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阪神杭瀬駅の北東、商店街の外れにある魚を中心とした品揃えの立ち飲み。ただし外見はスナックにしか見えず、中が見えないドアなのでフリの客は絶対入らないであろうシチュエーション。マシンガントークとブログ担当の女将さんと、調理担当の旦那さんの夫婦漫才も売り(?)。
メインのお造り(刺し身)は、その日仕入れた品から3〜5種(オーダーによってはそれ以上)盛って出されるシステムで、1品だいたい280円、5種盛りでもたったの580円という値段なのに、石鯛やグレ、スズキ、子持ち牡丹海老といった高級ネタがしっかり3〜4切れずつ出て来る太っ腹。刻みわさび、ポン酢など素材によって味付け用の皿が用意され、ローストビーフのようなマグロ頬肉タタキにはニンニクチップが添えられる芸の細かさ。
刺し身以外の料理も種類は少ないながらも手が込んでいて、暇な時に注文が限られるだし巻きは、フワフワでジューシーなだし巻きが1人前5切れもついてたったの200円、添えられる大根おろしの雪だるまも可愛い。日本酒にぴったりな赤貝やバイ貝の煮付けも200円ポッキリ、大人の拳大はあるあん肝ポン酢、手のひら一杯分はある鱈の白子も300円と激安。
冬場には1人鍋が登場し、はまぐりやタラが入ったちり鍋や、牡蠣たっぷりの味噌仕立て鍋が380円とこれまた破格。鍋には鱈の白子やそうめん、豆腐、キムチといったアイテムも追加できる。ビールは瓶が無くて生のみ。焼酎や、何故か人の愛称が付いているチューハイはほぼ280円均一とドリンクもお安い。
(15/12/11 更新)
住所:兵庫県川西市小花1-2-3 【MAP】
電話:072-759-7323
川西能勢口駅のすぐ西側にある民家の1Fで営業されている、いわゆる「焼きとん」のディープなお店。開店は18時からだが、30分以上前からお客さんが並んでいて1時間待ちは当たり前の人気ぶり。メニューは、1本150円の串物とビール(大瓶500円)やチューハイ、日本酒といった飲み物のみ。ご飯物は無くてカウンターの上に食べ放題のキャベツが置かれているだけという直球勝負。
店内ではいろんな肉の部位が刺さった豚肉の串がガンガン焼かれていて、焼きあがった串は置き台に載せられ、客がそこから勝手に取ったり、端の方の席には店の人が皿の様子を見て持って来てくれる。豚のタンやハツ、テッチャン、レバー、焼き鳥、ウインナーといった豚串以外の品は、その都度注文して焼いてもらうシステム。
1串にはどう考えても50gぐらいは肉が刺さっているんじゃないかという凄いボリュームで、デミグラスソースのようなコクを感じる独特の味噌ダレがベストマッチ。ニンニクがたっぷり入った濃い味噌ダレや一味唐辛子がカウンターに置かれているので、それらを混ぜてさらにパンチを効かせることも可。
(12/06/22 更新)
三宮センタープラザの西の端、北側の道に面したところにある細長いお店。店内のキャパが少ないので、外にテーブルを置いて対応している。しかも週末は予約で満席になっている事も多い人気ぶり。
特筆すべきは値段に対するボリュームで、ランチタイムはクリスピーで大ぶりな唐揚げがゴロゴロ、そこにエビサラダやザーサイ、ライス、スープがついた唐揚げ定食や土鍋にたんまり入ったアツアツの麻婆豆腐定食、青椒肉絲定食に、チャーシューとネギがどっさり入ったシンプルラーメンとレタス入りチャーハンがほぼ1人前分セットになったものなど、満腹確実なセットが600〜700円という格安値段でいただける。
中華街なら高くなりがちな単品も安くて、手作りのもちもちした皮が美味しい餃子が6個入り240円に、豆腐1丁分が載った巨大なピータン豆腐が400円、ネギどっさりの蒸し鶏が450円、カリカリと香ばしい手羽先のパリパリ揚げが500円、2人分はあるレタスチャーハン単品が500円、赤ちゃんの頭ぐらいのサイズが有るエビも入った巨大ふんわりニラ玉が480円、大きなエビとイカがゴロゴロ入った海鮮ラーメンが750円と、ほぼ王将並みの値段でありながら味とボリュームがはるかに超越しているのが素晴らしい。
