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住所:大阪府大阪市北区西天満4-2-15 【MAP】
電話:06-6364-4402
西天満交差点に程近い場所にある、横に細長いロの字型のカウンターが特徴の立ち飲み。
黒板に書かれたアテの種類は常時30品以上と幅広く、トロトロのどて焼きやおでんを始めとして、各種の刺身、キンキの塩焼きやサザエのつぼ焼き、イカと豆腐の煮物、アジやイワシのきずしなど海鮮ものの惣菜が充実しているのが特徴的。もちろん料理のほとんどが手作りで、一皿のボリュームはそこそこながら海鮮の鮮度や煮付けのツボが利いた味付けは酒屋レベルを超越しており、毎晩多くのサラリーマンで賑わっているのも頷ける。
酒屋なのでアテや酒の値段は記されてないが、推定でおでんやどて焼きは100円、一品ものは200〜400円、ビール大瓶は400円程度というところで当然の激安。以前は日本酒の金盃を置いていたようだが、今は福徳長に変わっているようだ。
(08/08/20 更新)
羽曳野に本社を構える、食肉卸会社「丸福畜産」が開いている和牛専門の精肉店。
50円と最安価格帯のコロッケは、一口食べるとまず甘さを感じるが、ラードで揚げたざっくりした衣と牛筋肉のコク、荒く潰したじゃがいもと強めの胡椒がリッチな味わいを作り出していて、50円とは思えない至福を味わえる。100円のミンチカツも、薄手の外見ながらずっしりとした重量感があり、肉を食っているという満足感に浸れるミンチの密度が嬉しい逸品だ。
(08/04/23 更新)
土居・千林・緑橋に店を構える激安立ち飲み店が天満の激戦区に進出。店内は得一らしくない(?)広々として清潔な空間で、会社帰りの女性客の姿もちらほら。今までの得一とは趣が違うので別店として掲載。
ビール大瓶390円、焼酎180円、ポテトサラダなどの一品が120円よりという得一価格はもちろんだが、勝負店とあってか海鮮メニューが豊富で安いのが特徴で、メゴチやワカサギの天ぷらが200円でマグロやハマチの刺身は280円、最も高い中トロや生うにでも480円とは感涙の一言。たこのにんにく焼きや白身魚のしそ梅肉揚げなど手を加えた品も多い。大阪の安ウマを心から堪能できる名店だ。
(06/05/15 更新)
天神橋筋商店街三丁目の中ほどにあるワインの品揃えが豊富な酒屋。2009年12月から、店の奥を立ち飲みスペースにした「SAKABAR」として夜から営業する事になった。
ワインが売りだけあって、日替わりで常時数種類のグラス売りワインが用意されており、チリやスペインのワインは200円からあり、2005年のボルドー・フロンサックの名穣ワインでもたったの500円という破格のお値段でいただける。もちろん酒屋らしく他の酒も格安で揃っており、日本酒は貴仙寿、焼酎は増田屋惣兵衛、薩摩の一滴といった銘柄ものが250円から揃っており、ビール大瓶も390円と言う太っ腹振りが素晴らしい。
アテのほうも酒屋とは思えないほど充実しており、店にど〜んと置かれた生ハムのハモンセラーノ(500円)を始めとして、おから、ポテトサラダ、鮭のかす汁、おでん、どて焼きといった手作りのおかずや、珍しいだちょうの串カツなどは150〜300円の値段で食べられるし、ワインに合うせいかアボガドのサラダや、豚肉とアボガドのタコス(各300円)など、アボガドメニューが充実しているのも特徴だ。
(10/12/21 更新)
阪急十三駅東口側に伸びる商店街の北外れにある酒屋の立ち飲み。中は長いL字型のカウンターになっていて、早い時間からずらりと常連客が立ち並んでいる。「くれは」という変わった屋号は、池田にある「呉服神社」から取ったものだそうだ。
アテは出来合いや簡単なものがメインだが、定番のおでんや揚げ置き天ぷらに、1品200円と安いマグロやイカなどの刺し身、酢の物、焼き鳥、炒めものと幅広い。お勧めはやはり手作りの品で、焼豚はトロトロと柔らかいバラ肉と甘辛ダレが絶妙で260円は大変に破格。トロトロと甘いどて焼き、皿に4本乗っかった脂の乗った鮭ハラス焼き、340円の牛皿も肉たっぷり、260円の焼きそばは大きな豚肉が入り、あっさり塩味の野菜炒め、ワタと黒胡椒が効いて酒が進むイカのゴロ焼きなどどれも食べごたえ十分。
しかし何よりこの店の美点は酒の安さ。ビール大瓶が380円、焼酎は甲類だと230円から飲める上に、日本酒は全国の地酒がずらりと揃っている上に、大七、春鹿、南部美人、六歌仙といった定評のある銘柄であっても1合300円という普通酒並の値段で驚かされる。ワインも数種類あってコート・デュ・ローヌなんて渋い品も置いてあるし、さらには陶陶酒やマカハイボールなんかの珍品まで揃っているのが何ともユニーク。
(16/03/04 更新)
住所:大阪府大阪市北区天神橋1-15-10 【MAP】
電話:06-6351-5994
大阪天満宮のすぐ南のところにある酒屋併設の立ち飲み屋。
とにかくここは全部で50種類はあろうかという日本酒や焼酎の充実度が素晴らしく、金兵衛や瑞泉などの本格焼酎が1杯160円より、萬歳楽や越乃雪椿、桃川といった地酒も豊富で、しかも純米吟醸や蔵出しであってもほぼ1合300円台という格安の値段でいただける。刺身や煮物、焼き物といった豊富なアテも、洗練こそ無いがどれもボリュームがあり、玉ねぎと牛肉が詰まった巨大なオムレツが300円、きずしになまこ、酢がきが200円、餃子や出し巻などは180円と酒に負けない格安値段。個人的なお薦めは、たっぷりのトロロ昆布と鰹節がかかったポン酢で食べる湯豆腐(180円)と、イカと卵がぎっしりで専門店顔負けのイカ焼き(250円)。
いかにも下町の角打ちらしい古民家そのままの内装に、達筆で酒の銘柄が書かれたたくさんの半紙と気風の良いお母さんの接客(?)が良く似合っている名店だ。
(08/01/15 更新)
魚系と豚骨を合わせた無化調のWスープと自家製麺という最近のトレンドを踏まえた店だが、背脂と濃い目の豚骨に負けないだけの濃厚な魚ダシの香りと旨みが、ラーメン全体をうまくまとめていて大変おいしく食べさせてくれる。チャーシューも2枚ながら肉質の良い大きくて分厚いもので、質を考えると600円という値段は格安と言える。2玉まで同額になる750円のつけ麺も、ゼラチンを感じるこってりした動物系と嫌味の無い魚介ダシとのバランスが取れていて非常にうまい。
昼はライスか高菜ごはんがついたセットが650円とさらにお得。ただし、客の回転があまり良くないので行列が出来ているときは時間に余裕を見てどうぞ。
追記:中津豊崎に「麺や輝たくろう店」がオープンした。この店オリジナルの鶏にぼしラーメンは、エグ味の無い煮干ダシとすっきり鶏ガラのバランスが取れた、いかにも麺や輝らしい完成度の高いもの。もちろん本店譲りの豚骨魚介も完備。
(08/03/25 更新)
阪急上新庄駅から徒歩10分のところにある、15年前から本格的な博多とんこつラーメンを出している老舗、の割には近所にある支店も含めてコロコロメニューや営業形態が変わっている流転のお店でもある。
ベースは呼び戻しと呼ばれる追い焚き技法を使った「老」と呼ばれる濃厚スープと、「若」と呼ばれる比較的ライトなスープがあり、それぞれを8:2、2:8の割合でブレンドした2種類のスープに、塩と醤油の味付けを組み合わせた老醤油、老塩、若醤油、若塩の4種類のラーメンがある。老は沈殿物が浮遊していて豚骨臭も強烈で、まさに人を選ぶラーメン。若の方はまだ食べやすくて万人向けではあるが、既に店の中は十分豚骨臭で埋まっている。具はチャーシューときくらげと博多とんこつらしくシンプルで、麺は自家製の細麺でこれもあくまで現地風。
また、最近では博多ちゃんぽん(700円)というメニューも増えており、自家製の太いちゃんぽん麺に豚肉と野菜がたっぷり、そしてスープは正統派とんこつで食べごたえと旨さが両立した人気メニューになっている。サイドメニューはメンマやチャーシュー増し、玉子以外に、から揚げや焼豚のへたれ丼、じゃこ飯などがあり、それぞれラーメンに付けてのセット販売になっている。
(14/10/15 更新)
福島駅の北、中津に近い大淀中交差点付近にある、白木を多用したモダンな内装のラーメン店。ご主人は、「麺や輝」の流れをくむ「麺や拓」で修行、独立されたそうだ。
豚骨魚介らーめん(750円)はまさに「麺や輝」スタイルの一杯だが、軽く泡立ったスープは見た目よりもサラッとしてながらも非常にコクのあるクリーミーな豚骨に、節の香りがブワッと漂う魚介スープがプラスされ、本家を凌ぐ力強さを感じる。低加水の麺はパツンとしたキレの良い食感でスープとの絡みも良く、大きな穂先メンマにホロホロと柔らかい大判の炙りチャーシュー、苦味と水気をしっかり落とした白髪ネギと青ネギと、細部まで完成度の高い仕上がり。
