スポンサー リンク
第1ビルにある上田酒店と同じく、酒屋が経営する角打ちの立ち飲みだが、あちらが典型的な庶民派だとすれば、こちらはぐっと雰囲気的にも内容的にも本格派の酒場である。
ここの特徴は何より日本酒や焼酎のラインアップにあり、醸し人九平次、秋鹿、松ノ司、八海山、そして越乃寒梅といった名だたる銘酒や、伊佐美や魔王といった市場ではプレミアム価格が付けられている焼酎が、ほぼ一律500〜600円で飲めてしまうところが凄い。そして、店の裏で腰の曲がったお母さんが作るアテも酒の格に負けない質を誇っており、100円と150円のおでんは香り高いダシと酒の旨みに満ちており、大和芋を使ったマグロの山かけ、桜海老と若布のおろし和えといったセンスの良い品も揃っている。さらに嬉しいのはガッツリ派にも行けるアテも格安で揃えていることで、結構ボリュームがあるカラリと揚がった鶏のから揚げや、刻みイカが入った巨大なかき揚げ、干し海老としいたけの旨みが絶品のそうめんなんかも一品たったの300円である。
短冊に書かれた日本酒の種類だけでも十分おなかいっぱいだが、それ以外にも多数の銘柄が揃っているようなので、日本酒好きの方は店の人に聞いてみるといいかも。
(09/07/01 更新)
住所:大阪府大阪市天王寺区舟橋町10-14 【MAP】
営業時間:17:00-23:00
JR環状線鶴橋駅から、線路沿いを北に100mほど行ったガード下にある海鮮が売りの居酒屋。最初は立ち飲み営業だったようだが、今はスツールが置かれて座り飲みになっている。
看板メニューは「気持ち盛り」という刺し身の盛り合わせ(690円)で、サーモン、ハマチ、生ダコ、甘エビ、カツオのたたき、トリ貝酢味噌などが並んでおり、ネタ的にそれほど珍しい物は無いけれど、適切に熟成されて素材の旨味を引き出されており、目利きの確かさを実感させられる。トロ鉄火も脂が乗って溶けるよう。マグロすき身も実質的には大トロで表面が脂でテカテカに光っている。3尾も載ったシラサエビの天ぷら(480円)は、甘い身はもちろんカリカリと揚げられた頭が実に香ばしい。ウニの握り(1貫350円)は、臭み全く無く舌の上で溶けていく。たった230円という魚の中落ち煮は、魚本体よりも冷えてジュレになった煮凝りの旨さがたまらない。
海鮮以外もクォリティは劣らず、地鶏のみぞれ煮は肉の味が濃くブリブリ、揚げナスや小芋の煮物には葉山椒が添えられ、ダシも上質で美味しい。だし巻きも温め直しだがフンワリと大きい。ドリンクは大瓶が480円、梅干しとシソが入った「なべいちソーダ」が380円、焼酎は250円からで、日本酒は500円前後で地酒や吟醸酒がいろいろ揃っている。
(16/09/30 更新)
以前は大正区の小林というバスでしかアクセスできない不便な場所にあったが、2018年2月からJR大正駅の北東にある飲み屋街へと移転。店内も若干広くなった模様だが、わかりにくい店構えは変わらない。
ミナミの超人気店である「丑寅」で働いていた佐野さんが作り出す料理は、丑寅と同様に質の高い素材をシンプルに、かつ幅広い調理法で提供し、値段は丑寅からさらにお安いと来れば人気が出ないはずがない。ウニがたっぷりの冷製茶碗蒸し、開いた海老を使った甘くてサクサクのフライ、霜降りの和牛ハネシタをレアに炙ったガーリック焼き、レアに焼かれた臭みなく大ぶりの鶏肝や鶏ハツ串焼き、鮎の香りと苦味が活きるリエット、ホクホクとした分厚い鱧の白焼き、レーズンとさつまいもが入った自然な甘さのかぼちゃサラダ、良質なハムがふんだんに入ったのウスイエンドウ卵とじなど、だいたいアテは100円から300円までの間、玉子がいっぱいのポテサラが90円、活けの車海老塩焼き、大羽のイワシをまるまる使った梅肉揚げが120円、長さ30cmはありそうな穴子天が380円、巨大な大皿にハムと野菜がてんこ盛りの野菜サラダが380円、中トロでもたったの500円という、”味は丑寅・値段は得一”レベルなのだから驚愕するしか無い。
中でもオーダー必須なのは刺し身の盛り合わせで、エッジが立ったヨコワ、血の味が濃いマグロ、新鮮なイワシ、甘いケンサキイカ、プリプリのイタヤ貝、絶妙な火通し加減のタコなど、その日の仕入れによって選りすぐりの海鮮が美しく盛られて800円程度と、目にも舌にも、そして財布にも嬉しい一品である。
酒も冷蔵庫には選りすぐりの地酒が入っているし、サッポロの赤や黒まで揃ったビール中瓶が390円、焼酎は290円から、泡盛の残波が350円と十分安い。さらには缶チューハイや缶ビールまで290円であったりするのだから、酒の種類に困ることはないだろう。
(18/09/05 更新)
天五の寿司通りをずっと東に行った、ちょうど中華の人気店「双龍居」のとなりぐらいにある、6〜7人も入ればいっぱいの狭い立ち飲み店。
外見も店内もごく普通の立ち飲み屋風情なのだが、料理や酒は素晴らしく本格的で、90円からある串カツは通し揚げでボリュームがあり、グラタンなんかも530円という値段ながら海老とホタテがごろごろ入り、ワインの香りが効いたベシャメルソースには刻んだマッシュルームが入れられ、洋食屋なら倍の値段を取ってもおかしくない逸品。霜降り国産和牛のローストビーフなんかもとろけるような完璧な火入れで、食材や調理へのこだわりはもはや商売じゃなくて趣味のレベルといって良い。近所の立ち飲み店「肴や」の主人が常連だそうだが、それも頷ける確かな内容だ。
酒についても、中々や萬膳といった麦と芋の銘柄焼酎がずらりと並び、ワインはビオワインやシャブリがグラスで380円というバーゲン値段でいただけるのが嬉しい。食べログでは接客についていろいろ書かれているが、うまい酒とアテを心底から楽しみにしている客にとっては、天国のような店である。
(10/10/24 更新)
以前は、朝と昼はかやくご飯を出す店として有名だったが、かやくご飯が無くなって午前のうちから店が開く昼酒スポットになってしまった。
ここの特徴は鯨メニューが揃っているところで、竜田揚げやベーコン、さえずりといった定番から、どて焼きや串カツ、団子といった普通は鯨をわざわざ使わないだろ、という料理まであるのが面白い。中でもハリハリ鍋は、あっさり滋味深いダシと水菜に、赤身、ベーコン、おばけなど鯨の色々な部位がたっぷり入っている大満足な逸品。アラ炊きは直径15cmはある皿に山盛り、注文の度に焼かれるだし巻きは濃厚かつしつこくないダシがたっぷりで絶品。醤油入れが用意されず、魚が乗っている皿に直接醤油をぶっかけて食べるシステムが独特な刺身は、ヒラメやシマアジ、鯛、ウニといった高級魚でも豪快な量で盛られており、どれもこれも1品310円均一とは思えないコストパフォーマンスである。
ビールは瓶が小瓶のみでスーパードライ350円から、生中は450円で、日本酒は黒松若鶴の300円から純米吟醸まで数種類揃えている。会社帰りの時間は文字通り立錐の余地も無い混雑になるが、夕方の4時からは2階にある座り飲みの2号店がオープンするので、そちらを利用するのも手である。
(10/11/24 更新)
今里で魚の美味い店としてあっという間に知れ渡った名店が、満を持してミナミに立ち飲み店をオープン。店は道具屋筋の東側という王道な場所にあり、意外と大箱で毎日客が満載状態になっている。
値段はそのへんの立ち飲みと変わらないぐらいにリーズナブルでありながら、料理のレベルは非常に高く、本わさびが添えられた日替わりで5種類の魚が載る刺身盛りは、わずか650円という値段なのに鉄分ビシバシの本マグロ、コリコリのつぶ貝、銀色が眩しいカンパチ、味が濃いのに爽やかなカツオ、ゴリッと旨味が凝縮したヒラメなど一級品のネタが勢揃い。醤油焼きと天ぷらが選べるフグの白子はワンコインなのに皿を埋め尽くすボリュームだし、450円のキンキ塩焼きはほんのり甘く香ばしく、400円の桜えびのかき揚げもふんわりサクサク甘さが際立つ。
海鮮以外の惣菜も手抜き感は一切無く、鶏の唐揚げは柔らかくジューシー、ポテトサラダはたった200円なのに卵たっぷりだし、鱧の子の卵とじは玉子豆腐で固められ、天然ダシが敷かれて眼にも舌にも美味しい。
酒の方も驚きが待っており、プレミア価格が当たり前の獺祭、三岳、兼八といった銘柄が350〜400円という値段が飲めてしまうのだから、人気が集まるのも当然である。
(13/08/22 更新)
住所:大阪府大阪市北区西天満4-2-15 【MAP】
電話:06-6364-4402
西天満交差点に程近い場所にある、横に細長いロの字型のカウンターが特徴の立ち飲み。
黒板に書かれたアテの種類は常時30品以上と幅広く、トロトロのどて焼きやおでんを始めとして、各種の刺身、キンキの塩焼きやサザエのつぼ焼き、イカと豆腐の煮物、アジやイワシのきずしなど海鮮ものの惣菜が充実しているのが特徴的。もちろん料理のほとんどが手作りで、一皿のボリュームはそこそこながら海鮮の鮮度や煮付けのツボが利いた味付けは酒屋レベルを超越しており、毎晩多くのサラリーマンで賑わっているのも頷ける。
酒屋なのでアテや酒の値段は記されてないが、推定でおでんやどて焼きは100円、一品ものは200〜400円、ビール大瓶は400円程度というところで当然の激安。以前は日本酒の金盃を置いていたようだが、今は福徳長に変わっているようだ。
(08/08/20 更新)
ちょうどジャンジャン横丁の北の端に位置する、今や串カツテーマパークと化した新世界にあって貴重な正統派立ち飲み店。
アテの数はそれほど多くないが、プリプリのカンパチやカツオのたたきなど、ボリューム一杯の旬の刺身がなんと400円、ダシの上品さが光る高野豆腐や野菜の煮物類が100〜150円とコストパフォーマンスはかなりのもの。ビール大ビンが390円、スコッチが200円からと酒も総じて安いが、ふんわりとした風味がうまい天理市の地酒「白提」(1合250円)をまずは是非。
(07/08/03 更新)
コリアタウンからほど近い疎開道路の東側、極めて分かりにくい狭い路地の奥にある、古びた民家を使った立ち飲み店。カウンターは4人、テーブルは4人ぐらいが限界の狭い店。
しかしイタリアンを中心にしたメニューは非常に豊富で、とびっ子のぷちぷちした食感が楽しいわずか100円のポテサラ、オムレツもプレーンが100円にクリームチーズや生ハムの追加がそれぞれ+100円、サイズは小さめだけどマルガリータピザが200円と目を疑う激安なのに、手作りの本格派。
肉系は、もも肉・胸肉・肝・ずり・ハツなどが揃う鳥刺しが350円から、本格的なきのこ入りドミグラスソースがかかったハンバーグが350円、明太子ソーセージも350円、サクサクのささみフライタルタルソースが400円、霜降りの千葉県産ランプ肉のステーキ(1300円、ハーフ700円)といろいろ豊富。
奥の黒板には、?レギュラー以外の料理がまたギッシリ、いろいろテキトーな盛り合わせは、ササミのサラダ、ナスのピクルス、ホワイトニングソースバゲット、ミートソースバゲット、ツナとキャベツのオープンオムレツがのって600円と超サービス価格。ハーフで700円の気まぐれパスタは、自分の時はパプリカ・なす・キャベツ・しめじ・ほうれん草・玉ねぎ・トマト・生のりなどの野菜と砂ずりが入って食べごたえ満点。毎月20日はカレーの日だそうで、ワインをふんだんに使った本格的な欧風カレーがルー(500円)、バゲット付き(600円)という値段で楽しめる。
酒はマルエフが350円、サッポロ赤星大瓶が500円、日替わりのクラフトビール、焼酎、日本酒といろいろ豊富。中でもオススメは、赤・白・泡と日替わりで3種類が揃うグラスワインで、値段の割にビックリするぐらい美味しい。
(22/11/28 更新)
JR大正駅の北側、小さな飲み屋が密集しているエリア、あの名店「クラスノ」の隣に2021年6月からオープンした立ち飲み店。板前の方が島根出身の家系という事で、いづもという店名になっている。メニューはほとんどが日替わりで、壁にかかったホワイトボード2枚に書かれている。全体的に一品の量は少なめで、その分価格は激安と、1人客に嬉しい内容になっている。
レギュラーでは、丹波鶏上刺し身盛り合わせ(400円)は、新鮮プリプリの肝、ハツ、胸肉たたきが小鉢にギッシリ。丹波鶏にんにく醤油レア炒め(300円)は、シャキシャキの野菜と鶏の胸肉、キモに軽く火が通された一品。焼き立てフワフワのだし巻きはたったの150円、タルタルソースがかかったポテサラはたったの100円。牛すじカレールウ(200円)は、トマト、スジ肉、玉ねぎ、薄揚げ、人参が入り、ガラムマサラが効いたサラッと甘辛いカレー。カニグラタンコロッケ(250円)は、優しい味のホワイトソースにマカロニが入っている。
刺し身はマグロ中トロを中心に、サーモン、生桜海老、生白魚など季節の品が揃う。もちろん脂が乗った鯖寿司も美味。チーズがアクセントになった鱈白子の茶碗蒸し(250円)、ゼラチンねっとりのアラ塩焼き(300円)、高級食材のクジラさえずり・ベーコン・オバケは400円と激安、神戸牛とハツのたたきも600円と大変お求めやすい。
ホロホロと柔らかいうなぎ串焼き(300円)、鶏皮串焼き(100円)は1本から頼む事が可能。自家製のイカ塩辛は肉厚で、燗酒が良く合う。黄身と和えた明太子のユッケ(150円)やタラコのからすみ風も日本酒にピッタリ。
(22/06/03 更新)
阪神杭瀬駅の北東、商店街の外れにある魚を中心とした品揃えの立ち飲み。ただし外見はスナックにしか見えず、中が見えないドアなのでフリの客は絶対入らないであろうシチュエーション。マシンガントークとブログ担当の女将さんと、調理担当の旦那さんの夫婦漫才も売り(?)。
メインのお造り(刺し身)は、その日仕入れた品から3〜5種(オーダーによってはそれ以上)盛って出されるシステムで、1品だいたい280円、5種盛りでもたったの580円という値段なのに、石鯛やグレ、スズキ、子持ち牡丹海老といった高級ネタがしっかり3〜4切れずつ出て来る太っ腹。刻みわさび、ポン酢など素材によって味付け用の皿が用意され、ローストビーフのようなマグロ頬肉タタキにはニンニクチップが添えられる芸の細かさ。
刺し身以外の料理も種類は少ないながらも手が込んでいて、暇な時に注文が限られるだし巻きは、フワフワでジューシーなだし巻きが1人前5切れもついてたったの200円、添えられる大根おろしの雪だるまも可愛い。日本酒にぴったりな赤貝やバイ貝の煮付けも200円ポッキリ、大人の拳大はあるあん肝ポン酢、手のひら一杯分はある鱈の白子も300円と激安。
冬場には1人鍋が登場し、はまぐりやタラが入ったちり鍋や、牡蠣たっぷりの味噌仕立て鍋が380円とこれまた破格。鍋には鱈の白子やそうめん、豆腐、キムチといったアイテムも追加できる。ビールは瓶が無くて生のみ。焼酎や、何故か人の愛称が付いているチューハイはほぼ280円均一とドリンクもお安い。
(15/12/11 更新)
天五中崎通商店街の真ん中ほどにある、鳥料理がメインの立ち飲み店。しかし焼き鳥のように串には刺さず、鉄板で焼き上げるタイプの料理なのがユニーク。
牛レバー風にごま油がかかったキモ刺しはエッジが立ってプリプリ、背ギモは臭みが一切感じられず、鶏カツは胸肉とは思えないほどジューシーで、親鳥のタタキはむっちり濃厚と、何を食べても鶏に関する鮮度の高さが感じられる。カレー風味の手羽唐揚げは手羽先から手羽元までまるごと揚げられており、大振りに刻まれた軟骨の歯ごたえが心地良い「つくね」はハンバーグのようなサイズとボリュームも言う事なし。ネットリと濃縮された卵の味噌漬け、さっぱりしたカブの甘酢漬、店名通り糀が効いたなめろうといった一品も含め、アテのほとんどが300円そこそこという値段からは信じられないハイレベルである。
日本酒のラインナップにもこだわりがあるようで、獺祭や黒牛、澤乃井といった銘醸品が400〜600円で飲むことが出来る。ビール大瓶が450円、焼酎は300円からと、天満価格よりはやや高めだが、料理のCPが補って余りある店だ。
(12/05/25 更新)
住所:大阪府守口市日吉町2-4-3 【MAP】
電話:06-6997-0239
守口市役所のすぐ南にある前田酒店が、3件隣の民家を使って営んでいる立ち飲み店。とは言え、民家なので奥に座敷があり、そこで座って飲むことも可能になっている。
常連客のお目当ては、マスターがこだわって仕入れている日本酒の数々で、八海山や上喜元、遊穂、船中八策、大七、蓬莱泉といった、純米・吟醸・無濾過の銘品がずらりと揃っていて、それらが全て半合350円程度で飲める上に、店の人に聞けば選りすぐりの限定酒を気軽に出してくれるのだから、日本酒好きにとっては天国のような店だろう。ビール党の人でも、エビス大瓶が380円の格安で飲め、ギネスやキリンプレミアム無濾過、さらには生のエビスビールまで置いてあって万全。アテも立ち飲みレベルを超えており、卵が詰まったイイダコが嬉しい野菜の炊き合わせ(350円)や繊細な味のそば寿司(450円)といった、料理上手のお母さんたちが作る日替わりの品に加え、豚ヒレや貝柱、野菜などが丁寧に揚げられた串盛り合わせ(5本350円)、手作りの餃子、そしてチーズが添えられた鰹の酒盗、たたみイワシといった定番のアテもリーズナブルに揃えている。
難点があるとすれば、厨房が狭くて料理を作るお母さん達もマイペースなので、混んでるとかなり料理が待たされたり、オーダー抜けがあったりするところだが、ここではあまりあくせくせず、のんびりとおいしい日本酒を飲みながら待つのが筋だろう。
(10/04/06 更新)
京阪守口市駅と、地下鉄谷町線守口駅の間にある飲み屋街の一角に、2016年にオープンした立ち飲み店。店の手前にはテーブル席、奥には6人ほどが並べるカウンターがあり、女性店主が1人で切り盛りしている。
店の売りは朝引き鶏を使った刺身類で、プリプリで新鮮な鶏の肝、ハツがてんこ盛りになった「合盛り」が450円、小鉢になみなみと入った鶏ユッケが380円と破格のお値段でびっくりする。
女将さんが作る惣菜にもセンスが光り、チキンハンバーグ(350円)にはキノコ入りドミグラスソースと目玉焼きが乗っかる豪華版、メンチカツ(350円)は肉汁があふれるジューシーさ、クリームマカロニが入ったコロッケも当然手作り、ちょっと甘辛味のポテトサラダも他店の2倍は盛られて200円という激安、ポテトフライも200円でてんこ盛り、チーズを載せて焼いたポテサラグラタンもワインに合う。洋風だけじゃなくて、小鉢にぎっしり盛られるクリスピーで香ばしい自家製のじゃこピーナッツ(150円)。手作りのあん肝なんかもあって実に守備範囲が広い。
お酒もこだわりがあり、アサヒ樽生ビール「マルエフ」が中ジョッキで380円、ハートランドの中瓶が440円、キリン樽生シードルが380円と、通好みなラインナップで嬉しくなる。
(21/12/14 更新)
土居・千林・緑橋に店を構える激安立ち飲み店が天満の激戦区に進出。店内は得一らしくない(?)広々として清潔な空間で、会社帰りの女性客の姿もちらほら。今までの得一とは趣が違うので別店として掲載。
ビール大瓶390円、焼酎180円、ポテトサラダなどの一品が120円よりという得一価格はもちろんだが、勝負店とあってか海鮮メニューが豊富で安いのが特徴で、メゴチやワカサギの天ぷらが200円でマグロやハマチの刺身は280円、最も高い中トロや生うにでも480円とは感涙の一言。たこのにんにく焼きや白身魚のしそ梅肉揚げなど手を加えた品も多い。大阪の安ウマを心から堪能できる名店だ。
(06/05/15 更新)
天神橋筋商店街三丁目の中ほどにあるワインの品揃えが豊富な酒屋。2009年12月から、店の奥を立ち飲みスペースにした「SAKABAR」として夜から営業する事になった。
ワインが売りだけあって、日替わりで常時数種類のグラス売りワインが用意されており、チリやスペインのワインは200円からあり、2005年のボルドー・フロンサックの名穣ワインでもたったの500円という破格のお値段でいただける。もちろん酒屋らしく他の酒も格安で揃っており、日本酒は貴仙寿、焼酎は増田屋惣兵衛、薩摩の一滴といった銘柄ものが250円から揃っており、ビール大瓶も390円と言う太っ腹振りが素晴らしい。