(13/10/31 更新)
阪神尼崎駅から伸びる、尼崎中央商店街を入ってすぐという一等地にある立ち飲み店。同じ敷地内には鍋料理がメインの「ごん兵衛」という居酒屋があり、そちらの別業態店という位置づけのようだ。
昼12時の開店からすぐに満席状態になる人気の秘訣は、料理の安さとボリューム。一番人気のどでかステーキは何と200gで単品390円、定食にしても490円のワンコイン以下という凄さ。当然ながら堅い赤身の輸入肉だが、この値段で文句は言えまい。そして単品で290円、定食で490円のカツとじは、20p大のカツが卵でとじられ、490円のオムライス定食も珍しく魚が入った大きなオムライスにから揚げ、サラダ、味噌汁、漬物と凄い量である。
また単品メニューもそこそこあって、串カツはれんこんなど野菜が80円から、エビが100円と豚が110円と安い割に、新世界あたりで食べられるものより一回り中身が大きく食べごたえ十分。鶏のたたきも200円という値段なら文句なし。焼きそばも160円で豚肉とキャベツがしっかり入っている。
ドリンクは生中と中瓶ビールが390円、グラスのチューハイが290円と料理ほど激安ではないが、好きなドリンク1杯と串揚げ2本、小鉢1つが付いたワンコインサービスが昼と夕方に1時間ずつあるので、それを上手く利用したい。
(16/04/01 更新)
住所:京都府相楽郡木津町大字梅谷小字髯谷15-3 【MAP】
電話:0774-73-9060
営業時間:11:00-15:00、18:00-23:00、土-24:00(売り切れ次第閉店)
定休日:月曜
すっきり魚ダシ醤油ラーメンもあるが、やはりここでは豚骨が一押し。天下一品ですらはだしで逃げ出す濃度を誇るスープは、大量の豚骨を煮込んで作られたもの。こってりタイプを選ぶと、さらに背油が振りかけられてくどさ120%。それでいて豚骨特有の臭みが少ないのが素晴らしい。値段も550円と質を考えたら格安。店を出たら店員が追いかけてきて感想を求める事があるので驚かないように(笑)。
追記:店は木津に移転したのでデータ変更(木津はほとんど奈良なので場所はここで)、さらには大阪の大国町にも店が出来た模様(未訪問)。
(2004年以前のデータ)
見た目は何の変哲も無い普通のラーメンだが、まろやかな醤油の香りと程よくコクのある澄んだスープ、そして柔らかくて大ぶりのチャーシューが実に見事なバランスを見せるラーメンである。サイズは何故か小・中・特大の3つになっているが、小でも結構なボリュームがある。メンマが欲しい人は別注で頼もう。
(2004年以前のデータ)
ラーメン専門店としては席数が多めの店なのだが、店内には人が途切れる事の無い人気店。ラーメンとご飯をセットにして食べている人が多い。
スープは見た目油が乳化したタイプのものであり、底のほうは沈殿物で二層になっているのを見てもその非常な濃厚さが伺える。麺も和歌山には珍しい太目の麺で、力強いスープに負けていない。チャーシューもうまく、全てに本格感あふれるラーメンだ。値段は650円と和歌山にしては高めであるが、それだけの価値は十分にあると言える。
(2004年以前のデータ)
今をときめく無鉄砲グループが、つけ麺の専門店として2009年8月にオープンさせた店。餃子や夜用アテメニューも少しはあるが、基本はつけ麺一本で、味玉・肉増し・ネギ増し・メンマ増しといったオプションで変化がつけられるようになっている。
つけ汁の見た目は、写真だけを見ればカレーにしか見えない色と強烈な粘度だが、この濃さでもかすかな柚子の香りが感じられるぐらいに豚骨特有の臭みが無く、旨みだけを昇華させているのは見事と言うしかない。麺は讃岐うどんを思わせるような表面のツヤと、モチモチとした瑞々しい食感が印象的で、並で300gの麺量が胃にスルスルと入ってしまう。短冊切りにしたチャーシューにもしっかり味が染みていて、つけ汁に負けておらずアシストもバッチリだ。