麺が100g〜300gまで同額の濃厚魚介つけ麺(850円)は、炙った肩ロースの大判チャーシューと白ネギが、モチモチとした多加水の太麺の上に、つけ汁の中に穂先メンマと青ネギが入った状態で提供される。つけ汁は麺を入れても沈まないほど濃厚ドロドロで、魚粉もたっぷり入っていて王道の味だが実にパワフル、スープ割りにした状態でさえ十分濃厚という凄さである。
煮干し醤油らーめん(750円)は、豚骨と煮干しのどっしりした旨味の上に、軽い酸味と煮干しのほろ苦さ、ネギの辛味が合わさってグイグイと平打ち麺が口の中へ吸い込まれる迫力がある。そして「大淀まぜめん」は、多めの白髪ネギと晒した青ネギと赤玉ねぎ、細もやし、角切りとほぐしの両方が入ったチャーシュー、そしてラーメンと同じ低加水の細麺という構成で、醤油ダレはラードが入ってかなりコッテリしているが、お酢とシャクシャクした香味野菜の食感がアクセントになって軽やかさがあり、どちらも酸味と辛味、苦味の使い方が実に上手い。サイドメニューの高菜ご飯も上質で、全てに完成度が高い店である。
(16/12/26 更新)
城北公園通とJRのおおさか東線が交わるあたりにあるお好み焼き店。美人のママさん+バイト女性というコンビで切り盛りしておられる。間口は狭いが、奥には広くてテーブル席も完備されている。
ここのお好み焼きは、デフォルトでそばが入った「洋食焼き」と呼ばれるもので、一般的なモダン焼きより薄くてサクサクとした食感で、後口が非常に軽いのが特徴。値段は豚玉の500円からで、豚肉はバラじゃなくてロースっぽい薄切りでさっぱりしている。プリッとした小エビ、イカ、豚が入った「満月焼き」でも800円という安さだ。ネギ焼きのメニューは無いが、50円アップのネギ入りにすれば大丈夫。
鉄板焼きは、ゲソ、せせり、豚トロ、野菜ステーキなどがあり、プリプリに焼かれたゲソの塩焼き、柔らかい鶏せせりの塩焼きなどは450円なのにキャベツが一切入らず、食べごたえ十分で満足度高し。お好み焼きと同じく豚ロースを使ったとん平焼き(400円)も卵フワフワで美味しい。他に焼きそばもあるが、特筆すべき特徴は無く普通に美味しい。
飲み物はビール、チューハイ、日本酒、ワインと揃っていて、値段はビール中瓶が500円と標準的だが、ハートランドビールを置いているのが嬉しい点だ。
(19/01/17 更新)
「下町のビストロ」と銘打ってあるが、良心的な値段と家族経営ならではの居心地の良さを感じる店内が印象的な、しごく真っ当な洋食店である。
一番人気は海の幸のフライ850円で、サクサクしたサーモンフライ1つと海老・白身魚・帆立が2つずつ載ってツヤツヤのご飯が皿に大盛りと言う内容でのこの値段は格安の一言。フライパンで揚げ焼きして軽めのドミグラスソースがかけられたビフカツ750円や軽やかな食感のカツをさっぱりとしたポン酢ベースのタレで食べる一口カツ650円、豚じゃなくて良質の牛肉を使った生姜焼き600円、牛肉の旨みが詰まったカレー600円にしても、値段に見合わぬ素材の良さときめ細かな仕事ぶりには感嘆するしかない。付け合せが少し寂しいのと、高い品のCPも考慮して店のCPはB+としたが、Aに限りなく近い評価である。昼時は行列とメニューによっては売り切れを覚悟で。
(06/12/15 更新)
住所:大阪府大阪市北区南森町1-2-14 ロイヤルハイツ1F 【MAP】
電話:06-6361-1371
営業時間:17:00〜25:00
定休日:月曜
アクセス:地下鉄谷町線南森町駅2番出口から国道1号線を西に行き、阪神高速ガード下の道を南へ行ったところ。徒歩3分
JR大阪駅で下手に高い店に入るならここまで足を伸ばしたい。マスコミに知れ渡ってる店だが、実力は本物でかなり質の良い肉がお値打ちでいただける。特上ハラミを塩でどうぞ。チョレギサラダもボリュームがあってうまい。
週末はかなり混むので必ず電話予約を。東天満にも支店(大阪市北区天満2-7-25、06-6882-0221)があり、こっちは本店ほど混まないので狙い目。
(13/04/05 更新)
地下鉄中崎町駅に面した道の2Fという、分かりにくいロケーションながら予約がないと入れない時もあるぐらいの人気を誇る、カウンター席のみの焼肉店。営業時間が7時から翌朝の7時までというのもユニーク。
いわゆる1人前のポーションを半分ほどに減らした小皿タイプの焼き肉ではあるが、それを割り引いても値段はリーズナブルで、一番高いものでもジューシーで柔らかい和牛ハラミの600円で、分厚いロースが500円、キメの細かいタン塩が500円、生で食べられそうな炙りレバーが480円、脂が真っ白で新鮮なアカセンが330円、柔らかくて上質なツラミ360円、コリッと味が濃いアゴ330円など、割高な印象は全く感じられない。生モノも真っ白なセンマイ、生姜タレでいただくエッジが立ったハツなど新鮮そのもの。
サイドメニューや酒も肉と同様にリーズナブルで、アスパラや万願寺唐辛子、ジューシーなジャンボマッシュルームなど季節の野菜が300円前後、メリハリが効いた味付けのナムル盛り合わせが420円、250円の白菜キムチは小皿に山盛りだし、500円のユッケジャンスープは肉がほとんど無いけど甘辛スープにゼンマイと玉子がたっぷりで食べごたえ十分、ビール中瓶も400円と大衆居酒屋並の値段で安心である。
(16/08/19 更新)
住所:大阪府大阪市北区西天満5-9-15 【MAP】
電話:06-6362-9859
梅田に同名のとんかつ店があるが、こちらは西天満にある居酒屋。トンカツ、唐揚げ、煮魚、焼き魚などのランチメニューはほとんどが650円で、天ぷら定食は700円、刺身定食は850円という値段。
面白いのは、ほとんどのメニューに大量の野菜炒めとキャベツサラダが添えられている事で、メインのおかずも量が多目な上に、おかわり可能なご飯まで大きなどんぶりで来てしまって食べごたえは十二分過ぎ。天ぷら定食は野菜炒めが無い代わりに、海老2本に竹輪の大葉巻き、ナス、玉ねぎ、かぼちゃなど10個以上の天ぷらが山積みにされる有様。しかもご丁寧な事に、卓上には壺漬けとゆかりふりかけまでが完備だから凄い。
味の方も手抜きは無く、トンカツや天ぷらはサクサクだし、ミンチカツは巨大かつジューシー、刺身の鯛なんかも旨み十分。味噌汁は出汁が良く効いており、冬場のみ提供の粕汁もあったか具だくさんで感涙モノと言う事なし。
(12/03/28 更新)
住所:大阪府大阪市北区松ケ枝町7-7 【MAP】
電話:06-6354-2960
大阪天満宮駅の北東、松ケ枝町にある老夫婦が営む小さな居酒屋のランチ。メニューは鯖の塩焼きや鮭と出し膜といった焼き魚、煮魚系と、造り(刺し身)、カツ玉、ミックスフライ、幕の内弁当などがあり、値段は500〜700円。基本的にサラリーマンがメイン客層だが、魚がメインのメニューなので女性客も案外多い。
売り切れ御免の幕の内弁当は、刺し身にフライ、煮物、だし巻き、惣菜と極めて盛りだくさんで700円と超お値打ち。カツ玉定食は、暑さ2cmはある分厚いトンカツがあっさりした出汁でとじられボリューム満点。鮭やサバの切り身は大きく脂が乗っていて、何よりこの値段でご飯と味噌汁が美味しいのが何より嬉しい。フライ定食は、肉厚のアジフライに甘いエビフライ、クリームコロッケなど揚げ物3個にポテトサラダ、もちろん全て手作りアツアツでワンコインとはあっぱれの一言。
定食に、別料金で納豆や明太子、冷奴などをプラス出来るオプションもある。
(16/10/28 更新)
2016年の9月にオープンした、天神橋商店街の南端、アーケードが切れた1丁目にある立ち飲み店。シックな雰囲気で女性客も少なくない。珍しい店名は、1人で店を切り盛りする店主の名前が「国司」さんらしく、そこから付けられているようだ。
メニューは黒板に書かれた40種ほどで、刺し身、揚げ物、焼き物が中心。その時にある旬の素材をシンプルに調理した品揃え。550円の刺し身3種盛りは、寒ブリ、サワラの焼霜、タコブツなどが入っていてどれも新鮮そのもの。フライ物は少し揚げ過ぎのきらいはあるがフレッシュな海鮮が使われており、400円の牡蠣フライはジューシーだし、魚フライ(350円)、穴子の天ぷら(420円)も臭みなく新鮮。魚の南蛮漬けは大きな角切りがゴロゴロで200円とお得。
ごっつい豚足(380円)はプルプルと柔らかく、豚キムチ(450円)は良いキムチを使っていて肉もたっぷり、ニンニクの芽炒め(320円)は火の通しがピッタリで、鶏肉が入ったマカロニサラダ(280円)はアルデンテ、胡椒が効いたブロッコリーのアンチョビ和え(280円)、名物の三つ葉のパルメザン炒めなど、海鮮だけじゃなく惣菜にもセンスが感じられるのが嬉しい。
