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今里で魚の美味い店としてあっという間に知れ渡った名店が、満を持してミナミに立ち飲み店をオープン。店は道具屋筋の東側という王道な場所にあり、意外と大箱で毎日客が満載状態になっている。
値段はそのへんの立ち飲みと変わらないぐらいにリーズナブルでありながら、料理のレベルは非常に高く、本わさびが添えられた日替わりで5種類の魚が載る刺身盛りは、わずか650円という値段なのに鉄分ビシバシの本マグロ、コリコリのつぶ貝、銀色が眩しいカンパチ、味が濃いのに爽やかなカツオ、ゴリッと旨味が凝縮したヒラメなど一級品のネタが勢揃い。醤油焼きと天ぷらが選べるフグの白子はワンコインなのに皿を埋め尽くすボリュームだし、450円のキンキ塩焼きはほんのり甘く香ばしく、400円の桜えびのかき揚げもふんわりサクサク甘さが際立つ。
海鮮以外の惣菜も手抜き感は一切無く、鶏の唐揚げは柔らかくジューシー、ポテトサラダはたった200円なのに卵たっぷりだし、鱧の子の卵とじは玉子豆腐で固められ、天然ダシが敷かれて眼にも舌にも美味しい。
酒の方も驚きが待っており、プレミア価格が当たり前の獺祭、三岳、兼八といった銘柄が350〜400円という値段が飲めてしまうのだから、人気が集まるのも当然である。
(13/08/22 更新)
難波にあるごくありふれた昔ながらの焼肉店だが、その肉質の良さで全国的に名が知られている店。
薄暗い店内のカウンターとテーブルには無造作にガスのロストルが並べられ、壁には安っぽい短冊に書かれたメニューと、とても旨そうには見えないシチュエーションではあるのだが出される肉は本物で、950円の上塩タンは生肉でしか味わえないサクサク・ねっとりした食感が素晴らしく、980円のハラミも固めの肉質ながら比類なきジューシーさ。ホルモンもパッと見では鮮度が物足らなく見えるが、食べてみると濃厚な旨みが口に溢れ、A5ランクだとか味付けは塩に限るだとか言う前に、肉の熟成や管理こそが焼肉店にとって重要なのだと思い知らされる。赤身ならロース(1000円)がお薦めで、程よいサシが入った肉の柔らかさは舌で噛み切れそうなぐらい。カルピは安いけど肉質固め&脂が多くていまいちかな。
あと、大阪の古参焼肉店にしては珍しく(?)タレの味にセンスがあり、甘めのもみダレと酸味の利いたつけダレのコンビがマッチしていてご飯がワシワシ行ける。14時までなら肉とご飯、ナムル、キムチ、スープがセットになった裏メニューの「定食」(850円)があり、肉自体の大きさは細切れ気味だけどレギュラーメニューの赤身の端肉を使っているのでコストパフォーマンスは文句無しだ。
(08/12/17 更新)
一番のお気に入りだった天満の正宗屋亡き後、各地に数多くある正宗屋の中で次の代表として挙げたいのがこのお店。
料理や酒の値段、店の活気という面では天満に劣ってはいるが、料理の質ではこちらが上回っている部分もあり、ねっとりとしたイカのウニ和えや柔らかく煮込まれたアワビ、キレのある酢味噌が利いた「ぬた」、そしてボリュームのあるどて焼きといった何でもないアテが実においしい。それでいて、おでんはじゃがいもの50円から、アテはだいたい250円〜350円前後、活きの良い刺身は550円からと正宗屋の名に恥じないリーズナブルさ。そしてメニューに運よくあれば是非頼んでおきたいのが、練り上げた鯛の子にかに味噌を重ねて固めた名物の「カステラ」。見た目の楽しさとねっとりした食感と海の香りで、思わず日本酒の杯を重ねてしまう逸品。
店内は細長くて狭い上に、何人もの店員が給仕に動き回るので落ち着かないが、真っ当なアテを安く食べたい向きにはうってつけの店だろう。ビール大瓶390円。
(08/10/22 更新)
難波の高島屋デパートから西に50mほどというミナミのど真ん中にありながら、安くて旨いの両立を実現している立ち飲み店。料金は、あらかじめカウンターの上にあるザルにお金を入れておき、そこから店の方がお金を引いていくキャッシュオンデリバリーのシステム。
ほとんどの客がまずオーダーするのが「3種以上盛り」で、500円という金額ながら、ある時は本マグロと熟成で旨味を引き出したカンパチ、トロトロ柔らかいどて焼き、アジの南蛮漬、イクラが載ったおひたしと、5種類以上盛られている事が珍しくない。
単品もコストパフォーマンスは圧巻で、卵を2個は使っている出汁たっぷりのだし巻き(時価)、レバ刺しのようなネギとゴマ油で和えた手作りコンニャクが250円、しらすおろしにイクラてんこ盛りの品や、ドライエイジングビーフを使った自家製ジャーキー、小さめハンバーグが皿に4個ぎっしり載ったものが250円、ウニが載った冷奴が300円、ふんわりした丸い生地に大きなタコが入ったトロロ揚げ出しや、鶏もも肉と松茸の塩焼き、ミスジやハネシタステーキが600円台など、選りすぐりの食材が並ぶ。
ドリンクもこれまた安く、浅間山や福貴野、わかぼたんといった地酒が300円、ジョッキで出て来る焼酎の水割りやソーダ割りが250円、ブラックニッカが100cc分入った”濃い”ハイボールが350円と全く隙無しである。
(17/05/15 更新)
2013年の秋に、いわゆる「裏なんば」エリアにオープンしたばかりで、既に毎日満員で退却するお客さんが続出と凄い人気になっている立ち飲み店。
その理由は看板メニューになっている550円の「五種盛り」を頼めば火を見るよりも明らかで、ある日の品揃えは自家製ポテサラ、ワサビクリームチーズ、チーズ豆腐、じゃこ揚げ、南蛮漬け、いぶりがっこ、ソーセージ、金山寺味噌、レンコンのトマトソース、釜揚げしらす、ホタテ、スズキ昆布締め、いか明太の、五種どころではない13種盛りという有り様で、思わず「逆虚偽表示だ!」と叫びたくなってしまうものすごさ。
他のメニューも圧巻で、茶碗いっぱいに出される牛すじと豆腐の煮込み(300円)は日本酒がふんだんに使われて味わい深く、400円のだし巻きにはイクラとなめたけがてんこ盛り、骨付き肉がじっくり煮こまれたチキンカレー(バゲット付き400円)はクミンとガラムマサラ、醤油の隠し味が効いた本格派、小皿に敷き詰められる白神生ハム(400円)は薄塩の繊細な味わいと脂の濃厚さがたまらず、牡蠣とネギの土鍋仕立て(400円)は、直径20cmの土鍋を覆うような大きな昆布が敷かれた上に出汁がたっぷり、牡蠣、白ネギ、ワカメ等がてんこ盛りで、これらも倍の値段がついてもおかしくない品である。
しかも驚くべき事に、冷蔵庫にぎっしり詰まった純米大吟醸クラスの地酒は全て400円均一。冷用グラスは半合サイズだがグラスが置かれた升ごとなみなみと注がれるし、1合入った燗酒であっても使われる銘柄は大七純米生もと、越乃景虎特別純米酒、立春朝搾りといった銘壌品が使われていて仰天させられる。日本酒以外には小瓶ビールもあってそれも250円という安さだ。
追記:5種盛りが無くなって普通の3種盛りになってしまったのでCPランク半歩下げ。
(14/02/21 更新)
南海難波駅と道具屋筋の間に位置する立ち飲み店。2009年の秋にすぐ近所から引っ越して5倍も広い店になったが、それでも常時お客さんでごった返している人気ぶり。
メニューは刺身から揚げ物、焼き物、煮物と豊富で、じゃがいものすり流しや鰹の冷汁、牛肉と揚げジャガのトマト煮など、どれも一手間かけた創作メニューが多く、しょうがの塩気が豚バラの脂と絶妙のハーモニーを奏でている豚バラしょうが天なんかを見ても、店の味に対するセンスの高さを伺わせる。値段はほとんどが250円〜350円の価格帯なのに、渓流の香り高い稚鮎の天ぷらは4匹も並べられ、刺身や煮物は小さなすり鉢状の入れ物になみなみと入っていてボリュームたっぷりなのが嬉しい。そして初めて訪れる場合に外せないのは「おまかせ酒肴盛り」で、マグロの竜田揚げや鱧落とし、蒸し豚&キムチ、みょうがの甘酢、クリームチーズ、氷頭ナマスといったその日の酒肴から7点ほど盛られて出て来るもので、それで値段はたったの500円と、とても贅沢な気分にさせてくれる逸品である。