ただ、やはりこってりスープに冷たい極太麺だとつけ汁が冷めてしまうのは避けられないが、あつもりの麺が選択できたり、つけ汁をレンジで温めなおせるサービスが完備されていてサポートも万全。さらにはスープ割りは豚・鶏・魚スープから選べ、小さなチャーシューとネギが提供される驚きもあり、客へのサービスも考えつくされている店である。
(09/12/01 更新)
濃厚豚骨ラーメンの有名店である無鉄砲で修行した店主が、JR尼崎付近にある工場を利用してオープンした店。スタジオ風の店内は奥に細長く、手前のスペースに20人ほどが待機できるようになっている。
ラーメンの種類は基本的に「とんこつ」(750円)と「さかなとんこつ」(800円)の2種類があり、チャーシュー麺にすると200円、味玉は100円プラスで、大盛りは150円アップ。サイドメニューは鳥の唐揚げ、ねぎめし、ぶためしといったものが揃っている。無鉄砲とは異なり呪文のようなオプションコールは無い。卓上にはコショウ、豆板醤とニラキムチが置いてあり、ラーメンに混ぜて味の変化が楽しめる。
基本のとんこつラーメンは、超弩級の濃厚豚骨スープでありながら雑味が一切無く、呼び戻し製法によるの発酵臭は抑えつつ分厚い旨味、深みに圧倒される。麺は多加水の縮れた太麺でスープに負けていない。チャーシューは肉質の良い豚バラ肉を巻き、スープに溶け込むような薄切りにしてある。極太の材木メンマは歯切れよく、青ネギと刻みタマネギも良いアクセントになっており、完成度では本家を確実に凌駕している。
さかなどんこつのほうは、良い魚粉を使っているのかエグみが無く、魚の旨味だけをスープに添加、ふくよかな味わいを醸し出している。こちらはより辛味のある白ネギ、カイワレを載せているところに店主のセンスを感じさせる見事な一杯だ。
(18/06/29 更新)
神戸のお好み焼き激戦区・長田のど真ん中にあるお好み焼き店。
ここのお好み焼きは大阪風にキャベツを生地に混ぜるふっくらタイプでボリュームがあり、しかし具は大ぶりで600円のチャンポン焼きなんかは5cm角のイカやレバー、牛肉、エビなどがゴロゴロ入っていて神戸と大阪の良いとこ取りをしたような感じ。すじ肉たっぷりでさらにボリューム度が高いそばめしも、ご飯とそばがカラリと仕上がった絶妙の食感で、どろソースを後からからめるとビールの伴に絶品。長田式の薄焼き状に作られるスジネギ焼き「肉天」もアテには絶好。
値段は豚入りお好み焼きが450円からあり、筋肉とコンニャクを煮込んだ長田名物ぼっかけをたこ焼きにしてダシを注いだ「ぼったこ」も2人分セットでたったの500円と、大阪下町おばちゃん店のハイパーCPに慣れた人間でも太鼓判を押せるコストパフォーマンスだ。店の奥でご夫婦が見せる見事なコテさばきのデュエット、人情味あふれるお店の対応も楽しい。
(08/02/08 更新)
阪神尼崎駅から伸びる尼崎中央商店街の、4番街から少し外れたところにある讃岐風うどんの店。店内には製麺スペースがどかんとあって、他は簡素なテーブルと椅子があるだけ、奥のセルフスペースで注文して受け取るシステムと、本場香川そのまんまのテイストで驚かされる。
しかも麺は、今では香川でもなかなか見られなくなってきた強烈なネジレが入った太剛麺で、あまり伸びは感じないがガッシリとした歯ごたえと手切りの無骨な舌触りが非常に印象的。ダシもイリコがガッチリ効いたタイプで骨の髄まで香川スタイルである。
値段はかけの小が280円、ぶっかけや釜玉が380円からとなっていて、鶏天やゲソ天、かき揚げといった天ぷらやおにぎりがセルフで100円といったところ。ただしサイズだけは香川風じゃなく、小で大人1人前ぐらいの量があるのでお得感は十二分。
トッピングのお薦めは「肉」で、たった100円アップなのに甘辛く煮込まれた柔らかい牛肉がたっぷり入っていて素晴らしく贅沢な気分になれるぞ。カレーうどんも480円とお安めながら、自慢の肉がギッシリ詰まっていて食べ応えは満点だ。