アテの値段は、同じ品でも仕入れによって少し変動があるようだ。ビールはサッポロの赤星と黒ラベル大瓶がともに420円というのがビール党の心をくすぐる。日本酒は330円、焼酎は290円から。
(17/04/28 更新)
東天満交差点北西すぐのところに、ひっそりと佇む寿司店。店内は寿司屋というよりも、くたびれたカフェの居抜きを使ったような殺風景さで、テーブル席が1つと、パイプのスツールが並んだカウンター5席のみ。
ランチタイムはセットがお得で、9貫+赤出汁の「一人前」で650円、13貫+赤出汁の「一人前半」というセットが950円で常時注文できるというのが嬉しい。しかもセットの中は海老や卵、いなり寿司といった定番ネタだけではなく、柚子の香りが施されたホタルイカや、ねっとりした食感の生穴子、繊細なサヨリや軽く炙ったサワラ、新鮮なアジやイワシといった季節の品までたっぷり入っているのだから驚く限り。
単品も玉子やとびっ子など2貫100円からと安く、高くてもトロやウニ、さざえなど400円まで。舌の上でほぐれる生しらす、ふっくら焼かれた穴子、四角く刻んでいるのが珍しい生ゲソや生タコ、磯の香りと甘みが楽しめる白バイ貝、溶ける柔らかさのトロ鉄火など、寿司のサイズは小さいがどれも素材、仕事がしっかりしている。そして寿司だけではなく、その日のネタが6品ほど盛り込まれた刺し身が600円、海老やカニ身、魚、貝、三つ葉、エノキが入った具沢山の茶碗蒸しが400円と、サイドメニューも上質かつ格安である。
(16/07/21 更新)
激安ランチの激戦区である松ケ枝町にひっそり佇む、中国系と思われる若いご夫婦で営まれているこじんまりとした中華料理店。
ランチタイムは定食中心で、回鍋肉やナスの炒め物、厚揚げと白菜の炒め物などが出る日替わりランチは、600円という値段でメインのおかずに副菜が2つ、スープ、ご飯は大盛&お代わり1回のみ可という太っ腹。唐揚げ定食はクリスピーかつジューシー。麻婆豆腐は一見普通に見えるが、花椒が効いた麻辣でなかなか本格派で、定食なら600円、どんぶりにすると550円とさらに格安。レギュラーだと700円とこの中では高級な酢豚は、黒酢が使われていて深い味わいの絶妙な一皿。
単品は丼もの、焼き飯、焼きそば系があり、天津飯はエビが入ったふわふわ卵にあっさり上品な餡で高級感抜群。エビ、豚、野菜が入った醤油味の炒め焼きそばはコッテリしていて癖になる味。人参とチャーシューが入ったチャーハンもパラリとした仕上がりで、大盛りでも同料金の500円とワンコインなのが嬉しい。夜は小皿料理が充実していて、少人数の飲み会にも利用しやすい店だ。
(17/02/10 更新)
住所:大阪府大阪市北区天神橋3-5-21 【MAP】
電話:06-6354-3412
天神橋筋商店街三丁目の、扇町に近いところから少し東に入ったところにある、カウンターのみの焼き鳥屋。ランチメニューはワンコインのみで、鶏の炭火モモ焼き・から揚げ・チキンカツ・手作りつくね丼・チキンカレーという5種類が用意されている。
から揚げやチキンカツは、色濃い目にしっかり揚げられたクリスピーな仕上がりで、肉はそれほど多くないけどワンコインとしては十分。多めに盛られたご飯も食べ放題のたくあんでワシワシ行ける。そして、ガッツリ派にお薦めなのはつくね丼とチキンカレーで、つくね丼のほうには細長いつくねが2本に鶏モモ焼きが大量の海苔と共に載せられており、チキンカレーは肉が骨から完全にほぐれるまで煮込まれたルーに加え、丸ごとのニンジンとジャガイモ、ライスの上には鶏モモ焼き、そして別添えのサラダまである豪華さで腹パンパン。
ただ、店主一人で全てをやっているので、ランチタイムはモモ焼きがあらかじめ焼き置かれているなど、料理がぬる目な時があるのが玉に瑕。当然ながら夜も営業をやっており、そちらもリーズナブルに焼き鳥がいただけるようだ。
(10/09/07 更新)
都島の交差点を少し南に下がったところにある、夜はメニュー豊富な食堂居酒屋のランチ営業。昼時ともなるとボリュームを求めてガテン系のお兄ちゃんや若手サラリーマンでほぼ満員になる人気店。
メニューは定食とご飯ものになっていて、一番人気はフルーティなトマトソースがかかったオムライスの上に厚みのあるトンカツを載せた「とんかつオムライス」に、あっさりルーのカレーにトンカツを添えたカツカレー、バターピラフ+カツに和風ダレと海苔をかけた「男の勝つめし」のボリューム満点カツメニュー3種(いずれも税別600円、大盛り100円アップ)。どれもご飯だけで軽く1合はあり、ピラフにするとさらに玉ねぎと卵で嵩上げされて凄い状況になってしまう。
定食類も負けじとガッツリで、ランチ最高額となる税抜き660円のミックス定食は、ひと口というには大きすぎるヒレカツが2枚に、トマトソースがかかったトロトロのクリームコロッケ、長さ15pはある鶏天タルタルソースがけ、小鉢というには大きすぎる野菜の一品、付け合せサラダ、味噌汁、たっぷりどんぶり飯という超盛り沢山な内容。比較的ボリュームが大人しめのエビフライ・生姜焼き定食でもエビ2本と肉のみ玉ねぎなしの生姜焼きで十分ガッツリ仕様。定食のご飯も50円アップで大盛り可能という大きなお世話状態である。
(15/07/17 更新)
住所:大阪府大阪市北区東天満2-7-7 【MAP】
電話:06-6358-0371
南森町の交差点から北東に入ったところにある、いかにもな昔ながらの食堂。しかし店内はやはりいかにもな中年男性客が多い中、女性の1人客も時折見かける幅広い客層。
看板には「カレーの店」と書いてあるが、客のほとんどは日替わりランチを頼んでいて、例えばハムカツに豚の生姜焼き、サンマの開き、カボチャと高野豆腐のそぼろあんかけ、そしてある時はポークピカタに魚フライ、揚げシュウマイ、すり身団子、ベーコンと野菜炒めという具合に、メインのおかずが2品、メイン級の量がある野菜主体の副菜など4〜5種類の料理に、味噌汁、漬物も付く超盛りだくさん。味はまあ家庭料理でおかずも作り溜めがされているので熱々ではないが、値段を考えると圧倒的な内容。ご飯の大盛りは100円プラスだが、少食の人なら30円引きのご飯小でも腹パンになってしまう。このおかずの豊富さ・栄養バランスの良さが、男性だけじゃなくて女性客も引き付ける要因だろう。
それ以外は、カツカレーや炒り卵カレー、カレーうどんといったカレーメニュー、とんかつ定食、カツ丼定食とある。カレーは大きな角皿の中央にご飯が盛られ、片側にカレールー、反対側にキャベツのピクルスが乗って、別皿でサラダが出てくるのがユニーク。ルーは玉ねぎが溶け込んだサラッとしたタイプで、カレー粉がしっかり効いていてなかなかスパイシー、軽い酸味で食欲が進む。カツ丼は玉子たっぷりのシャバシャバタイプで、定食と同じ野菜のおかず、味噌汁が付いて600円とこちらも充実。
(16/11/25 更新)
大阪天満宮の南東にある滝川公園に隣接する、マンションの1Fにある居酒屋のランチ。全てワンコインで、Aが海鮮丼、Bが焼肉丼、Cがアボカドサラダ丼で、全て豚汁付きで大盛りは100円アップというシステム。
ダントツ一番人気は焼肉丼で、たっぷりの牛薄切り肉、玉ねぎ、えのき茸が甘辛ダレでさっと焼かれ、上に載せた青ネギが爽やかでご飯がワシワシと進む。漬物が無いのがちと残念だが、豚汁も具沢山で誰もが満足できる内容とお値段だ。海鮮丼は、醤油ダレをまぶしたハマチやマグロがご飯にビッシリ敷き詰められ、ご飯との間にはネギ、青じそ、みょうが、カイワレが挟まっていて、魚は脂が乗っているのに意外とさっぱりいただける。アボカドサラダ丼は、さすがにサラダで飯を食べる習慣が自分に無かったので未体験。是非各自でお確かめを。
ランチタイムは店主と思しき男性が1人で切り盛り、店の席数も多いので混雑時は待たされそうだが、意外とすぐ料理が来るので少人数グループでのランチもいける。
(17/03/10 更新)
城北公園通、毛馬橋とおおさか東線の間ぐらいにある粉もんの店。持ち帰りがメインだが、店内には小さいテーブルがあってその場で食べることも可能。
お好み焼きは豚玉、イカ玉、タコ玉の400円からあり、豚、小エビ、イカがたっぷり入ったミックス焼きでも600円という安さ。持ち帰りメインらしく生地は小麦粉多めながらもふっくら、ふんわり焼き上がっていて口当たりが軽く、ソースもあっさりフルーティで食べやすい。そしてボリュームも水準以上で、モダン焼きにすると1人じゃ食べきれないほど。醤油味のスジネギ焼きも、青ネギとスジ肉どっさりでたったの500円。冬場は牡蠣入りも選べ、大ぶりの牡蠣が4個入った牡蠣玉でも500円と激安。