酒は生ビールが400円、地酒の小が400円、1合入った大が5〜600円と全体的に少し高めだが、料理の質と安さで十分お釣りが来るコストパフォーマンスだ。地酒の銘柄は張り紙にも書いてあるが、その日のお薦めを聞くとそれ以外の酒も冷蔵庫から出してくれたりするぞ。
(10/07/13 更新)
今や難波の超人気店になってしまった「丑寅」の店長だった中山氏が、新たにオープンさせた立ち飲み店。店の外見は一見客お断りの割烹のように目立たずひっそりとした佇まいで、扉の横には「三名様以上はお断り」との張り紙が置かれている。10人も入れば一杯のカウンターの中では中山氏が1人で切り盛りされており、店内の照明はかなり暗めに落とされていて、とても大声で喋れる雰囲気ではない。
壁の左右にある黒板メニューは、マグロ山椒焼やアサリの卵とじ、海老揚げしんじょなど丑寅ゆずりの創作メニューが常時20種類程度供され、分厚く脂が乗ったカツオ刺身や、ホクホクしたハモがたっぷり入った揚げ出し450円とCPは極めて良好。250円の卯の花や米ナスの田楽のようなありふれたお惣菜であっても滋味溢れる落ち着いた味わいで全く抜かりがない。そして箸置きが添えられた利休箸が、また一段と料理の味を高めてくれる。
酒の方は、ビールが350円の小瓶のみが置かれているという徹底した1人酒仕様で、焼酎や日本酒も男山、山形正宗、松露など選りすぐりのものが350円からとこちらも良心的。少人数でやっているせいか開店時間が変わることが多く、電話での問い合わせも付加なのでブログのチェックは必ず事前に。
(12/10/02 更新)
小さな飲み屋が立ち並ぶ、難波の堺筋西側エリアの中に佇む、古民家を改装した取材拒否の立ち飲み店。店内にはアンティークの明かりや和箪笥が置かれ、料理は和食器で提供されているところにセンスが感じられる。
見た目の和風さとは裏腹に、メニューはマグロをキムチとラー油で和えたポキや、ねっとり熟したアボガドと手作りのタルタルソースがたっぷり乗ったサラダといったハワイアンフージョンっぽい品や、あっさり味のポークチャップやトロトロのチーズオムレツ、肉がゴロゴロ入った本格派ビーフシチュ−、はちみつとナッツのチーズバゲット、コンビーフバゲットなど、本格的な洋食メニューが並んでおり、どれも200円台から高くても380円と大変リーズナブル。
もちろん和食系も抜かりなく、ごく軽く締められたサバが開いてふわっと載せられたユニークな鯖寿司、ネットリした赤海老の刺身、あっさりと素材を活かして炊かれた若竹煮、レモンの香りが効いた甘さ控えめの酢味噌で和えたホタルイカのぬたなど、素材の良さと丁寧な仕事ぶりが隅々まで行き渡った良店である。
なお、酒は瓶ビールが480円に生ビールが390円、チュウハイ、焼酎が350円からと、値段品揃えともに標準的なラインナップ。
(13/07/26 更新)
「和と伊」という名前が示すように、メニューにイタリアンと和食の料理が交互に並ぶというちょっとユニークな立ち飲み店。千日前通の1筋北側、スナックなどが入った雑居ビルの奥というわかりにくいロケーションで、赤いタイルのカウンターが店内の目印。
アテは冷奴の90円から、小鉢惣菜系が190円、一品料理が290〜390円という価格帯でリーズナブル。それでいて、ツナが入ってコショウが効いた酒が進むポテサラ、マルサラ酒のような芳醇な甘みを感じるミートグラタン、和風のソースが美味しいローストビーフ、柿とクレソンのサラダなど、ひとひねりしたセンスの効いた洋食メニューがバリエーション豊富で楽しい。和のアテは、ごくあっさり昆布出汁のおでんや、コクのあるワタ持ちイカなどの干物、鶏のたたき、大きな鶏のもも肉唐揚げなど、シンプルに調理されたものが多い。
またここは激安の日本酒を置いている事で知られており、篠峯や黒龍が190円、人気の而今も440円という値段で飲める。焼酎やチューハイが240円、生ビールやハイボールが290円、グラスワインも290円からと日本酒以外の飲み物もあくまで良心的である。
(15/03/12 更新)
いわゆる裏なんばの一角、狭い路地の中に2015年初頭から出来た雑居飲食フロアの中にあるホルモン主体の立ち飲み店。中は結構奥に広くて十数人が入れるのでグループ客も多い。店主はあの北巽にある串ホルモンの名店「串源」で修行されていたそうだ。
串焼きではなくて鉄板焼きで供される焼きホルモンはほとんどが一皿330円で、ネギとゴマ、串源譲りのアミの塩辛が効いたヤンニョムが添えられるスタイル。鮮度は当然抜群で、辛口のチョジャンと食べる生センはシャキシャキした歯ごたえで皿にこんもり、レバーなどは表面をさっと炙っただけのレアでとても甘い。安物だと固くなりがちな赤センはとても柔らかく、心臓はシャッキリした歯ごたえで、カルビもしっかり国産牛で脂が甘い。
もちろん一品物も丁寧に作られており、名物の豚足炙り(500円)はトロトロに煮込まれた豚足を塩コショウでスパイシーに炒めたものでビールにドンピシャな逸品。もつ煮込みはトマト風味のイタリアンテイストで、ねっとりしたポテサラは塩昆布とベーコンが効いており、豚平焼きの肉はしっかり分厚く食べごたえあり、すじ肉クッパと卵スープは天然ならではの滋味が感じられる。締めというには豪華な「西尾の焼きそば」(550円)は、ホルモンとたっぷりの豚ミンチ、濃厚ソースでこってり焼かれた太麺の焼きそばの上に、目玉焼き、天カス、ネギ、ショウガ、キムチで隙間なく敷き詰めた豪華版である。
酒は焼酎やチューハイが300円から、生ビールが360円、ビール中瓶が400円とこちらもお安め。しかもビールにはハートランドが揃っているのがまたポイント高い。
(15/05/08 更新)
神戸三宮で常時行列を作っている、有名カツ丼店が大阪に作った支店。メニューは、普通の卵とじの「カツ丼」と「ソースカツ丼」(共に600円)が基本で、ご飯の大盛り・小盛り、玉子ダブル、カツダブルなどのオプション、サイドメニューとして味噌汁とサラダがあるのみの直球勝負。
ノーマルのカツ丼は、ぶ厚く揚げられたトンカツと、甘みの少ないあっさり目のタレ、半熟よりも心持ち固めにとじられた卵が特徴的で、かつての神戸本店のレベルからすると味が落ちはしたが、骨太さと軽快さが合わさったハーモニーはこの店ならではの魅力がある。取り放題のたくあん・山椒・一味も完備で的は外さない。そしてソースカツ丼も意外と侮れない品で、ともするとドギツくなりがちなソース味を、ご飯にかけられたカツオ風味のタレが上手く取り持ち、温玉とのバランスも良好で美味しくいただける。
あと、道具屋筋店には30食限定・450円の「まかない丼」というメニューがあり、ご飯が少なめでカツが端っこの部分が混ざった品らしいが、カツについてはノーマルとそれほどの差を感じず、ワンコインとしてはかなりお得な部類だと言える。
(13/03/11 更新)
心斎橋の鰻谷近辺に4店舗を構える寿司居酒屋チェーン。安いランチはそのうちの3店舗で提供されているが、鰻谷南通にあるこの支店が最も席数が多くて入りやすい。
メニューの一番人気はにぎりセットで、1人前はにぎり8貫に細巻きが2個、それに赤出汁と茶碗蒸し、小鉢がついて600円。ボリュームが足りないという人向けには「一つ半」と呼ばれる1.5人前があるが、当然値段は900円となってしまうので、にぎりにこだわらなければ、にぎり1人前分とほぼ同じだけの具が載っている「ちらし寿司」のほうがお薦め。値段がワンコインより100円高くて小鉢や茶碗蒸しがついているのは一瞬邪道に感じてしまうが、茶碗蒸しは海老・鶏肉・ぎんなんが入っていて結構豪華だし、寿司ネタも100円回転寿司よりはレベルが上で、食べてみれば十分納得できる内容だ。
他には700円のまぐろ丼やウナギ丼、900円のイクラ丼、1人前1200円の上にぎりのセットがあるが、コストパフォーマンス的にはあまり魅力が無さそうな感じかな。
(09/09/01 更新)
阪堺電気軌道阪堺線・恵美須町駅のちょうど西側にある、酒屋併設の立ち飲み店。手前はカウンターだが奥にはテーブル席があって、意外と大箱な作りになっている。