(12/07/20 更新)
ご当地B級グルメとして地元の商工会議所がプッシュする、「尼崎ちゃんぽん」の代表店として知られている中華料理店。
その尼崎ちゃんぽんは、醤油味のとろみがついたスープに、肉と野菜、魚介が炒められたものが入っているラーメンで、ちょうど横浜で出している「サンマーメン」のような料理。味はまあ見た目そのまんまで大きな驚きは無いけれど、たっぷりした具なのに単品で580円、味が良く染みた自家製のチャーシューがどっさり入った半チャーハンのセットで750円という値段は十分驚きがある。
それ以外にも、6個で200円の野菜たっぷり餃子や、カラリと揚がった大きなもも肉がゴロゴロの鶏唐揚げが単品で500円、分厚いチャーシューが入ったコクのある醤油ラーメンもワンコイン、何枚ものクリスピーな豚天を甘酢でまとめた酢豚などのメインに卵焼きがついたボリューム満点の定食が680円と、尼ちゃんに関係なく味とコストパフォーマンスに優れた名店である。
(13/01/25 更新)
休日には行列が出来る、神戸元町の南京町そばにある神戸牛の老舗のコロッケ&メンチカツ
さすがに端肉とは言え神戸牛の味は本物で、コロッケ(80円)に入ったミンチ状のすじ肉はそれほど量は多くないものの、しっかりとコロッケ全体に肉の旨味が溶け込んでおり、少し甘めのジャガイモとのバランスが絶妙。ミンチカツ(120円)も若干コショウを利かせた仕上がりながら、オーソドックスな作りが映える肉質が光る。
値段は肉屋標準価格からすると若干高めだが、値段に見合うだけのクォリティを楽しめる品だ。
(08/07/30 更新)
尼崎中央商店街を少し外れたところにある酒屋の立ち飲み。何と西成もビックリの朝8時半からオープンしていて、労働者やリタイア組で午前中から大変賑わっている。
奥に長いカウンターにはアテがずらりと並んでおり、日替わりのイキが良い刺し身、揚げ置きだがそれぞれが巨大サイズの天ぷら、小鉢に溢れかえるポテサラやイカの煮物、柔らかい肉が150gは使われているであろう焼肉など、100〜300円台の値段でありながらどの品もボリュームがあり、焼き鳥なんかもいちいち肉から切り出して串に刺しており、出来合いを使わずに手作りでコストを抑えている姿勢が素晴らしい。
酒の方は、ビール大瓶が400円、日本酒が250円、焼酎が300円からと立ち飲みとしては標準的な値段だが、焼酎のお湯割りや水割りは非常に濃くてサービス度高し。店には陶陶酒なんかも置いてあって、健康に気を使おうというメッセージが書かれているのが微笑ましい。
(11/12/08 更新)
阪神間には、この「マルヤ」という屋号が付いた中華洋食の店がいくつかあるようだが、その中でも最もレトロな雰囲気を醸し出している店。店は老夫婦2人で営まれておられ、昼時は地元客でほぼ満員になる人気店だ。
メニューを見ると、細切れの鶏肉が入ったチキンライスが詰まった大ぶりのオムライスが450円、味がしっかり染みて柔らかいチャーシューが載り、ゆで卵の薄切りが懐かしい、生麺を使った中華そばが350円、そしてトンカツが400円にビフカツが500円、瓶に入ったコーラが110円などと完璧な昭和の値段。味の方もベーシックながら実に美味しく、ドミグラスソースは甘めの独特なタイプだけどほのかな苦味がアクセントになっている。中華メニューに使われているスープにはショウガが効いてあり、これが不思議と洋食メニューに合うのが目からウロコ。
基本的にライスは別料金だが、ランチと書かれたメニューにはライスがセットになっており、一番人気のとんかつランチ(650円)は、大ぶりでサクサクのトンカツに目玉焼き、ハム、ポテトサラダ、ケチャップスパと盛り沢山な内容で食べ応え満点である。
腰の曲がったお母さんを気遣ってか、食事後は食器を自分で片付けるのが常連客のローカルルールになっている。鉄道各駅から離れているのでアクセスは良くないが、店の南側にある大きな駐車場の一部が店の所有になっているので車で行くのが比較的便利。どこに止めればいいかはお母さんに確認のこと。