焼きそばは、麺は普通の蒸し麺だけど豚肉が分厚くて食べごたえ十分、ノーマルでもキムチ入りでも400円、オムそばで500円とこれまた格安。たこ焼きはダシと醤油が効いた下町タイプで、サイズは大きめでタコもしっかり存在感があり、8個250円はバーゲン価格。とん平焼きは豚バラを3枚も使い、卵たっぷりでくるんだボリュームでたったの300円。さらにお好み焼きや焼きそばに、プラス100円でおにぎり2個かたこ焼き5個、150円で焼きそば(小)、またはおにぎり2個が付く太っ腹なサービスもある。
(19/04/11 更新)
阪急中津駅のガード下改札すぐそばという立地、年季入りまくりの店内は結構な大箱、店員も客も全てオッサンという、絵に描いたような超昭和の大衆酒場。
メニューはこのタイプの店らしく刺し身から焼き物、揚げ物、煮物、麺飯類と何でもあるが、まずはやはりどて焼きから。串3本350円で甘さ控えめの味噌で煮こまれたトロトロのメンブレンが絶品。塩味の牛バラ肉串焼きに揚げにんにくをかけた「すじ焼き」(2本380円)、細く包丁が入ったアジのたたき(500円)、赤ウインナーとベーコンししとうが2本串に刺さったバーベキュー(380円)なんかも外せない名物。
基本的にどのメニューもボリュームがあり、サラダは卵たくさんなポテサラにトマトとハム、レタス、かいわれ、ゆでたまごが添えられる豪華さ。大根おろしが添えられたクリスピーな野菜天盛り合わせ(400円)は、ししとう、ナス、れんこん、玉ねぎ、じゃがいもが積み上げられ、ごま油で香ばしく焼かれたネギ入りのだし巻き(350円)は、キャベツ千切りの上にふわりと被されてドーム状になった威容を誇る。1本1本が食べごたえ十分な串カツ、こってりダレを絡めたゲソ焼きも外せない。
酒は酎ハイが400円、焼酎が350円から、日本酒が300円から、ビールは生中と大瓶が450円と激安ではないが、ジョッキは昔ながらの大きさで、650円の生大は今どきなかなか見られない本当の大ジョッキで出て来るのが嬉しい。焼酎のロックや水割りも中ジョッキでどーんと出て来るぞ。
(14/12/19 更新)
今やオシャレな町家スポットと化した中崎町界隈で老夫婦が営む、時代から取り残されたかのような存在の中華料理店。店はギュウギュウでやっと10人が入れる小ささ。
ランチタイムには日替わり定食があり、酢豚などは皿のほとんどが豚バラ肉で締められるボリュームで、ラーメン丼に入った卵やワカメが入ったスープが付いてたったのワンコイン、餡の味も甘さ控えめで旨い。他にもプリッとジューシーな鶏の唐揚げや野菜炒めなどのメイン単品+スープ+ライスだけではなく、ラーメン+炒飯という組み合わせになったりもする。
その炒飯はニンジンと卵が入ったしっとり家庭的なタイプで400円、具がもやしとネギでツルツルした細麺、鶏がらスープのシンプルなラーメンは300円という安さ。麺を揚げてから作るフライ麺もバリっとした食感と塩味の優しい餡のコンビが楽しい。小エビがたっぷり入った天津飯もやはり塩味の優しい餡だが、焼きそばだけは何故かウスターソースの濃い味なのが面白い。200円で5個の餃子も、野菜多めのトロリとした具で手作り感に溢れている。
(17/12/01 更新)
言わずと知れた、大阪のコロッケの代名詞。天神橋筋商店街のJR大阪天満宮駅からすぐのところにある店には、毎日変わらぬ行列が出来ている。
メニューには肉屋の揚げ物が一通り揃っているが、ここで買うべきは何と言ってもコロッケに尽きる。皮付きのじゃがいものみが入ったシンプルなコロッケは、何が入っているのか際立った甘味が特徴で、おかずとしては不向きだがその場でアツアツのサクサクを頬張るとおやつとしては最高である。持ち帰りで買う人が多いが、是非その場で食べていただきたい。2番人気のミンチカツは割と平凡な出来かな。
(07/10/18 更新)
業務スーパー「C&Cエンド中崎町店」の一角を使用して営業している惣菜屋。店内にも長テーブルとパイプ椅子があって、イートインも可能になっている。メニューは、最も高額な鰻丼上が600円、焼肉定食550円以外は、全てワンコイン以下。うどんやそばもあるが、何故か丼ものと値段があまり変わらない。
450円とあの「宇奈とと」よりも安い鰻丼並は、うなぎは1切れだけだが質は思ったより悪くなく、ふんわりした玉子焼きが載っていて、味噌汁まで付いて満足度は十分。450円の焼肉丼は帯広風な甘辛ダレで炒めた豚肉がたっぷり乗っかり、カツ丼もカツは薄いけど手作りで卵も存在感があって380円という安さ。ケチャップが効いたオムライスにはちゃんと豚肉やミックスベジが入っている。フワッとした小ぶりのハンバーグ2個に、目玉焼き、大盛りのご飯が付いたハンバーグ定食もたったの480円である。
店の前にある、焼き魚や惣菜を買って、ご飯(小サイズ110円〜)や味噌汁(110円)をプラスして一膳飯屋風に使うことも可能だ。
(17/09/28 更新)
阪急十三駅東側に伸びる商店街にある、朝から営業している老舗の角打ち。外から見ると入り口は分かりにくいが、中に入ると50人は入れそうな広々とした大箱になっていて驚く。
1年中食べられるおでん(100〜150円)は薄味の出汁が特徴で、さっと煮たねぎまや牛スジ、つくね、ロースキャベツなど品数豊富。アテは簡単なものが多く、揚げ置きの天ぷら類やフライ、マカロニサラダ、さっぱりとした小芋煮、こってり赤味噌で煮込んだどて焼き、ネギとショウガで食べるイカゲソ塩焼き、肉団子やハンバーグ、ハマチやマグロの造り、カツオのたたきといった品が100〜300円で、一番高額なのが600円の高級鯖缶という、どれも庶民の酒飲みには有り難いお値段。また不定期で鉄板営業の日があって、その時はバーベキューや皿うどん、すき焼きなど本格的な料理がいただける。角打ちらしく、缶詰や乾き物も豊富にある。
酒はもちろん安く幅広く、ビール大瓶が370円を始めとして、ウイスキーは200円、日本酒は220円から、梅酒、ワイン、紹興酒、陶陶酒、養命酒となんでもござれ。小鼓や萬歳楽、真秀といった地酒や銘柄焼酎も店内に所狭しと並んでいるので、じっくりと長いカウンターの端から端まで眺めて選ぼう。
(17/09/15 更新)
上本町にある、淡麗系ラーメンの人気店が西天満のオフィス街に支店を出した。
メニューはほぼ本店の内容を継承。ラーメン元味(680円)は、魚介が効いたクリアなあっさりスープで、ツルツルとのどごしが良い平打ち気味の自家製麺と出汁の香り、レア気味に仕込まれたチャーシューのコンビが絶妙。同価格の新味は、元味をベースに揚げごぼうと背脂、柚子胡椒が加わって重層的な味わいを作り出している。そして濃い味つけ麺(800円〜)は、つけ汁にさんまの水煮がゴロゴロ入っており、魚のエグ味もしっかり煮出した個性あふれるつけ汁。
メニューには他にも塩や味噌、カレーメニューがあるが、塩ラーメンには日本酒の風味と練り梅が効いてたりと、それぞれにしっかりとキャラクター付けがされているのはさすが、ただし、カレーだけはスープの塩気と辛味がかなり強くて、具や麺といった他アイテムの持ち味が消し飛んでしまっているので個人的にはいまいち。
麺のボリュームは全体的にやや少なめ。特につけ麺は1玉およそ150gぐらいと軽めなので、男性なら2玉以上は必要かと。ただし、ランチタイムには無料で小ご飯がつくサービスがあるので上手く利用したい。
(11/12/08 更新)
住所:大阪府大阪市北区中崎1-6-18 【MAP】
電話:06-6371-3456
営業時間:11:30-14:30(土日祝15:00) 18:45-23:00(金土祝前日24:00)無休
定休日:無休
地下鉄中崎町駅から天満方向へと伸びる天五中崎通商店街の西端に位置する、やたらと店名が長いラーメン店。
レギュラーメニューは醤油と塩の2種類で、旨味醤油は鶏ガラと魚のアラ焼干し、あさり等で取られたまろやかな醤油味で、多めの油が浮かんでコクを出している。塩はより魚介と貝の重層的な味わいが際立ち、揚げネギの香りも味を引き立てている。卓上にはスポイトで入れるエビ油が置かれているが、塩のほうが相性が良いように思う。
サイドメニューはトッピングが数種類と、ロースト豚丼やメンマ飯などがあり、ランチタイムはライスがセルフサービス(募金制)で、卓上にはサンマの粉末ふりかけが置いてあってかけ放題になっている。
(15/02/06 更新)
大阪で1、2を争うラーメンの有名店であるカドヤ食堂で店長をされていた方が、独立して南森町の閑静な住宅街に開いたお店。
720円の醤油ラーメンは、比内地鶏のスープに昆布や煮干し、節の魚介出汁が合わさり、ほのかに酸味を効かせたカドヤ食堂直伝、正攻法の無化調ラーメン。肩ロースのチャーシューは肉質良好で、メンマと晒した白ネギ、てっぺんには柚子の皮が添えられている。麺は加水率低めのストレート中細麺で、柔らかめに茹でられスルスルと食べられる。