壁にかけられたメニューの種類は、刺し身、揚げ物、焼き物、煮物と結構豊富で、どれも料理上手なお母さんの手作りばかり。名物は赤身メインのスジを煮込んだ「かっぱの煮込み」(250円)で、あっさり目ながらも深いコクがあって絶品。豚バラ肉を使った煮豚は溶けるように柔らかく、ロースターで焼かれる焼き鳥(ネギマ、キモ)もタレが甘すぎず何とも酒に合う味。
普通なら市販品がほとんどの「う巻」も手作りでほんのり甘い家庭的な味。鉄鍋餃子も当然肉がみっちり詰まった手作り。鶏の唐揚げも(300円)注文を受けてから丁寧に二度揚げして出してくれる。さらに、普通は魚屋で買って出すだけのカツオのたたきまで手作りの味わいで嬉しくなる。
酒はビール大瓶が420円、生中が350円、焼酎が280円、日本酒が310円と立ち飲みとしては標準的だが、何と言っても幻の焼酎と呼ばれる「村尾」が半合360円という値段で飲めるのが素晴らしい。
(16/09/16 更新)
あの牛めしの松屋チェーンが展開する、別業態のトンカツ店。関東では既に多くの店が出店されているようだが、関西圏ではこのなんさん通りにある店が初めてになる。メニューはロースカツ、ヒレカツ、鶏ささみカツがそれぞれ定食、丼の形態で出される他、エビフライやカキフライといったバリエーションも用意されている。
味噌汁こそあの松屋っぽい代物が出て来るものの、メインは意外と本格派で、豚肉に臭みは無いし衣の食感がサクッと心地よく、キャベツもシャキシャキ、ご飯もしっとりホカホカでロースの定食で490円とは思えないクォリティ。ヒレカツの定食は690円と200円アップだが厚切りのヒレカツが3枚載るボリュームで食べごたえ十分。
キャベツと福神漬けが添えられたカレーはいかにも松屋の「オリジナルカレー」ではあるが、そこにカツが加わると洋食テイストがプラスされてなかなか良い感じ。ささみカツカレーだとささみフライが2本乗っかっての550円でお得度高し。590円のヒレカツまたはロースカツを使ったカツ丼(味噌汁付き)は、意外とあっさり目のツユで卵たっぷり。
(14/04/04 更新)
住所:大阪府大阪市中央区南船場2-9-2 【MAP】
電話:06-6241-0351
南船場にあるこじんまりとした居酒屋のランチ。とは言え、客が押しかける昼時は戦場のような活気となる。
その目玉である500円のサービスランチは、鯖の塩焼きやイカフライ、白身魚のフライ、ミンチカツといった日替わりのおかず1皿に、切干大根やポテトサラダなどがある小鉢が1〜2つ、味噌汁または豚汁、漬物、ご飯が付く内容。おかずは作り置きでアツアツじゃないが、小鉢の盛り方が半端じゃない上に汁物も具がたっぷりで、ご飯もお代わり自由と来たら満足しないわけには行かない。他にも、店内の棚にはエビフライやとんかつ、鰈のから揚げなど250円均一のおかずと100円&150円の小鉢があって、そこから自由に選ぶ事も可能だ。
(07/04/23 更新)
住所:大阪府大阪市中央区難波3丁目2-14 【MAP】
電話:06-6643-4005
難波の高島屋から南海通りを入ってすぐのところにあるうどん屋。店の看板には固有名詞の店名らしきものは見当たらないが、YAHOO!グルメにもこの名前で載っているのでこのままの店名なのだろう。ちなみに席はカウンターのみだが立ち食いではなく、一応椅子が置いてある。
これだけの一等地でありながら、値段は今時かけうどんが160円、きつねが210円と驚異的な安さにびっくり。しかし味は値段ほどには悪くなく、ダシも香りや深みはそこそこなれど下手に調味料に頼り過ぎてないのが美点。350円のカレーうどんは肉と玉ねぎが調理ごとにルーと煮込まれていて最後までアツアツだし、単品350円の木の葉丼なんかはしめじやかまぼこなどの具がたっぷり入っていて十分食い応えがあるのも嬉しいところだ
(08/12/03 更新)
良くダシの効いたしょっぱさが際立つ黄金色のスープと歯ごたえの良い縮れ麺、そしてホロホロと崩れる巻きチャーシューというスタイルで東京で一大勢力を築いた「がんこラーメン」直系の店が大阪に進出した。場所はなんばグランド花月南側にあるたこ焼き屋の横にあり、狭い入口の上にがんこの目印である骨が吊り下げられているだけで非常に分かりにくい。
700円のラーメンは塩と醤油をベースに、ネギ油とエビ油、背脂(こってり=800円)といった香味油を組み合わせたバリエーションがある。しょっぱさは東京に比べると押さえ気味ではあるが、特に塩ラーメンは関西の水準を考えるとキツく感じる人もいるだろう。普通の塩気でダシをゆっくりと味わって食べたい人は醤油ノーマルか塩の20(タレの量。30が標準)。がんこらしさを満喫したい人は塩の40か醤油の50以上で頼もう。トッピングは味玉、チャーシュー、酒ワンタン、青森にんにくなどがあって好みで組み合わせられる。きゅうりの漬物と刻んだチャーシュー、そしてバターを炊き込んだ「がんこ飯」もどうぞ。
(2004年以前のデータ)
以前は天保山マーケットプレース営業していたが、2010年末から日本橋の「和菜七三一」などがある狭い小路の中にある店に引っ越してきた。
あの麺哲で修行された方がやっているだけあって、高井田系の「中華そば(650円)」、和歌山風の「まる丈そば(800円)」ともに一工夫がされており、中華そばは高井田系特有の醤油辛さと酸味を残しながらも豚のコクがしっかり出たスープが絶妙。まる丈そばも、茶色いスープとかまぼこが載った和歌山ラーメンらしいビジュアルながら、まったりと力強いコクとしっかり腰のある麺、あぶった豚バラのチャーシューで、一段と洗練・完成された品に仕上がっている。
ここはラーメン店なのにハートランドビールを置いてあったりするので、チャーシューをつまみに一杯やるという選択も大アリだ。
(11/01/11 更新)
住所:大阪府大阪市浪速区日本橋4-12-1 マルタビル1F 【MAP】
電話:06-6626-9871
営業時間:11:00-15:30 17:00-21:00 (土日)11:00-21:00
定休日:月曜
日本橋の電気街「でんでんタウン」のほぼど真ん中にある、醤油ラーメン専門店。店主は、あの金久右衛門で修行されたそうな。金久右衛門の系統らしく醤油ラーメンは1種類ではなく、ヘヴィ、ストレート、カミソリと3種が常時ラインナップし、限定でアッパーや屋台風なども常時用意されている。
ストレートはクリアな鶏ガラスープにまろやかな旨味とほんのりとした甘みを感じるもので香味油にも癖がなく、いかにもストレートという言葉が似合う味。麺は加水率が低めの中細麺でしっかりした歯ざわり。具はシャキッと茹でたほうれん草とメンマ、巻きバラチャーシュー、白ネギだが、ほうれん草とメンマには少し癖を残していて、チャーシューも比較的がっしりした噛みごたえと、シンプルなスープの中で麺と具の個性を立たせている感じ。
カミソリは、薄口醤油と塩で味付けされたタイプで、ストレートに比べると穏やかな味わいの分、ベースとなっている鶏ガラスープの雑味の無さ、丁寧な仕事ぶりがよく分かる。そして最後のヘヴィは、金久右衛門の大阪ブラックを思わせる黒さだが、あくまで鶏ガラ醤油がベースで魚介成分は無い。しかしかすかな苦味と熱く熱した香味油が奥行きを作っていて、シコシコした平打ち気味の太麺に負けていない。
サイドメニューはご飯系のみだが、チャーシュー丼や卵かけご飯といった定番の他に、バター醤油をかけたバタめし、白ご飯にフライドガーリック、青のり、一味、あられを散らしたスープに入れるためのおじやめし、カレー粉をプラスしたカレーおじやめしなど、なかなかのバリエーションが揃っている。
(16/04/27 更新)
「天丼の店」という通称で知られる大阪のB級グルメを代表する老舗だが、簡素な白いのれんの向こうにあるわずか6席の小さな店の空気は今も昔も変わらない。今は若い三代目のご主人が店を継いでいる。