(12/11/21 更新)
阪神尼崎駅の南西、お寺が密集している住宅地に埋もれたスーパーレトロなカウンターのみの、創業50年を誇る中華料理屋。ちなみにトイレも空調も無いので、夏場や冬場は注意すべし。
メニューの一番人気は、たっぷりのお湯と油で揚げ焼きにされる餃子(250円)で、カリカリの表面とモチモチとした中身という皮のコントラストが楽しく、中のとろける餡と辛子酢醤油のコンビも絶妙でビールが進む。そしてこちらも不動の人気である焼き飯(400円)は、毎回強火でカンカンと炒め上げられ、バラ肉と玉ねぎの甘みが効いていて懐かしい味わい。味付けを醤油、ソース、コチュジャンで選ばせてくれ、ソース味にするととんかつソースを最後にタラリとかけてくれる。
何故か白ご飯が無くて後は一品物と麺類がいくつかあり、かたい焼きそば(600円)は袋麺をまるごと油で揚げてから野菜あんをかけた手の込んだ物でボリューム満点。今時350円のラーメンはチャーシューじゃなくてプレスハムが入っており、生姜が効いた塩味の優しいスープ。野菜たっぷりなチャンポンや水餃子も同じスープが使われているようだ。
(16/05/27 更新)
阪神尼崎駅の南西、尼崎寺町と言われる寺社が集まっている通りの一角でひっそりと老夫婦が営業しているたこ焼き店。基本は持ち帰りだが、鉄板の前に小さなカウンターと椅子があって、そこで食べて帰ることも可能。
値段は7個100円と関西最安の価格帯だが、100円分だけ買えるのは子供のみで、大人の最低購入価格は200円から。たこ焼きのサイズは今どきからすると小さめで外側はカリッと固く、関西人には馴染みの深い、昔ながらのおやつたこ焼きである。タコもかわいいサイズではあるが、天カスとネギがたっぷり入っていて香ばしい。
飲み物等の用意は無いが、店頭で食べるとお茶を出してくれる。持ち帰りの袋が5円、マヨネーズをかけるのはたこ焼き100円につき10円の別途料金が必要。
(16/09/30 更新)
席は小さなカウンターのみ、そしてカレーも650円のビーフカレーの1種のみと、B級的潔さが心地よいカレースタンド。
カレーはビーフが煮込まれて細かくほぐれたサラサラタイプのルーで、トマトの酸味と旨み、じんわりとした辛味が利いていて非常にバランスが良い。大盛りでも同じ値段で、にんじんのピクルスやらっきょう、福神漬けといった付け合せも取り放題なのは感激の一言。当然ながら昼時は行列を覚悟で。
(06/03/22 更新)
神戸元町のど真ん中で、ひっそり隠れるようにご夫婦で営まれている、席数わずか9席程度の小さな洋食店。
メニューは、和牛ビフカツやとんかつ、白身魚フライ、エビフライ、ハンバーグといった定番品に、ハヤシライス、チキンソテー、ロコモコといった品揃え。ユニークなのが、ライス・スープ・サラダの330円のベースに、上記アイテムを組み合わせて、さらにライスをオムライスやハヤシライスに変更するカスタマイズシステムもある。
まず最初に驚かされるのがセットに付いて来るスープ。普通の店なら手を抜いてしまう部分だが、日替わりで野菜のスープやコンソメ、枝豆をすり潰したスープなどが出て来るが、どれも丁寧に作られていてしみじみと美味しい。ミディアムに揚げられたビフカツはとても柔らかく、とんかつは肉質はまずまずだが肉厚でボリューム十分。白身魚のフライは柔らかくてホクホク、ハンバーグとミンチカツは粗挽きの肉が使われ、ゴロッとした男性的な食感なのが嬉しい。デミグラスソースは塩気とトマトを効かせたあっさりタイプだがコクはしっかりある。
セットに700円(ハーフは400円)でライスをオムライスにグレードアップ可能で、とろとろ卵にトマトソースとデミグラスソースの2種類がかけられているのが楽しい。1個100円の牛スジコロッケなど、日替わりアテメニューも有り。冬場にはカニ料理も用意され、香住のカニを使ったクリームコロッケ、カニグラタンは身がたっぷりで絶品である。
