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京阪電車守口市駅の南側、住宅街の中にあるカウンター7席と狭いテーブル1卓のみのこじんまりとした中華料理店。いかにも大衆中華な安っぽい店構えとは裏腹に、料理はどれも丁寧かつ上品で、どれも高級中華レベルという恐るべき店。
看板メニューの「中華定食」は、大ぶりのエビ天はサクサク。酢豚は甘くなく肉はカリッと野菜はシャッキリ、卵焼きはフワフワかつ中身が半熟なのに値段はたったの850円だから驚嘆する。ご飯ものに付いているスープでさえ手抜き無く、鶏ガラの自然な旨味で調味料はほとんど感じさせない完成度が見事。
最も驚いたのはイカの天ぷらで、真っ白な衣の中にはミディアムに火を通した肉厚のイカが入っていて、中華街レベルのクォリティに驚嘆する。たった520円のラーメンは、あっさり滋味深い鶏ガラスープにプリッとした生麺、豚バラ肉をローストしたチャーシュー、甘く味付けしたメンマ、ゴマ油であえたもやしと、大衆中華ではあり得ない格の高い仕事っぷりで圧倒される。
肉野菜炒めは大衆的なソース味なのにあくまで上品な味わい。ニラレバはプリプリのレバーにシャッキリ炒められた細もやしがテクニックを際立たせている。ナスの味噌炒めはトロトロのナスにショウガが効いたひき肉餡が絡み、エビチリはプリッとしたエビに上品なチリソースがたっぷり。回鍋肉はパリッとしたキャベツと濃厚な味噌でご飯とビールが進む。鶏のから揚げはほんのり甘辛くあくまでクリスピー。
羽根がついた餃子は、ショウガの香りとキャベツの甘味が際立つトロトロの餡が絶妙、チャーハン(中サイズ550円)はハム、ネギ、卵で何の変哲も無いが、フワッと軽くていくらでも食べられそう。カレーラーメン(700円)は、濃厚なカレースープと炒め野菜、ひき肉でインパクト満点。チャンポン(650円)はとろみ強めの醤油餡で体が暖まる。
中華カツ丼は、ラードでカラッと揚げた薄手のとんかつは衣と一体化しており、あっさりと滋味深い野菜と玉子の餡とのコンビが絶妙、しかも値段はたったの600円。天津飯(550円)はふわふわの卵に醤油餡でインパクト強めにしているのが心憎い。しょうゆ焼きそば(580円)は、上海風にコクのある醤油味とシャキッと炒められた野菜のコンビネーションがバッチリでビールに合う。
(21/05/14 更新)
JR徳庵駅から南へと伸びる商店街にずっと沿って行ったところにある、モダンなつくりのとんかつ店。とは言え、メニューにはハンバーグやエビクリームコロッケなどが並んでおり、カツにはドミグラスソースがかけられるので実質的には箸で食べる洋食店と言っていい。
茶美豚を使用したトンカツは、ベーシックなロースカツ定食でも大人の手のひらを超える雄大なサイズで、あっさりして軽快な味わいのドミグラスソースがたっぷりかかっており、皿に添えられる辛子もピリッと辛くてご飯がワシワシ進む美味しさ。エビフライは有頭の巨大サイズで自家製タルタルがどっさり、ミンチカツは玉ねぎの甘味が効いていてふんわりふっくら、濃厚なトマトソースが添えられた海老クリームコロッケはワインがたっぷり使われたコク深い絶品。そして脇役の味噌汁にも、豚挽き肉に柚子や山椒が使われている芸コマぶりで食欲を倍増させてくれるなど、全てにおいて隙が無い完成度である。それでいて、ルーは業務用アレンジながらヒレカツがたっぷり載ったカツカレーが600円に、チキンカツ定食が660円、ロースカツ定食が760円と信じられない安価がつけられていて驚嘆する。秋から春にかけては広島産のカキが登場し、各定食に300円プラスで携帯サイズのジャンボなカキフライ3個を付けたり出来るのも特筆点である。
注文ごとに塊から肉を切り出しては叩きと、イケメンの店主はあくまでマイペースで2〜3人分ずつ調理をこなしていくので、場合によっては相当待たされることがあるので土日のランチタイムは時間に余裕を持ってどうぞ。ご飯大盛りは50円アップで、お代わりは小中大あってそれぞれ50円ずつ増しになっている。