メニューは天丼650円と赤だし50円のみ。黙って座れば天丼が出てくる。その天丼は海老2、3匹と海苔だけという非常にシンプルな構成ながら、天然物にこだわっているらしい海老のプリプリ感と甘味が際立つ逸品。先代が健在だった時に比べると少し軽やかさが欠けた感があるが、何もかもがすっかり観光地化された千日前にあって、この味とスタイルがしっかりと守られている事は嬉しい限りである。
(18/12/10 更新)
難波の千日前大通りのちょうど下を走るなんばウォークという地下街の東端、まさに地下鉄日本橋駅改札の隣にある、清酒「初霞」を製造する久保本家酒造が経営する居酒屋。
いつも朝から常連の呑み助で賑わっている人気ぶりの秘訣は、大衆酒場然とした雰囲気に似合わぬアテの味の確かさ。鶏の生ギモや焼鳥は肉の味が濃く、きずしにはしっかりと脂が乗っており、おでんや煮物のダシはあくまで白くあっさりで、「初霞」のにごり酒や純米吟醸の上品な味わいに良くマッチしている。おでんは100円と300円、一品ものは280円から500円まで、そして刺身は500円以上と決して激安ではないが、食後には気持ち良く財布からお金を出せる店だ。
(08/09/17 更新)
難波の道具屋筋から少し脇にそれたところにある、日本酒のグラス売りがメインと言うユニークな立ち飲み店。
その日本酒は、あの十四代を始めとして、獺祭や鍋島、陸奥八仙といったスーパースター銘柄がずらりと揃っており、純米や大吟醸クラスがワイングラス一杯(おそらく半合強?)で500円〜900円という値段で提供されており、その中から店が選定した3種を800円で楽しめる利き酒セットや、「日替わり地酒」と称して1つが330円と格安で提供され、日本酒初心者でも楽しめる配慮がされている。
和洋幅広いジャンルが日替わりで揃うフードメニューは、90円と格安のポテトサラダを始めとして300〜400円台とかなりお安く、オムレツをキャベツに載せたキャベ玉やカキスモークのネギチーズ焼き、マグロテールのたれ焼き、生シラスポン酢といった一風変わった品から、和牛タタキ、酒盗とクリームチーズ、ホタルイカ沖漬けといった伝統的な日本酒のアテも完備されている。全体的に和風メニューはボリュームが少なめなので、腹を落ち着かせるなら、まずは生ビールと洋風メニューで始めるのが吉。女性には、酒肴3品と生ビールがついたワンコインのレディースセットというサービスもあり。
(10/08/10 更新)
個人的に、カツ丼はあまり肉が分厚くなくてだしや卵と同化しているタイプが好みなのだが、ここはその点バランス的には申し分ない。値段も550円からと有名店の割には良心的。たくあんと梅干が食べ放題なのもポイントが高く、全てにおいて過不足の無いB級グルメの規範店だ。ごはんとカツの卵とじが別々で供されるので、カツをごはんに載せるのが好きな人は自分で載せよう。新梅田シティに支店あり。
追記:いつの間にかキムチやおろしカツ丼、カツカレーといったメニューが増えていた。カレーは550円と値段は良心的なのだがノーマルなカツ丼に比べると出来は凡庸な割に、カレーの匂いが店内に広がってしまうのであまり感心出来ないのだが・・・
(2004年以前のデータ)
餃子の王将が台頭する前は、関西で大衆中華と言えばミンミンだった。今でも王将よりミンミンというファンは多く、根強い人気を誇っている。
値段は王将ほど安くは無いが、皮が薄めで小ぶりの餃子はパンチが利いていてビールにはピッタリだ。大阪市各地に支店があるが、精をつけたいオヤジだらけで脂ぎっていて汚いけど(失礼)うまいという一昔前の中華料理屋の雰囲気を味わえるのは、阿倍野店があべのキューズタウンに移転してしまった現在、この千日前本店だけになってしまった。名物のジンギスカンを始めとして、カラリと揚がった鶏のから揚げ、白濁スープが絶妙なちゃんぽんなど、味のほうも雰囲気を裏切らない。
ランチタイムには、ジンギスカン定食や皿うどん+餃子+ライスなどのセットが500〜600円台で食べられるサービスがあり、日曜もやっていて利用価値は絶大。なお、公式HPには直営店しか載ってないが、大阪各地にのれん分けの店があり、それらの店では、毎月3がつく日は餃子が半額になるサービスがある場合が多い。
(10/08/12 更新)
心斎橋東急ハンズの裏手の道少し東に行ったところにあるスタンドのみのカレー屋。辛激屋と書いて「しげきや」と読ませるらしい。
ルーにはブイヨンベースのビーフカレーとインド風のチキンカレーの2つのベースがあり、野菜のトッピングなら600円、肉入りなら700円という価格になっている。値段的にはそれなりだが、ピクルスが付くしご飯も具もかなりたっぷりしていてCP的には悪くない。ベストは激辛(私的にはちょい辛という感じだが)が売りの「チキン黒カレー」。これにテーブルにあるニンニクとアーモンドのオイルをたっぷり混ぜて食べるとさらにコクが出てGood。ビーフはちょっと主張が弱いし、キーマは逆にスパイスが濃すぎる印象があって個人的にはマイナス。
(06/04/28 更新)
夜は和惣菜を出す小さなカウンターの居酒屋が、平日に20食限定で出しているワンコインランチ。
メニューは月曜からエビフライ、さばの塩焼き、ミンチカツ、カレイの煮付け、カレーと日ごとで1種類に決まっており、バリエーションという面では物足らないが、何しろ2本付けのエビフライは十分太くて食べ応えがある上に手作りのタルタルソースはかけ放題、余裕で手のひら大はある薄手のミンチカツにはこれまた手作りのトマトソースがかかっており、ごろっとした和牛肉が嬉しいカレーはドミグラス風でコクがたっぷりと、料理に手抜き感は一切感じられない。しかも、土鍋で炊かれるご飯がお代わり自由のセルフサービスとは、驚きを通り越してこちらが心配になってしまうぐらいのコストパフォーマンスだ。
店内は10人も入れば満杯で、厨房も狭くて3人分以上の調理を一度にやれないために、行列が出来ている場合はかなりの待ち時間を覚悟しておいた方がいいかも。
(09/03/18 更新)
千日前と道頓堀との間という、今ではすっかり資本で脱臭された繁華街の一等地にありながら、古き良き「ミナミ」の雰囲気を色濃く残している貴重な居酒屋。
料理のメインは串カツで、いわゆる「二度漬け禁止」の新世界スタイルではなく、自分の皿に卓上のソースを入れて食べる方式。普通に薄手のカリカリした衣で、ソースも店でアレンジしていない地ソースではあるが、10cm近い長さで刺さっている牛ロースを始め、エビやキス、ベーコンで巻いたチーズといったリッチな食材でも100円という激安価格。新世界皿に盛られるキャベツも、無くなったら店員さんがその都度足してくれるし、芯の部分は取り除いてある丁寧な仕事が嬉しい。
刺し身や湯豆腐、唐揚げといった一品物も簡単なものが中心ながら多数揃っており、三叉状に揚げられているのがユニークなゲソ天250円、あっさり目で具沢山の粕汁、ホロホロに煮込まれた甘さ控えめのどて焼きがたっぷり入って350円、豆腐と鶏肉が入った甘めの出汁が美味しい「とり湯豆腐」280円など、立地を考えたら十分お得な内容である。なお、ビールは大瓶が460円、生中が430円、チューハイ、日本酒、焼酎が300円からと酒もなかなか良心的。
(13/05/16 更新)
南海難波駅の北東側に延びる高速沿いにある立ち食いうどん店。何と24時間営業なので朝昼晩、オールの時でもOKである。
値段は、かけうどんが190円で、天ぷら、きつねといった種物が290円、夏にはざるそばもラインナップされる。麺自体は立ち食いうどん標準のもそもそした茹で置きだが、ダシは非常に透明度の高いすっきりとした辛口タイプで、少々調味料の存在は感じるものの後口はそれほど悪くない。大阪にしては珍しく陳皮が多めに入った七味をぶっかけてキリッとした味わいを楽しもう。
(10/07/15 更新)
オタク&マニアの集まる町日本橋で随一の人気を誇る定食自慢の喫茶店。