(17/06/22 更新)
元町駅のガード下には、丸玉と名がついた店が2つあったのですが、駅の東側にあった丸玉東店が閉店してしまい、西側にあるこの店だけになってしまった。店はうなぎの寝床状に長くていかにも大衆食堂然とした雰囲気。
オッサン連中に一番人気の豚足は骨が崩れるぐらいまで徹底的に煮込まれプルプルのトロトロ、いくらでも食べられそうなさっぱり味の蒸し鶏、サラミ状の腸詰めは台湾ならではの甘い味、手羽先の唐揚げはクリスピーにカラリと揚げられ、春巻きはパリパリの皮にほんのり甘い野菜の具のコントラストが楽しく、拍子木状にぶっとい肉が入った豚天はふんわりした衣で、どれにも味噌ダレが付いてくるのが独特。肉の炒りつけは厚切りの豚肉、白菜とニラで八宝菜風の優しい味でご飯よりビールが進む。
丸玉食堂の代名詞であるローメンは、柔めに茹でられた平打ち麺の上に大量の卵とじ+野菜餡がかかったもので意外と薄味なのが特徴。焼きそばは柔らか目の平打麺が使われていてユニークな食感。ワンタンメンはあっさり鶏がら醤油スープにニラ、ちゅるんとしたワンタンがたっぷり、チャーシューも入っていて600円は大変リーズナブル。エビたっぷりの焼き飯は卵少なめの醤油味でもっちりした食感がいかにも台湾風である。
(15/10/02 更新)
「神戸」と書いて「かんべ」と読ませる、阪神尼崎駅から伸びる尼崎中央商店街のちょうど中程にあるレトロな酒屋の立ち飲み店。客層も見事に店の雰囲気とマッチしていて、朝から近所のご隠居さんで賑わっていて、店の女将さんと口でやり合っていたりする。
アテは黒板に書かれており、出汁の色は濃いけど意外とあっさり味のホタテやネギマ、しゅうまいなど品数豊富なおでん(100〜250円)、同じく上品な味の鰯やカレイの煮物、生姜が効いた牛のしぐれ煮、程よい甘辛さで煮込んだ手羽先、ちゃんと切れ目を入れて焼かれたソーセージなど、料理上手な女将さん手作りの品はどれも味わい深い。
冬場には茶碗蒸しや粕汁、夏場にはそうめんといった季節の品もあり、茶碗蒸し自体は出来合いだけど三つ葉とゆずが添えられグレードアップ、そうめんは注文から湯がかれて氷水に浮かべた冷ややかなルックスで出て来るのが嬉しい。酒はもちろん酒屋値段。
(15/01/23 更新)
どちらかと言うと貧乏飯が好きな私は、カツ丼もあまりカツが豪華でない方が好きなのだが、この店ぐらいカツがうまければ別格である。
揚げ置きじゃない通し揚げされた肉厚のカツが丼にでーんと乗っかった迫力満点の姿を見れば、バランスとかカロリーとかいった理性ははるか彼方に吹っ飛んでしまう。それで値段が600円で大盛りでもわずか50円アップ、そしてケチらずに分厚く切られたたくあんが食べ放題なのがまた偉い。ソースカツ丼もなかなかの評判だ。開店から閉店まで行列が絶えないので待つ事は覚悟で。
追記:大阪難波道具屋筋にも支店が出来た。
(11/11/12 更新)
阪神尼崎駅の西側線路沿いにある串かつ店。この付近には「あさひ」と名がつく店がいくつかあるが、どうやらこちらが本家のようだ。
串かつのメニューは34種類もあり、110円の青唐やこんにゃく、130円の豚玉ねぎ、イカ、キス、140円の牛から、180円の貝柱やホタテ、一番高いのが冬季に出る牡蠣の220円といったところ。期間限定で、稚鮎なんかもあったりして種類は豊富。ネタはやや小ぶりで、ふんわりした衣とザクザクした粗めのパン粉のコントラストが特徴的で、辛子が入ってドロッとした辛口ソース付けて食べるとビールに最高。ソースは他にもウスターソースベースの甘口ソースが置いてある。串かつの他にはトンカツやビフカツ、鉄板焼きといったメニューもあり、酒はビール大瓶が600円、チューハイが350円、日本酒が350円とやや高め。
また、午後5時までのランチタイムには定食があり、710円の串カツ定食は海老・イカ・牛肉・豚玉葱・青唐・じゃが芋の6本にご飯と味噌汁、ボウルに入った生キャベツが出て来て、串を単品で頼むより安くなっているのが嬉しい。休日は定食と一緒に酒を楽しむ客で昼から大賑わいになっているのも頷ける。