アテのほうも酒屋とは思えないほど充実しており、店にど〜んと置かれた生ハムのハモンセラーノ(500円)を始めとして、おから、ポテトサラダ、鮭のかす汁、おでん、どて焼きといった手作りのおかずや、珍しいだちょうの串カツなどは150〜300円の値段で食べられるし、ワインに合うせいかアボガドのサラダや、豚肉とアボガドのタコス(各300円)など、アボガドメニューが充実しているのも特徴だ。
(10/12/21 更新)
阪急十三駅東口側に伸びる商店街の北外れにある酒屋の立ち飲み。中は長いL字型のカウンターになっていて、早い時間からずらりと常連客が立ち並んでいる。「くれは」という変わった屋号は、池田にある「呉服神社」から取ったものだそうだ。
アテは出来合いや簡単なものがメインだが、定番のおでんや揚げ置き天ぷらに、1品200円と安いマグロやイカなどの刺し身、酢の物、焼き鳥、炒めものと幅広い。お勧めはやはり手作りの品で、焼豚はトロトロと柔らかいバラ肉と甘辛ダレが絶妙で260円は大変に破格。トロトロと甘いどて焼き、皿に4本乗っかった脂の乗った鮭ハラス焼き、340円の牛皿も肉たっぷり、260円の焼きそばは大きな豚肉が入り、あっさり塩味の野菜炒め、ワタと黒胡椒が効いて酒が進むイカのゴロ焼きなどどれも食べごたえ十分。
しかし何よりこの店の美点は酒の安さ。ビール大瓶が380円、焼酎は甲類だと230円から飲める上に、日本酒は全国の地酒がずらりと揃っている上に、大七、春鹿、南部美人、六歌仙といった定評のある銘柄であっても1合300円という普通酒並の値段で驚かされる。ワインも数種類あってコート・デュ・ローヌなんて渋い品も置いてあるし、さらには陶陶酒やマカハイボールなんかの珍品まで揃っているのが何ともユニーク。
(16/03/04 更新)
酒屋の立ち飲み、いわゆる「角打ち」界における革命児である。
ここは中尾商店という酒屋の一角で営業されている店だが、ガラス張りでパブのような広々とした女性にも入りやすい店内、それでいて香川の女木島から直送された魚介類や豚肉、ソーセージなど素材自慢のアテがずらりと並び、包丁の冴えは無いものの軽く2人前はある分厚い切り身の刺身が400円台、一番高いものでも洋食の豚テキと呼んでも差し支えが無いボリュームを誇る豚肉の炭火焼が600円、筑前煮や焼きなす、ポテサラなどの小鉢がたったの100円〜150円と言う内容、さらには一杯で半合強はある宝山などの本格焼酎や、正一合のぐい呑みになみなみと注がれる数種類ある地酒が250円からというCPの高さ。千円札が一枚あれば、小鉢4品と酒3合で確実&掛け値なしにベロベロになれる。卓上のポン酢がミツカンとかじゃなくて「旭ポン酢」なのも何気にポイント高し。
品物が来たら伝票は自分で値段欄の横に「正」の字を書き込むシステムで、瓶ビールやワインは入口付近にある冷蔵庫から自分で取ろう。また、店の奥にはキャビンと呼ばれる十人余りが入れる個室があり、顔なじみになると宴会などの予約が可能になるそうだ。
追記:原油価格の沈静などで仕入れ値が変わったのか、瓶ビールが400円に戻ったそうだ。食べ物はまだ残念ながら高止まり。
(09/05/01 更新)
蒲生四丁目交差点のすぐ東にある城東商店街の入り口、以前は「お酒のではら」というディスカウントショップがあった場所に、同じではらグループがオープンさせた立ち飲み店。
一番の売りは豊富で安いマグロメニューで、ぶつ切り、中トロ、カマ焼きといった定番から、コロッケや脳天、ほほ肉、のど肉、胃袋、テール、エンガワまで使ったメニューがずらりと並んでいる。さらに珍しいことに鯨のメニューも常備しており、脂身を添えて食べるのが面白い赤身の刺身はたったの380円だし、コロ、サエズリ、懐かしの鯨カツなんかも揃っている。味のほうは、やはり全体的にちと大味な感じだが、たっぷりの中トロぶつ切りでも480円という激安価格、380円の鉄火巻なんかは寿司の太巻きサイズかつ、寿司の断面積のほとんどがマグロになっているなど、ボリュームの太っ腹さ加減は凄まじいと言うしかない。
もちろん他のメニューも激安で、巨大なタコがゴロゴロ乗っかるたこぶつ、ポテトフライ、鶏のから揚げなど一品ものはおおよそ190円、野菜天ぷらは1個80円、飲み物についても生ビールが299円に焼酎が250円、ビール大ビンは399円とこちらもかなりの安さ。アサヒエクストラコールドなんてのもあったりする。さらに11時から14時までは、大きな海老・アナゴ丸々一本・キス・野菜天3種が乗った天丼や、鉄火丼、ネギトロ丼が何とワンコインで提供される破格のサービスまであってビックリだ。冬のおでんも魚のアラをふんだんに使ったダシが良く染みていてお薦め。
追記:同じ敷地内に寿司専門の店、2F内には貸し切り宴会場まで出来た。寿司店については寿司の項目にて別掲。
(15/06/25 更新)
京阪千林駅から出て、千林商店街の北側にある飲食店街の中にあるこじんまりとした立ち飲み店。定休日は不定で、その月の休みは店内の張り紙に書かれてある。店主は天満の銀座屋出身だそうで、何よりアサヒとサッポロの大瓶ビールが360円、焼酎や日本酒、ウイスキーは250円から、チューハイが260円、ワインも300円と天満価格なのにまず驚かされる。
アテも激安で、注文ごとに捌かれるヒラマサやカンパチといった刺身が300円、ほぼトロでとろけるマグロすき身が280円、卵の黄身も入ったマグロユッケが250円、臭みの無い鶏肝の刺し身が300円と、生物の鮮度は十二分。捌いた後のアラ煮も当然自家製で、シマアジのような高級魚でもたったの200円である。稚鮎、ニジマス、釜揚げシラスなど、季節の品も豊富で全く飽きさせない。
250円の鶏唐揚げ、イワシの梅肉揚げ、何と1腹分を大葉で巻いた明太子天ぷら(280円)は全て手作り、ミンチカツやしょうが天、バクダンと呼ばれるニンニクの丸揚げも揚げたてアツアツという素晴らしさ。ホタルイカも入ったりする「ぬた」が200円、ほぼピザのようなレンコンチーズ焼きは350円でボリューム満点。牛たたきはたったの200円、ニラ野菜炒め(300円)はシャキシャキで歯ざわり良しと、激安ながらどれもちゃんと手間がかかっているのはお見事である。
(17/07/06 更新)
近鉄上本町駅に隣接する、大阪駅前ビル群と並ぶB級グルメ集合ビルとして知られるハイハイタウンの中にある、ちとボロいけど常時客で賑わっている立ち飲み店。
この店の売りは、新鮮でボリュームがある海鮮メニューで、イカやタコ、マグロの刺身、鯖きずしが280円、アワビやつぶ貝、中トロが380円という値段でありながら、どれも分厚い切り身で5〜6枚は出てくる気前の良さ。フグ白子など、皿一杯に敷き詰められたホイル焼きでたったの480円である。
他の一品も、揚げ置きとは言え皿にたっぷり載った天ぷら、肉厚の牛串カツの3本セット、小鉢にてんこ盛りのポテトサラダがそれぞれ220円と格安。飲み物も、スーパードライ大瓶が390円、焼酎も「かのか」なら180円で飲めるのだから、コストパフォーマンス的には全く言う事なしのお店である。
(11/09/22 更新)
立ち飲み激戦区で知られる天満界隈でも、おそらく一番安いと思われる立ち飲み店。巨大なコの字型のカウンターにいつも客がたかっている。
当然値段は激安でげそ天などなんと50円からつまみがあり、15cm大の海老と野菜の寄せ揚げなんかもプリプリの海老が入ってたったの200円だ。アテはおでんや揚げ物など手のかからないものが中心だが、最近は刺身類も充実してきて天満の立ち飲み激戦区を勝ち抜く気合が感じられる。ビール大瓶は当然の350円。店内は禁煙なので注意。
さらに店の奥が拡張されて、東隣の筋に串カツの店がオープン。こちらもゲソや野菜の串カツが50円からあり、ざっくりした衣で揚げられたゲソは太くてプリプリ、どてカツは柔らかいどて焼きがたっぷり入り、鳥もも串は大きな切り身が2つ刺さっているなど、どれも奥田の看板に恥じない内容だ。
(07/09/14 更新)
京橋の酒屋角打ち「岡室酒店」とは文字通りの兄弟関係にある店。こちらのマスターは弟さんらしい。
こちらは京橋の立ち飲み銀座の一角にあるのもあってか、お兄さんの店よりもさらに店が賑やかで、マスターが常連さんから一杯ご馳走になってさらに騒ぎがヒートアップ、てな風景も日常茶飯事だ。名物のまぐろぶつ切りを始めとする数多くのアテはどれも派手さは無くて質実だが、一品だと90円以上の串焼き、おでん、天ぷらが5品おまかせで250円だったり、大皿の惣菜は気前良く客に盛られたりで、あまり楽しんでないで少しは商売を考えろよと余計なツッコミをしてしまいそうになる店だ。
(06/06/14 更新)
京都の四条大宮にオープンするや否や、瞬く間にトップクラスの人気店にのし上がった「庶民」が、満を持して京橋の立ち飲み激戦区に乗り込み、早速大旋風を巻き起こしている。
その理由は何と言っても破格のコストパフォーマンス。売りのマグロは、本マグロの中トロレベルが分厚く切られて400円と、卸売市場でさえ倍の値札が付いているであろう、原価度外視の逸品。しかも時には大トロだったりする恐ろしさ。同じ値段で断面がほぼマグロの鉄火巻も必見。
刺し身は分厚いアオリイカ、新鮮なホタルイカ、サーモン、ハマチ、コハダ酢締め、しめ鯖、煮穴子などがあり、全て300円台以下。それぞれ握り寿司に仕立てる事も可能で、各ネタの切れ端を寄せ集めた「半端巻き」という楽しい裏メニューもオススメ。
さらにおでんは3品で100円、ニンニク1株丸揚げで100円、メンチカツ、アジフライなどの揚げ物は冷凍だけど大きなサイズで100〜150円、ナスの揚げ煮やたっぷりの釜揚げしらす、ホッケや鯖の塩焼き、出汁の効いた湯豆腐が150円とどれもやけくそレベル。ある程度メニューを固定してそれぞれ大量に仕入れる事でコストダウンを図っているのだろう。さらにドリンクもビール大瓶が350円、焼酎が200円、大阪最安クラス。
店の開店は11時からなのだが、常に1時間前から並ぶ客がいて、彼らの目当てはたったの数皿分しか用意されない、マグロの中落ちと巨大なハマチのカマ焼き。ハマチのアラと豆腐を煮込んだ「豆腐煮」(150円)も瞬殺レベルの限定品である。
(19/05/30 更新)
今や立ち飲みのデパートと化した大阪駅前ビルの中でも、料理の安さと言う店では群を抜いているのがこちら。
何せ、生ビール(または麦焼酎、日本酒)・きずし・小鉢・おでん2品のセットがたったのワンコイン、串カツやおでんはもちろん、どんぶりにたっぷり入ったシラスサラダや、ポテトとジャコがカリカリに揚げられた大きな2個のかき揚げ、どっさりのポテトフライやゲソ天、卵1個入りのイカ玉、カレイやハラスの焼き物など、普通の居酒屋なら300円以上の値段がつきそうな品が100円以下でずらりと並んでおり、牛肉のユッケや刺身3品盛りといった「高級」メニューでさえ250円だったりするのだから圧巻と言うしかない。味のほうはまあ値段なりではあるが、串カツの牛肉は新世界の有名店よりは大きいし、揚げ物はアツアツ、料理のボリュームはそこらの立ち飲みよりもよっぽどたっぷりしているので全く文句が言えるはずも無い。
ただ、酒はこういう店にしては銘柄がいろいろ揃ってはいるものの、生中が290円で大瓶ビールが460円、焼酎は250円からと料理に比べると少しお高めだし、当然ながら店内はいつもお客さんとタバコの煙で充満していて、わずかでも隙間があればカウンターにギッチリ詰めて客を入れられるブロイラー状態なので、じっくり腰を落ち着けて飲むには不向きなので注意。
(10/03/30 更新)
住所:大阪府大阪市北区天神橋1-15-10 【MAP】
電話:06-6351-5994
大阪天満宮のすぐ南のところにある酒屋併設の立ち飲み屋。
とにかくここは全部で50種類はあろうかという日本酒や焼酎の充実度が素晴らしく、金兵衛や瑞泉などの本格焼酎が1杯160円より、萬歳楽や越乃雪椿、桃川といった地酒も豊富で、しかも純米吟醸や蔵出しであってもほぼ1合300円台という格安の値段でいただける。刺身や煮物、焼き物といった豊富なアテも、洗練こそ無いがどれもボリュームがあり、玉ねぎと牛肉が詰まった巨大なオムレツが300円、きずしになまこ、酢がきが200円、餃子や出し巻などは180円と酒に負けない格安値段。個人的なお薦めは、たっぷりのトロロ昆布と鰹節がかかったポン酢で食べる湯豆腐(180円)と、イカと卵がぎっしりで専門店顔負けのイカ焼き(250円)。
いかにも下町の角打ちらしい古民家そのままの内装に、達筆で酒の銘柄が書かれたたくさんの半紙と気風の良いお母さんの接客(?)が良く似合っている名店だ。
(08/01/15 更新)
牛肉やエビなどの串カツが70円と80円、種類の豊富な一品物は枝豆や冷奴が120円からサイコロステーキ330円まで、結構季節感があるラインナップの刺身もマグロ330円より高くても生牡蠣480円まで、しかも酒は日本酒やチュウハイが170円と恐るべきコストパフォーマンスを誇る店。それでいて味も量も値段ほど悪くないのが素晴らしい。店は殺風景だし吸殻は床に散らばってるけれど、わたしゃ何も文句は言えません。ただただ脱帽。ビール大瓶は390円。
(2004年以前のデータ)
阪神尼崎駅から伸びる、尼崎中央商店街を入ってすぐという一等地にある立ち飲み店。同じ敷地内には鍋料理がメインの「ごん兵衛」という居酒屋があり、そちらの別業態店という位置づけのようだ。
昼12時の開店からすぐに満席状態になる人気の秘訣は、料理の安さとボリューム。一番人気のどでかステーキは何と200gで単品390円、定食にしても490円のワンコイン以下という凄さ。当然ながら堅い赤身の輸入肉だが、この値段で文句は言えまい。そして単品で290円、定食で490円のカツとじは、20p大のカツが卵でとじられ、490円のオムライス定食も珍しく魚が入った大きなオムライスにから揚げ、サラダ、味噌汁、漬物と凄い量である。
また単品メニューもそこそこあって、串カツはれんこんなど野菜が80円から、エビが100円と豚が110円と安い割に、新世界あたりで食べられるものより一回り中身が大きく食べごたえ十分。鶏のたたきも200円という値段なら文句なし。焼きそばも160円で豚肉とキャベツがしっかり入っている。
ドリンクは生中と中瓶ビールが390円、グラスのチューハイが290円と料理ほど激安ではないが、好きなドリンク1杯と串揚げ2本、小鉢1つが付いたワンコインサービスが昼と夕方に1時間ずつあるので、それを上手く利用したい。
(16/04/01 更新)
ビール大瓶330円、淡麗の生が270円という、ビールが安い天満界隈でも一段安い値段をつけているのに驚く、天満駅のすぐ前にある立ち飲み店。
もちろん酒だけが安いのではなく、出来合いの品が多いとは言え、一品ものは枝豆など80円からあり、ポテサラや竹の子の煮物、丸々1個が素揚げされるニンニクが120円、出し巻や白和え、アジフライ、蒸し鶏など大半の一品物が150円までで、刺身もアジのなめろうが150円、ハマチが200円、秋刀魚が半身出されて300円、マグロのハラミもトロのような油の乗りで300円台と、いったいどこで利益を得てるんだろうという激安ぶりである。
当然ながら、客が詰め掛ける割には店員の頭数が足りておらず、慣れない店員に当たるとあまり愉快でない思いをさせられてしまうのが残念だが、その分が値段になってリターンしていると思って我慢しよう(笑)。
(16/11/21 更新)
「あいりん銀座」に立ち並ぶ数々の飲み屋の中では一番の人気店。同じあいりんの人気店であるマルフクよりも大人の客層が多く、あたりの雰囲気に似合わぬ店先の白い暖簾がまぶしい。
人気の秘訣はとにかくアテの多さと値段。おでんや串物は50円、丸々4個が出される揚げシューマイや、贅沢にも卵2個が使われて炒められる玉子焼き、たっぷり半丁ある湯豆腐が100円、エビが4〜5尾の海老天が150円、刺身類や焼きうどん、ラーメン、肉が100gは入っている焼肉などが200円、一腹が丸ごと出されるたらこが300円、一番高いもので誰が食うのか牛すき鍋の400円とは、もはや驚きを通り越して溜息しか出ない。しかもメニューには、どこから仕入れるのか300円の馬刺しもあったりする。
酒も大瓶ビールこそ400円と普通の値段だが、タンブラーになみなみと注がれた焼酎と甘くないレモンソーダが瓶ごと1本別々に出される「難波屋チューハイ」は、小さ目のジョッキにたっぷり2杯分で300円なのが嬉しい。店のおっちゃんの仕事は極めてテキトーだが、それもまたこの店の味だろう。
(08/03/24 更新)
難波の高島屋デパートから西に50mほどというミナミのど真ん中にありながら、安くて旨いの両立を実現している立ち飲み店。料金は、あらかじめカウンターの上にあるザルにお金を入れておき、そこから店の方がお金を引いていくキャッシュオンデリバリーのシステム。
ほとんどの客がまずオーダーするのが「3種以上盛り」で、500円という金額ながら、ある時は本マグロと熟成で旨味を引き出したカンパチ、トロトロ柔らかいどて焼き、アジの南蛮漬、イクラが載ったおひたしと、5種類以上盛られている事が珍しくない。
単品もコストパフォーマンスは圧巻で、卵を2個は使っている出汁たっぷりのだし巻き(時価)、レバ刺しのようなネギとゴマ油で和えた手作りコンニャクが250円、しらすおろしにイクラてんこ盛りの品や、ドライエイジングビーフを使った自家製ジャーキー、小さめハンバーグが皿に4個ぎっしり載ったものが250円、ウニが載った冷奴が300円、ふんわりした丸い生地に大きなタコが入ったトロロ揚げ出しや、鶏もも肉と松茸の塩焼き、ミスジやハネシタステーキが600円台など、選りすぐりの食材が並ぶ。
ドリンクもこれまた安く、浅間山や福貴野、わかぼたんといった地酒が300円、ジョッキで出て来る焼酎の水割りやソーダ割りが250円、ブラックニッカが100cc分入った”濃い”ハイボールが350円と全く隙無しである。
(17/05/15 更新)
2013年の秋に、いわゆる「裏なんば」エリアにオープンしたばかりで、既に毎日満員で退却するお客さんが続出と凄い人気になっている立ち飲み店。
その理由は看板メニューになっている550円の「五種盛り」を頼めば火を見るよりも明らかで、ある日の品揃えは自家製ポテサラ、ワサビクリームチーズ、チーズ豆腐、じゃこ揚げ、南蛮漬け、いぶりがっこ、ソーセージ、金山寺味噌、レンコンのトマトソース、釜揚げしらす、ホタテ、スズキ昆布締め、いか明太の、五種どころではない13種盛りという有り様で、思わず「逆虚偽表示だ!」と叫びたくなってしまうものすごさ。
他のメニューも圧巻で、茶碗いっぱいに出される牛すじと豆腐の煮込み(300円)は日本酒がふんだんに使われて味わい深く、400円のだし巻きにはイクラとなめたけがてんこ盛り、骨付き肉がじっくり煮こまれたチキンカレー(バゲット付き400円)はクミンとガラムマサラ、醤油の隠し味が効いた本格派、小皿に敷き詰められる白神生ハム(400円)は薄塩の繊細な味わいと脂の濃厚さがたまらず、牡蠣とネギの土鍋仕立て(400円)は、直径20cmの土鍋を覆うような大きな昆布が敷かれた上に出汁がたっぷり、牡蠣、白ネギ、ワカメ等がてんこ盛りで、これらも倍の値段がついてもおかしくない品である。
しかも驚くべき事に、冷蔵庫にぎっしり詰まった純米大吟醸クラスの地酒は全て400円均一。冷用グラスは半合サイズだがグラスが置かれた升ごとなみなみと注がれるし、1合入った燗酒であっても使われる銘柄は大七純米生もと、越乃景虎特別純米酒、立春朝搾りといった銘壌品が使われていて仰天させられる。日本酒以外には小瓶ビールもあってそれも250円という安さだ。
追記:5種盛りが無くなって普通の3種盛りになってしまったのでCPランク半歩下げ。
(14/02/21 更新)
南海難波駅と道具屋筋の間に位置する立ち飲み店。2009年の秋にすぐ近所から引っ越して5倍も広い店になったが、それでも常時お客さんでごった返している人気ぶり。
メニューは刺身から揚げ物、焼き物、煮物と豊富で、じゃがいものすり流しや鰹の冷汁、牛肉と揚げジャガのトマト煮など、どれも一手間かけた創作メニューが多く、しょうがの塩気が豚バラの脂と絶妙のハーモニーを奏でている豚バラしょうが天なんかを見ても、店の味に対するセンスの高さを伺わせる。値段はほとんどが250円〜350円の価格帯なのに、渓流の香り高い稚鮎の天ぷらは4匹も並べられ、刺身や煮物は小さなすり鉢状の入れ物になみなみと入っていてボリュームたっぷりなのが嬉しい。そして初めて訪れる場合に外せないのは「おまかせ酒肴盛り」で、マグロの竜田揚げや鱧落とし、蒸し豚&キムチ、みょうがの甘酢、クリームチーズ、氷頭ナマスといったその日の酒肴から7点ほど盛られて出て来るもので、それで値段はたったの500円と、とても贅沢な気分にさせてくれる逸品である。