看板のカツ丼(650円)は、直径25cmクラスの深々とした丼にご飯とカツがぎっしり盛られていて圧巻のボリューム。カツ丼と並ぶ人気の豚の角煮はトロリと柔らかくて臭みも無く、700円という値段以上の満足感がある。他にもメニューは豊富で、タルタルソースで食べる大判のチキンカツや、こっくりとした茄子と豚のしょうが焼きなど、どれも平均以上の味とボリュームが楽しめる安定感はさすが。
(06/10/30 更新)
千日前筋と道頓堀の間、小さな飲食店が立ち並ぶ昔ながらのミナミを感じさせるエリアにある、大将1人で営業しているわずかカウンター6席のみの小さな寿司店。寿司は角皿で出され、醤油を刷毛で塗る屋台式スタイル。
マグロ、イカ、ハマチ、ゲソ、たらこ、卵、アジ、サバ、イワシ、タコ、鉄火などが1貫で50円、エビ、カツオ、数の子などが100円、穴子、うなぎ、サーモン、イクラなどが150円、ヒラメ、タイ、トリ貝、赤貝などは200円、アワビとつぶ貝が300円、ウニが500円とあり、オーダーは2貫単位となっている。
ネタもシャリも小さめで、ネタのクォリティは当たり外れがあってスーパーで売っているような寿司と大きくは変わらない時もあるし、青魚の締め方は塩と酢が強めだが、ゲソはさっと炙られて香ばしく、人肌に温められた穴子もフワッと柔らかく、梅肉が添えられる鱧は瑞々しく、ヒラメは鮮度良くコリコリ、味付きのあん肝は軍艦にこんもり、数の子は100均寿司のような薬臭さが無く、時には脂が乗ったマグロに出くわすなど、ばらつきはあってもオッと思わせるような瞬間があるのは楽しい。
寿司以外には具沢山で香り高い赤だし(300円)や茶碗蒸し、秋には土瓶蒸しもラインナップされる。酒はビールが500円、日本酒は400円、焼酎が300円とまずまずなお値段。
(18/02/02 更新)
住所:大阪府大阪市中央区難波3-3-3 【MAP】
電話:06-6641-1846
隣の松屋うどんと並んで、ミナミの顔として庶民にうどんを提供し続けている名店。うどん・そばは「かけ」が210円、天ぷら・きつねといった具が載ると250円程度という立ち食い(実際には椅子があるが)標準値段。
ここの特徴はダシのおいしさで、と言ってもダシ自体のクォリティが凄く高いというわけじゃなく、味は甘さがほとんど無くて塩気を効かしたハードタイプなのだが、そのギリギリまでダシの旨みを引き出している塩加減が絶妙で、椎茸の香りが効いた薄味のかやくご飯(180円)とナイスなコンビネーションを見せる。
また、ここはレトルトを使ってないスパイシーなカレーうどんがいける事でも知られており、たっぷりした肉オプションを追加すれば、ワンコインちょっとで専門店顔負けの豪華な一品の出来上がりだ。
(08/04/09 更新)
営業:11:00-14:00 17:00-21:00(土曜は昼のみ)
アメリカ村の三角公園から周防町筋に沿って少し西に入ったところにある老舗洋食店。2階は座敷になっており、手軽に町屋の雰囲気が楽しめる。
ランチの定食は700円と1000円のメニューがあり、子供のげんこつ大サイズの肉肉しいハンバーグと日替わりで鶏のから揚げやエビフライ、だし巻やハムなど2品が載ったサービスランチが一番人気だが、同じ700円のとんかつ定食や魚フライ定食なんかも相当なサイズで衣もざっくりとしており、食い応えはかなりのもの。
しょうがの風味が効いた甘いドミグラスソースや、酸味を前面に出したドレッシングや付け合せのスパゲティは好みが分かれるところだが、この場所でこの値段とボリュームは貴重と言うしかない。夜はコキールやビーフシチューといった、伝統的な洋食メニューがいただけるのがまた嬉しいポイント。
(07/10/09 更新)
じゃがいもだけのシンプルな中身ながら、甘くてホクホクのコロッケが有名な心斎橋の老舗。
そのコロッケが2個載ったコロッケ定食(570円)はもちろんだが、大きな皿に山盛りの野菜炒め定食(730円)をはじめ、トンカツ定食やから揚げ定食などの他のメニューもかなりのボリュームがあり、しかもコロッケがもれなく1個ついているのが嬉しい。値段はコロッケ定食以外は特別安いわけではないが、心斎橋という場所を考えれば良心的。
(05/01/27 更新)
もはやミニアジアと化しているミナミの島之内エリアに出来た、台湾式唐揚げの専門店。メニューはシンプルに台湾唐揚げ(フル650円、ハーフ350円)と、焼き唐揚げ(フル700円、ハーフ400円)、そしてそれらと味玉、青梗菜、漬物が載ったどんぶりが主なラインナップ。
台湾唐揚げは鶏の胸肉を薄く伸ばして衣をつけてカリカリに揚げたもので、八角がほんのり香る塩をかけていただく。店員に辛いのにしますか?と聞かれてOKすると唐辛子粉をかけてくれるがそんなに激辛という程ではない。焼き唐揚げは、いったん同じように揚げてからコンロで炙ったもので、仕上げには沙茶醤を使った甘辛ソースが塗られ、ぬれ煎餅のようなしっとりした食感になる。
店内にはイートインスペースがあり、タピオカティーやビールなどの飲み物と一緒にいただくことが可能だ。
(14/12/05 更新)
昼時には激安ランチを求めて男女多くの行列を作っているすし屋さん。住所こそ南船場だが、実質はほぼ心斎橋エリアという好立地にある。
ランチメニューは、500円で寿司10貫と赤出汁が付いたにぎり定食、おまかせにぎり(いわゆる上にぎり)8貫と巻物がついた定食が750円、おまかせ10貫で1000円、天ぷらなどが付いただいみょう定食が1000円、あと日替わりで海鮮丼やまぐろ丼、うな丼、天丼などが500円で提供されるラインナップ。ネタの質や鮮度は正直言って回転寿司チェーンと同じレベルで水っぽく、赤出汁の味噌も薄味だが、シャリもネタも結構大ぶりで女性やご年配なら10貫の定食で十分だろう。丼ものも、海鮮丼などはイクラや甘エビなどが載ってなかなか豪華で、深めの器にはご飯がたっぷりで意外と食べ応えがある。さらなる腹ペコさんには、100円アップで赤出汁を意外に良いダシが出ているミニうどんに変える事が出来るサービスがあるのも嬉しい点。ただ、おまかせにぎりについては、ネタ的にやや高級感のあるものが2〜3出るだけで、味的には並とさほど大差無いのでCP的にはもう一つ。
店の間口は狭いが奥に広くて2階席があり、行列が出来ていても回転が早いので忙しいランチタイムでもイライラする事は無いはず。ただし、丼ものは数量限定のようで、早いときは昼早々に売切れてしまう事があるので注意。
(09/08/18 更新)
日本橋でんでんタウンの東側エリアにある、酒屋が営んでいるお好み焼きの店。店内には何故かタバコの自動販売機に駄菓子が入れられていたり、回廊のような中二階があって荷物が置かれていたり、黒板には子供が書いたっぽいドラえもんモドキが「りょうりはおいしい」とフキダシてたりと、相当なカオスな状態で笑える。
お好み焼きは、いわゆるキャベツ主体に平たく焼いた洋食焼きタイプで、豚入り、イカ入りがそれぞれ180円からとリーズナブル。サイズは小さめのおやつサイズだが、卵も入ってソースはオタフクやヒシウメといった本格派を使用となかなか味わい豊か。他にはシンプルな焼きそば180円、オムソバ270円、そばめし350円などがある。セットとしては、お好み焼きと焼きそば半玉で270円、お好み焼きや焼きそばにご飯と味噌汁がついた定食350円もあって、ボリュームとしてはちと物足りないけどもランチとしても使える。
粉モン以外には、何故か薄味のおでん(1個70円)や普通に玉ねぎの卵とじが載った玉子丼(350円)なんかがあったりして普通の食事ができたり、瓶のコカコーラ(100円)や駄菓子を子供が買う光景も見られるなど、内装に負けず劣らずのカオスぶりである。
(12/12/21 更新)
難波中のラブホテル街の中で隠れるように佇む、夜な夜な常連のオヤジが集うザ・昭和な大衆酒場。同じ並びにはホルモンと豚足のかどやがある。