(14/07/25 更新)
阪急王子公園駅から東へ伸びる、水道筋商店街の脇にある、通りに面した半オープンエアーのカウンターのみの串カツ店。
ラードで香ばしく揚げられる串カツは衣が固めで分厚い下町タイプ。ソースは二度漬け禁止のシステムではなくて、最初から甘めでさっぱりしたフルーティなソースに漬けてからキャベツと共に皿に載って出て来るのがユニーク。
串カツの値段は80〜250円と幅広く、むっちりした海鮮のタコが80円、臭みが無いレバーが100円なのに、何故か豆腐が200円でナスが時価という謎の値付け。しかし、そのナスは串カツじゃなくて1本丸々が素揚げされて生姜醤油がかけられて出て来るし、値段も時価とはいえだいたい200円前後なのは良心的。同じく250円と高額な牡蠣も4粒串に刺さって食べごたえがあり、十分納得の値段である。酒は、ビール大瓶が530円、酒が380円、チューハイが330円とややお高め。
(16/05/13 更新)
阪神尼崎駅と出屋敷駅の間を縦に通る三和商店街の南端にある、ディープなホルモン焼きの店。店の表では大きな鉄板でホルモンが焼かれ、持ち帰りで買ったり、中で食べることが出来るようになっている。
1人前300円のホルモン焼きは、豚の肺と腸の2種類がニンニクの効いた醤油&味噌のサラリとしたタレで炒められており、ホルモンの臭みも旨みもガツンと来るパワフルさが特徴。好みに応じて一味をぶっかけていただく。店内で食べる場合は、西成の「マルフク」と同様に豆腐が入るようなプラパックに串が添えられて出て来る。持ち帰りの場合は、その場でホルモンを2個ほど串に刺して味見をさせてくれるのがユニーク。
店内で食べている人たちは西成並みの客層で、入るのにはなかなか勇気がいる感じ。酒の値段はビール大ビンが410円、日本酒が300円など。焼酎のお湯割りを頼むと、取っ手付きのカップで出て来るのが面白い。酒の他にはキムチや冷奴、刺身、焼き魚など簡単な一品料理も置いてあり、常連はホルモンよりそっちを頼んでいる事が多いようだ。
(13/02/12 更新)
和歌山ラーメンと言えば濃厚な醤油豚骨が特徴だが、その中でも井手系と車庫前系があるらしくてややこしいのだが、ここはどうやらその中間タイプの店だそうだ。
中華そば500円のスープは濃厚だけどとてもまったりした感じで、自己主張しすぎない麺や具、そしててきぱきとした家族ぐるみの接客の印象と相まって、食べていて優しい気持ちになれるラーメンだ。近所にこんな店があればなあ。
(2004年以前のデータ)
神戸元町・中華街の外れにある小さな餃子店。メニューは基本的に餃子(ニンニク有りと無しを選択)とラーメン、ご飯のみで、餃子は入店した人数×2人前以上を必ずオーダー、飲み物以外は追加オーダー無しというかなり不親切なシステム。
しかし神戸にあまたある餃子店と比べてコストパフォーマンスは高く、餃子(7個270円)の餡はネットリと野菜の旨味が凝縮した餡とカリッと仕上がった皮のコントラストがよろしい。神戸餃子定番の味噌だれは甘めで、粗挽き唐辛子を焦がしたラー油、酢醤油とブレンドして自分の好みに仕上げよう。
また、醤油ラーメン600円は業務用スープを使った何でもない品なんだけど、これが神戸中華特有の固くて腰のある細麺と中国式に蜜で焼いたチャーシューと組み合わせると、何とも言えない懐かしさあふれる美味しさを感じるのが不思議。11時半から14時までのランチタイムには、餃子とライスがセットになったお得な定食が頼める。
(14/09/26 更新)
彩華や神座といった、白菜と豚肉を炒めて少しスパイシーなスープに浮かべた天理系とも呼べるラーメン群の一角を担う店。
他のチェーンがクリアなスープなのに対してここのは少しとろみがかったまろやかな味が特徴。麺がやや量産品的でコシが無いのが残念だが、値段が530円と安いのが良い。
(2004年以前のデータ)