酒は生ビールが400円、地酒の小が400円、1合入った大が5〜600円と全体的に少し高めだが、料理の質と安さで十分お釣りが来るコストパフォーマンスだ。地酒の銘柄は張り紙にも書いてあるが、その日のお薦めを聞くとそれ以外の酒も冷蔵庫から出してくれたりするぞ。
(10/07/13 更新)
今や難波の超人気店になってしまった「丑寅」の店長だった中山氏が、新たにオープンさせた立ち飲み店。店の外見は一見客お断りの割烹のように目立たずひっそりとした佇まいで、扉の横には「三名様以上はお断り」との張り紙が置かれている。10人も入れば一杯のカウンターの中では中山氏が1人で切り盛りされており、店内の照明はかなり暗めに落とされていて、とても大声で喋れる雰囲気ではない。
壁の左右にある黒板メニューは、マグロ山椒焼やアサリの卵とじ、海老揚げしんじょなど丑寅ゆずりの創作メニューが常時20種類程度供され、分厚く脂が乗ったカツオ刺身や、ホクホクしたハモがたっぷり入った揚げ出し450円とCPは極めて良好。250円の卯の花や米ナスの田楽のようなありふれたお惣菜であっても滋味溢れる落ち着いた味わいで全く抜かりがない。そして箸置きが添えられた利休箸が、また一段と料理の味を高めてくれる。
酒の方は、ビールが350円の小瓶のみが置かれているという徹底した1人酒仕様で、焼酎や日本酒も男山、山形正宗、松露など選りすぐりのものが350円からとこちらも良心的。少人数でやっているせいか開店時間が変わることが多く、電話での問い合わせも付加なのでブログのチェックは必ず事前に。
(12/10/02 更新)
小さな飲み屋が立ち並ぶ、難波の堺筋西側エリアの中に佇む、古民家を改装した取材拒否の立ち飲み店。店内にはアンティークの明かりや和箪笥が置かれ、料理は和食器で提供されているところにセンスが感じられる。
見た目の和風さとは裏腹に、メニューはマグロをキムチとラー油で和えたポキや、ねっとり熟したアボガドと手作りのタルタルソースがたっぷり乗ったサラダといったハワイアンフージョンっぽい品や、あっさり味のポークチャップやトロトロのチーズオムレツ、肉がゴロゴロ入った本格派ビーフシチュ−、はちみつとナッツのチーズバゲット、コンビーフバゲットなど、本格的な洋食メニューが並んでおり、どれも200円台から高くても380円と大変リーズナブル。
もちろん和食系も抜かりなく、ごく軽く締められたサバが開いてふわっと載せられたユニークな鯖寿司、ネットリした赤海老の刺身、あっさりと素材を活かして炊かれた若竹煮、レモンの香りが効いた甘さ控えめの酢味噌で和えたホタルイカのぬたなど、素材の良さと丁寧な仕事ぶりが隅々まで行き渡った良店である。
なお、酒は瓶ビールが480円に生ビールが390円、チュウハイ、焼酎が350円からと、値段品揃えともに標準的なラインナップ。
(13/07/26 更新)
「和と伊」という名前が示すように、メニューにイタリアンと和食の料理が交互に並ぶというちょっとユニークな立ち飲み店。千日前通の1筋北側、スナックなどが入った雑居ビルの奥というわかりにくいロケーションで、赤いタイルのカウンターが店内の目印。
アテは冷奴の90円から、小鉢惣菜系が190円、一品料理が290〜390円という価格帯でリーズナブル。それでいて、ツナが入ってコショウが効いた酒が進むポテサラ、マルサラ酒のような芳醇な甘みを感じるミートグラタン、和風のソースが美味しいローストビーフ、柿とクレソンのサラダなど、ひとひねりしたセンスの効いた洋食メニューがバリエーション豊富で楽しい。和のアテは、ごくあっさり昆布出汁のおでんや、コクのあるワタ持ちイカなどの干物、鶏のたたき、大きな鶏のもも肉唐揚げなど、シンプルに調理されたものが多い。
またここは激安の日本酒を置いている事で知られており、篠峯や黒龍が190円、人気の而今も440円という値段で飲める。焼酎やチューハイが240円、生ビールやハイボールが290円、グラスワインも290円からと日本酒以外の飲み物もあくまで良心的である。
(15/03/12 更新)
いわゆる裏なんばの一角、狭い路地の中に2015年初頭から出来た雑居飲食フロアの中にあるホルモン主体の立ち飲み店。中は結構奥に広くて十数人が入れるのでグループ客も多い。店主はあの北巽にある串ホルモンの名店「串源」で修行されていたそうだ。
串焼きではなくて鉄板焼きで供される焼きホルモンはほとんどが一皿330円で、ネギとゴマ、串源譲りのアミの塩辛が効いたヤンニョムが添えられるスタイル。鮮度は当然抜群で、辛口のチョジャンと食べる生センはシャキシャキした歯ごたえで皿にこんもり、レバーなどは表面をさっと炙っただけのレアでとても甘い。安物だと固くなりがちな赤センはとても柔らかく、心臓はシャッキリした歯ごたえで、カルビもしっかり国産牛で脂が甘い。
もちろん一品物も丁寧に作られており、名物の豚足炙り(500円)はトロトロに煮込まれた豚足を塩コショウでスパイシーに炒めたものでビールにドンピシャな逸品。もつ煮込みはトマト風味のイタリアンテイストで、ねっとりしたポテサラは塩昆布とベーコンが効いており、豚平焼きの肉はしっかり分厚く食べごたえあり、すじ肉クッパと卵スープは天然ならではの滋味が感じられる。締めというには豪華な「西尾の焼きそば」(550円)は、ホルモンとたっぷりの豚ミンチ、濃厚ソースでこってり焼かれた太麺の焼きそばの上に、目玉焼き、天カス、ネギ、ショウガ、キムチで隙間なく敷き詰めた豪華版である。
酒は焼酎やチューハイが300円から、生ビールが360円、ビール中瓶が400円とこちらもお安め。しかもビールにはハートランドが揃っているのがまたポイント高い。
(15/05/08 更新)
1000円で4品出る日替わりの広東料理コース(ただし土曜は担当者の八木シェフがお休みのため無し)や、タイ料理のヤムヌア、台南担仔麺などエスニック系のメニューが充実している新感覚の立ち飲み屋。
その売りのエスニック料理は現地そのままというよりは酒のアテ向けにツボを押さえたアレンジがしてあり、100円の串カツ以外は280円や380円といったリーズナブルな値段なのも嬉しいところ。また、日替わりの新鮮な刺身や名古屋風甘辛手羽先などもあって、日本と世界の食のトレンドを幅広く内容に生かそうという意気込みが感じられる。ビールが小さめのジョッキ(290円)のみなのが不満だが、これも最近の世間的な流行である焼酎のラインナップが豊富なのでそちらでカバーしよう。
(05/06/15 更新)
住所:大阪府大阪市中央区淡路町3-4-1 【MAP】
電話:06-6228-3890
北浜のビジネス街のど真ん中にある小さな立ち飲み店。なんか当て字のような屋号だが、Wikipediaによると「古代中国・五胡十六国時代の夏(大夏)の創建者」の名前だそうだ。
北浜の立ち飲みと言えば「ひらやま」が有名だが、ここの特徴はひらやまと同じく激安戦略メニューがある点で、なんと卵の黄身が載ったまぐろの中落ちがたったの150円、ポテトサラダやホルモン煮込みが180円という値段で出されており、客は皆それらを頼んでから他のメニューをオーダーしているような状態である。他にも、400〜500円という価格帯で丸々一本から削り出す生ハムや三角バラの焼肉、ネットリとしたスモークサーモン、自家製スモークチーズなどの上質なアテを揃えていたり、ドリンクが380円均一になっているところまでそっくりだ。ただし、味や雰囲気については若干ひらやま、ボリューム的には完全にこちらに軍配が上がる感じ。
当然、北浜ではこれだけ安くて旨い店は貴重なので、週末は満席や混んでてダークダックス状態になるのは覚悟で。ランチタイムには380円でチャンポンを出していてこちらも激安だ。
(09/04/22 更新)
2016年の9月にオープンした、天神橋商店街の南端、アーケードが切れた1丁目にある立ち飲み店。シックな雰囲気で女性客も少なくない。珍しい店名は、1人で店を切り盛りする店主の名前が「国司」さんらしく、そこから付けられているようだ。
メニューは黒板に書かれた40種ほどで、刺し身、揚げ物、焼き物が中心。その時にある旬の素材をシンプルに調理した品揃え。550円の刺し身3種盛りは、寒ブリ、サワラの焼霜、タコブツなどが入っていてどれも新鮮そのもの。フライ物は少し揚げ過ぎのきらいはあるがフレッシュな海鮮が使われており、400円の牡蠣フライはジューシーだし、魚フライ(350円)、穴子の天ぷら(420円)も臭みなく新鮮。魚の南蛮漬けは大きな角切りがゴロゴロで200円とお得。
ごっつい豚足(380円)はプルプルと柔らかく、豚キムチ(450円)は良いキムチを使っていて肉もたっぷり、ニンニクの芽炒め(320円)は火の通しがピッタリで、鶏肉が入ったマカロニサラダ(280円)はアルデンテ、胡椒が効いたブロッコリーのアンチョビ和え(280円)、名物の三つ葉のパルメザン炒めなど、海鮮だけじゃなく惣菜にもセンスが感じられるのが嬉しい。
アテの値段は、同じ品でも仕入れによって少し変動があるようだ。ビールはサッポロの赤星と黒ラベル大瓶がともに420円というのがビール党の心をくすぐる。日本酒は330円、焼酎は290円から。
(17/04/28 更新)
萩之茶屋商店街の中にある新鋭の立ち飲み屋。ここらの雰囲気に全くそぐわない(笑)イケメンの若いマスターと美人の奥さんがやっておられる。
ここの売りは宮崎地鶏や薩摩黒豚を使ったメニューで、手羽先が100円なのを始めとしてコリコリとした地鶏のたたきが250円、まさに脂の旨味が黒豚という感じのカツレツが350円にカツとじが400円と、素材の質に見合わぬ値段に目を見張る。自家製の塩辛もあっさりした味付けで素材の味が生きている。ただ、煮物の味付けはちょっと濃い目かな。最近品揃えが増えてきた刺身類も300円そこそこという値段の割にボリュームがあるのが嬉しいところ。
ビール大瓶440円とやや高めだが、西成らしく焼酎は200円台からあり、しかも伊佐錦など銘柄物があったりするのが嬉しい。
(10/01/02 更新)
京阪関目駅のすぐ西側にある、魚系を売りにした立ち飲み。角刈り頭のマスターは、やはり元鮨職人だそうだ。
こちらでまず頼むべきは海鮮サラダで、300円前後(時価)という惣菜小鉢並みの値段ながら、カンパチやタイ、サーモン、イクラが下の野菜が見えないぐらいに盛られている超豪華な一品。本職の握り(450円)は、マグロや鯛、イカ、甘エビ、サーモンなど種類はありふれているが、ネタが大きくて新鮮。3本300円の海老天は、大きさはそれなりだけど火の通しが絶妙で甘い。寿司屋系らしく赤出汁もあって、具だくさんでは無いがアラの旨味が良く出ている。酢の物は大きなタコぶつがゴロゴロ入っていて豪快そのもの。カレイやマグロスジトロなどの煮魚もすっきり甘辛くアテに絶好。
魚系以外もなかなかのレベルで、どて焼き(300円)はあっさりと上品な醤油味、湯豆腐(300円)も昆布だしの香り高く、茶碗蒸し(500円)は卵が固まるギリギリの職人技な柔らかさ、百合根や海老などがたっぷり入っている。だし巻きは出汁がたっぷりのフワフワで、大人の手のひらサイズでたったの300円である。
酒は焼酎とチューハイ、ハイボールが250円、生中350円、大瓶ビール500円、日本酒1合が300円というお値段。
(16/06/10 更新)
鶴橋にある人気居酒屋「中島屋」が改装のため一時閉店、本拠である酒屋「中島酒販」を立ち飲み店に改装してオープンした店。現在は中島屋も復活して2店での営業になっている。
本家同様に、鶴橋市場で仕入れたマグロや海鮮を使ったメニューが売りで、すき身は相変わらずしっかり鉄分を感じる味の濃さで美味しいし、マグロのガーリック揚げは巨大なマグロの角切りを揚げてフライドガーリックとポン酢をかけたもの。分厚いレンコンはさみ揚げや、海鮮グラタンの中身までマグロと徹底されている。
鯛のあら炊きは、大皿に大きな鯛アラ半身が載った豪快な一品で、ゼラチンたっぷりの身と旨味が染み出した汁がたまらない旨さ。アジフライも当然鮮魚を揚げたもので、肉厚かつジューシー。海鮮アボガドユッケは大皿にマグロ、ハマチ、サーモン、アボガドがぎっしり。う巻きは肉厚のうなぎを分厚く卵でくるみ、甘辛のタレがかかって非常にゴージャス。
魚系以外のメニューは常識的なボリュームで、ステーキは角切りの牛肉がニンニクと一緒に熱した鉄板で出て来て香ばしく、鶏の唐揚げは熱々の大きなもも肉が2個、ポテトサラダは卵たっぷりで丁寧な作り、トロトロに柔らかいどて焼きは白味噌だけど甘さ控えめで、日本酒にも良く合う。おでんもあっさりながらアラを使った出汁が滋味深い。
(19/11/05 更新)
新なにわ筋と南港通の大きな交差点に面した、「山長」と記された紺色の大きなのれんが目印の角打ち。歴史を感じる古びた店ながら店内は意外と広く、ピーク時には20人以上の客でぎっしり埋まる人気である。
客に港湾や工場で働く人達が多いせいかアテは意外とガッツリ系が充実していて、酢味噌でいただくシャッキリとした歯ごたえの生センマイ、甘辛くこってり焼かれたホルモン串、珍しく赤身が全く無いメンブレンのみのスジ肉煮込みにはニンニクが添えられ、甘辛く煮込まれた赤魚の煮付けは1匹まるまる出て来る。もし店にあればオーダー必須なのが牛レバー。低温調理でうっすらピンク色に染まったレバーは、フォアグラのように甘く溶けてなくなる逸品である。
ネギ、しょうが、ニンニクがどっさり盛られるカツオの叩き、サバの旬である冬場にしか作らない脂が乗ったきずし、旨味十分のハモ落としなど、刺し身系も種類は少ないが上質。そして年中用意されるおでんは定番の具材の他に、同じくプルプルメンブレンの牛すじや、トロトロの九条ネギがたまらないネギマ、昆布とネギがたっぷりかけられて出て来る豆腐、粗挽きウインナーが3本刺さったものなんかもあってこれが意外な人気だったりする。ダシは比較的しっかりした味付けで酒が進む。
値段が記載されたメニューは全く無くて値段は角打ちにしては少し高めだが、しっかり飲み食べしても2000円は行かないはず。アテのクォリティを考えれば格安と呼べる名店である。
(15/11/13 更新)
飲み屋がひしめく布施商店街の一角にある、「平田商店」という酒屋が営んでいる店。と、ぱっと見では分からないぐらいに本格的な立ち飲み屋の雰囲気が充満している。
小鉢もいろいろあるが、やはりここの売りは魚とおでん。鶴橋市場で仕入れているらしい525円の刺身はサバ、イワシ、牡蠣、マグロ中トロ、マイカと立ち飲みレベルを超えた品が揃っており、ボリュームたっぷりでどれもキトキトのブリブリ。そして、牛すじはもちろん、マグロねぎまや鶏のせせり、鴨肉、ホタテ、カキなどありとあらゆる山海物が引っ切り無しに投入されるおでん(150円〜300円)は、寄せ鍋を凝縮したような旨みエキスがぎっしり詰まっており、ダシだけでも十分に酒が飲める逸品。ビール大瓶も420円で値段は激安ではないが、絶対に家では作れない品が味わえるという意味で価値が高い店だ。
(08/04/30 更新)
京阪萱島駅の高架下にある、「地酒者」という日本酒に特化した酒屋が経営する立ち飲み店。と書くといかにも通好みで渋い店を連想するが、若い女性店員もいて店内はとても賑やかである。
当然ながら日本酒のラインナップは凄まじく、神亀、作、楯野川、富久長、醴泉、十九、るみこの酒といった日本酒ファンなら知らない者がいない銘醸品がずらりと並び、半合900円クラスの限定大吟醸クラスの高級品もあるが、ほとんどの銘柄は250円、150cc入りの徳利に入って350円という格安値段で飲むことができる。
日本酒は冷やがメインだが、もちろん燗酒を頼むことも出来、その場合は温度計と湯煎器とセットになった錫徳利が手渡され、自分の好きな温度でいただける配慮がされているのが面白い。日本酒の他には焼酎やリキュール類も揃っており、ビールはアサヒ熟撰の生に埼玉の地ビール「コエドビール」とこだわり深い。
アテの売りは、生で食べられる「芳寿豚」の料理で、刺し身やタタキで食べると滑らかな舌触りの奥にある深い旨みにうならされる。それだけでなく、角切りのじゃがいもとベーコンの歯ざわりが楽しいポテトサラダが150円、あっさりした無添加ダシのおでんが100円より、鶏皮の甘辛煮が200円とリーズナブルなものが揃っていて、さらには山うに豆腐、へしこ、酒盗、いぶりがっこといった日本酒向きの定番アテも常備されているのが嬉しい。
(13/01/09 更新)
天五中崎通商店街にある、天満エリアを代表する老舗の角打ち。古びた酒造会社の看板がかかった店内は、まさに昭和の渋い雰囲気に溢れている。
ここは、蒲原の無濾過袋取り生や鯨正宗、勝駒、上喜元、日高見、翠露、三十六人衆といった、通好みのマニアックな純米吟醸酒がずらりと揃っていて、どれも1合400〜500円というお手ごろ価格、しかも半合から頼めるのが嬉しい点。
アテは小鯵の南蛮漬けや鯨のハリハリ、豚の角煮といった惣菜が数種類に、焼鳥などの焼き物や漬物、おでんには鯨のコロなんかもある渋いセレクションが特徴的で、どれもしっかりとしたダシに支えられた味で日本酒に好適。450円と明記されているおでんのコロ以外に値段が書かれたメニューは無いが、だいたい200円前後というところか。今時の派手さやおしゃれ感とは無縁だが、酒飲みの好みを知り尽くした名店だ。
(08/06/25 更新)
京成成田にある、宇ち多インスパイアのもつ焼き店「寅屋」が大阪の天満駅前に作った支店。店員さんも千葉から来ていて、客も東京から出張している人が多かったりして、大阪なのに東京弁がチャンポンで飛び交っているのが面白い。
その関東度数が高い理由は、完全に向こうのスタイルをそのまま持ち込んでいる事。千葉から直送される豚ホルモンは新鮮で臭みが無く、レバ、ガツ(胃)、アブラ、テッポウ(直腸)、ハラミ、サガリ、ハツ、シロ(腸)などの焼き物に、様々な部位が入った味噌味の煮込み、プルプルコラーゲンな甘辛いスジ煮込み、軟骨やタン下(通称ホネ)と呼ばれる顎の骨部分をトロトロに煮込んだ煮物、ホルモンにさっと火を通してネギとごま油で和えたガツ刺し、プリプリのコブクロ刺し、シコシコのタン刺しといった品など、ほぼ290円でたまに390円均一という値段でありながら、どれもボリュームたっぷりで食べごたえ十分。コリコリしたハツモト、ホネ焼きのなど希少部位も裏メニューとしてあったりする。大根ときゅうりのさっぱりしたおしんこには、甘酢づけの紅しょうがのオプションが付けられて、これがコッテリしたホルモンに良く合う。
そしてホルモン焼きは宇ち多式に焼き方を選ぶことが出来、レアに焼く「若焼き」、ウェルダンの「よく焼き」、こってり甘辛の「タレ」、塩焼きも塩の量で「辛塩」「うす塩」、何も付けずに焼いてからあっさりした醤油タレをかけた「素焼き」、通な「お酢」といった符丁を組み合わせてオーダーすることが出来る。もちろん「シンキ」もあり。慣れていない人は、店員さんにオススメを聞くべし。
酒はキンミヤ焼酎を使った三冷白黒ホッピーを始めとして、秋田の地酒高清水、天羽飲料のエキスを使ったバイスサワー、焼酎orウイスキーハイボール、ニューガナーを使った初恋ハイボール、焼酎の梅割り、ぶどう割りといった、これもまた現地そのままのスタイルが貫かれていて驚くばかりである。
(16/02/05 更新)
丼池筋を中央大通りから南に入った場所にある、女将さんと娘さん2人が営む立ち飲み店。割烹料理店での経験があるそうで、料理のポーションは少なめだけど、レベルは玄人はだし。
コリコリしたタコ、いかったハマチ、鯛、イサキの皮霜造りが並んだお造り五貫盛り(480円)、じっくり揚げられホロッとほぐれる手羽唐(290円)、出汁を張った美しい蓮根まんじゅう(380円)、綺麗にまとまっただし巻き、自家製餃子(380円)はマストオーダー。
さっぱりしたオクラナムル(170円)に、クリーミーなタルタルソースがかかったカキフライ(290円)、