メニューは夏でもやってるおでん、刺し身、どて焼き、天ぷら、焼き鳥、炒めものと居酒屋ど真ん中のラインナップ。しかし常連のオッサン1人客が多い客層とは裏腹にボリュームが凄まじく、甘さ控えめで赤味噌を効かせた350円のどて焼きは小鉢に山盛り状態で入っており、480円の天ぷら盛り合わせなどはイワシ1匹まるまると大きなゲソ、ナス、さつまいも、ししとう、玉ねぎ、かぼちゃがてんこ盛りで1食が完結してしまうほど。串かつ盛りも玉子1個まるまると豚角切り肉の串が2本、ナス・ピーマン。ソーセージを刺した串300円の玉子焼きは実に卵が3個も入った代物だし、250円のもやし炒めはシャキシャキした食感とこってりしたタレのバランスが良い。
ただ、刺し身やきずしなどの生物系は鮮度的にいまいちだし、揚げ物の油も古いことがしばしば。おでんもボリュームはあるけど結構調味料が入っている感じで、質云々よりも安くで腹いっぱいな座り飲みを希望する人には適した店。
(14/10/10 更新)
住所:大阪府大阪市中央区南船場1-8-25 【MAP】
電話:06-6271-5039
長堀橋駅の北東あたりにある、カウンターわずか8席の古ぼけた中華料理店。
もちろん値段のほうも店構えと比例していて、酢豚+玉子焼きといったような日替わりのおかずが2品と野菜がついたサービスランチ500円を始めとして、ラーメン350円、チャンポン430円、チャーハン380円、フルサイズの中華丼・天津飯・麻婆丼+ラーメンが700円と全てが格安昭和プライスだ。そして意外とイケるのがカレーメニューで、カレー丼はルーを使ったコッテリタイプで、カレー焼飯もカレー粉がガッツリ効いてパンチがある。
定食のご飯やチャーハンの大盛り(それぞれ50円、120円アップ)はかなりの量だが、ノーマルは平均的なサイズだし、味はごく普通の大衆中華そのまんまだが、こういう昔ながらの店も年々少なくなっているだけに、いつまでも貧乏サラリーマンの味方として頑張って欲しいところである。
(15/11/18 更新)
宗右衛門町の道をずっと東に進んで阪神高速の手前まで行ったところにある、小さく古ぼけた中華料理店。
90種類以上はある豊富なメニューは、ラーメン類や丼ものが600円からとあまり安くないが、平日のみのサービスランチ(650円)は文字通りの大サービスで、日替わりで鶏のから揚げや八宝菜、肉団子甘酢、肉野菜炒めなど2種類から選べ、から揚げなんかは子供のこぶしぐらいはある肉塊が6個にキャベツとポテトサラダ、漬物、ウインナーが乗った大皿、そしてフルサイズのラーメン(醤油または豚骨)がつく超メタボ仕様(ラーメンの代わりに味噌汁だと550円になる)。しかも金曜ならそれが500円にまで値下げされる大盤振る舞い。
ラーメンはいかにも業務用スープだし、味はごくごく普通の大衆中華のレベルだが、腹一杯になって昼からの仕事で居眠りをしたい向きには完璧な店だ(笑)。
(08/08/20 更新)
住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-3-23 スミヤビルB1F 【MAP】
電話:06-6281-0753
営業時間:11:00-23:00
定休日:無休
アクセス:地下鉄御堂筋線心斎橋駅を出て心斎橋筋沿いソニータワーのすぐ南
ここの価値は昔からやっているランチの食べ放題に尽きる。私が高校生のときは40切れ近く食べられたのでCPは最強だったが、今は元が取れるかは怪しい(笑)。味のほうは宅配や本格イタリアンの店が増えた今となっては厳しいものがあるが、650円(平日のみ)で全てのピザ、ポテトのフライ、スパゲティを食べまくれるのは貴重。料金は最初に払うのだが、ドリンクの注文を同時に聞かれるが別に注文しなくても構わない。B級的には堂々と「水!」と頼むべきである(笑)。関西では京都の新京極にも支店がある。
(2004年以前のデータ)
「JUNK-STORY」、「麺と心7」というラーメンの人気店を経営する株式会社Warm-Heartが日本橋に作った、辛味噌ラーメンの店。豚増しや大盛り、ライスといったオプションはあるものの、メニューは「辛口肉ソバ」の味噌と醤油のみと思い切ったスタイル。
味噌ラーメン(850円)は、花椒を効かせたラー油、唐辛子粉、焦がした鷹の爪が浮いた油で真っ赤に染められた挑戦的な見かけだが、辛さの中にはナッツの風味を感じる甘く濃厚な豚骨味噌スープが隠れており、重層的な味わいが楽しめる。麺は加水率低めの中太麺で、具は白ネギの千切りとみじん切りの青ネギ、ホロホロのバラチャーシューに炒めた薄切りのバラ肉と盛りだくさん。醤油(780円)は酸味が入った酸辣湯麺風の味わいで、背脂が入ってパワフル度では味噌に負けない。
注文時には0〜6辛という風に辛さを指定するのだが、5〜6はハバネロパウダーを使ったオプションで有料(1段階100円増し)。しかし無料の4辛でも十分に辛い。さらにニンニクと山椒の量も選択出来る。ランチタイムは、ライスが100円引きになり、小サイズは実質無料のサービスがある。
(17/08/11 更新)
住所:大阪府大阪市中央区難波4-2-9 【MAP】
電話:06-6643-6623
営業時間:17:30-24:00
定休日:日祝
アクセス:地下鉄なんば駅12番出口を出て新歌舞伎座の北沿いにある道を西に行ってすぐ。
日本酒好きにとっては正に天国のような店。
とにかく十四代の大吟醸や王禄など、まず普通では手に入らないような銘酒を数十種類も常備しているのが凄い。しかも一杯500円からと値段も良心的だ。日替わりでお薦めの銘柄がホワイトボードに書かれるが、店の人に頼めば秘蔵の酒を出してくれる事もある。もちろん酒だけではなくアテの方も、するめの麹漬け(350円)を始め、チーズ豆腐やひらめやかきなどの自家製スモーク(600円)、そして旬の刺身(900円)など、日本酒との相性をとことんまで考え尽くされた品ばかりである。ただし、料理が出てくるのが非常に遅いので注文は早めに。席数が少ないので週末は早めに行きたい。
(2004年以前のデータ)
いわゆる他人丼であるビーフワン(700円)の存在でマスコミに知られる、道頓堀の老舗精肉屋が経営する軽食店。
しかし何と言っても、ここの価値は精肉屋らしくビフカツ(900円)にある。サイズこそ、隣の同じ系列の高級洋食店である「はり重グリル」のものに比べると小ぶりだけれども、ケチャップに頼り過ぎていない正統派のドミグラスソースがたっぷりかけられた柔らかい肉質のビフカツは、これぞ「関西の洋食屋の仕事」と呼ぶにふさわしい一品である。しかも、これでライス付きの値段なのが嬉しい。そのビフカツが、ブイヨンの旨みが詰まったカレーに乗っかったビフカツカレー(900円)も当然のお薦めだ。値段はビフカツより100円安いものの、トンカツはいまいちなので注意。
(15/03/20 更新)
いろんなブログで絶賛の人気店のランチ。島人(しまんちゅ)の台所と銘打った沖縄系の店だが、何故か純粋な沖縄料理が少ないのが謎(笑)。
ランチはカレーライスやカレーそばの単品が650円から、定食類はだいたい800円台後半以上と安くないが、そば類は2玉まで同額、定食もとんかつが1.5枚可、チャンプルは特盛り可、から揚げてんこ盛り、そしてご飯お代わり自由と大食漢諸氏でもボリュームに不足を感じる事は無いだろう。
一番人気のカレーラーメン(定食)は、太い沖縄そばの上にひき肉がたっぷり入ったカレールーがかけられたもので、島豚のコクが良く出た甘辛味のルーがそばのゴチッとした食感にマッチしていてうまい。カレーなどにトッピング可能な店一押しの島豚とんかつも、香ばしさには欠けるもののジューシーな脂がたっぷりでなかなかのお味。新メニューのから揚げもカラリとクリスピーで香ばしい。ただ、ノーマルの沖縄そばはライト豚骨ラーメンっぽくてあまり個性を感じないかな。
(07/11/26 更新)
難波の相合橋筋にある、今では貴重になった昔の”ミナミ”の空気を色濃く残す、鉄板とコテで串に刺した材料を押し付けて焼き上げる「くわ焼き」の老舗。エビ、タコ、イカ、牛、豚、野菜等のメニューがずらりと並び、値段は一串だいたい120〜240円、一番高額な穴子でも400円、ビールも大瓶が550円と店の雰囲気からすると十分リーズナブル。基本は2本セットだが、1本でもオーダー可能。