また店主が北海道出身らしく現地スタイルの味噌ラーメンがあるのがユニークで、ラードで焦がしたネギ、甘酒を思わせるような甘みのある麹味噌と生姜を効かせた濃厚スープは関西ではまず見られないパワフルなもの。麺も醤油とは異なる多加水麺で本格的。1杯880円と強気な値付けながら、その分の価値を感じさせる一杯だ。
サイドメニューは、白ご飯に比内地鶏の卵かけご飯、比内地鶏の味玉とシンプルではあるがこだわりが貫かれている。
(15/04/09 更新)
南森町の交差点北西すぐという好立地に、2015年の2月にオープンしたラーメン店。メニューは鶏とんこつラーメンとマー油がプラスされた鶏とんこつ黒ラーメン、鶏塩と鶏しょうゆラーメンの4種があってどれも720円、サイドメニューは常設の焼豚丼と、焼き飯やそぼろ丼などが出て来る日替わり丼がある。
鶏とんこつは、こってり白濁した鶏ガラ豚骨に、鯖節などから取った和出汁の香りと酸味がアクセントになっており、麺は平打気味の縮れ麺、具は肉厚の肩ロースチャーシューが3枚にメンマ、煮玉子半分と充実、数量限定ではあるが棒々鶏サラダも付いてきてサービス満点。マー油が入った鶏とんこつ黒は、さほどマー油が主張しすぎる事はなく、ほんのりニンニクが香るぐらいで違和感はない。
鶏しょうゆと鶏塩は中細麺が使われ、スープはクリアな鶏ガラスープがベースで、鯖節に加えて煮干しの個性が強く感じられるものになっている。具は白髪ネギと三つ葉がプラスされ、スープに浮いた背脂と共に重層的な味わいを作り出している。
期間限定らしい820円のまぜそばは、180gのたっぷりした平打ち麺に、ピリ辛の肉味噌、刻み玉ねぎ、ネギ、細切りチャーシュー、普通のチャーシュー、魚粉、柚子胡椒、そして山椒の香りとラーメン同様に味の要素が詰め込まれていてインパクトを感じる一品。ミニライスも付いていてボリュームも満点だ。
(16/01/22 更新)
二郎系ラーメンのぎんじろうが入っていたテナントに居抜きで入った、阿波座にある「らーめん香澄」の二号店。こちらは煮干しではなく鶏系スープのラーメンを出している。
ラーメンはとり醤油ととり塩(ともに750円)の二種類で、鳥チャーシューがプラスされる特製は200円アップという値段。若干のとろみを感じるスープは鶏白湯にしては透明感があり、飲んでみると鶏の凝縮された旨味と鶏油の香りをガツンと感じ、単にモミジを煮込んでゼラチンでドロドロにしたものとは違って、大量のガラを使って旨味だけを純化させたような完成度の高さを感じる。鶏の旨味を純粋に味わうならば塩のほうがお勧め。麺はパツンと歯切れよい低加水麺で、チャーシューは厚みと歯ごたえのある豚バラで、あとは糸唐辛子と白髪ネギ、ナルト、青ネギという内容。具は値段からすると寂しいが、スープに相当なコストがかかっているので決して割高ではない。
そしてラーメン以外にはまぜそば(800円)もメニューにあり、こちらはラーメンとは違って本家譲りの煮干しが効いた醤油ダレに、3枚載ったラーメンと同じチャーシュー、白髪ネギ、青ネギ、ナルトが入っており、本店のようなワイルドさは無いがその分麺の旨さをじっくり楽しめる品になっている。
(16/05/13 更新)
天満駅と天六の間、天神橋筋商店街の1筋東にある道にある、8人程度のカウンター席のみのこじんまりとした店。有名ラーメン店の経営を資本に譲って再独立されたオーナーが、サバをコンセプトにしたラーメンを出している。
ラーメンには中華そばとサバ醤油そばがあり、中華そば(650円)は鶏ガラスープ主体のシンプルな醤油味だが、ラードのコクとほのかな酸味、むっちりとしたストレートの太麺、レアに仕上げた肩ロースチャーシュー、濃い目に味付けられた柔らかいメンマとバランスが計算されていて、奇をてらわない直球の美味しさ。そしてサバ醤油は、鶏ガラに自家製サバ醤油とサバ油が使われているのだが、スープを飲んでもすぐにサバとは分からないぐらい、癖が抑えられていて魚嫌いでも全く大丈夫。魚好きであれば、卓上にある刻みニンニクを加えると、何故か突然サバらしい個性が浮き上がって来るので是非トライすべき。
サイドメニューは、それぞれのラーメンに200円プラスで半チャーハンと半天津飯をセットにする事が出来、チャーハンは醤油ダレが効いたしっとりと濃い目の味付けで、天津飯はごま油の香りがする餡がたっぷりのあっさり味で、本職の中華料理屋で出て来ても遜色ないレベルでオススメ。
追記:2017年4月に福島へ移転
(17/03/21 更新)
阪急南方駅、地下鉄御堂筋線西中島南方駅南口のすぐ横、徒歩1分弱。阪急京都方面行きのホームから見える。
梅田駅から地下鉄や阪急で一駅の南方からすぐ。非常にトータルバランスが高いレベルにあるたこ焼きである。天カスをたっぷり使ったカリッとした外側がおいしい。店内で食べる場合は青海苔とカツオが振り掛け放題なのも嬉しい。夕刻には生ビールで一杯やる人も多い。たこ焼き10個380円。
(2004年以前のデータ)
西天満交差点の北西にある、いかにも家庭的な下町洋食店。とは言え、昔は西天満に関西テレビがあったおかげか、店内は芸能人のサインがたくさんで、未だにファンも多いそうだ。
料理はまさに良心の塊とも言える丁寧な出来で、注文を受けてから肉が切られるトンカツ(定食750円)は非常にジューシーで柔らかく、付け合せもたっぷりの茹でキャベツとニンジン、スパゲティが添えられていて昔ながらの仕事を守り抜いている姿勢が伺える。Bランチ(750円)の魚フライはサクサクで大変香ばしい仕上がりだし、オムライス(650円)の卵が薄〜く焼かれているのにフワフワの仕上がりなのにも驚嘆。また、特筆すべきはドミグラスソースのおいしさで、香味野菜の香りと酸味、甘味のバランスが抜群で、これだけでご飯をワシワシ行きたくなってしまうしまう逸品。
全体的にボリュームはやや少なめだが、福神漬けと紅ショウガは取り放題で、食後には全ての人にデミタスコーヒーもついてくるし、11時半から1時半までのランチタイムに日替わりで2種類の料理が100円引きになるサービスを使えばコストパフォーマンス的には無問題。でも、チキンライスの代わりに焼飯が入ったノックライスがオムライスより150円も高いのが謎だが。
(09/05/20 更新)
大阪天満宮のそば、天満天神繁昌亭の斜め向かいという絶好な立地で、安定した人気を持つ老舗洋食店。
目玉焼きが載ったハンバーグが950円、ヒレトンカツとエビフライ、魚フライが載ったミックスフライが950円、生姜焼きとポークカツ、から揚げが850円、牛ヒレカツが1300円、最高額がヒレステーキの1900円というラインナップで、洋食店としては中級に位置する価格帯と言えるが、ランチタイムは単品のほとんどにコーンスープとライスがついてグッとお得になる。
料理のボリュームは上品、と言うかぶっちゃけ少なめだがクォリティは流石なもので、名物のハンバーグはしっとりしたパティの真ん中に半熟卵が仕込まれ、ナイフで切るとトロリと黄身が流れ出す精妙な火加減。見た目は魚や海老のフライは海の香りが感じられ、豚ヒレカツは柔らかくホロリと崩れる上質ぶり。見た目は何の変哲もない生姜焼きも、こってりとした脂をまとった肩ロースにワインが効いたタレがさっぱりと絡んで絶品。当然、ご飯もツヤツヤでバッチリ吟味されている。
何より個人的に気に入ったのがドミグラスソース。ケチャップに頼らないホロ苦さを感じるクラシカルなスタイルで、ベースにはしっかりとブイヨンの旨みがあって重厚さに溢れた本格派。そのソースをベースにしたカレー(ビーフ750円、カツカレー850円等)も、やや甘みと小麦粉のとろみが強いアレンジではあるが、洋食店ならではのコクと深みを感じる珠玉の一品である。
(14/01/10 更新)
中山製麺所と書かれたのぼりと、かけうどん(小)が105円という値段が目立つ、株式会社ふじやが運営する讃岐うどんのセルフチェーン。
ただ実際には、一般的なうどんの量は(中)に該当していて、かけうどんは210円、しょうゆうどんは280円、きつねやぶっかけといった種物になると一気に380円(しかも外税)になってしまい、全体的に見ればそれほど激安というわけではなかったりする。
麺はチェーンの割になかなかしっかりしており、特に冷たい麺はエッジ、コシ、伸びともに讃岐標準レベルを十分クリアしている。ダシは調味料が目立ちはするが、香りもそこそこあって関西人好みの味になっている。サイドメニューは天ぷらやおにぎりはもちろん、おでんやから揚げ、小鉢も揃っており、天カス・ゴマ・かつおの佃煮が取り放題なので、かけを中心にサイドメニューで補完するのがお得な使い方かも(笑)。
(08/04/02 更新)