白身魚の南蛮漬け(290円)、玉子たっぷりタマサラポテサラ(290円)、新鮮な生シラス、甜醤油に付けていただくサクサクの鶏天(380円)など、どれも本当にハズレが無い。
酒はジムビームのハイボールが190円と激安、赤星中瓶が480円、焼酎やチューハイが290円からとなかなかリーズナブルで安心して楽しめる。
(0-84215/0-4/0-51 更新)
京橋の立ち飲み銀座の東の奥のほうにある立ち飲み店。
ここの売りは海鮮類で、まぐろの刺身もただの赤身じゃなくて中落ちのコクのある部分が出されたり、キスや穴子の天ぷらにはイタリアの岩塩が付けられ、カマトロのような特上品を突然オヤジさんが出してきたりと、雑多な店の雰囲気には似合わぬ(笑)こだわりが感じられる。看板の湯豆腐はダシに旨み調味料の後味が感じられていまいちだったが、ドテ焼き風に味噌で煮込まれたホルモンやトロリした穴子の煮こごり、脂の乗ったきずしなどの料理モノもうまくてお薦めだ。
ただ、オヤジさんがかなりのヘビースモーカーなので、それが気になる人には合わないかも。
(07/06/11 更新)
住所:大阪府大阪市都島区東野田町3-2-20 【MAP】
京橋立ち飲みストリートの最も奥まったところに位置する店。
場所の不利と半オープンエアーの店構えというハンデがあるからか、アテのボリュームと内容はこの界隈でもかなりのレベルで、分厚い切り身が皿にぎっしりのインドマグロの赤身が450円、活けのカツオやカンパチが450円で食えるところはこの界隈でもそうは無い。種類豊富な海鮮類はもちろんだが、脂の乗ったきずしやどて焼き、だし巻、ホルモン焼といった一品物も安くて量がたっぷりだ。セルフサービスのビール大ビンは450円。
(10/06/23 更新)
京阪大和田駅前からダイエーグルメシティの前を南下し、三叉路を少し西側に入ったところにある、やたらと丁寧で話好きなお母さん1人で切り盛りされている立ち飲み。
日替わりでお母さんの手作り料理が並ぶアテはどれも値段の割にボリュームがあり、常連さんイチオシの肉豆腐は300円で柔らかく煮こまれた牛肉が具の2/3ほどを占めており、こってり煮込まれたブリ大根は大根より魚のほうが多いぐらいで、肉が100gが入ってそうな豚しゃぶも提供直前調理にこだわっているだけあって非常に柔らかく美味。200円の揚げナスは桜えびがたっぷり入った煮汁に丸々1本分が浸かっている。100円のおでんはしっかりした味の出汁が感じられ、料理に対するお母さんの高いセンスが感じられる品ばかりである。
料理はだいたい乾き物と煮物が中心だが、甘エビやたこぶつ、しらす、ホタルイカなんて海鮮も時々あり、もちろんどれもボリューム満点。酒はビール大ビンが500円、焼酎や日本酒が300円と立ち飲みとしては標準的な値段とラインナップだが、焼酎のお湯割りなんかはきっちり濃くてサービス精神が感じられる。定休日は一応決められているが、臨時休業も多いので注意。
酒は焼酎やチューハイが300円から、生ビールが360円、ビール中瓶が400円とこちらもお安め。しかもビールにはハートランドが揃っているのがまたポイント高い。
(15/06/19 更新)
阪堺電気軌道阪堺線・恵美須町駅のちょうど西側にある、酒屋併設の立ち飲み店。手前はカウンターだが奥にはテーブル席があって、意外と大箱な作りになっている。
壁にかけられたメニューの種類は、刺し身、揚げ物、焼き物、煮物と結構豊富で、どれも料理上手なお母さんの手作りばかり。名物は赤身メインのスジを煮込んだ「かっぱの煮込み」(250円)で、あっさり目ながらも深いコクがあって絶品。豚バラ肉を使った煮豚は溶けるように柔らかく、ロースターで焼かれる焼き鳥(ネギマ、キモ)もタレが甘すぎず何とも酒に合う味。
普通なら市販品がほとんどの「う巻」も手作りでほんのり甘い家庭的な味。鉄鍋餃子も当然肉がみっちり詰まった手作り。鶏の唐揚げも(300円)注文を受けてから丁寧に二度揚げして出してくれる。さらに、普通は魚屋で買って出すだけのカツオのたたきまで手作りの味わいで嬉しくなる。
酒はビール大瓶が420円、生中が350円、焼酎が280円、日本酒が310円と立ち飲みとしては標準的だが、何と言っても幻の焼酎と呼ばれる「村尾」が半合360円という値段で飲めるのが素晴らしい。
(16/09/16 更新)
以前は谷町二丁目のビル地下にあったが、近くの中大江公園の南側に移転した。店は半オープンエアーで、ビニールのアコーディオンカーテンがかかっている。
カンパチの刺身など250円均一の小鉢や、鍋に入ったおでん(1品100円)を取って自己申告するシステムが面白い。注文を聞いてから揚げる串カツも100円で食べられ、どの品も味に手を抜いていないのが立派。ビール大瓶は450円と激安ではないが、生中が290円と安いのでそちらがお薦め。まだ、オペレーションがこなれておらず、店全体がかもし出す雰囲気にも欠ける所があるが、これからが大変楽しみな店である。昼は海鮮物の丼などの1コインランチもやっている。
(05/01/27 更新)
谷町九丁目交差点の南東に位置する酒屋が営業する立ち飲み店。入り口は狭いが奥には広々とした立ち飲みスペースが広がっている。生ビール(400円)、ハイボール(390円)など注文する酒もあるが、冷蔵庫から缶ビールやチューハイを取って来てもOK。
料理は家庭的ながら角打ちとは思えないぐらいに丁寧で本格的。ハラミのタレ焼き(500円)は上質でとてもジューシー。注文から焼かれるオムレツ(300円)は、ひき肉が入ってとてもリッチな味わい。ミートローフはゆで卵をひき肉で包んだ見た目が美しい。時には鹿肉のステーキなんて珍しい料理もラインナップして驚かされる。
するめの天ぷらは通し揚げでアツアツ。小鉢いっぱいに盛られたコールスローはミニトマトたっぷり、スパサラもてんこ盛りで150円。冬場に提供されるおでんも出汁が美味しく一級品である。
(19/12/13 更新)
新今宮駅西側の高架下にある活気のある立ち飲み屋。駅に近くてぎりぎりあいりん地区からは外れているせいか、スーツ姿の客もいたりして少し安心感がある(笑)。
ビールの大瓶こそ450円と場所柄にしてはちょいとお高めだが、トロトロに煮込まれた絶品のホルモン煮込みが200円なのを始め、皿一杯にぶつ切りがごろごろと並んでいるまぐろすきみが250円、ほっくりした芋の甘さが嬉しいたっぷりとした量のポテトサラダ、山盛りの蒸し豚が200円、そして揚げ置きながら丸々1個が使われるにんにくのから揚げが100円と、アテのコストパフォーマンスの高さは特筆モノだ。まさにセンベロならぬセンプク(千円で満腹)の店と言えよう。
(05/05/10 更新)
住所:大阪府大阪市浪速区浪速東1-3-17 【MAP】
定休日:土日
JR芦原橋駅を出てすぐ北にある渋い立ち飲み屋。屋号の看板は無く、山形の下に「源」と書かれたのれんのみがかかっているのでおそらく「山源」なのだろう。しかし店の見た目に反して、店を一人で切り盛りしているマスターは若く、客も若年層が多いのが面白い。当然、アテも1つ1つのボリュームが凄くて若さがいっぱいだ。
名物の皮付き・波切り・フレンチフライ型の3種類が混ぜられたポテトフライは1人前でフライヤーにぎっしりの量で、300円のどて焼きは柔らかくて大きなすじ肉がゴロゴロ入っているし、焼く煮る揚げるなど料理法がお好みで選べるたこ串はでかいぶつ切りが3個刺さっていたり、刺身類は大ぶりで出てきて300円、穴子のてんぷらも大きな1匹丸ごとで200円と言う嬉しいプライス。逆に、手羽先や豚串などの焼き物は丁寧な仕事がされているのが対照的で面白い。ビール大瓶400円。
(05/09/20 更新)
西成区の鶴見橋商店街の西端から、阪神高速を渡ってさらに伸びる津守商店街にある酒屋の立ち飲み。
場所柄なのか肉系のアテが充実しているのが特徴で、あっさりと醤油味で煮込まれた全く臭みの無いホルモンの煮込み(250円)や、皿にビッシリ敷き詰められた柔らかく茹でたアゴスジ(200円)、大人の拳大はありそうな肉々しい手作りハンバーグも200円、おでんの牛すじは3cm角の巨大な塊が5個刺さって200円と、質もボリュームもすこぶるハイレベル。
もちろん肉以外も充実しており、きりっと醤油の効いたおでん出汁でさっと煮られる巨大なネギマは160円、直径15pはある鉢にたっぷり入った切り干し大根やナスの揚げびたし、卵たっぷりのポテサラといった惣菜が200円、半丁はある大きな天然ダシの湯豆腐が180円と激安。カツオのタタキやマグロなど、分厚く切られた刺し身が7切れほどドサドサと乗っかって400円である。
そして西成にしては酒が安いのも嬉しく、サッポロやアサヒが揃ったビール大瓶が380円、焼酎、日本酒が280円からあり、今時珍しい生ビールの大ジョッキまで完備している。
(15/12/24 更新)
西成区の天下茶屋駅西側の商店街裏側にある、酒屋の立ち飲み。とは言え、店内は意外と広くて本格的な焼き鳥が頼めるグリルまで完備している。
その焼き鳥は、ノーマルなネギマはもちろんの事、レアに焼きあげられるキモ、脂が載ってプリプリのテール(ぼんじり)、コリコリの砂ずり、旨味しっかりの手羽先、フンワリと香りの良いつくねなど専門店顔負けのクォリティ。
焼き鳥以外のアテも充実していて、高知で捕れた地物のマグロや明石の生ダコ、キビナゴ、オバケ、茹で蟹まで揃う地方色豊かな刺身類に、皿にたっぷりの豚キムチ、ニラが1把まるまる使われるニラ玉、ニラレバ、焼きそばといった一品料理、1個40円から頼める手作りの甘酢肉団子、じゃがいもがゴロゴロのポテサラ、揚げ置きだけど天ぷら、漬物など幅広い。
アテの値段は書かれていないのに、何故か酒の値段は日本酒の銘柄ごとに表記されていて、浦霞が1合で400円、和歌山の地酒「里の花」「紀の酒」「喜楽里大吟醸」が600円、他には焼酎のお湯割りが240円から、ビール大瓶は370円と、西成にしてはかなりリーズナブル。
(16/01/22 更新)
2014年の1月から京橋駅東側にある繁華街に出来た大箱の立ち飲み。場所はあの有名な立ち飲みストリートからパチンコ屋の道を少し北に入ったところ。営業時間が午前から通し営業で終電まで、年中無休と使い勝手が良い。
メインは通し揚げの天ぷらで、野菜の単品が60円から、海鮮の牡蠣やエビ、イカであっても100円と激安。ただしサイズは全体的に小さめで、衣もかなりクリスピー方向。天つゆはカウンターにあるポットに入っていて、各自大根おろしが入った器をもらって注ぐシステム。
天ぷらの他にもいろいろ揃っているが、その中でも海鮮系が充実しており、490円のてっさや320円のシマアジ、鱈の白子も炙りやポン酢が300円台と高級素材が格安。煮穴子、アジのたたき、のれそれといった品も200円台、天ぷらにはふきのとうなんかもあったりして旬の安い品を賢く仕入れている印象。ただし、天ぷら以外の揚げ物、だし巻きなど常設の一品物は出来合いが多い様子。
酒は生ビールが290円、サッポロラガー大瓶が420円、チューハイや焼酎が250円からとあくまでリーズナブルで、三岳が350円で飲めたりするのもポイント高し。
(15/02/20 更新)
京橋駅前、国道2号線沿いという一等地に、2015年3月からオープンした立ち飲み店。酒屋を経営している方が開いた立ち飲み自体は珍しくないが、2Fに座敷があって宴会も広く受け付けているのがユニーク。
アテでまず目を引くのが100円メニューの豊富さで、中でも豆腐ステーキはポン酢ダレとかつお節がかけられ焼けた鉄板と共に出される手が込んだもので、人件費を考えれば明らかに赤字だろう。他にも40種類以上の品が並んでいるが、欧風メニューが揃っているのが特徴で、バゲットが添えられたアツアツのポテトとトマトのグラタンや、ハーブ風味を効かせた柔らかい自家製チキンナゲット、チーズと卵がたっぷりなサーモンのキッシュ、イカの出汁が染みたチーズとオリーブオイル煮、ヴィシソワーズなんてのが290円ほどで揃ってたりする。もっとも、ただの魚フライだったフィッシュ・アンド・チップスのようなものもあったりするのはご愛嬌。ワインバター醤油ソースで仕上げられるステーキ(580円)、脂が載った牛タン焼きなど肉系も充実している。
酒はもちろんリーズナブルで、生ビールが290円、中瓶が350円、チューハイが250円、焼酎は230円からあって地酒やワインのラインナップも豊富、元バーテンのマスターがシェイカーを振って作る、マルガリータやXYZ、サイドカーなどの本格的なカクテル(490円)まであって、その落差がなんとも面白い。
(15/07/31 更新)
住所:大阪府大阪市旭区千林2-11-10 【MAP】
営業時間:12:00-22:00
千林商店街と今市商店街が交わるあたりにある公園に面した、逆「へ」の字型のカウンターになっている立ち飲み店。
料理のメインはフライや天ぷらなどの揚げ物で、1本90円から(盛り合わせは5本480円)ある串かつは、クリスピーな薄い衣で素材の味勝負のタイプ。鶏の唐揚げは注文してから揚げられ、大きめのジューシーなモモ肉4個で280円はなかなかお得。天ぷらはワカサギや小鮎、ハモのかき揚げなど季節のものが揃っていて、凝縮された濃厚な味わいがたまらないホタルイカのような珍品や、たっぷり梅肉が入ったアジの大葉巻きなんて凝った品、色合いが綺麗な紅しょうがと枝豆の天ぷらなど、どれも1品280円や350円で大変リーズナブル。
刺し身はマグロやたこぶつといった定番品の他に、おばけ(さらしクジラ)、サゴシの炙りといったひねった品も。こってりしたセセリのバター焼き、肉がみっしり詰まったオムレツ、冬場にはすっきり甘辛出汁のおでんなど一品料理のレパートリーも広く、メニュー以外にもオムライスなんかが出てきたりして、意外に懐が深い店である。酒はビール大瓶が400円、生中が300円、チューハイ280円、焼酎が250円と安心値段。
(15/12/24 更新)
地下鉄都島駅の北1kmぐらいにあるショッピングセンター「ベルファ都島」のちょうど反対側、住宅地の中にポツンと佇んでいる半オープンエアーの立ち飲みおでん屋。1人で切り盛りする女将は二代目という歴史のある店。
アテは基本的に、大きな丸鍋で煮込まれているおでんのみ。おそらく鶏ガラに鰹節、醤油、みりんのみで継ぎ足し続けているおでんダシは、甘さ控えめで牛すじ肉のコクが良く出ていてとても美味しい。その牛すじに、じゃがいも、大根、厚揚げ、卵、かまぼこ、ごぼう天、平天、隠し包丁が入ったコンニャクなどがあり、基本的に1つ100円と激安。鍋で軽く煮込んでたっぷりのとろろ昆布をかけた湯豆腐も美味しい。冬場のみ、別鍋で煮込まれるこだわりの大根はトロトロと溶けるように柔らかい。
鍋の横にある冷蔵ケースには、注文から火を通すネタが入っていて、柔らかいタコ、白ネギ、マグロなどがある。ただしマグロだけは、ほとんどの人が生のままわさび醤油で食べているのが面白い。ドリンクは、ビール大瓶が510円、焼酎が280円、日本酒酒360円、チューハイが350円とややお高め。
(19/11/22 更新)
平野本町の住宅地にある、光永寺の南東角のところに夕方から開く、2人のお母さんで営まれている屋台の串カツ店。定休日は日曜祝日だが何と雨の日も休みで、気候が良ければ屋根もない完全なオープンエアー状態での営業になるのが驚き。
屋台なのにメニューは非常に豊富で、海老や牡蠣、ホタテ、ゲソ、イカ、ハモのような海鮮から、ズリ、牛肉、レバーといった肉類、野菜、納豆の袋詰め、ニラベーコン、黒はんぺんといった惣菜物まで実に幅広く、それぞれのネタのボリュームが新世界などのレベルからすると圧倒的に大きくて唐揚げなんかは大きな塊が4個ぐらい連なっている豪快さ。それでいて値段はだいたい70〜140円、たまに200円と激安。衣はフワフワのフリッター状で、大きなヒレ肉の串カツなんか、まるで綿アメを食べているかのように舌の上でとろけてしまう。
また、アキレス腱がトロトロになるまで煮込まれたどて焼きも絶品でオーダーは必須。ただし持ち帰りのオーダーが非常に多く、どて焼きなんかは早々に売り切れてしまうので、出来るだけ早めの時間に訪れたいところだ。
(11/12/22 更新)
住所:大阪府大阪市生野区小路1-22-9 【MAP】
電話:06-6751-7318
地下鉄小路駅の交差点角にある、戦前から続く古い歴史を持つ本物レトロな酒屋の立ち飲み。
アテはおでんに、カウンターにある惣菜がいくつかといたってシンプルだが、おでんは真っ当なダシの味がする真面目な作りでおいしく、夏場はおでんに代わって天ぷらが登場し、あっさりとしながらも旨み深いマグロの串天ぷらなんて珍しい品も1本100円でいただけたりする。こってりした身欠ニシンの煮付けや白和え、きずしといったお袋の味に加え、その場でネギが入った玉子焼きやナスの炒めものなんかを作ってくれる事も可能だ。
ビールは大瓶400円、チューハイや焼酎が300円、ワインと日本酒が250円と、酒屋としても比較的リーズナブルな部類である。
(12/07/06 更新)
JR大正駅の北側、「クラスノ」や「さのや」が並ぶ飲み屋街の一角にあるホルモン料理専門の立ち飲み。元は焼肉店を営んでいたそうで、牛へのこだわりが感じられる。卓上にはおろしニンニクと一味唐辛子が置いてあり、西成のマルフクを彷彿とさせるスタイル。
1皿150円のホルモンはフワ(肺)と小腸のミックスで、臭みが無く甘めのタレが良くマッチして旨い。イチボステーキ(350円)はレアでさっぱりといただけ、塩タン(400円)はシャキッとした歯ごたえでボリュームたっぷり、上ハラミ(400円)は驚くほど柔らかくてジューシー。ロースとバラ、ハラミのMix(600円)はボリューム満点。レバーはまあ普通かな。どれも鉄板でじっくり火を通して焼かれるせいか、とても柔らかいのが特徴。
牛すじ煮込み(400円)はあっさりと塩味で煮込まれ量もたっぷり。肺(フク)のから揚げ(250円)は臭みなく皿にどっさり。馬肉のユッケも450円とリーズナブル。200円の卵スープは牛スジの出汁が良く出ていてほっこり美味しい。キャベツのピクルスはたった100円で食べごた十分、キムチとポテサラは出来合いだけど150円と激安。
酒はチューハイとハイボールが200円、生ビールが250円、日本酒が250円、ジョッキは今どきの小さめサイズだけど値段は概ね良心的。
(20/08/13 更新)
近鉄布施駅から北側に伸びる、ブランドリーふせ商店街を300mほど上がったところにある酒屋の角打ち。最近改装したようで外側は綺麗になっているが、中は従来通りの古民家なままで、いかにも昔ながらの角打ちという佇まい。
アテは温泉卵など100円からあって最も高額でも刺身類の400円台で、ほとんどの物が200〜300円台と極めて庶民的。出来合いや乾き物も多いが、昆布をふんだんに使った鶏肉の昆布締め、手作りメンマなど驚きのある料理が混ざっていて侮れない。そして意外に本格的なフライヤーが備え付けられてあって、ポテトフライやカキフライなどの揚げ物がイケる。中でもお勧めなのはイワシやホウボウなど、店に魚屋さんが直接持って来る海鮮の天ぷらで、フワッとした衣と身の一体感が絶妙。もちろん1人前で1/4身もある巨大な鯖の煮付けなんかの惣菜も美味しい。
冬場のおでんも欠かせないチョイスで、厚揚げならまるまる1個、豆腐は小鉢に並々のサイズで山盛りのとろろ昆布が添えられ、肉団子は5cm大の塊が3個刺さっておりボリューム満点。出汁はやや調味料の存在は感じるもののしっかり濃いめの味付けで酒が進む。酒は大瓶ビールが400円、焼酎が200円など。日本酒もいろいろあって冬場には五郎八や樽酒などもラインナップに揃う。
(15/04/24 更新)
住所:大阪府寝屋川市萱島本町21-11 【MAP】
営業時間:11:00-22:00
京阪萱島駅を南に出てすぐのところにある、お母さんら数名で切り盛りされている、こじんまりとした立ち飲み店。いせや酒店直売所と看板に書かれてある。
メニューも、カンパチやマグロなどの刺し身(400円前後)に、焼き鳥、手羽先、サバといった焼き物、イカと小芋の煮物、かぼちゃの煮物、高野豆腐(各250円前後)などシンプルだけど、ポテサラはコーンと玉子たっぷりの手作りで、時々ニンニク入りの香ばしいポテサラがラインナップされるし、300円のオムレツは肉たっぷりで食べごたえがあり、1本150円の豚バラ串は柔らかく煮込まれたバラ肉がカツになっていて、牡蠣の土手鍋はおでん出汁に牡蠣と豆腐たっぷりで400円そこそこと、値段の割に中身が凝っていて小さな驚きがある。