同じ中身で焼いたものと串かつにしたものが2つあるのが面白い。その中でも創作っぽい串が有名で、豚肉を薄焼き卵で包んだ「とん平」、香味野菜が入った鶏ミンチを揚げた「オランダ」、一口サイズの小さなエビパン、角切り牛ロースをベーコンで巻いた串、レンコン肉詰め、手羽先にじゃがいもを詰めたチキンポテトなど、中身も名前も個性的で楽しい。
もちろんベーシックな品も勢揃いで、タレでいただく牛タンは柔らかく、エビはシャキッと甘く新鮮、バラ肉を使用した豚焼は香ばしくカリッと、美しく切りそろえられたゲソはプリプリの歯ごたえ、大葉で巻いたキスも香ばしい。看板メニューである1本まるまる焼かれて出て来る穴子は400円と高いが、むっちりした弾力で絶品。若鶏もも唐揚げは大きくてボリューム満点だが、全体的に1串のボリュームは少なめ。
(17/06/16 更新)
心斎橋筋沿い長堀通り北と、南海なんば駅の東側にある。チェーン店ではあるが、からっと揚がったジューシーなとんかつ定食680円はなかなかの物。待ち時間の間にゴマをすりながら待つべし。キャベツ、ご飯、味噌汁がお代わり自由で大満足。
追記:定食が780円からと値上げされた模様。うーん、あんまり安ウマじゃなくなったなあ・・・CP半歩下げ。
(05/06/22 更新)
住所:大阪府大阪市中央区道頓堀2-4-13 藤ビル1F 【MAP】
電話:06-6211-2002
営業時間:17:30-21:00
定休日:日祝
アクセス:地下鉄難波駅4番出口から北へ歩いて約2分。道頓堀川南沿いの道を西に入ってすぐ。
一見すると割烹料理屋にも見える落ち着いたたたずまいで、中もカウンターの中に和服の女将がいたりなんかして高級そうな雰囲気に満ちているのだが、それと出している料理とのギャップが凄まじい。
メニューはもつの煮込み、コールドタン、テールスープなどあっさり目ながらも滋味深い味のホルモン関係で占められ、酒はとろりとした甘い口当たりが独特の特製ハイボールと日本酒。値段もほとんどが400円以下の激安で、この場所でこの値段で何故やっていけるのか不思議。
料理は全体的にボリュームが少なめなので、ガツガツ食事をするのには不向き。あまり長居せずにさっと飲んでさっと立つのが粋。
(2004年以前のデータ)
難波PARKSの西側にある小さな中華料理店。「えごころ」という和風な店名、中は黒を基調としたシックな空間なのに、ちゃんぽんが売りというのがミスマッチを感じる。
しかし、ちゃんぽんの中身はかなりの本格派で、本場長崎風の太麺を使用し、白濁豚骨スープには野菜・きくらげ・海老・イカ・豚肉・かまぼこ・生卵と豊富な具材がたっぷり入っていて単品で780円という値段は、繁華街というロケーションを考えれば十分納得出来る内容である。皿うどんも、長崎から取り寄せた金蝶ソースが合うようにあっさりした薄味で仕上げられるこだわりぶりだ。ちゃんぽんのバリエーションとしては赤や味噌という種類があり、赤ちゃんぽんは豆板醤やオイスターソースが入ったピリリとコクのある味わいで、土鍋に入った味噌ちゃんぽんは甘めのダシに太麺が合っており、基本がしっかりしてるので派生メニューもおいしい。各ちゃんぽんは20円アップでご飯と一品がついた定食になり、さらに200円アップでミニチャーハンがついたセットにする事も出来る。
また、それ以外の中華メニューもかなり秀逸で、大ぶりの唐揚げがごろごろ載った定食(800円)は、豆板醤ソースに3種の塩がついていて楽しく、手際よく炒められるチャーハンはパラパラの軽い食感が絶妙である。
(11/03/25 更新)
心斎橋にある大阪豊田ビル地下の名店街にある、カウンター席のみのカレースタンド。以前はミナミ一円に十数軒を展開するローカルチェーンだったようだが、今はこの店を残すだけになってしまった。
基本的にルーはカレーとハヤシの2種類で、それに野菜や煮込みハンバーグ、トンカツ、チーズ、ソーセージ、納豆&豆腐に至るまで非常に幅広い内容の具が選べ、ミニサラダとセットで750円〜850円の値段が付けられている。シャバシャバのカレールーは、クミンとフェンネルのパンチにカイエンヌペッパーの辛味、トマトの酸味と甘味が効いたさわやかなもので、砂糖甘い大阪風とは一線を画した仕上がり。トッピングのフライやハンバーグは冷凍ものが多い様子だがそれぞれかなりの大きさがあり、ターメリックライスもルーもたっぷり盛られるので、食べ応えはしっかりとある。卓上には福神漬けとつぼ漬けが用意されている。
そしてランチタイムの繁忙期以外にだけ頼む事が出来るのが、裏メニューのドライカレーで、卵とハム、キノコ、ほうれん草がガラムマサラの効いたカレー粉で炒められ、非常に香り高くスパイシーで、ある意味普通のカレーよりもお薦めだったりする。辛さは5倍までは無料で、10倍以降は倍数×10円の値段アップになるのがユニーク。だけどその違いは、やたらと気さくな店主が最後にご飯にかけるカイエンヌペッパーの量だけのような気がするのだが・・・
(10/10/19 更新)
関東を中心に展開する定食屋チェーンの大戸屋が大阪にも登場した。お袋の味的な豊富なおかずメニューと清潔感のある女性にも抵抗が無い店内が特徴。
「めしや24」ほどは安くは無いが、こちらの方が材料にもこだわり、料理に手作り出来立て感が感じられるのでCP的には似たようなものか。定食は700円付近の価格帯が中心。戎橋のすぐそばという至便な立地なので、観光やナンパに疲れたらどうぞ(笑)。
追記:道頓堀から西心斎橋に移転したらしい。
(2004年以前のデータ)
地下鉄恵美須町駅からほど近い、日本橋電気街の南端あたりにある名物そば店。
客の半数以上が注文するのはカツ丼とカツカレーのカツメニューで、カツ丼(850円)は、直径20cmの丼の上に厚さ1.5cmはカツが2段に載せられる凄まじいボリューム。カツカレー(1000円)は器が大きいので2段にこそならないが、カレーの海の上にカツが丼からはみ出して載せられている始末。カツの肉質的にはまあまあといったところだが、そば屋らしく丼つゆはあっさりとダシを生かした仕上がりで、薄切りの牛肉がたっぷり入ったカレールーはダシの旨みが豊富と、どちらも決して値段は安くないが内容とボリュームを考えれば納得出来るCPだ。
また、カツメニューばかりが有名になってしまっているが、「そば処」と名が付くだけあってそばもなかなかの実力で、白い更科風が印象的なざるそばは、550円という値段でありながらツルシコの麺がせいろ2枚、100円アップの大盛りでせいろ3枚という堂々とした内容。今時の本格を謳うようなそば屋だと、せいろにちょびっとの麺で4桁取られることが珍しくないだけに、実に貴重なサービス精神と言えよう。
(08/10/08 更新)
心斎橋の北西、大きなオフィスビルが立ち並ぶビジネス街の中に、ほとんど埋もれるようにしてひっそりと営まれている、昭和25年創業の老舗うどん屋。おそらく開店時から何も変わっていない店内には、骨董化している鉄製レジスターや黒電話が置いてあって、本物のレトロな空気が味わえる。
メニューはうどん、そば、卵とじの丼ものに、カレーうどん、カツ丼などひと通りのラインナップが揃っている。うどん出汁は鯖節が主体のようで軽い酸味とパワフルな旨味の下町風味。どんぶりものは、たっぷり目な甘めのダシとフワフワに閉じられた卵がご飯をびっちり覆っており、見た目よりも食べごたえがある。牛肉と玉ねぎ、水菜が出汁で煮込まれた「肉すい」(500円)や、ふわんふわんに焼きあげられるだし巻き(定食の場合は何故か玉子焼きと表記される)、ふんわりと絶妙の力加減で握られるおにぎりといった品もお薦め。ご飯物には必ずキュウリと白菜の漬物が2皿付いてくるのが特徴で、きっちり漬かった昔ながらの漬け方なのがまた泣かせるポイント。
ただし、うどんとそば自体のクォリティはあくまで大阪風のフニャっとした食感で腰は無し。カレーうどんは昔ながらの黄色いルーで、天ぷらも、エビは巨大だけど衣はフリッター風で洗練とは程遠い。全体的なコストパフォーマンスは微妙だけど、そういう物差しからは超越したB級グルメ遺産である。