ランチタイムは700円の日替わりランチ1品のみ。黙って座れば料理が出てくる。
野菜を肉で巻いてゴマポン酢で食べるものや、もち豚のポークカツオーロラソース、和風ビーフシチューなど、アイデアが利いたオリジナルメニューが楽しい。もちろん、ノルウェーサーモンのムニエルや牛ロースのビフカツ、醤油味のソースにホースラディッシュを添えた和風ステーキのような定番メニューもしっかりラインアップに入っている。
料理はメイン以外にも、何故か大根など野菜の煮物が1品入る付け合わせが3品付き、その上オリジナルの大根やなすなどピクルスっぽい2種類の漬物が食べ放題+ご飯がお代わり自由という内容。外に人がたくさん待ってたりするが、北側の扉で待っている人は持ち帰りの人なので、南側の扉に出来ている列に並ぶ事。夜のおまかせディナー3000円も評判が良いらしい。
(16/01/15 更新)
天神橋筋商店街の大阪天満宮あたりにある居酒屋のランチ。
ランチの定食は600円のステーキと焼肉、500円のさんま塩焼き・カツ玉・鶏の竜田揚げ・豚ヒレカツ・生姜焼きなどなど(内容は日替わりで多数が入れ替わる)が用意され、それぞれご飯と味噌汁、漬物が付いている。肉じゃがやマカロニサラダといった小鉢が別料金(100円)でおかずの量は値段相応だが、注文後の調理なので料理はアツアツだし、ご飯と味噌汁がお代わり自由なのだからCP的には十二分だ。でもやっぱりボリューム!という人は、エビ2匹とアジ・帆立フライが載ったシーフードフライかミンチカツがある時を狙おう。他には大阪駅前第1ビルや西天満にも店があるようだ。
(07/06/04 更新)
天神橋筋商店街アーケードの最南端に位置する居酒屋のランチ。
毎日7〜8種類が常備される580円均一の定食は、一口カツやオムレツ、鶏のから揚げ、焼きそばなどの揚げ・炒め物が2、3品載ったガッツリ系と、関サバの開きや紅鮭、鰈の煮付けなどのあっさり系にはっきり分かれているのが面白い。とは言え魚であっても、焼きサバなんかは肉厚でしっかりと脂がのっており、ホッケは皿からはみ出る大きさで、ボリューム的には十分ガッツリの内容だ。また、おかずに加えて日替わりで内容が変わる汁物、味付け海苔、漬物が付くサービスぶりは満足の一言。ご飯の大盛り・お代わりは50円アップ。
(07/06/04 更新)
住所:大阪府大阪市北区長柄西1-8-2 【MAP】
電話:06-6357-9354
天神橋八丁目交差点から城北公園通を東へ、天然温泉なにわの湯を過ぎたところにある小ぢんまりとしたお好み焼き店。年配の女将さんと親父さん2人で昼から切り盛りされている。
お好み焼き屋なのに、ほとんどの人がまずオーダーする餃子(370円)は、あの有名店「天平」と姿形がそっくりで、トロトロの餡にはニンニクとショウガが効いていてビールにベストマッチ。
焼きそば(500円から)は、しなやかな細麺で千切りのキャベツともやしがたっぷりとボリューム満点。お好み焼き(600円から)は粗みじんのキャベツと山芋たっぷりの生地でふんわりした仕上がり、豚、イカ、海老入りのミックス焼き(950円)には大きなエビが入っていてとても豪華。
ランチメニューも何故か充実していて、コナモンだけじゃなくトンカツやエビフライ、唐揚げ、牛焼肉定食などバリエーション豊富で驚いてしまう。
(21/04/14 更新)
およそ世間から隔絶された雰囲気の常連率100%の小さな居酒屋。看板には焼肉と串カツと書いてあるが、誰もそんなものは頼まず(笑)、御年80を越えるかくしゃくとしたお母ちゃんと娘さんが作る、煮物や天ぷらといった手料理を楽しんでいる。
メニューには全く値段が掲載されていないが、ある日食べたものを例にあげると、ビール大瓶とかぼちゃ1/8個は使っていそうな煮物、海老2尾と玉ねぎ、ピーマン、しょうがの野菜天6個で890円、同じくビールとたっぷりしたほたるいかの酢味噌、ネギとしょうがが入った大きな出し巻で990円という合計からすると、大瓶390円、料理は200〜400円というところか。いずれにせよ、座り飲みでこのボリューム、この値段は商売度外視と言うしかない。常連相手に撒かれるお母ちゃんの毒舌とは正反対の(笑)、大阪の良心を堪能できる店だ。
追記:残念ながら名物女将は亡くなられてしまい、今は娘さんが切り盛りされているようで、天ぷらはメニューから消えてしまったそうだ。
(12/04/18 更新)
天五中崎通商店街の中ほどにある、日本酒が中心の立ち飲み。店内のホワイトボードには料理名がビッシリ書かれていて、家族経営とは思えないレパートリーの豊富さを誇っている。
480円の惣菜4種盛りは、マグロ煮や高野豆腐の玉子とじ、オクラ、魚の南蛮とシンプルながらちゃんと手がかかった料理が出て来て、それも薄味で上品な味付け。ポテトサラダはネットリとした卵たっぷりの芋と豆の食感のコントラストが楽しく、冷奴(300円)にかかった自家製の食べるラー油も美味しい。カリッと揚がった串カツ(1本100円)も海老、牛肉、イカ、野菜など一通り揃っていて、たっぷりのおぼろ昆布と出汁に使った湯豆腐、だし巻き(280円)も上品な味付け。こってり甘めのどて焼き(350円)、ピーマンやニンジン、イカ、豚が入った細麺の焼きそば(450円)も水準以上。
海鮮ものもなかなか豊富で、生け簀で泳いでいる赤海老は刺し身にすると頭を焼いて出してくれ、刺し身盛り(480円)はマグロ、イカ、カンパチと種類に驚きは無いが鮮度は良好、サバのきずし(480円)はしっかり酢締めされているが、タコぶつはほぼ生に近い繊細な火入れが嬉しい。刺し身だけじゃなくて調理物も焼き魚、煮魚も取り揃えており、イワシ煮付け(280円)はさっぱりと酒に合う味で、カキフライもカリッと臭みなし。時にはハモのフライなんて変化球もあって、ふっくらしたハモの身にソースとマヨネーズがかかったクリスピーな衣が意外と合っている。
ビール大瓶は390円、チューハイは330円、焼酎は280円より、店内の冷蔵庫に入っている数多くの日本酒は1杯300円ぐらいからと酒の方も十分リーズナブル。
(16/11/14 更新)
住所:大阪府大阪市北区天神橋4-7-12 【MAP】
電話:06-6351-5739
扇町交差点のすぐ北にある大衆一膳飯屋。
この店の表看板である250円均一の刺身は、まぐろ、はまち、サーモン、季節によっては剣先イカや鱧まで選べ、中央卸売市場から直送されるだけあって新鮮そのもの。量は値段なりだが、質を考えるとバーゲン価格なのは確か。またこの店で、もう一つ見逃せないのは裏人気No.1の中華そば(230円)で、値段の安さはもちろんの事、いかにも業務用スープって感じのチープさが昭和世代には嬉しいところ。他にも一品料理が多数あるが、値段はいろいろなので壁のメニューで確認を。
(06/10/11 更新)
天神橋筋の2丁目の角地にあるカウンター席のみのうどん店。かけが280円、きつねや天ぷらが330円という立ち食いよりも少し高めの価格帯で、メニューも海老天やカレーうどん、丼ものなど多めの品揃え。
注文が入ってから温められるダシはかすかな甘さと薄めの塩気が特徴の上品なタイプで、香りはまずまずだが鰹節の豊かな旨みが効いていておいしい。うどんやそばは茹で置きのボソっとした食感だが、どちらも一玉の量が多めで値段からすると十分な食べ応えがある。そしてある意味麺類よりもお薦めなのが、サイドメニューのおにぎり(100円より)。客に出す直前にさっと巻かれる海苔のパリパリ感と香りが絶品で、これを食べるとコンビニのおにぎりが単なる黒紙を巻いた代物のように思えてしまう旨さ。ただし昆布など具によっては海苔じゃなくて黒ゴマがかけられたりするので注意(笑)。
親子丼(440円)や他人丼(450円)といった丼ものも売りのようだが、味はいけるけどボリュームはそれほど多くないし漬物も付いてこないので、これらに関してはコストパフォーマンスとしてはいまいちかな。
(09/07/15 更新)
古い建物としゃれた店が混在する老松通りの真ん中にある、古びたカウンターのみのうどん屋さんだが、その見かけに似合わないオリジナリティを持っている店である。
まず一つは、「中華そば」と名付けられた和ダシで中華麺を食べさせる所謂「黄そば」がある事で、しかも具は牛肉と紅しょうが天、そしてメンマが載っており、ゴマとコショウが添えられるという独創的な内容で驚かされる。そして二つ目は、ぶっかけやざるそばなど冷やし系のダシが全く甘味が無いタイプになっている事で、水で締めた麺のモチモチとした感触も含めて関西離れした印象を受ける品だ。もちろん普通温かいのうどん・そばのラインナップも揃っており、かけうどんが300円からと立ち食いに比べるとやや高めの値段だが、麺量はその分多い目だし、常にアツアツなので香りが飛んでしまっているのが惜しいが、調味料の影を感じさせない真面目で優しい味のあっさりダシがしみじみとおいしい。
