサービスで、食べた後に鉢をカウンターの上に置いてテーブルを拭くところも二郎流である。
麺は極太の固めだが縮れてはいなくて表面がツルツルしているところが二郎本家とはやや違うところ。スープは一見すると乳化してそうだが、実際は表面に油膜が張っており二層になっている。味的には醤油の辛さと若干の酸味が立っていて、豚のコクはしっかり出ている。面白いのは、豚を炙ったものが載せられているところで、肉の甘辛さと焦げた部分のカリカリとした食感のコントラストが楽しい。汁なしは、割りとスープと背脂が底に溜まっている方で、全体が真っ黒になるまでかけられたブラックペッパー、フライドオニオン、しょうがの風味が効かせてあるが、卵黄の存在もあって比較的マイルドで食べやすい。
(14/11/21 更新)
今まではインスパイア系しか無かった関西に、初めて二郎の本家がやって来た。場所は京福電鉄一乗寺駅前で、2017年の4月にオープン。入り口は引き戸の横にある路地から入り、奥で食券を購入して長いカウンターに着席するシステム。
メニューはラーメンの並(730円)と大(830円)、控えめ(680円)に、麺増し(150円)、豚W(300円)、生卵、九条ねぎのオプション。ラーメンは口頭で、汁抜きや京都レッド(ラー油、豆板醤入り)に変更が可能。野菜、ニンニク、油の量はもちろん配膳時にコールする二郎の習わし。
スープは関東式に酸味があって甘みが少なく、醤油が立った豚の出汁が効いたもの。オープン当初は非乳化だったが今はライト乳化タイプになっており、オイリーさはあまり感じない。麺は平打ち気味で、二郎系にしては細めでデロっと柔らかく、ムッチリした食感。並で300gだがグラム数以上のボリュームがある。もやしとキャベツの盛りはかなり多めでクタッとした茹で上がり。豚は大きなウデ肉がホロホロになるまで煮込まれていて食べごたえ満点。
全体的にボリューム以外はライトで食べやすく、いかにも京都の二郎という感じな一杯。臨時休業や、ゆで卵サービスのアナウンスがあったりするので、店に行く前は公式Twitterの確認をオススメ。
(18/01/23 更新)
店は四条通沿いの壬生あたり、ちょうどガードが交差するすぐ下にあってかなり見過ごしやすい。メインの坦々麺は、ゴマとネギを大量に使った非常にミルキーでコクのあるスープが特徴。卓上にあるXO醤や豆板醤を使って好みの味に仕上げよう。
(2004年以前のデータ)
住所:京都市下京区東塩小路向畑町845 【MAP】
電話:075-351-6321
営業時間:5:00-26:00
定休日:木曜
アクセス:京都駅北出口を出て駅前の道を東に進み、鉄道を越える橋のある道を南へすぐ
隣にある新福采館と共に、京都ラーメンの大看板を支える一軒。
豚の骨や肉が丸一頭分使われたスープは醤油味の効いたすっきりしつつも豚のコクが深いもの。そしてスープとして茹でられた肉が薄切れになってラーメンを覆っている。このタイプはラーメン藤や大黒、萬福など京都ラーメンの一主流派を成しているが、まぎれもなくここが元祖である。味は最近のラーメンに慣れると少し平板さを感じてしまうところはあるが、安心できるうまさなのは確かだ。不思議と白飯が合うので、おなかが空いている人は頼んでみよう。
(2004年以前のデータ)
以前は京都駅南口近くの屋台が本店だったのだが、1号線京都南インター付近に移転。スープのバリエーションは多いが、パイタンこってりスープが一押し。天下一品に似たとろりとした白濁タイプだが、こちらの方がややすっきり感があって万人向きか。
(2004年以前のデータ)
大阪の金龍に対して、京都の締めラーメンの代表と呼べる木屋町の老舗。
スープはもちろん豚骨一本なのだろうが、タイプとしてはどちらかと言うと鶏がらの天天祐に近いスープで、とろみのついたあっさり風味、そしてほんのりとした甘さが独特のキャラクターを作り出している。麺も柔らかめでとても「長浜」とは言えないラーメンではあるが、1杯600円、それもランチタイムにはたったの500円という値段でありながら、メンマもチャーシューもそこそこの量が入っているし、何より卓上にある無料オプションが物凄い。高菜・ゴマ・しょうがはもちろんの事、辛子味噌・天カス・カレー粉まで揃っており、その豊富さは日本一と呼べるレベル。もっとも、ここまで揃えておいて何故にんにくだけが無いのか不思議だが・・・
店はお世辞にも清潔とは言えないし、愛想もそれほど良いわけではないが、これからも京都の夜の締めとして孤高の存在としてあり続けるのだろう。と思っていたら、なんと東京に一時支店を出していたそうでビックリ(笑)。
(09/05/14 更新)
今や関西では知らない者がいない天下一品のドロドロラーメン。今ではセントラルキッチン方式でスープが作られて、すっかりどこでも均一化されたこってりラーメンが食べられるようになったが、昔の店で直に作っていた時のうまさと、店の前の汚れ方を知っている人間としては非常に残念。それでも店ごとに値段やスープの薄め方などに差があって外れを引くとおいしくないそうだ。
(2004年以前のデータ)
住所:京都市下京区東塩小路向畑町569 【MAP】
電話:075-371-7648
営業時間:7:30-23:00
定休日:水曜
アクセス:京都駅北出口を出て駅前の道を東に進み、鉄道を越える橋のある道を南へすぐ
京都ラーメンの代名詞と言えばこのお店。店は有名店であるにもかからわず昔と変わらぬ大衆食堂の雰囲気だが、並んでいる人の客層は若者やカップルが多くてそのギャップにちょっと笑ってしまう。
ここのラーメンは麺まで色に染まってしまう真っ黒とも言える醤油が非常に効いた独特のスープが特徴。食べてみると見た目ほど塩辛くは無いが、ひたすら味が醤油の一本調子なのでちょっと飽きがきてしまう。脂身の量を指定できる柔らかいチャーシューやご飯で口直ししつつ食べるのが正解かも。ラーメンダレで炒めたチャーハンも名物。
(2004年以前のデータ)