場所柄、労働者の常連が多いせいか、鶏の唐揚げは大きなサイズで下味はっきり、イワシなどの魚や野菜の煮物もしっかり目の味付けで酒が進む。大瓶ビール380円、生ビール350円、チューハイ250円、ワイン250円、日本酒250円と酒もあくまでリーズナブルだ。
(17/01/27 更新)
JR学研都市線徳庵駅を西に出てすぐの場所に、2016年にオープンした立ち飲み店。既に常連客がたくさん付いていて、コの字型のカウンターは常に賑わっている。
店のウリは海鮮で、ワンコインでマグロ、スルメイカ、鯛の皮霜、タコ、ハマチ、サバきずしと盛り沢山な刺し身盛り合わせを始め、スズキの昆布締め、マグロの頭トロたたき、アサリの酒蒸し、ゲソの天ぷら、注文してから丸々1尾がさばかれるイワシの刺し身など、どれも2人前は取れそうなボリュームで単品がほぼ2〜300円台という大盤振る舞い。
注文ごとに焼かれる巨大なだし巻きは300円、手羽先の唐揚げは2つで200円という安さで、さつまいもを使った甘いポテサラは200円で茶碗に1杯ぐらいのサイズで出て来るし、150円のスパサラは卵まみれのリッチさで、ペンネにホワイトソースとチーズをかけて焼かれる手作りグラタンは、大きめの器にたっぷりでたったの300円。鶏のから揚げも250円とお安く、手切りで分厚い牛肉のタレ焼きもアツアツの鉄板で出て来て350円。300円のどて焼も小鉢にてんこ盛り。
小芋煮やおでんを食べてもちゃんと天然出汁が使われていて良心的だが、1本90円の串かつはサイズ小さめ、アジフライは冷凍品だったりするので、全体的に黒板メニューのほうがオススメかな。酒もやはり激安で、ビール大瓶が430円、生中が290円、クリアアサヒの中が200円、コップになみなみの大関1合、グラスワイン、ウイスキーが200円、焼酎も200円からあって赤霧島や三岳といったブランド物でもたったの290円である。
(18/05/02 更新)
尼崎中央商店街を少し外れたところにある酒屋の立ち飲み。何と西成もビックリの朝8時半からオープンしていて、労働者やリタイア組で午前中から大変賑わっている。
奥に長いカウンターにはアテがずらりと並んでおり、日替わりのイキが良い刺し身、揚げ置きだがそれぞれが巨大サイズの天ぷら、小鉢に溢れかえるポテサラやイカの煮物、柔らかい肉が150gは使われているであろう焼肉など、100〜300円台の値段でありながらどの品もボリュームがあり、焼き鳥なんかもいちいち肉から切り出して串に刺しており、出来合いを使わずに手作りでコストを抑えている姿勢が素晴らしい。
酒の方は、ビール大瓶が400円、日本酒が250円、焼酎が300円からと立ち飲みとしては標準的な値段だが、焼酎のお湯割りや水割りは非常に濃くてサービス度高し。店には陶陶酒なんかも置いてあって、健康に気を使おうというメッセージが書かれているのが微笑ましい。
(11/12/08 更新)
住所:大阪府大阪市北区天神橋4-12-9 【MAP】
営業時間:11:00-14:00 17:00-21:00
ホルモンの網焼きや蒸し豚、生タコの刺身(いわゆるセンナクチ)など、韓国料理が激安で味わえる立ち飲み屋。
比較的新しい店だが、天満の激戦区でもがっちり固定客をつかんでいる。量は少なめだが刺身類も安くて充実している。当然の事ながら酒も天満最低価格ラインである。韓国風に甘めのタレで焼かれたツラミやココロを始めとするホルモンはもちろんだが、まずはオモニが焼いてくれるチヂミをどぶろくのマッコリで食べて欲しい。
(07/09/14 更新)
住所:大阪府大阪市北区天神橋4-12-3 【MAP】
正宗屋の並びにある、天満立ち飲み激戦区の一角を担う店。天神橋筋に面したところにも同名の店があるが、そちらは座り飲みの店になっている。
料理や酒はほぼセルフで、客は自分で冷蔵庫やおでん鍋から適当に見繕って店の人に報告するシステム。酒は生ビール以外は、瓶ビールは冷蔵庫から、焼酎やウイスキーは自分でワンショットを入れて水割りなんかを自作する。
メイン料理である串カツは、自分で紙に書いてオーダー、揚げたてが食べられるようになっていて、カリカリでクリスピー。具も大きめで食べごたえ十分。どて焼きもスタンダードな味わいでイケる。グループ客には、2Fで鍋をつつく事も可能でそちらも人気である。
(19/04/23 更新)
通常は普通の酒屋なのだが、平日の17時以降から店内にテーブルが出されて立ち飲み屋としての営業が始まる。山下真司似のマスターがダイビング好きらしく、店が海のイメージでしつらえられているのが面白い。
ここの売りは日本酒のラインナップで、静岡の開運や滋賀の萩の露、三重の半蔵、名古屋の仙介など、店主が選りすぐった日本各地の地酒が、半合入りのグラスに下皿まで溢れるほど注いでもらって基本的に300円均一、しかも無料の柿の種も添えられ、マスターに負けない男前のサービスぶりである。香り高いナギサビールなど、地ビールもいろいろ取り揃えている(これらは400円より)ので、ビール党にも楽しめる品揃えになっている。
同じく300円均一のアテは乾き物が多目ではあるが、甘くトロトロに煮込まれたどて焼きや、玉ねぎドレッシングでさっぱりいただける地鶏のハーブ焼き、餃子、ピザトーストといった手のかかったものもあり、こちらのコストパフォーマンスもなかなか良好である。
(10/10/19 更新)
天満駅から北側へ伸びる、酒の奥田など古参居酒屋が密集する細い通りにある、2014年にオープンした立ち飲み店。
目玉商品を置く事は、今や立ち飲み店経営では必須の条件となっているが、この店の場合は「馬肉料理」。脂の乗ったフタエゴと赤身を交互に並べた馬刺しが500円、牛よりあっさりした馬スジのおでん(1本150円)や、白味噌仕立てのトロトロな馬スジどて焼き(350円)などが非常にリーズナブルなお値段でいただける。
他のアテもボリューム十分で、350円の野菜天は、ナス、舞茸、玉ねぎ、レンコン、さつまいも、紅生姜2個でてんこ盛り、鶏天も150円で胸肉4個がゴロゴロ乗っかる。1本150円の豚バラ串焼きは肉厚で脂が乗っていて、350円の豚味噌漬けは、豚ロースがまるまる一枚焼かれる豪快さ。注文から焼かれるだし巻きは、1本どーんと出てきてたったの380円。
400円の刺し身盛りは、マグロ、ハマチ、イカ、タイといったベーシックな内容ながら鮮度が良くて美味しい。肉厚の豚肉を使った豚キムチもかなりのボリュームで350円、牛ハラミ焼きも柔らかい。手作りのマカロニサラダやポテトサラダ、ナスの揚げ浸し、レンコンのきんぴらなどの小鉢もたっぷり入って150円程度とお得。ドリンクはビール大瓶が390円、焼酎が280円から、チューハイが290円と天満としては標準的なお値段。
(19/02/28 更新)
2010年にオープンし、今や船場センタービル内屈指の人気店になった立ち飲み店。店に入ると、一斉に若い女性店員が「おかえりなさい」と呼んでくれるのが秘訣か(?)。
メニューには、100円のおでん、串カツ、湯豆腐を筆頭に、だし巻きや懐かしいハムカツ、ボリュームのある焼きそばといった一品物が280〜380円とリーズナブルに取り揃えられている上に、カツオのたたきやヒラメなどが出てくる刺身が280円、鯨の竜田揚げや野菜天ぷら、鯛身の青じそ包み揚げ、シチューといった日替わりメニューが20種類以上も加わるので目移り必至である。
味のほうは、全体的に立ち飲み標準レベルではあるが、どの品も温かいものは温かく、冷たいものは冷たくという配慮が感じられるので気持ちよく飲める。小ジョッキ程度の大きさだが生中は290円だし、焼酎は300円前後で品加地豊富、チューハイサイズのハイボールが220円と酒もCP的に十分。人気があるのが良く分かる店だ。
(11/07/05 更新)
住所:大阪府大阪市中央区南新町2-3-1 【MAP】
電話:06-6941-1551
マイドームおおさか前にある酒屋併設の立ち飲み屋。この酒屋ご一家は揃って阪神ファンらしく、夜の店内は阪神戦の中継とそれを見る客で毎日盛り上がっている。
しかし売りはテレビだけという事は無く、おかあちゃんが注文後に揚げてくれる魚やちくわ、イカといった素朴な味の天ぷらや、おでん鍋でさっと煮込まれてポン酢にくぐらせた大きくて柔らかい「ねぎま」といった、酒屋レベルを超えたアテもあるのが嬉しいところ。値段表がどこにも無いが、勘定時におっちゃんが打つ電卓を覗き見た限りでは(笑)、ビール大瓶は400円、ねぎまは250円、いか天は350円のようだ。その場で温めてくれるサバカレーやサーディンなどの豊富な缶詰もまた良し。
(05/07/27 更新)
JR京橋駅から国道1号線をはさんで北に伸びる、京橋中央商店街の北端、スーパーサンコーが入るビルの入口横にある立ち飲み店。ビールは赤星やアサヒの大瓶が499円、キンミヤ焼酎を使用したバイスサワー、レモンサワーが299円、焼酎とお酒が199円、八海山が299円などとリーズナブル。
アテの方も一捻りがあってなおかつお値打ちで、オリーブオイルとマスタード、ブラックペッパーを効かせたポテサラが199円、酒枡の上に刺し身を盛り込んだ「本日のお造り」が299円、イカフライ、汲み上げ湯葉、煮穴子など3種のアテを盛り込んだ「ゆきちゃん3種盛」も299円。揚げ物も充実していて、巨大なカキフライ(299円)や分厚いハムカツ(299円)、アンチョビソースが添えられた山盛りポテトフライ(199円)、大きな唐揚げは1個単位で89円、3個も食べれば満腹である。
コリコリの鶏肉タタキは299円、巨大なスジ肉が入った肉豆腐が399円。エビチリは399円で大きなエビがたっぷり。納豆とキムチが入った巨大なオムレツはボリューム満点。おまけに鍋メニューまであって、味噌モツ鍋は白味噌仕立てでモツたっぷり、ニラ、キャベツ、もやし、そして餃子の皮と盛りだくさんで777円という安さ。
(22/01/12 更新)
京阪土居駅から商店街を抜け、国道1号線に面した場所にある立ち飲み店。表は普通の酒屋だが、横の勝手口を抜けると立ち飲みスペースが広がっている。
酒屋にしては自家製料理が充実かつクォリティが高く、150円のポテトサラダは黄身そぼろがかかっていて美しく、230円のだし巻きは2個の卵に出汁がたっぷりで焼きたてふわふわ、オクラと粗挽きソーセージを串に刺したフライも見た目が楽しい。300円のきずしは脂の乗りと締め具合が絶妙、超肉厚でジューシーな焼き椎茸は250円、じゃがいもバター焼きはちゃんと本物のバターが使われて香ばしい。えんどう豆の卵とじ、イワシの煮付けといった小鉢惣菜も丁寧に作られている。
酒は安くかつ充実、エビスとサッポロビール大瓶が440円、キリンやアサヒが420円、酒は半合150円から、樽酒や五郎八、片野桜の常設から黒板にその日オススメの地酒も多数ラインナップされている。また500円で生中とおでん2品がセットになったサービスメニューもあり、生中はしっかり500mlの量、おでんも天然出汁で上質だ。
(18/08/10 更新)
大阪駅前ビルの中では、最もビールの値段が安くて(大瓶380円)、最も雰囲気がオヤジ向けな立ち飲みがこちら。会計は、アルミの皿にあらかじめお金を入れておく大阪駅前ビルではお馴染みのキャッシュオンデリバリーシステム。
もちろん安いのは酒だけではなく、日替わりで内容が変わる刺身類が300〜400円という価格帯で楽しめ、時には小鉢にこんもり載ったマグロ中トロが250円なんかで出ていたりするのが凄い。そしてこの店で外せないのは生ギモで、さすがに本職の焼肉店に比べると甘味やコクは劣るが、これだけ臭みが無いレバーが100gは入っていて400円なのだから文句を言えばバチが当たる。甘エビやワカサギの天ぷらなんかも5〜6匹入って280円というのもまた凄い。
ただ、もう一つの店の売りである串カツは、全品100円と安いけど質もボリュームも値段なりかな・・・とにかくここでは売り切れ御免の日替わり海鮮メニューを楽しむに限る。また、ランチタイムには1コインの定食があってそちらも激安。
(10/02/23 更新)
阪急十三駅東側に伸びる商店街にある、朝から営業している老舗の角打ち。外から見ると入り口は分かりにくいが、中に入ると50人は入れそうな広々とした大箱になっていて驚く。
1年中食べられるおでん(100〜150円)は薄味の出汁が特徴で、さっと煮たねぎまや牛スジ、つくね、ロースキャベツなど品数豊富。アテは簡単なものが多く、揚げ置きの天ぷら類やフライ、マカロニサラダ、さっぱりとした小芋煮、こってり赤味噌で煮込んだどて焼き、ネギとショウガで食べるイカゲソ塩焼き、肉団子やハンバーグ、ハマチやマグロの造り、カツオのたたきといった品が100〜300円で、一番高額なのが600円の高級鯖缶という、どれも庶民の酒飲みには有り難いお値段。また不定期で鉄板営業の日があって、その時はバーベキューや皿うどん、すき焼きなど本格的な料理がいただける。角打ちらしく、缶詰や乾き物も豊富にある。
酒はもちろん安く幅広く、ビール大瓶が370円を始めとして、ウイスキーは200円、日本酒は220円から、梅酒、ワイン、紹興酒、陶陶酒、養命酒となんでもござれ。小鼓や萬歳楽、真秀といった地酒や銘柄焼酎も店内に所狭しと並んでいるので、じっくりと長いカウンターの端から端まで眺めて選ぼう。
(17/09/15 更新)
野江内代交差点の角という一等地(?)に鎮座する、いかにも正統派な酒屋の角打ち。朝からやっている店内は、常に常連客のおっさん連中で溢れかえっている。
注目すべきは壁に張られた酒の値段の安さで、ビール大瓶の370円を始めとして、発泡酒のロング缶が210円、焼酎甲類・ワイン・梅酒が半合で130円、日本酒が半合140円&1合270円、いいちこなどの焼酎乙類が半合190円という酒屋値段そのままの驚愕プライス。店内には水や氷が常備されていて、めいめいが焼酎をショットでもらってアレンジする方式も特徴的。
カウンターにはアテがずらりと並べられていて、イワシの煮付けやだし巻き、ウインナー、オニオンスライス、水茄子のぬか漬け、ジャンボ餃子など、シンプルなアテながら手作りのものが多く、ポーションは少なめだけど値段はほとんどが100〜200円とこちらも激安。ただし、どれも売り切れ御免で閉店時間も早いので夜は注意が必要。朝から飲めて500円ベロも可能という、西成以外では珍しい本物の飲兵衛のための店である。
(12/11/09 更新)
京阪森小路駅から西へ行ったところにある酒屋の角打ち。入り口は狭いが、奥行きが広くてテーブルもある。メニューが所狭しと壁にベタベタと貼られているのが特徴で、手作りの品が多くてとにかく種類がものすごく多い。
常連さんが良く頼んでいるのはカウンター上に並んだ日替わりのお惣菜で、ナスの三杯酢やつみれ団子、きずし、焼豚など5〜6種類が常備。レギュラーメニューからは、だし巻き(200円)は味濃い目でオイリーの下町風、鶏の唐揚げはサイズ小さめだけど200円、カリカリのキノコかき揚げは300円、甘辛く炒めたニンニクの効いた牛焼き肉は380円。豚肉たっぷりの豚平焼きが300円、ゲソやつくね、鳥モモ肉など焼きものは100〜200円。出汁たっぷりの湯豆腐は200円。
洋風メニューもなかなか充実、ブロッコリーとポテト、ベーコンのチーズグラタンは350円、ニンニクバターたっぷりのガーリックバゲットは3つで200円、ベーコンと玉ねぎが入ったガーリックライスが300円、自家製ポテサラはたっぷり入って150円。料理のボリュームは全体的に軽めだが、値段を考えると申し分ないコストパフォーマンス。もちろん酒も酒屋価格で激安である。
(20/06/15 更新)
住所:大阪府大阪市東成区中道1-1-1 【MAP】
電話:06-6972-3468
JR環状線森ノ宮駅を出てすぐ東にある酒屋併設の立ち飲み店。とは言え、店内のほぼ全部が立ち飲みスペースとなっていて、酒屋としての機能を果たしていなかったりするのはご愛嬌。
ビール大ビンが380円で、アテは全品80円のおでんと天ぷら、120円の湯豆腐に小鉢がいくつかと言う、いたって簡単明瞭お値打ち価格。天ぷらは揚げおきだが、おでんと湯豆腐のダシは値段の割にはなかなか立派なもの。大勢の客が引っ切り無しにやってくるので、夜は早めに行かないとネタ切れもしばしばなので注意。
(2004年以前のデータ)
住所:大阪府大阪市大正区三軒家東1-4-15 【MAP】
電話:090-5057-3639
営業時間:17:00-23:00
定休日:日祝
アクセス:JR大阪環状線・大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線大正駅を出て、すぐ北側にある狭い路地の中(笑)。
ここの特色は十四代や越乃寒梅、焼酎の森伊蔵、百年の孤独といった、酒屋はおろか有名百貨店でも見つけるのは難しい幻の酒が格安で飲めるところ。関西では珍しいホッピーもあったりしてのんべえにはたまらない店である。酒肴も簡単ながら手作りのものも多い。あらかじめ1000円単位でチケットを買い、そこから使用分をお店に渡すシステムが独特。
北浜などに支店があるが、大正店ほどCPは良くない。
(2004年以前のデータ)
以前は、経営者の名前を取って宮城ホルモン店という名前で呼ばれていたが、宮城県とは関係ない沖縄風である事を全面に出すために改名したようだ。
オープンエアーの店に中には大きな鉄板が据えられ、客は鉄板の脇で焼かれてから串に刺してくれる豚のホルモンを食べるという、西成の「やまき」とほぼ同じ風景。持ち帰りにすると、豆腐に使うようなパックに入れてくれるところは、マルフクのようでもある。
メニューは、ホルモン(腸)とアブラミ、レバーが1本60円、ハラミが110円となっており、飲み物が320円の缶ビール(もちろんオリオン有り)、220円の缶チューハイ、日本酒、ソフトドリンクとなっている。時節柄中毒対策なのか、肉はかなりしっかり目に焼かれてあり、プルプルしたアブラミ以外は歯ごたえがやや固め。タレは醤油が勝った塩気の効いたさっぱり風味で、ついついビールをもう1本と行ってしまいたくなる味である。
(11/11/02 更新)
住所:大阪府東大阪市徳庵本町2-15 【MAP】
電話:06-6746-9166
JR学研都市線徳庵駅を西に出てすぐのところにある酒屋併設の立ち飲み店。駅の東側にはまこと酒店直売所という店もあって間違えやすい。
客のほぼ100%が常連客という超地域密着店でありながら、トロリと絶品のすじおでんを始めとして刺身類や天ぷら、串焼き物、惣菜、漬物など40種類以上のアテが並ぶ、とうてい角打ちとは思えない品揃えに圧倒される。酒屋の常として値段はどこにも書かれていないが、推定でビール大瓶370円に串物、天ぷらが100円、刺身類は4、500円程度と超激安。店は9時には閉めてしまうようなので、早めの来店が必須。
(07/07/10 更新)
近鉄八戸ノ里駅東側のガード下名店街にある立ち飲み屋。
非常に豊富なメニューをざっと分類すると、串カツ・おでんが100円、マグロの煮付けなどの小鉢やサラダも100円、ニラ玉・豚キムチ・焼きそばといった鉄板焼き物が200〜300円、タコぶつ・マグロ筋トロといった刺身が200〜300円、ビール大瓶が450円、焼酎・チュウハイが250円と総じて非常にリーズナブル。
味はごく普通の安酒場程度ではあるが、値段の割にボリュームはあるし、中国系店員が多いせいかピーナツとセロリが入った中国風湯葉サラダとか、揚げピーナッツといったメニューがチラホラあるのが楽しい。あと、メニューにあれば絶対外せないのが5個300円の焼き餃子で、粗挽きの豚肉とさっぱりとした野菜が織り成すハーモニーは、手作りでしか味わえない逸品である。夜9時以降は、冷蔵庫内の魚・肉類が100円引きになるサービスがあってさらにお得。
(08/07/02 更新)
地下鉄本町駅の北東、オフィス街のど真ん中にある立ち飲み店。店はコンサルっぽく黒を基調とした内装で従業員の数も多め、階段を上がれば2階席もあるようだ。