さらにユニークなのは、ざるそばやぶっかけなどの冷たいメニューに「ダブル」という、150円アップで麺が単純に2倍になるというオプションがあり、ざるそばのダブル(550円)なんかは直径20cm以上のざるにそばがてんこ盛り状態で、それだけで十分腹が満足するボリュームである。ダシのおいしさが光るかやくご飯のサイズも大中小(150円より)と揃っており、ガッツリ派にも十分満足できる店である。
(09/11/10 更新)
大阪には新世界にある総本家更科を初めとして、数々の「更科」を名乗るそば屋が営業しているが、こちらは丼もの、それもカツ丼がメインの売れ筋なのが特徴で、しかも店主が野球ファンらしく夜の営業はカツ丼専門店「サラシナーズ」を名乗るなど、なかなかのハッチャケぶり。
客の6割が頼むらしいカツ丼は、比較的辛口ですっきりした味わい。カツはつゆに浸す前提なのもあって衣は固め、肉の厚さも結構あって食べごたえはしっかり。ご飯の量も多めで単品でも十分なボリューム。卵とじ以外にポン酢カツなるバリエーションもあり、名前からするといかにも酸っぱそうだが、和風の醤油出汁ベースにほんのりポン酢の酸味を感じる優しい味で違和感は感じ無い。
もちろんメニューはカツ丼だけでなく、天丼もエビ、レンコン、かぼちゃ、青葉などが香ばしくカラリと揚げられており、カレー丼(700円)はガツンと来る出汁感とルーの酸味のバランスが絶妙、肉と玉ねぎたっぷりな食べごたえ十分な逸品である。そして本業?であるそばもモチモチとした食感が楽しく、普通のうどんは無くて更麺と名付けられたそばと同じ太さのうどんになっているのがユニーク。
ランチタイムはミニカツ丼または日替わり丼と麺類のお得なセット(600円)があり、温かいのと冷たいの、麺の種類はそばと更麺(極細の平打ちうどん)が選べる。割引率は低いが、天丼などの各種ミニ丼と麺類の800円セットも用意されている。
(15/01/23 更新)
天神橋筋三丁目、ちょうど珍三カルビのすぐ北側に2010年よりオープンした、いわゆる「焼肉」を置かない韓国家庭料理の店。もともとは近所のサジョヤという韓国スーパーの中にあった店だったが、そこがレストランとして再スタートしたらしい。
いくつかのパンチャン(小皿料理)が付くとは言え、鶴橋あたりだと4桁オーバーが珍しくない韓国料理だが、この店は単品でも各種のチゲや炒め物、小鍋類、冷麺、ピビンパといった料理が700〜800円と格安な上に、15時までのランチタイムなら3種類の日替わり定食が、ご飯食べ放題で650〜700円と言う値段になるのだから非常に良心的。さすがに、パンチャンはキムチや韓国海苔を含めても5種類前後と控えめだが、メインの料理はかなりたっぷりとしており、ユッケジャンは肉は少なめだけどダシが良く出ていておいしいし、タッカルビは多量の鶏肉・野菜・トッポキが鉄板でジュージューのダイナミックさ、コストがかかるテールスープでも大ぶりのお椀になみなみと入っていて、石焼ピビンパはしっかりおこげが出来るぐらいにアツアツと、どれもコストパフォーマンスはかなりのもの。
冷麺は市販品っぽくていまいちだったが、400円の「辛ラーメン」のほうは、モロにインスタントラーメンが具と一緒にペコペコの小さな文化鍋に入っていて、ここまで開き直っているとかえって楽しくなる(笑)。店頭でキムチなどの惣菜も持ち帰り可能だ。
(10/08/24 更新)
住所:大阪府大阪市北区天満橋1-3-9 【MAP】
電話:06-6351-7113
中央軒と言えば関西を中心に展開している長崎チャンポンのチェーンを思い浮かべるが、ここはそこと関係はあっても経営は別の店らしく、店名の頭に「光」とついて差別化してあるのが面白い。
もちろんこちらも看板メニューは長崎チャンポンで、あっさりした豚骨スープにイカ・海老・豚肉・赤色のかまぼこなどが入って生卵が載せられており、スープのコクはいまいちだがチェーンのものとほとんど同じ内容で値段が600円と190円も安いのが嬉しい。皿うどんもチャンポンと同じ値段だが、単品で50円安くてライスを付ければさらに80円安くなる、普通のそばに皿うどんのあんをかけた「あんかけ焼きそば」のほうが人気が高い。
また、ここは長崎系以外のメニューも揃っており、チャーシューとネギが入ったケチャップライスを、油でテラテラ光る薄焼き卵を巻いた正しく中華なオムライス(600円)、コッテリした味とボリュームが嬉しいソース焼きそば(550円)や、なんと酢豚・唐揚げ・エビ天・揚げギョウザ・野菜炒め・焼豚の6品が皿にてんこ盛りの「中(ちゅん)ちゃん定食」(900円)も大のお薦めだ。
(16/05/10 更新)
住所:大阪府大阪市北区天神橋7-7-11 【MAP】
電話:06-6354-3756
天神橋筋商店街を天六からさらに北へ上ったところにある、カウンター6席のみの洋食店。メニューはライス込みで550円のオムレツ、650円のチキンカツから、2000円のステーキ、3000円のヘレステーキとかなり幅広い価格帯。
料理は直径25cmはある大きな皿に載せられて出て来て、皿に負けじと料理自体も大きめ、さらに揚げ物はしっかり厚めのザクッとした衣の二段構え。粗めに切られたキャベツ、レタス、ポテサラ、具沢山の味噌汁、皿いっぱいのライスがついてボリューム満点。オムレツもふわふわトロトロでライス付きの550円は格安。ただハンバーグは焼き置きを温めたものでジューシーさはいまいち。ドミグラスソースはケチャップ強めでやや平板な味わい。
店はほぼ定年後のご隠居達のサロンとなっており、ランチタイムであっても洋食を食べずにアテだけでビールや酒を飲んでいる人のほうが多く、女性や子供は避けたほうが無難。料理の出来にもバラつきがあるので、細かいことを気にせずボリューム目当ての人向けと言える。
(14/05/30 更新)
以前は大阪王と名乗っていたり昼はテイクアウトのみだったりと試行錯誤があったようだが、ようやく今の営業形態に落ち着いたようだ。
ランチの日替わり定食が450円、焼肉、酢豚、から揚げの定食がそれぞれ500円と、何故かデフレがほとんど進行しない中華ジャンルの中でワンコインで定食が食べられるのは貴重。味に特筆すべきところは無いし、料理のポーションも少なめだが金欠時の昼飯ローテーションには重宝する。餃子も180円と安い。
(2004年以前のデータ)
南森町交差点からほど近いところにあるカレーラーメン専門の店。
注目のスープはあまりカレーカレーしておらず、スープカレーのようにブイヨンのコクと野菜の甘味が押し出されたタイプ。そこに中太の麺と薄切りの肉、モヤシ、たっぷりのネギが加わり、なかなかバランスの良い味にまとめられている。メニューにはベーシックなビーフとポーク(650円)、シーフードの他に、トマトベースのボロネーゼやイカ墨を使ったメニューもあるのが楽しい。ランチタイムはご飯が無料で付くので、残ったスープにご飯をぶち込んでカレー雑炊で締めるとお腹はパンパンだ。スープの辛みはそれほどでも無いので、辛党にはハリッサっぽい辛味ペースト(50円プラス)を追加でどうぞ。
(07/09/03 更新)
南森町の閑静な住宅街の中にある本場長浜を謳うラーメン屋。
その言葉どおり、極細麺に具はシンプルなチャーシューとネギのみ、紅生姜・すりゴマ・生にんにくがテーブルに完備されている真っ当な長浜スタイルのラーメンで、豚骨臭がほんのり漂うコクがありながらも濃厚過ぎない白濁スープはまさしく本場の味。値段も550円と場所を考えれば安い。さらに、17時までのランチタイムにはライス+高菜が実質無料、炒めなおしではあるがたっぷり1人前はある高菜チャーハンが100円プラスでセットに出来るのもポイント高し。
この店の隠れた人気はカレーラーメンで、ドライカレーのルーのようなものがラーメンに載せられており、ルーを溶きながら食べると味の変化が楽しめる。カレーも一見ミスマッチだが不思議と豚骨スープにマッチしていてうまい。キャベツ炒めが乗った味噌ラーメンもなかなかいけるぞ。
(07/11/12 更新)
鳥取の米子を本拠とする、いわゆる二郎インスパイア系を売りにするラーメンチェーンの大阪店。奈良には「ジャンク屋・哲」、神戸には「ラーメン・つけ麺神起」という系列店をオープンさせている。