カウンターの中央に君臨し、調理と注文を同時にこなしつつスタッフにバシバシ指示を飛ばしまくる久美子さんの客あしらいは人を選びそうだが、明治屋が地下に移転してハリボテになった今となっては大阪ナンバーワンの居酒屋と言って良いかもしれない。なお酒のメニューは無いので、店の方に好みを尋ねてみよう。
(15/12/11 更新)
難波のビックカメラやアムザから、千日前通りを東に進み、相愛橋商店街を越えたところにある、半屋台の立ち食いホルモン店。L字型の狭いカウンターには七輪が4つ埋め込まれており、人数が増えてきたら相席ならぬ相網で食べる事になってしまう。
メニューはビール(500円)と酒(300円)、そして肉がハラ・ツラ・キモ・ハツ・ミノ・タンと種類があって全品600円。基本的には酸っぱいタレに漬けて出されるが、「塩で」と頼む事も可能。量は普通の焼肉店より少なめだけれど、ホルモンはぴかぴかで鮮度が高く、ハラミも結構サシが入っていて、店の見かけによらずクォリティはなかなかのもの。客に渡されるつけダレは、肉に使われているものと同じの酸っぱいタレで、そこにネギと韓国唐辛子が入っており、好みでおろし金に入ったニンニクを混ぜていただくシステム。ネギや唐辛子は自由に追加可能なので、カドヤ同様にそれだけで酒が飲めてしまうのが嬉しい。
キモは「生で」とオーダーする事が出来るが、自分が使っているつけダレにそのままぶち込まれてしまうので(笑)、味が混ざるのが嫌な人は最初か最後に頼んだほうがいいかも。
(10/05/29 更新)
住所:大阪府大阪市中央区島之内2-9-21 【MAP】
電話:06-6214-3351
今や東アジアの歓楽地と化している島之内にひっそりと佇む中華料理店。屋号はあの中央軒チェーンの一員である事を示してはいるが、ここは東天満の店同様にのれん分けした個人経営店のようだ。ちなみに、こちらは「中央軒」の前に○の中に一の文字が入った記号がついている。
看板のちゃんぽんや皿うどん(単品750円)は、一見オーソドックスな中央軒らしい外見だが、具に小エビや豚肉がどっさり入っていてスープに豊かなコクが出ており、味付けもほんのり甘辛で非常にパワーを感じる味。ボリュームも中央軒の平均を十分凌駕していて、普通の胃袋の持ち主なら100円アップでから揚げとご飯が付いて来る定食にする必要性を感じないだろう。
また通常の中華メニューもなかなか充実しており、場所柄出前の注文が多くて全体的に値段は高めだが、から揚げと野菜炒め、焼き豚が乗った中華定食(850円)やほぼ1人前のチャーハンとラーメンがついた半チャン定食など、どれも典型的な大衆中華の味だがボリューム感にあふれている品ばかりである。
(09/09/28 更新)
ここのお薦めはとにかくチキンと野菜が選べるカレーライスに尽きる。500円という駅前スタンドカレー並みの値段ながら、しっかりインドテイスト溢れるカレーが食べられる。しかも量が非常に多く、大食漢でも十分満足だ。
追記:カレーが600円に値上げされていた。非常に残念。
(2004年以前のデータ)
四川料理の定番である坦々麺をオリジナル風にアレンジしたものを出す店。メニューには「元味」と「新味」があり、元味はひき肉やすりゴマを使用した元祖に近いタイプ、新味は豚の角煮を添えたあっさり目のタイプ。個人的には新味の方が角煮で味の変化があって好みである。卓上にはゴマやトウバンジャンを始め、花椒、ライチ酢など数多くの調味料があって自分の好みでいろいろ試せるのが楽しい。内装も今風のおしゃれな感じで女性客も入りやすい。
(2004年以前のデータ)
神奈川県大和市にあるトイダックという会社が手がける、横浜家系と呼ばれるラーメンのチェーン店。大阪では日本橋「オタロード」のど真ん中に店を構えた。
家系ラーメンのアイデンティティである、短くて太い低加水麺、海苔とほうれん草、固めのチャーシューのトッピングというスタイルは継承している(+何故かうずら卵が漏れなく入っている)が、鶏油を加えた乳化醤油豚骨スープについては、普通の家系よりもかなりマイルドで万人受けしそうな優しいタイプにチューニングされており、見た目よりもボディがしっかりしていて物足りなさはあまり感じない。そして、通常の醤油に加え、家系には珍しく塩味が用意されており、醤油よりも調味料主体の旨味が強調された味付けになっている。
つけ麺には、家系タイプと魂心つけ麺の2タイプがあり、魂心のほうは小皿に魚粉が添えられ、好きな量を加えることが出来るようになっている。つけダレはラーメンのものをそのまま濃くしたタイプで、あまり温度が高くなくてすぐに冷めてしまうのが難点。
テーブルの上には、ニンニクと豆板醤、ゴマ、お酢という家系定番の無料オプションに加え、関西では珍しい千切りショウガまで置かれているのも本格的。有料のトッピングオプションとしては、味玉、白髪ネギ、チャーシュー、海苔、もやし、野菜と多数揃っており、餃子や丼もののサイドメニューもある。そしてランチタイムには、無料で小中大と選べるライスを付けられるサービスがあってお得。
(13/02/22 更新)
住所:大阪府大阪市中央区難波5 なんなんタウン4号 【MAP】
電話:06-6649-7708
営業時間:10:00-21:00
定休日:第3木曜
アクセス:地下鉄御堂筋線なんば駅から地下で直結。徒歩1分
大阪のたこ焼きの元祖と言われる店。本店は天下茶屋駅近くの国道にあるが、アクセスしにくいのでこちらを紹介。
たこ焼きはしょうゆが効いた生地の中にたこだけが入っているシンプルなタイプ。値段の割にサイズが小さくてCPという点ではあまり誉められないが、大阪のたこ焼きを語る上でこの店は外せない。ソースをつけても食べられるが、まずは何も付けずに食べて欲しい。たこ焼き15個500円、ねぎ入りたこ焼き600円など。
追記:近年、たこ焼きの前身であるすじ肉とコンニャクを煮込んだ具を入れたラヂオ焼きが復活。たこ焼きよりも濃厚な味わいで、酒のアテにはこちらのほうがお薦めだ。
(2004年以前のデータ)
交通手段:地下鉄なんば駅25番出口を出て御堂筋を北へ、太陽生命難波ビルの角を西に入ってすぐ。
上品であっさりとしながらも昆布の滋味深いかやくご飯450円は、やはりここでしか食べられない大阪を代表する味の一つと言える。ただ、ご飯の量は少なめだし、焼き魚や汁物まで頼むと軽く1000円をオーバーしてしまうのは痛い。食事としてでは無くて、おやつ感覚でかやくご飯を食べるのがB級的対処かも。
(2004年以前のデータ)
住所:大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-22 【MAP】
電話:06-6211-0319
営業時間:11:00-22:00
定休日:水曜
アクセス:地下鉄御堂筋線なんば駅14番出口より徒歩5分御堂筋を心斎橋方面へ、道頓堀橋南詰右折、道頓堀中座東隣
最近は讃岐うどんがブームだが、ひたすらうどんのコシが命の讃岐うどんとは違い、大阪うどんの麺はあくまで具の中の一つであり、だしを中心とした一体感を味わうものである。
ここはその大阪うどんの真髄を味わえる店。ここのうどんだしを飲まずに大阪を語るべからず。まずはスタンダードなきつねうどん650円を味わって欲しい。冬場はしょうがの香り高いあんかけうどんも人気だ。ようやく火災消失から復活して嬉しい限りである。
(2004年以前のデータ)
ここの名物のしゅうまいは、皮が薄焼き玉子で作られているせいか、とても柔らかくあっさりしていていくらでも食べられそう。そのしゅうまいが10個付いたしゅうまい定食750円はもちろん、酢豚やえび天などの定食(850円〜)にもしゅうまいが5個ついているのが嬉しい。
そしてもう一つのお薦めは夜に提供される鶏のから揚げ(1100円)だ。普通のから揚げとは違って、鶏半羽を丸ごとからっと素揚げしたもので、あの福臨門の金鶏の揚げ物に勝るとも劣らないクリスピーさを誇る逸品。他にも野菜たっぷりのあっさり春巻きなど、さほど派手さは無いものの実直なうまさが光る品々ばかりである。
(2004年以前のデータ)