メニューは、串カツやおでん、刺身、乾き物と簡単なアテが中心であまり個性は無いが、生ビールや日本酒に、大きな唐揚げ2つと枝豆、おでん、乾き物がついて500円という強烈にお得なセットがある。串かつのエビや牛肉はとても100円とは思えない巨大さで、密かな人気のサラダも250円と小鉢レベルの値段なのに、カレー皿にゆで卵、キュウリ、トマト、レタスがてんこ盛りで、「おぬし意外とやるな」という感じ。
そして酒の方も、ビール大瓶が450円、日本酒・ワイン・チューハイが250円からとこちらもオフィス街という場所を考えるとリーズナブルだが、何と言っても今ではすっかりプレミア化してしまった芋焼酎の「三岳」が320円で飲めるのが個人的には非常に嬉しい点である。
ランチタイムにはワンコインの定食をやっており、トンカツやチキンカツ、焼肉といったメニューがが日替わりで用意され、そちらもお薦めである。
(12/04/25 更新)
京橋の立ち飲み銀座にある「岡室酒店直売所」とは文字通りの兄弟関係にある店。こちらのマスターのほうがお兄さんだそうだ。
いかにも典型的な町屋の店構え、ビールケースのテーブルが土間に置かれている店内には古びたビールの販促ポスターが飾られ、酒は純米酒が200円にチュウハイが250円、ビールは大瓶360円という底辺価格、全て手作りのアテは170円の湯豆腐から200〜300円代のどて焼きや筋肉カレー煮、玉ひものピリカラ煮など、どこを取っても質実でまっとうそのもの。まるで戦場とも言える弟さんの店とは違って(笑)マスターと奥さん、そして常連さんの和気藹々とした雰囲気が暖かく、まさに大阪の下町角打ちの魅力が凝縮された店だと言えよう。
(07/03/09 更新)
JR京橋駅の西側にある「京橋立ち飲み銀座」の中でも人気の高い一軒。
メニューには刺身やポテトサラダなどの一品ものやおでんもあるが、やはりここの売りは串カツと豚ホルモンの鉄板焼きだ。とは言えカツはやや油切れが悪く、ホルモン道場風のソースだれで炒められたホルモン(15時半よりの販売)はソースの味がやや突出していて、いずれも本家新世界名物のコピーからは抜け出せてないが、半割にしたぶっといアスパラ揚げや丸一匹のイワシフライが90円より、ゼラチン豊富な豚ツラミなどといった珍しい部位が200円から食べられるのはお徳だし、店は無休で朝から営業と、良い意味で「B級グルメ店の中のB級店」と言える店だ。日替わりでビール大瓶が330円、日本酒・チュウハイが200円になる割引サービスもあってご機嫌。
(05/07/19 更新)
住所:大阪市都島区東野田町5-2-10 【MAP】
電話:06-6351-7746
新京橋商店街を1号線から少し北に上がったところにある酒屋の立ち飲み。岡室兄弟の店を始めとする1号線南側の立ち飲みが通勤客御用達だとすれば、こちらは完全に地元のオッサンが集う店。
しかしCPでは京橋の有名店に全く引けを取っておらず、ビールは大瓶が360円と天満並みの価格でDハイ(ハイボール)も280円でかなりの濃さ。アテも角打ち定番の乾き物が40円から、調味料の後味を感じない誠実な味のおでんが100円、刺身も350円という値段ながら相当なボリュームで、どこを取っても「良心的」という言葉が浮かんでくる良い店だ。
(08/01/21 更新)
京橋のダイニングモール、コムズガーデンのちょうど北に隣接する黄色いテントが目印の立ち飲み店。お世辞にもキレイとは言い難いが、店は常に常連客で満員だ。
緑橋の得一を思わせるような殺風景さと狭さで、一見するとあまり内容に期待できそうな感じはしないのだが、本格的な鉄板焼きメニューが揃っていて驚かされる。看板メニューのミスジステーキ(400円)は、柔らかくて分厚いミスジがミディアムに焼かれ、ステーキソースとワサビ、サラダも添えられる豪華な一品。牛ハラミタレ焼き(400円)やアンガス牛のサイコロステーキも食べごたえ満点。ユッケ風たたきは、レアに焼いて薄切りにした肉にタレと卵の黄身、ニンニクが混ざり合っていかにもスタミナが付きそう。ハンバーグは目玉焼きが付いて豪華だが、ハンバーグ自体は冷凍品で、鉄板焼肉以外のメニューは出来合いが多いかな。
それ以外のメニューであれば、煮豚、だし巻き、バンバンジーサラダ、ポテサラが載った4種盛り(400円)が比較的オススメ。ビール中瓶が380円、チューハイや焼酎、ハイボールが250円と酒の方もなかなかに格安で、コストパフォーマンスにうるさい京橋の客をしっかり集めている店だ。
(18/08/31 更新)
京阪萱島駅の西側高架下にある立ち飲み店。このあたりにしては珍しく午前中から営業していて、近所の労働者達が中心層だが意外と主婦グループなんかもいたりするのが面白い。
店の看板に京阪沿線で一番安い立ち飲みとのキャッチコピーが書いてあるが、ビール大瓶が380円、チューハイが230円、ウイスキーのシングルにいたっては110円と看板に偽りの無い激安。アテのほうも充実していて、日替わりでマグロやヤリイカなどが揃う350円の刺身は立ち飲みにしてはボリュームはなかなかのもの。
焼き鳥・ズリ・ハツ・レバーなどが揃う、鮮度のよい鶏ホルモンの串焼きは2本で180円、パリパリとした食感の野菜かき揚げは2個載って200円、野菜の煮物などの小鉢は大き目サイズで160〜180円と全てにおいてCP高し。
(11/10/14 更新)
店内のカウンターはもちろん、屋外のテーブル席(?)にまで労働者達が溢れていて、西成あいりん版パブリックハウスと呼びたくなる賑わいを見せている店。
メニューには湯豆腐やまぐろの刺身なんかもあったりするが、ほとんどの客は店頭の鉄板で焼かれるホルモン(豚の腸)とキモ(どちらも120円)を頼んでいる。ホルモン類はスーパーの豆腐容器みたいなものに盛られて出され、客はカウンター上にある生にんにくと一味をぶっかけ、串でつついて食べるスタイルなのが面白い。味も量も「やまき」のややグレードアップ版といった感じで、これまた使い捨てのプラスチックカップと共に出されるビール(大瓶380円)とよく合う。骨が崩れるまで柔らかく煮込まれた豚足や蒸し豚、ボリュームのあるロース(220円)、たった60円の煮玉子も外せないチョイスだ。
追記:道頓堀の支店は当然のように閉店。本店もアカと呼ばれたアサヒのスタイニー発泡酒が無くなってしまった。
(14/02/10 更新)
住所:大阪府大阪市西成区萩之茶屋2-2 のあたり 【MAP】
営業時間:多分昼から
萩ノ茶屋商店街と南海電鉄阪堺線が交差するあたりにある、あいりん地区の方々御用達の立ち飲みホルモン屋。
ディープな雰囲気が充満する萩之茶屋商店街に面した店先の鉄板で焼かれているものは、串に刺された豚の腸とおぼしき部分と無造作に切られたキモ、メニューには無いがアブラのみ。値段はどちらも70円、そして酒は280円の缶ビールと250円のチュウハイ、そして260円のカップ酒という最底辺価格。ホルモンはやや下処理が雑な面はあるものの、素材自体はなかなか新鮮でボリュームがあり、店のおっちゃんが適宜にんにくと一味唐辛子をどっさりと放り込んでくれる「つけダレ」が良く合う。ただし、そのままだと火の通しが甘い事が多いので、どうしても衛生面が心配な人はおっちゃんによく焼いてもらうように頼もう(笑)。
追記:さすがにここもホルモンと酒の一部が値上げ。
(15/07/04 更新)
大阪駅前第1ビルの1Fにある、梅田の顔とも呼べる老舗角打ち。店内には大きなカウンターと立ち飲みテーブルがあるが、毎夜全てのスペースが満席となり、店の外にあるテーブルにまで親父達があふれる人気ぶりで、店にはいつも熱い活気がみなぎっている。
アテは角打ち正統派のおでんと揚げ置きの天ぷら、出来合い・市販惣菜中心の小鉢が何種類かに加えて、なんと缶詰を40種類以上も揃えているのがユニーク。「新着」とか「プレミアム」といった缶詰に対する宣伝が壁に張られているのは、立ち飲み広しと言えどもこの店ぐらいなものだろう(笑)。濃いダシにレモンと辛子が添えられるのがユニークな湯豆腐が260円、きちんとしたダシで煮込まれたおでんが100円と140円、一品ものは120円〜300円台とアテ自体の値段は角打ちとしては普通だが、酒に関しては第3のビールが350mm缶で160円からあるので、本当にポケットの小銭で一杯、という使い方が出来るのが嬉しい。
もちろんそれ以外の酒も、ビール大瓶は390円、秋鹿や四万十川といった真っ当な銘柄の清酒や焼酎が260円からと酒屋価格の激安で、焼酎なんかはビール用のコップになみなみと注がれ、お湯割を頼むと缶入りの天然水と共に出されてジョッキ2杯分は楽しめるスタイルでご機嫌。
(12/11/26 更新)
大正区の泉尾商店街脇にある、立ち食い&持ち帰りの串ホルモン店。メニューは1本60円のホルモン(豚の腸)とキモ、1缶300円のビールのみのこれ以上ないシンプルさ。
店の前に置かれた鉄板の上で、大量のホルモンとキモが焼かれ、鉄板の上に置かれたパットの中にはタレとおろしニンニクが入っていて、客は好みで串をタレにつけて食べ、会計は食べた串の本数で計算されるシステム。料理もシステムも今池の「やまき」とほぼ一緒だが、おそらくこちらのほうが元祖だろう。
しっかり目に焼かれるホルモンとキモは串にたっぷり刺さっていて食べごたえは十分。タレは同じ大正の宮城ホルモンなどに比べると比較的あっさりで、ニンニクの効きもやまきに比べてライトな感じと、店はディープだが比較的万人受けする味になっている。土日などは草野球帰りの兄ちゃんたちでごった返す人気になる。
(15/07/17 更新)
大阪駅を通過するサラリーマンの憩いのオアシス、他にも安酒場が集う新梅田食堂街の中でも白眉の一軒。
狭いカウンターの上には大きな酒樽が置かれ、いつ行ってもやや年齢層の高い客達が押し合いへし合いしながらも静かに飲んでいるといった独特の雰囲気。そう、ここは大声でしゃべりだすとマスターの注意が飛んでくる厳しい掟があるのだ。しかし、絶品の樽酒(380円)と酒肴の前には逆らえない。
定番の焼味噌、エッグ(卵のオーブン焼)、いわしのつみれ汁をはじめ、よりすぐった季節の品も揃っている。が、ものによっては早々に売切れてしまうのでなるべく早い時間に行きたい。
(2004年以前のデータ)
JR住吉駅で人気を博している立ち飲み店が、大阪のオフィス街である北浜に作った支店。12〜3人が入れるカウンターのみで、和風バーのような落ち着いた雰囲気を醸し出している。
料理は魚系を中心とした刺し身、焼き物、揚げ物がメインで、生ワサビが添えられた脂の乗った寒ブリ、ほんのりと味噌と生姜を効かせたアジのなめろう、ホロホロに焼きあげられたサバの幽庵焼き、長さ20cmはあるカツオの腹皮焼きなど、どれも400円前後の値段でありながら、その日仕入れた旬で良質な海鮮素材をたっぷりとシンプルな調理で食べさせてくれる。
もちろん肉系メニューも外れなく、丁寧な下処理で臭みが一切無いフワの天ぷら、子供のげんこつ大が4つもある鶏もも肉のクリスピーな唐揚げ、ショウガとれんこん、ゆず、大根のハーモニーが楽しい若鶏つみれの炊合せ、あっさりほろほろに炊かれた大ぶりの豚バラ肉3個に大根、卵がついた豚角煮など、味もボリュームも言うことなし。
また、立ち飲みなのに食事がしっかり出来るのも特徴で、塩昆布と天つゆが絶妙なアクセントになっている4尾の海老天がそそり立った太巻きや、海苔を練り込んだ珍しい晩秋の海苔そうめん、上品な白味噌仕立ての薄味に仕上げられた野菜と牡蠣がたっぷりの鍋など、どれも個性にあふれている。
酒は生ビールやチューハイ、焼酎などが280円から。しかしこの店に来たからには、独特の酒燗器で供される地酒を是非楽しんで貰いたいところ。平日は17〜18時、土曜祝日は19時まで、600円までの酒と惣菜3品でワンコインになるサービスあり。
(15/03/27 更新)
住所:大阪府大阪市西区江戸堀1-14-1 平和相互肥後橋ビル102 【MAP】
電話:06-6445-7557
営業時間:11:00-14:30 17:00-24:00 土曜16:00-22:00
定休日:日祝
ランチタイムにはトマトが効いたチキンカレー、夜の立ち飲み営業では1匹180円の活車えびのおどりが有名な店。
その戦略メニューのおどり以外は、一品が280円から、酒は小さ目の中ジョッキが380円と酒飲みには少々厳しい内容だが、臭みの全く無いホルモン煮込みや生レバー、刺身や焼き物といった海鮮ものも素材のよさが感じられ、清潔感のある店内と相まって、B級初心者や女性でも安心して使える店なのは間違い無い。締めには昼のカレーを使ったリゾットをどうぞ。
(06/05/31 更新)
肥後橋にある立ち飲み「わすれな草」の姉妹店。酒は380円均一、アテは280円から480円と値段や内容はわすれな草と全く同じだが、こちらの方が店構えがオープンで広々としており、より女性客に馴染みやすい雰囲気になっている。
こちらの看板メニューはどじょうの蒲焼で、1串に1匹半のどじょうが使われて80円とは、やはり手間や原価を考えれば破格の値付けといえる。霜降りの佐賀牛を使ったユッケや焼きしゃぶも480円と言う値段に見合うさすがのお味で、味にうるさい客も十分に満足出来る内容だ。こちらのランチは親子丼などのラインナップ。
(07/02/19 更新)
2012年の12月にオープンした、瓦町の東端、東横堀川沿いの道に面したカウンターのみの立ち飲み店。一応、スツール式の折りたたみ椅子もあって座ることが可能。
売りは、鳥料理店で修行されたマスターが選りすぐった鶏肉メニューの数々で、身の甘みが甜醤油で際立つ「甘鶏刺身」や、ニンニクが効いたクリスピーで大ぶりな唐揚げ、白髪葱とプチトマトが眼にも美味しい、爽やかな手作りタルタルソースのチキン南蛮(各480円)を始めとして、がっしりした旨味の手羽先やネック、プリプリのハツ、サクサクと軽やかな砂ずりなどの焼き鳥も、お隣りの焼き鳥の名店「なかお」に引けをとらない美味。しかもおまかせ5本で580円という格安なセットもある。あと、忘れてならないのは鶏つくね(300円)で、缶コーヒーぐらいはある大きな団子状に焼かれており、大葉の香りが詰まったフワッと柔らかい中身、カリッとした外側のコントラストが絶妙である。
その他の一品物は、中心価格帯が300〜380円といったあたりで、あっさりトロトロに煮込まれた豚角煮や、クリーミーなポテサラなどどれも手抜き無し。1個100円のおでんは、あっさり味の出汁ながらも牛スジや鶏ガラのコクが生きていて秀逸。帰り際に、小さな湯のみでダシが効いた味噌汁をサービスしてくれるのもユニーク。
ドリンクは生ビールが380円、ビール中瓶が450円、焼酎や洋酒が350円から、日本酒は380円からと立ち飲みよりは居酒屋的なお値段なのがちと残念。三岳や〆張鶴「純」といった銘醸ものもいくつか取り揃えている。
(13/03/22 更新)
住所:大阪府大阪市北区西天満6-8-11 【MAP】
電話:06-6365-8567
営業時間:平日17:00-23:00 土曜17:00-23:00
定休日:日祝
アクセス:梅新東交差点を東(1号線・京橋方面)へ徒歩1分→UFJ銀行→次の信号を左折、徒歩1分
平日夜はいつも仕事帰りのサラリーマンで大賑わいの店。ここのお薦めは何と言っても新鮮な魚。マグロ中トロやカニなどのメニューが600円程度で食べられる。その他、通し揚げの天ぷらを始めとして、カウンターに盛られた惣菜もいろんな種類があり、丁寧なダシに裏打ちされた美味さが光る。日本酒や焼酎も八海山や佐藤など銘柄を安くそろえており、ギネスやサッポロラガー、エビスといったビールの渋いラインナップも酒飲みには魅力的だ。店内はこぎれいで、女性客の姿も目立つ。2Fは座敷になっているので宴会も可能。
追記:JR天満駅すぐ北側にある支店にも行ってみた。兎我野町の本店に比べてこじんまりした店だがメニューや質は本店と遜色ない。天満立ち飲み巡りの締めにどうぞ。
(2004年以前のデータ)
マグロほほ肉のたたきやカマ焼きなど、何種類もあるマグロのメニューを筆頭に、平目やイカなど刺身系の肴が非常に豊富な店。言わば海鮮立ち飲みである。値段も380円からとなかなかのお値打ち。ただ、もう少しアテのボリュームが増えてお酒が安くなると嬉しいのだが。店はかなり狭いので時間によっては入れない事も。本店は西九条にあってこちらは座り飲みらしい。
(2004年以前のデータ)
住所:大阪府大阪市北区角田町9-25 新梅田食道街1F 【MAP】
電話:非公開
新梅田食道街に数ある店の中で、酒アテともに全品300円という明朗会計が特徴的な店。
しかし、均一値段の安っぽいイメージとは裏腹に、揚げ物は通し揚げだしおでん(2品)や刺身もなかなかボリュームがあり、ポテトサラダや揚げシューマイといった既製品で逃げやすいメニューもきちんと手作りされていて、しっかり300円以上の価値が感じられるものが多い。ただ、酒は量を考えるとちと割高かな。当然、新梅田食堂街の中でも人気が高くていつも満員状態なので早めの時間か、日曜あたりに訪れるのが吉。
(07/09/25 更新)
曽根崎のお初天神通り商店街から少し東へ入った場所にある、有限会社レストランバンクが経営する立ち飲み店。ちょうど裏手にある同じ系列の「大衆イタリア食堂アレグロ」からマルゲリータピザも注文する事が出来る。
売りは、東部中央卸売市場で同社が経営する「魚屋海老蔵」から直送される魚介類で、看板メニューである580円の刺し身5種2貫盛りは、小皿の中にスマ、イトヒキアジ、メダイ、アカハナ、スギ、コショウダイなど珍しい呼び名の魚や、カニとアボカドの寿司などが隙間なくギッシリ盛られて来る。単品も脂が乗りまくったブランド魚「鰤王」など選りすぐりが揃っている。
北海道日高産の香り高い本ししゃも(480円)、名物の香住カニのサラスパ(280円)にも蟹の身がたっぷり和えられ、カニクリームコロッケも甘さが際立つ一品。280円のこぼれしらす冷奴には答志島産のじゃこがどっさり、数量限定の天然魚を使用したあら煮は180円なのにボリュームたっぷり、ベーコンが効いた「インカのめざめ」を使用したポテサラ、フランスパンに海老そぼろ入りの卵が挟まれ、バーナーで炙って仕上げた海老パン(280円)と、どの品も驚きとアイデアが溢れている。
肉系もガッツリ充実しており、名物の「ゆでタン」(180円)はホロっと柔らかい牛タンの切り身と滋味溢れるスープが印象的で、大きなモモ肉にたっぷりのタルタルソースがかかった鶏南蛮(480円)、昆布出汁の上品なおでんも卵など1品80円からと安い。
ただし酒は生ビールなどグラス1杯380円、ビール大瓶680円と高めのお値段。目玉商品はレモンチューハイスペシャルで、凍らせたレモンが氷と一緒にギッシリ詰め込まれていて、「おっかけ」と呼ぶお代わりで十分2杯以上楽しめる。
(17/12/26 更新)
難波の道具屋筋から少し脇にそれたところにある、日本酒のグラス売りがメインと言うユニークな立ち飲み店。
その日本酒は、あの十四代を始めとして、獺祭や鍋島、陸奥八仙といったスーパースター銘柄がずらりと揃っており、純米や大吟醸クラスがワイングラス一杯(おそらく半合強?)で500円〜900円という値段で提供されており、その中から店が選定した3種を800円で楽しめる利き酒セットや、「日替わり地酒」と称して1つが330円と格安で提供され、日本酒初心者でも楽しめる配慮がされている。
和洋幅広いジャンルが日替わりで揃うフードメニューは、90円と格安のポテトサラダを始めとして300〜400円台とかなりお安く、オムレツをキャベツに載せたキャベ玉やカキスモークのネギチーズ焼き、マグロテールのたれ焼き、生シラスポン酢といった一風変わった品から、和牛タタキ、酒盗とクリームチーズ、ホタルイカ沖漬けといった伝統的な日本酒のアテも完備されている。全体的に和風メニューはボリュームが少なめなので、腹を落ち着かせるなら、まずは生ビールと洋風メニューで始めるのが吉。女性には、酒肴3品と生ビールがついたワンコインのレディースセットというサービスもあり。
(10/08/10 更新)
谷町四丁目すぐという立地と、ビール大ビン550円に付き出しが100円、アテは250円から350円の価格帯が中心という値段からすると、ややB級グルメとしての魅力に欠けるように思われる店なのだが、刺身は新鮮な天然物中心だし、ダシに昆布の上品さが感じられる湯豆腐や、洋食店のオムレツと変わらぬフワフワのニラ玉、コクとあっさり感が同居するどて焼き、肉質と火の通しが一級品の一口カツなど、どのアテもおざなりな部分が感じられないところはタダモノではない。ただ、基本的に店主が一人で調理しているので混むと料理が出てくるのに時間がかかってしまうのが惜しいところ。