ラーメンの見た目は、「大量の極太麺と野菜、醤油濃いジャンクな豚骨スープ、分厚いチャーシュー、刻みニンニクと背脂のオプション」を特徴の二郎系だが、鰹節がかけられているところが少しユニーク。ほのかな甘味を感じるスープには脂分がほとんど存在せず、単に「豚」と呼ばれる味が染みた分厚いチャーシューもサイズが小さめで、二郎系の中でもかなりライトな部類に属するタイプである。いかにも二郎な濃さが欲しい人は、ニンニクとアブラを「増し(増量の意)」にしてカラメのオプションを付けるといいだろう。もちろん野菜・ニンニク・鰹節・アブラ(背脂)のトッピングは全て無料での増量が可能で、野菜だと「ちょい増し」からスープ面から高さ20cm以上に達する「バカ増し」まであるのが嬉しい限り。麺は650円の並で200g、750円の大盛りで300gと二郎系にしてはそれほど多くないが、ゴワッとした低加水の太麺がお湯やスープを吸うので、同じ重さの他店よりもボリュームは多いと考えていたほうがいいだろう。
そして「つけ麺」のほうは、粉っぽさを感じるほど大量に入った魚粉と甘酸っぱさが特徴のオーソドックスなつけダレで、あまり二郎という感じはしないが、水で締められてブリッと感が増した極太麺の食感が楽しく、これはこれでなかなかイケる。野菜も無料オプションで付けられて、ラーメンと同じく200gで650円という値段はコストパフォーマンスが高い。なお、ラーメンには味噌味、つけ麺には辛味という味のバリエーションがあるが、味噌はノーマルよりもさらに甘めになるので甘さが苦手な人は注意。
(10/01/18 更新)
京都一乗寺からスタートしたラーメン荘グループが、大阪エリアに初出店した店。場所は阪急下新庄駅からほど近いところにある。メニューは並が650円で大が700円、豚増しは200円アップとなっている。麺量は並で350gと、他の系列店よりやや多め。無料オプションは二郎系お馴染みのニンニク・アブラ・カラメ・ヤサイの他に、韓国唐辛子がある。
ラーメンのスープは程良く乳化しているタイプで、ほぐれたウデ肉が混ざっていて非常にコクがある。豚はバラ肉とウデ肉が1cm厚ぐらいに切られたものが3〜4枚でボリュームは平凡だが、肉の柔らかさや味の染み方が程良くておいしい。麺はゴワッとした正統派二郎麺で、東京の品川二郎に似たバランスの良さを感じさせ、関西の二郎系としては間違いなくトップのレベルだと思う。
ただし、高い人気の割に客席数が少なく、日時によっては1時間待ちの行列が出来たりするのである程度の覚悟が必要。周りに駐車場が無いので、くれぐれも店に迷惑をかけないように。500gで900円の持ち帰り用豚もあり。
(11/11/02 更新)
長らく十三駅西口の「ションベン横丁」で愛されたラーメン店だったが、2014年の火災で消失。2年後の8月にようやく東口に場所を移して復活。メニューは700円のラーメン1種類しか無く、無料でライスが2杯まで頼めるため、席に座るとオーダーの種類ではなくて「1つ?」などとご飯の数を聞かれるシステムは変わらない。
ラーメンは大阪風のライト豚骨タイプだが、ゴマ油と醤油の効いたタレ、モッチリした中太の麺、たっぷり入った肩ロースっぽい脂身多めの薄切りチャーシューが独特の個性を与えており、ジャンクな味わいで旨い。卓上にはニラキムチ、紅しょうが、白菜キムチ、刻みニンニクが大量に置かれていてジャンク度の倍増が可能。お客さんはラーメンよりもライスに載せて食べている人が多いようだ。
店内のどこにも書かれてはいないが、飲み足りない人にはビールの小サイズが置いてあってオーダーが可能。
(18/07/06 更新)
大阪高裁の北側、老松通りの1本南側の閑静なエリアにある、女性店主1人で切り盛りされているカレー屋。メニューは、800円のチキンカレーとビーフカレー、日替わりの野菜カレー、冬季限定のおじやカレー、そして850円のスタミナすじ飯というラインナップ。
手羽元が煮込まれたチキンカレーは、野菜類がほとんど溶け込んでない完全にサラサラなルーが独創的で、フェンネルやコリアンダーの優しくすっきりした香りと、タマリンドの酸味、牛スジ肉の分厚い旨みが効いていて物足りなさはあまり感じない。逆にビーフは、アメ色に炒めた大量の玉ねぎとガラムマサラの甘い香り、そして南蛮亭を上回るレベルの強烈な辛味という主張が詰まったもので、それぞれのハッキリした個性付けが楽しい。皿には付け合せとして、甘酸っぱい玉ねぎとキャベツのピクルスが添えられている。
その他に、カレーのダシに使用した牛スジ肉と玉ねぎを醤油ダレで炒めて目玉焼きを載せたレギュラーメニューの「スタミナすじ飯」(850円)と、日替わりで野菜入りの創作カレーや、時には食べ放題の麻婆豆腐という日替わりメニューも用意されている。
この店で楽しいのは、ルーのおかわりが無料で出来ることで、カレーの種類を変えても可能であるために、お客によっては野菜>チキン>ビーフと3種をはしごする人もいたりする。私自身はやった事がないが、カレーにペーストを追加してさらに辛くする事も出来るそうだ。
(12/10/12 更新)
愉快酒場というパブチェーンが、ランチタイムに二毛作店として展開している業態のお店。南森町以外には、大阪駅前第3ビルとうえほんまちハイハイタウンに店がある。
メニューは大きく分けてスタミナ極丼とカレーの2種類で、極丼は豚バラ肉と玉ねぎをニンニク味で甘辛く炒め、卵の黄身を載せたもので、かなり「すた丼」を意識したメニュー。値段は単品が550円で、ネギマヨ、キムチといったバリエーションに、うどんをプラスするオプションがある。味はいかにもなジャンクさではあるが、ホエー豚を使っているらしいバラ肉は意外と厚みがあって食べごたえがあり、ワンコイン+αという値段の割にボリュームも水準以上。
他にはカツカレーやうどんorそばといったメニューが揃っているが、それらはいかにも業務用、冷凍食品という感じで極めて平凡。ここで食べるならスタミナ極丼に限る。
(15/02/20 更新)
メニューのおじやうどんが示すように、きつねうどんの元祖として知られる「松葉屋(現うさみ亭マツバヤ)」の系譜を組む店。
うどんは自家製で注文してから茹でられるなどコシにこだわっているのがここの特徴で、ざるうどんなどの冷たい麺で食べると、本場讃岐顔負けのピシッとしたエッジと適度なコシが感じられてうまい。これが温かいうどんになると、とたんにもっちりした大阪うどんらしくなるのが不思議。ダシのほうも、昆布と鰹をぎゅっと絞りきったような松葉屋系でありながらもキレと力強さを感じる出来で、あまり洗練された感じじゃないがこれはこれで悪くない。
高めの値段に比べてボリュームは全体的に物足らないが、ランチタイムには日替わりの丼ものとミニうどん&そばがセットになって安くなるサービスがある。夜は豊富なアテが揃う、うどん居酒屋になってこちらも人気のようだ。
(08/04/23 更新)
西天満交差点を少し北側に上ったところにある、老舗ステーキハウスのランチ。
一番人気は、大根おろしとポン酢が添えられる牛肉薄焼きの定食で、800円のシングルで4枚、1000円の1.5(ワンハーフ)が6枚、1200円のダブルが8枚と200円で2枚ずつ肉が多いオプションがある。あっという間に焼き上げられる肉は、薄焼きとは言え厚さが3mmはあって食べ応えはなかなか。ほとんどサシが入っていない赤身なのに、箸で易々と切れてしまうぐらい柔らかいのに驚かされる。
柔らかいと言えば、800円のチーズハンバーグは豆腐製と勘違いしそうになるぐらいにフワフワだし、トマトベースの軽いドミグラスソースがかけられた、フライパンで揚げ焼きにされる牛ヒレカツ(1000円)など、薄焼きの肉よりもさらに柔らかくて衣との境目を舌で感じることが困難なほど。
ライスのお代わりや、炒めたニラもやしの野菜大盛りは100円アップになってしまうのと、味噌汁の質がいまいちなのがちと残念なところ。他には、1500円のヘレステーキや、4500円の黒毛和牛ステーキがランチに揃っている。
(11/12/22 更新)
住所:大阪府大阪市淀川区十三本町1-8-4 【MAP】
電話:06-6308-4625
営業時間:12:00-22:00
定休日:日祝
アクセス:阪急梅田駅から一駅北の十三駅西口を出て、大きな信号を西に渡り、一筋南側にある大きな繁華街通りに入ってすぐ
大阪のお好み焼き界において、オモニが何でも具にぶちこむカオス的な味わいで西の横綱を張っている存在だとすれば、こちらは料理の完成度と言う意味で東の横綱とも言える存在である。値段はあまり安くは無いが、お好み焼きだから値段は知れているし、やはり大阪を代表する味なので紹介。
ここでは何はさておいてスジねぎ焼きを食べて欲しい。じっくり煮込まれたスジ肉のこってりしたうまみを、たっぷりのネギと醤油とレモンの風味であっさりと仕上げていて実にうまい。量が少し少なめなので、焼きそばも頼みたいところ。
当然行列が出来る人気店なのだが、すぐそばに支店もあるので混んでいる時はそちらも確認してみよう。スジねぎ焼1120円など
(2004年以前のデータ)