(06/01/11 更新)
以前は「だん」という居酒屋だった店が、いつの間にかビルのオーナーである竹山酒店が営む立ち飲み店になっていた。酒屋の経営ではあるが、奥にはテーブル席もあったりする本格的なしつらえである。
料理は全てが300円均一の明朗会計システムで、ヒラメや剣先イカなどの刺身、魚の煮物、クリームコロッケ、ゴーヤチャンプル、う巻き、里芋の柚子餡、豚キムチなどなど、和洋折衷で50種類近くのメニューが並んでおり、ひと手間かけた手作りのアテばかりでどれも外れなくおいしい。女将さんは和装の先生をしておられるようで、アテも含めて酒屋というよりは小料理屋のような雰囲気が感じられる。
立ち飲みとは言えボリュームは全体的に少なめだし、300円でも生ウニやステーキとトマトスライスではちょっと釣り合わないかなと思わないでもないが、ビール大瓶が400円、焼酎が250円からとこの界隈にしては格安だし、さっと気軽に飲むには使い勝手の良い店だと思う。
(09/09/14 更新)
大阪ではポピュラーな酒屋併設の立ち飲みだが、専門店顔負けの店構えとアテのレベルを誇る店。
木津市場よりほど近い場所ゆえか、オリジナルのにんにくダレがうまい鯛のタタキなど、季節の刺身を始めとする海鮮メニューが非常に新鮮。他にも牛頬肉のボイルや鶏かわの湯引きポン酢など、ちょっと一手間かけた魅力的な品も多い。ただ、立ち飲みにしてはアテの値段は全体的にやや高め。その分、酒屋の強みでビール大瓶が380円だったり品揃えの豊富な焼酎が280円から高くても430円だったりするので、それなりにCPのバランスは取れている。その日のお薦めは公式サイトで確認を。
(05/08/22 更新)
阿倍野の再開発によってありきたりな座り飲みの居酒屋に変貌してしまった「名門酒蔵」の元スタッフが開いたとされる立ち飲み店。
内装もメニューも全く別物になってしまった現名門酒蔵に対し、こちらは刺身と生レバー(現在はあぶりレバーとして提供)、タコ串、蒸し豚、鉄板焼きホルモンという立ち飲み時代の名物がそのまんま残っているのが嬉しいところ。
刺身のボリュームは並だけど、中トロのようなマグロ、脂が乗った鯖のきずし、ピカピカでエッジが立ったイカなど新鮮さは抜群で1皿400円前後という値段は格安。刺し身は3種盛り500円というセットもあるのが嬉しい。ミニサイズながら具がぎっしり詰まったモダン焼き(300円)、手作りのポテサラや餃子、刺し身同様に質の良いマグロが使われたネギマが美味しいおでんといった品も安定して旨く、ホルモンは相変わらず肉質は固めだけどハズレは非常に少ない店である。ビールは大瓶が450円、日本酒が290円から、焼酎は280円からと酒類もお安めだ。
(13/09/19 更新)
住所:大阪府大阪市北区天神橋4-11-20 【MAP】
電話:06-6356-1900
営業時間:平日16:00-22:00 土日15:00-20:00
定休日:祝日
アクセス:JR環状線天満駅を北に出て、天神橋筋商店街の東側に平行に走っている細い道を北に上がってすぐ左側。
立ち飲みではあるが、ちょっとアメリカン調のインテリアは女性客同士の来店でも違和感が無い雰囲気で、実際に女性のグループ客も見かけられる。
料理は内装とうって変わって天満の市場から仕入れた新鮮な魚介類が中心。天然物がメインの刺身類(400円程度)はもちろん、その刺身に使う魚を使った握りずし(300円)、通し揚げの天ぷら類がお薦め。酒もギネスの生や樽酒を置いているなどこだわりが感じられる。
再訪:相変わらず魚のレベルは高くて酒の種類も充実の一途だが、刺身のワサビがなんとチューブに・・・(涙) 泣く泣くランク下げ。
(2004年以前のデータ)
阪神百貨店の地下入口から大阪駅に出る階段の下にある小さなカウンターだけの串カツ店だが、その特徴的なロケーションゆえに大阪のキタエリアで最も有名な串カツ店として知られている。
メニューは100円の牛串からカレー味が面白い150円の若鶏までわずか12品、しかも味付けは塩も無くてソースのみ、手ふきは天井から紐でつるされているなど虚飾が一切排されているのが面白い。ビールは大瓶で500円とそれほど安くないが、衣がかなりぽってりとした分厚いタイプなので、意外に腹が膨れて安くつく。もう少し落ち着いて食べたい人は、新梅田食道街の総本店のほうに行こう。
(06/04/28 更新)
大阪駅前第3ビルで「愉快酒場」という店を経営していたオーナーが、2009年6月に第2ビルで始めた立ち飲み店。
メニューは、黒毛和牛のカルパッチョや鶏せせりのプルダック、鉄板エビチリフォンデュなど、ちょいとこじゃれた創作系の料理が多く、値段も290〜490円台が中心と、大阪駅前ビルの立ち飲みにしてはやや高級路線(?)ではあるが、生ビールと日替わりの3品がついたお得なワンコインセットや、料理が5品付いて何と1980円の飲み放題があるなど、キャッチーな要素を上手く揃えていて良く研究されている印象。
味のほうは、さすがにこれだけのメニューを1名で調理していると無理があるのか、牛ほほ肉の煮込みが業務用だったりマウンテンサラダが油っぽかったり、調理のあちこちで電子レンジが「チーン」とフル回転していたりで、ちと興ざめなところが無いでもないが、ボリュームは値段なりに十分あり、生ビールもジョッキは小さめだが290円で懐に優しいし、カクテルやワインも揃っているので女性客には結構受ける内容ではないだろうか。
(10/02/02 更新)
大阪は、酒屋に併設された立ち飲み店が非常に多いところで、たいていはおでんや簡単な惣菜などを置いていて、近所の会社帰りのおじさんが一杯やるオアシスになっているのだが、ここはその中でも異色の一軒。
マスターは一見愛想が無さそうなのだが、話してみるとかなりの食道楽で、自家製干物を始めとした、近くの空堀商店街から選んだ旬の魚介類を使って一手間かけた肴が並ぶ。もちろん、ビールは400円、日本酒一合300円、肴は200円より600円ぐらいまでと激安である。
(2004年以前のデータ)
天五中崎通商店街の中ほどにある、日本酒が中心の立ち飲み。店内のホワイトボードには料理名がビッシリ書かれていて、家族経営とは思えないレパートリーの豊富さを誇っている。
480円の惣菜4種盛りは、マグロ煮や高野豆腐の玉子とじ、オクラ、魚の南蛮とシンプルながらちゃんと手がかかった料理が出て来て、それも薄味で上品な味付け。ポテトサラダはネットリとした卵たっぷりの芋と豆の食感のコントラストが楽しく、冷奴(300円)にかかった自家製の食べるラー油も美味しい。カリッと揚がった串カツ(1本100円)も海老、牛肉、イカ、野菜など一通り揃っていて、たっぷりのおぼろ昆布と出汁に使った湯豆腐、だし巻き(280円)も上品な味付け。こってり甘めのどて焼き(350円)、ピーマンやニンジン、イカ、豚が入った細麺の焼きそば(450円)も水準以上。
海鮮ものもなかなか豊富で、生け簀で泳いでいる赤海老は刺し身にすると頭を焼いて出してくれ、刺し身盛り(480円)はマグロ、イカ、カンパチと種類に驚きは無いが鮮度は良好、サバのきずし(480円)はしっかり酢締めされているが、タコぶつはほぼ生に近い繊細な火入れが嬉しい。刺し身だけじゃなくて調理物も焼き魚、煮魚も取り揃えており、イワシ煮付け(280円)はさっぱりと酒に合う味で、カキフライもカリッと臭みなし。時にはハモのフライなんて変化球もあって、ふっくらしたハモの身にソースとマヨネーズがかかったクリスピーな衣が意外と合っている。
ビール大瓶は390円、チューハイは330円、焼酎は280円より、店内の冷蔵庫に入っている数多くの日本酒は1杯300円ぐらいからと酒の方も十分リーズナブル。
(16/11/14 更新)
大国町交差点から、芦原橋方向へ300mほど行ったところにある酒屋経営の立ち飲み。昼からの営業で常連度が非常に高く、明るい店の女将さんとのやり取りが店内を飛び交っている。
レギュラーメニューはボリュームたっぷりな焼きそばとコンビーフ卵炒めぐらいで、あとは短冊で吊るされている日替わりメニューの15品程度とやや種類は少なめだが、たっぷりの牛肉が卵で包まれ、出汁がかけられた「肉巻き玉子」(380円)や、海老の身で卵サラダを巻いて揚げた「爆弾エビフライ」(300円)、ポン酢をかけて食べる魚のムニエル、うずら卵を豚肉で巻いた串カツ、レンコンはさみ揚げ、タコ天(各100円)など、玄人はだしの凝ったメニューが並んでいて驚かされる。
当然ながら定番の料理も外れなく、冬場のおでんは出汁が効いていて、スパゲティサラダやマカロニサラダ、ポテサラは小皿じゃなくて小さなボウルに入っていてボリュームたっぷり、牛すじ煮込み(300円)は甘くコッテリでビールにピッタリ、焼きそば(400円)も野菜のシャキシャキ感が上手く残されていて美味しい。刺し身も、活けのハモ湯引きや油がのったマグロなど、その時の良いものを厳選しているようだ。
(16/10/28 更新)
営業時間:多分夜
アクセス:JR鶴橋駅出口を出た西側にある本屋の北の並び
始終焼肉目当ての客と客引きでにぎわう鶴橋駅前商店街のすぐ裏という穴場的なロケーションながら、毎晩オヤジの活気に溢れている立ち飲み屋。
ビール大瓶が500円、おでんや串カツが120円、一品物は170円均一とメニューだけを見るとあまり魅力的とは言いがたいラインアップなのだが、しっかりとした大きな切り身が嬉しい豚串カツや、じゃがいもを頼むと丸々一個が出てくるおでん、関西では珍しい醤油と赤味噌が効いたどて焼きと、どれもこれもボリュームとオリジナリティがキラリと光る品ばかりだ。威勢のいい兄ちゃんと常連オヤジとの漫才のような掛け合いも見ていて楽しい。
(2004年以前のデータ)
JRと阪神の西九条駅からほど近い場所にある立ち飲み居酒屋。とは言え、大きなコの字型のカウンターの横側には椅子が置いてあって座り飲みも可能になっている。あの「立ち飲み三銃士」と交友があるようで、店内には芸能人のサインやら写真やらがたくさん貼ってある。
アテは90円からあるおでんに、豚キムチやレバー炒め、焼きそばといった一品物がおよそ300円台、焼売やひじき煮、あげ焼きのような惣菜が200円台、酒は大瓶ビールが480円、チューハイ・日本酒が320円、焼酎が340円とごくごく標準的なラインナップと価格だが、酒屋の直売所らしく日本酒の品揃えが充実しているのが特徴。料理の味もどこか飛び抜けたところがあるわけではないが、肉厚で脂の乗った「きずし」や、卵たっぷりで優しい味のポテサラ、意外とあっさり目な白味噌ベースのどて焼き、こってり甘い味付けの豚バラ焼き、カリッと揚がったカキフライ、ジューシーなミンチカツなど、どれもボリュームがあってしみじみと美味しい品ばかりだ。
店は仲の良いご夫婦で営まれており、料理をいちいち丁寧に手渡ししてくださるマスターの心遣いを見ても、毎日近所の常連がリラックスして憩いを楽しんでいるのも納得の店である。
(13/10/31 更新)
JR大正駅の北西エリアには、「乃ノ家」と名がつく店が3軒もあって、炉端・おでん・ホルモンと業態が分かれているが、こちらは3年前にオープンした、焼きトンがメインの一番新しい立ち飲み店。
いわゆる関東スタイルの焼きトン店をインスパイアしているようで、生ホッピーやバイスサワー、レモンサワー(各400円)、キンミヤ焼酎の梅割り、プレーンもあるチューハイ(300円)と飲み物の種類を揃えている。
300円の煮込みは3種類あり、様々な豚の内臓をあっさり塩味で煮込んだ「白モツ&豆腐」、シンプルに茹でた豚足、甘辛く煮込んだトロトロの軟骨&半熟卵と幅広い。ポテトサラダはほとんど卵でとてもクリーミー、アインサラダは玉ねぎとキュウリ、豚タンスライスがピリ辛に和えられた独特の品、台湾風酢豚は揚げた豚肉にさっぱりしたお酢を絡めたもので、ハムカツは厚さ2cmはある極厚とどれも料理は個性的。
焼きトンの肉は小さめだけど、豚バラは皮付きで歯ごたえ良く、ハラミは旨味がしっかり、レバーは甘みが立っている。対照的に、鶏つくねは1個が非常に大きく、塩焼きの軟骨パイカは豪快にぶつ切りにされているのが面白い。
(20/01/10 更新)
戦後の闇市時代から続いていると言われる、老舗の立ち飲みおでん屋。店のど真ん中には巨大なおでん鍋が据え付けられ、その周りをL字型のカウンターが囲んでいる。
店の壁に大きく書かれてある、鯨ベーコン1400円、馬刺し700円、おばけ(花くじら)・コロ600円という値段に度肝を抜かれてしまうが、それら高級鯨ネタ以外のおでんはごくごくリーズナブルなお値段で、里芋やじゃがいもなんかは1串に大きなものが3個も刺さっていて食べ応えがあり、厚さ5cmはある大根には、日本酒の旨みがたっぷり詰まった甘めのダシが染み込んでいて絶品。
丸鍋の脇には鯨のすじ煮込みとどて焼きの角鍋が控えていて、それぞれ1本150円でいただける。どて焼きはあっさりした白味噌で煮こまれてとても柔らかいのだが、おでん出汁で煮られた大ぶりの鯨すじは、鯨は煮込んでも柔らかくならないのか、歯を跳ね返すような弾力で咀嚼に苦労する。が、その分鯨の滋味が噛み締めるほどに染み出てくるようで、これはこれでなかなかオツなものである。
(12/01/11 更新)
「神戸」と書いて「かんべ」と読ませる、阪神尼崎駅から伸びる尼崎中央商店街のちょうど中程にあるレトロな酒屋の立ち飲み店。客層も見事に店の雰囲気とマッチしていて、朝から近所のご隠居さんで賑わっていて、店の女将さんと口でやり合っていたりする。
アテは黒板に書かれており、出汁の色は濃いけど意外とあっさり味のホタテやネギマ、しゅうまいなど品数豊富なおでん(100〜250円)、同じく上品な味の鰯やカレイの煮物、生姜が効いた牛のしぐれ煮、程よい甘辛さで煮込んだ手羽先、ちゃんと切れ目を入れて焼かれたソーセージなど、料理上手な女将さん手作りの品はどれも味わい深い。
冬場には茶碗蒸しや粕汁、夏場にはそうめんといった季節の品もあり、茶碗蒸し自体は出来合いだけど三つ葉とゆずが添えられグレードアップ、そうめんは注文から湯がかれて氷水に浮かべた冷ややかなルックスで出て来るのが嬉しい。酒はもちろん酒屋値段。
(15/01/23 更新)
天満市場のはずれにある小さな交差点の角で外に張り出している立ち飲み。
メニュー(というかあるもの)はおでんとどて焼きしか無いが、ここのとろけるような柔らかさのどて焼き(1本100円)は一度味わう価値はある。冬にコートの襟を立てて、ふうふう言いながら食べたい。立ち飲みの割にビールが1本500円と高めなのが残念なところ。
(2004年以前のデータ)
天五中崎商店街、ちょうど稲田酒店の斜向かいに位置する酒屋の立ち飲み。店には小さなカウンターとテーブルがあり、7〜8人も入れば満杯という感じ。
酒はビール大瓶が390円、櫻正宗など3〜4種類の選りすぐりが置いてある日本酒地酒が350円〜450円、焼酎が300円からと角打ちにしては種類が少なくて値段が少し高め。アテも、日替わりでカウンターに並ぶチヂミや枝豆、天ぷらといった一品もののおかずの他は、おでんや湯豆腐などがあるだけと、品揃えも店同様にコンパクト。
しかし、このおでんのダシが非常に秀逸で、そのダシで煮られる湯豆腐は、仕上げにおぼろ昆布・鰹節・ネギ・ユズの皮が添えられる豪華版で、これでたったの150円とはCPで言えば大阪一番の湯豆腐じゃないかと思う。ある日いただいたシシャモの天ぷらも、魚2匹に大葉の天ぷらまでついて180円とアテは非常に格安だ。
(11/05/17 更新)
JR天満駅にほど近い、天神橋筋商店街の四丁目にある酒屋の角打ち。立ち飲みは夕方からの営業になっているようだ。
メニューはホワイトボードに書かれた日替わりが10品強と、だし巻きなど定番の品がいくつか、値段も300〜400円程度という感じで、それほど大きな特徴があるわけでは無いが、火の通しが絶妙な新じゃがの煮っころがしや、ホクホクとしたタラのホイル焼き、ハムたっぷりの玉子サラダ、ブリブリのエビが嬉しいブロッコリーサラダ、フワッと大きなだし巻き、手作りのぬか漬けや浅漬など、女将さんの料理上手がよく伝わる佳品ばかりである。
酒は、店にある冷蔵庫の中から自由に選ぶことが出来、缶のギネスなんかがあったりする。ビール大瓶は400円、焼酎や日本酒は300円からある。また、パイナップルなどを使った自家製果実酒(280円)も充実しており、女性にも嬉しいラインナップである。
(12/10/26 更新)
西中島で高い人気を誇っている立ち飲み店の2号店。場所は地下鉄堺筋本町駅の2号出口をすぐ北に行ったところで、カントリー調のオープンな雰囲気で女性も入りやすい。ほとんどのメニューが290円と390円という値段で、コスト割れの目玉商品で誘い、野菜メニューやドリンクで儲けのバランスを取る戦略が垣間見える。
その目玉の筆頭が「大満足のビフテキ」で、390円という値段で150gはある赤身ステーキがいただけるのはやはり嬉しいもの。少し臭みはあるがたっぷりの鶏肝造り、コリコリのミノ差し、ネットリとした食感のチレ差し、大人の手のひらサイズで分厚いチキン南蛮も390円という大盤振る舞い。120円の炙りシメサバ、たった5円の鳥スープも是非ものである。
定番メニューの他には、肉肉しい手作りのミンチカツが290円、350円の納豆オムレツは巨大で、肉吸いは豚肉がたっぷり。惣菜類も牛スジの赤ワイン煮込み、ナスとししとうの煮浸し、魚の南蛮漬け、韓国風モツ煮込みなどなど、バリエーション豊富で飽きることがない。
ただドリンクは、種類は豊富だが地酒だと450円から、生ビールや黒ビールは390円だけど器も小さめで、フードに比べると全体的に高めな感じ。夜7時までに入店すれば、マジックアワーと称したアテ3品と1ドリンクで500円になるサービスメニューがあるので、それを利用したい。
(17/12/15 更新)
JR京橋駅を東に出たすぐのところにある立ち飲み屋。朝からの営業にもかからわず、終日客の姿が絶えない人気店。
メニューはどて焼き、一度にたくさん揚げるために冷めた品もある串カツ、おでんの立ち飲みの定番組み合わせのみ、アテがそれぞれ100円から、ビール大瓶が460円というこれまた特徴の無い品と価格で、立地がいいとは言えここまで流行るのは不思議で仕方が無いのだが、いざ食べてみるとその疑問は氷解する。とにかく、どて焼きといい串カツのソースといい、まるで何年も前からこの店に通っている錯覚を覚えてしまうぐらい、味のバランスが大阪人のDNAにピッタリ来てしまうのだ。他地方の人には少し甘く感じるかもしれないが。
(05/02/07 更新)
京阪門真市駅前のイズミヤから少し東側に行った場所にある、半オープン系の立ち飲み店。
メニューは串焼き(くわ焼き)が中心で、ささみ、ずり、こころといった鶏肉系が120円、エノキのベーコン巻き、アスパラの豚肉巻きといった品が150円、手羽先の焼いたものが1個190円という値段。肉のサイズは小さめだけど、大山どりを使っていて肉質は良好。あとは、ポテトフライや唐揚げ、焼きそば、トマト、高菜ピラフといった一品物が200〜400円で揃っている。お薦めなのは黒板に書かれている日替わりメニューで、自家製タルタルソースがたっぷりかかったミンチカツが250円だったり、大きな赤エビの刺し身が2尾で350円だったりとなかなかのもの。
アテのコストパフォーマンスはノーマルだが、酒についてはかなりお得で、クリアアサヒの中ジョッキが150円なのを始めとして、生中とチューハイが230円、ビール大瓶が390円と、泡系が好きな人にはたまらないお値段になっているのが嬉しい。昼はランチ営業もやっているようだ。
(13/09/06 更新)
大阪駅前第1ビル地下2Fの立ち飲み激戦区の中でも、常に安定した客入りを見せているお店。スタッフはお母さんの年代がメインなのに、お揃いのTシャツをバンダナという資本系チェーンのバイトのような格好なのがややミスマッチ(笑)。勘定は、あらかじめ客が小皿にお金を入れておき、注文の度にスタッフが抜いていく大阪駅前ビル式キャッシュオンデリバリーシステム。
メインは牛バラ、牛ハラミ、牛ツラミ、カモねぎ、若どりとある串焼きで、1本ずつ合計5本がセットになった松ぼっくりセット(500円)が一番人気。次点が、ソースかマヨポン酢かを選べるとん平焼き(350円)というところか。日替わりで多くの種類が揃う一品ものも意外と掘り出し物が多く、生レバーなどはうまく血抜きがされていて臭みが無く、300円という値段を考えれば非常にお得。200円の小鉢類もたくさん種類が揃っていてチョイ飲み派にも対応はバッチリだ。
ビール大瓶が400円、プレミアム・モルツの中ジョッキが300円、焼酎やチューハイが250円と酒の値段はかなりリーズナブルで、アテのボリュームはちと少なめだが、さくっと一杯やるには良いお店である。
(10/01/19 更新)
住所:大阪府大阪市天王寺区生玉前町1-27 【MAP】
電話:06-6771-7661
一見すると何の変哲も無い酒屋の立ち飲みだが、店内のホワイトボードにはコロッケや魚のフライといった揚げ物から始まって、いくつもの煮物や炒め物、そしてコールスローサラダなどお母さん手作りの料理がずらりと並んでいてちょっと驚いてしまう。当然、味と見た目は家庭料理的というか正に家庭料理そのもので、お客さんも実にリラックスして楽しんでいるのが印象的だ。酒屋の常として勘定はどこにも書かれていないが、ビールは400円程度、アテはせいぜい100円から300円ぐらいだろう。
(05/10/07 更新)
立ち退きが進行してしまった割には、さっぱり再開発が進まないジャンジャン横丁の一角、狭い立ち飲み屋がひしめき合っている中の一軒。
メインはどて焼きとおでんで、どて焼きは肉のほとんどがメンブレン(ゼラチン質)という珍しいタイプで、それでいて長時間下煮されているので柔らかくおいしい。カツオ出汁が良く染みたおでんは、調味料のべとつく旨みが気になるが、大根などは10cm近い厚みがあって100円とリーズナブル。ぬたあえ、切りアナゴ、マグロ造りといった定番の小鉢もいろいろ揃っていて、値段は250円〜400円程度と標準的だが、どれも器からはみ出んばかりのボリュームがある。
酒は、ビール大瓶が420円と、ビールが全体的に高い新世界近辺ではリーズナブルなほう。焼酎は250円、日本酒は270円からあり、メニューには、ぶどう酒とワインが別になっていて値段も違ってたりするのが謎(笑)。
(10/11/09 更新)
あの伝説のホルモン焼き店「大万」が閉店した後に入った、こちらもホルモンをメインに据えた立ち飲み屋。店頭には食券機が置かれていて、そこで購入するシステムになっているのが面白い。
看板メニューは牛タン焼きで、薄切りの牛タンが皿いっぱいに盛られて250円という採算度外視な一品。レバーも同価格で食べごたえあり。牛焼肉(350円)も、赤身の薄切りがたっぷり盛られてお得感十分。揚げ物でオススメなのは250円の「豚ゴロ」で、豚ロースを四角く刻んで揚げたフライに、バーベキューソースやバター醤油、カレー味などの味付けが選べる一品。ただし鶏のから揚げは3個250円で、ポテトフライも少なめ、ポテサラやキムチは業務用だ。
ビールは大瓶1本500円、生が400円、チューハイはプラコップ入りで250円、ワインや日本酒が250円と、西成の平均から比べてもやや高めな部類なのがちと残念。
(18/12/17 更新)
要塞西成警察署が面する、あいりん地区のメインストリート沿いにある酒屋の角打ち。もちろん朝から集う労働者の皆さんが常連だが、良い意味で西成っぽくなく3代続く老舗の雰囲気が心地よい。
アテはカウンターと冷蔵ケースに並べられ、刺し身からピカピカの鯖きずし、脂が乗った焼き鳥、ハラミの焼き肉やウスターソース味のサイコロステーキ、揚げナスの煮浸しなど手作りも多くてバラエティに富んでいる。200円の玉子焼きは素朴な品だけど玉子が2個使われていてボリューム満点、しかも焼き立て。
酒はサッポロの赤星(大瓶450円)や三岳(半合310円)、冷蔵庫にある数々の地酒がほぼ半合で300円でいただけるなど酒好きが喜ぶラインナップで、土地柄か酒が高めな西成にあってリーズナブルが部類である。
(19/04/25 更新)
立ち飲み店が軒を連ねる布施商店街の中でも、最も朝方のお店だと思われるのがこちら。少なくとも午前中から店を開けておられ、閉店はおよそ20時ぐらいだろうか。
ビールは大瓶410円、日本酒が270円より、焼酎が250円からと値段は当然酒屋価格。アテは100円のおでんや天ぷら、温泉卵から、300円の煮魚や八幡巻、最高額が400円のお造りというところ。おでんは普通の鰹ダシで、天ぷらは揚げ置き、小鉢の量は少なめと、値段と内容ともに角打ち標準ど真ん中。でもお造りは値段が高級(?)なだけあって、寒ブリなんかも肉厚でピシッとエッジが立っていて絶品。
店は典型的な家族経営の角打ちで、大正時代から続いている店の歴史をタメを張れるぐらいに年配の常連さん・ご隠居さんが多く、ほとんどのお方が酒1杯と簡単なアテだけでさっと帰って行くのが何とも粋である。
(11/05/10 更新)
布施駅北側のロータリー北西角という特等地にある店。店名には酒店とあるが、ほぼ立ち飲み店としての営業のみになってしまっている。
アテはおでん鍋に入っているもの以外は、全てガラスのネタケース近辺に並べられており、見えたものを指差せばそれを出してくれる。短冊に値段が書かれている品もあるが、大半の品は不明のままである。だいたい、刺身が400円前後、きずしが280円、しめじや椎茸の焼き物が2〜300円、小鉢類は150円、焼き鳥やおでんは100円程度といったところで、ボリューム的には立ち飲み標準レベルといった感じ。
そんなに大きな特徴がある店ではないが、布施商店街の立ち飲み屋の多くが8時ぐらいで閉まってしまうので、夜型の人には使い勝手が比較的高い店。ビール大ビン410円、チューハイは280円。
(11/10/21 更新)
住所:大阪府大阪市都島区東野田町3-5-1 【MAP】
電話:06-6353-3104
京橋駅前の串カツ店で、ちょうど「まつい」の隣でライバル同士の関係。こちらの方が店構えがオープンなので客層はやや薄めな感じ。
システムはまついと同じく、串をある程度店側がまとめて揚げて、客の注文の都度温めなおすタイプで、串の値段は100円からと標準的だが、カキや帆立、海老であっても100円台と良心的な価格設定。280円のどて焼きともども、まついよりもさらに濃く甘めの味付けて庶民派度が高い。カウンターの規模の割に店員の人口密度が高いのが謎(笑)。
(06/03/22 更新)
京阪守口市駅から5分のところにある立ち飲みの繁盛店。立ち飲みになったのは数年前からだそうだが、本業だった酒屋のほうは3代40年に渡る歴史があるそうだ。そのおかげか酒の種類が非常に豊富で安く、ビール大ビンが400円にワイン・ウイスキー・ブランデーが200円、水・お湯割がジョッキで出てくる焼酎が280円、さらにシェリー酒やぶどう酒のカストリ、ホッピーまで揃っており、ハウスワインならぬハウス焼酎はあらかじめ水で割られていて滑らかな口当たりで楽しめてご機嫌♪
アテのほうも、新世界の店に比べて中身が2倍はありそうなデカい串カツが海老や貝柱などの海鮮系を除けばほぼ100円、時には天然ものまで揃う刺身が300円前後、タルタルソースがたっぷりかかった胸肉のチキンカツや、水槽で生きてるものをその場でカラッと揚げたどじょうのから揚げ、売り切れ御免のニラが利いた手作りの餃子、チューリップ状に3本揚げられた手羽先から揚げ、肉たっぷりの焼きそばなんかも揃う豊富な一品料理も、ほとんどが200〜300円台という安さでありながら、ボリュームは平均的な立ち飲み店の軽く1.5倍はあるのだから凄い。
ただ、串カツは油切れが悪くて刺身も時折端がつながってたりして(笑)料理の出来は大味というよりは雑な感じだが、卓上の調味料は豊富に揃えてあるし、見栄えはいいがコストが高い出来合いを買わずに、手間のかかる手作りでコストとボリュームに反映させようという店の心意気が感じられる名店である。
(09/08/11 更新)
以前は門真市栄町の下町にあった狭い店だったのだが、今は西三荘駅と門真駅の間、京阪線路沿いにある小奇麗な建物の1Fと様変わりした。会計はキャッシュオンデリバリー式で、目の前に置かれたザルの中にお金を入れて置くと、店の人が注文ごとにお釣りを残していくシステムになっている。
以前に比べると値段が相対的に上がっていて、以前は3品もついたワンコインサービスは、ドリンクが1杯とその日のメニューの中から1品を選ぶものに変わっている。ただ、穴子の天ぷらだったら10個ぐらい皿に盛られるなど、質とボリュームもアップしているのである程度は相殺出来ている感じ。
セットは縮小されたが単品の充実度は上がっていて、1本50円のプチとは言ってもそこそこ大きな串かつから、150円で枝豆やつけもの、250円で手作りたこ焼きやチキンカツタルタルソース、ホルモン餃子など一工夫ある品が安くで揃っている。酒は焼酎が250円から、日本酒は300円から、生中が350円に淡麗が300円とやや強気なお値段になっている。
(10/05/11 更新)
京橋の立ち飲み激戦区にある、日本で唯一と言われる「養老乃瀧」チェーンの立ち飲み店(だった)。
当然ながらアテは冷凍物が多くて味の個性に欠けるし、量的にも居酒屋店舗で食べるよりも少なめだが、看板メニューの前菜4品盛りが210円におでんが70円より、コロッケやチキンカツなどの揚げ物が110円から、そして刺身であっても200円台後半と、豊富なメニューとスケールメリットを生かした値段設定が世のオトーサンがたには嬉しいところ。とにかくお手軽に飲んで食べてという使い方に適している店。ビール大ビン420円。
追記:養老乃滝との契約が切れて、店名が変更になったようだ。今のところ中身は前のまんまだが・・・
(06/04/10 更新)
徳野酒店という酒屋が営む立ち飲み店。と言っても酒屋の部分は既にコンビニになっている様子で、立ち飲みの店舗が真新しい自宅の1階にわざわざしつらえてあるのが面白い、
アテはおでんと小鉢が中心の簡単なものながらほとんどの値段が80〜150円台、量は少なめだけど刺身でも250円と言う底辺価格。酒もビール大ビンが370円などこちらも酒屋小売プライスだ。まあ、安い以外にこれと言った特徴があるわけじゃないが、ビールの銘柄は大瓶がサッポロの生で黒ビールがエビスだったりと品揃えが渋く、たまにクジラミンチカツのような懐かしいアテも出て来たりして、アットホームな雰囲気ともども楽しめるお店だ。
(08/10/10 更新)
大正区の泉尾商店街の南端から、阪神高速17号線を渡ってすぐのところにある串ホルモンの立ち飲み店。戦後すぐから営業を始めて現店主は17年めの3代目という、大正区の沖縄ホルモンとしては最古参である。
こちらは、薄く仕込んだタレを鉄板の上で煮詰めながら、串に刺したホルモンを炒め煮した独特の調理法で、出来上がったホルモンはコッテリ煮詰まったタレでかなりきっちり火が通された状態になり、濃い味かつパサついた仕上がりになるので好き嫌いはありそうな感じ。まあ、味云々ではなく大正における沖縄移民の歴史を噛みしめる事に意義がある店だろう。
ホルモンの種類は全て豚で、腸のホルモンと、キモ、アブラミ、肺のフクが60円、豚バラの三枚肉が120円という値段。飲み物はビールの大瓶が500円、小瓶が350円、缶チューハイが300円。飲兵衛的にお得なのは300円の焼酎で、ほぼコップ1杯の焼酎と氷のみというハードボイルド仕様でビックリする。
(15/10/16 更新)
京阪京橋駅の東南側、あの有名な「とよ」のすぐ東隣にある立ち飲み店。とても人件費に余裕があるようには見えないのに、表で始終呼び込みの人が立っているのが謎な店。
とにかくドリンクメニューが安い事が特徴で、小さめのジョッキだけどハイボールやチューハイが180円、生ビールや焼酎、ワインが200円という、サラリーマン諸氏には優しいギリギリ価格。
アテも安いがクォリティやボリューム的にはそこそこ。売り切れ御免のマグロ中落ちは、量はちょっぴりだけど250円でちゃんと脂が載っている。200円のポテサラはブラックペッパーがアクセント。定番のタコぶつ以外に、時々生のタコ刺しなんかもあったりして驚かされる。
豚バラや鶏もも、野菜などの串カツはサイズ小さめで1本80円、青唐辛子が入った辛口カレーは醤油が効いたオカンタイプで、バゲットが付いて250円。野菜が細かく切られた汁だくな肉じゃがも250円。ホルモン自体はちょっぴりだけど280円の甘辛ホルモン煮、同じ値段の麻婆豆腐も辛口でイケる。
(18/10/10 更新)
梅田北新地のクラブ街の中に、忽然と現れる立ち飲みののれん。もともとは鶏肉の卸店なのだが、店で仕込んだ焼き鳥を店頭にあるステンレスの立ち食いカウンターで食べる事が出来るようになっている。
焼き鳥の値段は1本170円から合鴨ロースの380円というところで、肉は大ぶりで1本のボリュームはかなり多め。手羽先やつくね、鶏皮は焼くのではなくて油で揚げるのがここのスタイル。カウンターには塩・七味唐辛子・粉山椒があるので各自それをぶっかけて食べる。酒はビール中瓶が500円とお高めで、立ち飲みだけど少し新地値段というところか。焼き鳥が出来上がるまでのつなぎとして、ささみポンやミノポンといった刺身メニューも置いてある。
まあ、つくねはごく普通の肉団子だし、鶏肉卸だからという期待を持つと外れに思うところがあるかもしれないが、接待用のクラブや高級割烹・ステーキ店などが軒を並べる北新地で、こんなB級丸出しの雰囲気が味わえるという楽しさは何物にも代え難い魅力である。
(11/01/25 更新)
近江八幡に「御両」という創作料理の店を開いているMKKという会社が、京橋の立ち飲み銀座の最も駅に近い場所にオープンさせた立ち飲み店。店名が示すように、ほとんどのメニューには豚肉が使われ、大阪では一般的に牛を使うのが当たり前な肉豆腐やモツ煮、おでんのきんちゃく、馬肉料理の「さいぼし」にも豚肉が使われているのがユニークで目新しい。
ほとんどの豚料理が300円、それ以外の簡単な一品は100円から350円とリーズナブルでありながら、串カツやおろしトンカツ、豚キムチといった豚料理には、コクにはやや欠けるが臭みの無い豚肉がたっぷり使われていて食べ応えがあり、コストパフォーマンスはなかなか良好。肉豆腐もあっさりとした味付けで豚肉の質が生かされた仕上がりだ。
ただし、近江牛を全面に謳っている焼肉やホルモンメニューについては、ちょっとブランドは眉唾のように思うしCP的にはいまいちかな。
ドリンクはサントリーとタイアップしているようで、角ハイボールの宣伝がやたらと目立つが、他の飲み物も含めて飲み物は全て300円と京橋標準価格をキープできているのも好感点だ。
(10/02/09 更新)
大阪駅前第1ビルと第2ビルに3店舗を持つ、串カツがメインの立ち飲み店。代金はカウンター上の皿に入れておき、注文の品が届き次第店員がお金を取っていくキャッシュオンデリバリー方式のシステムで、串カツは野菜類とミンチカツが100円、牛・豚・鶏・海老といった肉系が150円の2種類、生ビールや種類豊富な焼酎がだいたい300円、あとは一品料理や日替わりメニューがおおむね100円〜200円台と明瞭会計なのが特徴。
串カツはざくっとした衣で揚げられていて少し油っぽく、二度漬け禁止の共有ソースもダシなどが加わっていないごく普通のウスターソースで、今時の新世界風串カツとは違った単純なタイプだけど、肉類は分厚く海老もなかなか大ぶりで、1串のボリュームは平均より大きめなのは美点。逆にキャベツが食べ放題でないのはちとマイナス点かな。
串カツ以外は乾き物や出来合いの品がほとんどなので、串を何本かさっと食べてさっと引き上げる使い方が良さそうだ。
(09/08/18 更新)
住所:大阪府大阪市都島区東野田町3-9-20 【MAP】
電話:06-6352-6676
JR京橋駅東側すぐのところにある立ち飲み店。入口は狭いが店内は結構広くて20人ぐらいは入れそうなキャパシティ。
ここのコンセプトは非常に明快で、アテは冷凍食品や出来合いが多いものの、ネギトロやマグロといった刺身からおでん、天ぷら、煮物揚げ物一品物と100円からだいたい300円までの安いメニューを幅広く揃え、ビールも大瓶こそ480円と結構するが淡麗の生を260円で置いてあるなど、手軽お気軽といった姿勢が貫かれており、じっくり酒とアテを楽しむというよりは、帰りがけにさっと一杯とか、ちと飲み足りない時にちゃちゃっと飲むといった使い方に良さそう。個人的には、注文の都度作られる出し巻がおいしかった。
10時から16時まではランチタイムになっていて、その時間帯は椅子が出てハンバーグやおでん、出し巻といった数種類の定食を出すようだ。
(10/10/13 更新)
JR天王寺駅北側にある、闇市時代を彷彿とさせる狭い天王寺駅前阪和商店街の一角にある立ち飲み店。
嫌でもはっきり分かる特徴は、店内の至る所に貼られている無数の短冊メニューで、枝豆や湯豆腐、から揚げ、ポテサラ、カルビ焼きといったスタンダードなメニューから、鮒寿司やくさや、桜海老の釜揚げ、なまずのハムといったような店主が日本全国から集めた珍味まで揃っており、メニューを確認するだけで小一時間は過ぎてしまうだろう。
味の方は特筆すべきものは無いし、ダシを使った料理も無く、アテの種類が多いだけに揚げ物が冷凍だったり出来合い物の割合も多いが、100円台前半でミニコロッケや味もやしといった軽いものから、珍味であっても400円そこそこで食べられるなど、まずまずリーズナブルにいろいろ楽しめるので使い勝手が良く、B級好きなお客さんに話の種として楽しんでもらうには良い店だ。酒はチューハイと日本酒が280円、ビール大瓶は450円、焼酎は300円からある。
(12/01/19 更新)
今やすっかり立ち飲み密集地帯と化した大阪駅前第1ビルに、2015年6月オープンした新機軸の立ち飲み店。白木のカウンターの中には、蝶ネクタイをキリリと締めた北新地のバーテンダーをされていた方が立っておられ、軽やかなマドラーさばきでお酒を作ってくれる。
バー仕様の口当たりが良い薄手のグラスに注がれる、ジントニックやハイボール、キンミヤ焼酎が入ったホッピーはさすがの一体感で、1杯400円で何とも贅沢な気分になれる。
そして本格的な沖縄料理が充実している事も特徴で、大鍋でたっぷりの泡盛で煮こまれた肉豆腐、シコシコした宮古島のそばを使った島焼きそばや沖縄そば、皮付き三枚肉を使った豚の角煮(ラフテー)、珍しいニンニクの葉チャンプルー、さっぱりした青パパイヤを使ったパパイヤチャンプルー、島もずくやよもぎ餅、ゴーヤを上げた天ぷら盛り合わせなど、全体的にボリュームは少なめだがどれも本格的な味わい。
それ以外のアテも、泡盛が進む明太子をからすみ仕立てにしたものや、明太子ソースがかかった柔らかい蒸し鶏、北寄貝と数の子が意外と合うポテトサラダ、むっちりした食感の鶏唐揚げなど、キラリとセンスが感じられる一捻り入ったメニューが盛り沢山だ。
(16/04/14 更新)
天満駅西側のガード下、天神橋筋に面した場所にある居酒屋。1Fは立ち飲みスペースになっている。以前は「とみや」という焼肉店が長く営業していたが、火事を出した後に同名の海鮮居酒屋に変更となり、さらに2016年11月で今の店に変わったようだ。
メインは薄手の衣でカリッと揚がった1本100円均一の串かつで、サイズは小さめながら牛豚エビ、レンコンなどの基本から、8等分が刺さったナス、胸肉でさっぱり味のかしわ、ホクホクのニンニクなど種類豊富、たこ焼き、焼売のようなものまであって意外にイケたりする。
それ以外のメニューは比較的簡単なものが多く、ジュージューと鉄板でまるごとニンニク、ホルモン、もやしがソース味で焼かれるホルモンガーリックが280円、メンブレン主体のどて焼きが1本100円、ピリ辛なニラダレ冷奴が150円、自家製のポテサラが180円、衣は分厚いけどカキフライが3個320円、マグロ・ハマチ・サーモンが角切りで入った海鮮ユッケが250円、ミディアムに焼かれたステーキが480円と、味は総じてソコソコだが何でも安い。酒もビール大瓶360円、ハイボールが150円、焼酎が250円より、日本酒が300円からと当然天満価格である。
(18/02/16 更新)