(10/11/16 更新)
大阪中央環状線旧道沿い、JR徳庵駅と長田駅の中間ぐらいにある七軒家交差点に面したメガ盛りで有名な店。ランチタイムは、店の一角にジャーに入ったご飯と味噌汁、ふりかけが置かれ、客は自分で好きなだけお代りが出来るという大食いにはたまらないシステム。
一番人気のトンカツランチは、650円という値段でありながらトンカツならば大判サイズが2枚、チキンカツなら何と3枚までもが同額で頼めるという驚天動地。カツは2枚であれば、片方がケチャップが効いた軽めのドミグラスソース、片方がおろしポン酢味になっていて、味に飽きさせない工夫がされている。そしてハンバーグランチ(650円)も、ふんわりと柔らかい手作りハンバーグが何と300gの大きさで、それに極太フランクフルト、コロッケまで付いてくる。
他にはうどんランチ(650円)なるライトそうなのもあったりするのだが、甘めの出汁が効いた冷凍っぽいが腰のあるフルサイズのぶっかけうどんに、どてもミニじゃない玉子丼、そして下手な一膳飯屋の1人前はあるトンカツがついていて漏れなく超ヘビー。金曜の日替わりカレーは、大皿いっぱいに野菜ゴロゴロのルーが注がれ、揚げ物やソーセージなどがてんこ盛り。
夜は単品のメニューがいろいろ増え、好きなおかずを組み合わせて頼める「好きやねん定食」などが揃うようだが、定食が700〜1000円と全体的に値段がアップしてしまうのでコストパフォーマンス的には圧倒的にランチライムがお薦めである。
(13/03/22 更新)
香里園界隈では既に伝説となっているB級グルメの名店。
料理は並でも普通の1.5倍はある量なのに、これが100円プラスの大盛りとなると約3倍以上の量となり、天津飯(並470円)や麻婆飯(550円)などは洗面器大の丼にたっぷり、焼飯(470円)も大皿に漫画盛りと、テーブルの上が一気に非現実な世界へと変貌してしまう。それでいて味付けはなかなか上品で、レバー炒めも臭みが無くて決して材料費をけちっているわけではない事が良く分かる。人並みの胃袋の方は、一品料理(670円前後)を中心に一人一品を頼んでシェアをする食べ方がお薦め。
(05/11/17 更新)
本場長浜に負けないレベルのラーメンを出す羽曳野の名店。
豚骨の髄とゼラチンがきっちりと煮出された白濁スープが特徴のラーメン(650円)は、濃厚こってりでありながらも全く臭みや雑味が無く、博多特有の歯応えのある細麺やしっかり味付けされた薄切りチャーシューと実にベストマッチ。もちろん、高菜・ゴマ・紅しょうがも完備。しかも揚げニンニクまでもが用意されているのが嬉しいところ。ラーメンは大盛りもあるが、ここは是非替え玉をオーダーして堅麺を堪能したい。
(07/05/28 更新)
鴻池新田の住宅街のど真ん中というアクセスの悪い立地ながら、週末は行列が当たり前の超人気ラーメン店。最初は鶏料理店の二毛作として始めたラーメンが、あまりの人気でとうとう完全なラーメン店として昼夜営業になってしまった。
芳醇醤油鶏そばは、鮎の魚醤を使用しているらしいが魚臭さは全く無く、重層的でありながら丸みを感じるスープの仕上がりはお見事。塩鶏湯も貝をスープに使用しているそうだが、貝特有のエグみや苦味は一切感じない。ストレートの麺は細めだけどしっかりした腰があってスープの存在感に負けていない。数量限定の鶏とろみそばは、モミジを大量に煮だしたと思われるゼラチン質たっぷりの粘度の高いスープで、それでいて雑味が少なく鶏のエキスの塊という感じ。具は共通で、コショウをまぶした豚バラの巻チャーシューと軟骨が入ったコリコリのつくね、鴨のスモークが添えられている。
ラーメンの他にはつけ麺やキムチとラー油の混ぜそば等があり、「魚貝三獣士つけ麺」は、鶏・豚・牛のガラと魚貝という複雑な材料で構成されたスープは、それぞれが全く突出する事無くマイルドで深みのある味わいにまとめられており、全粒粉のシコシコした麺も味わい深く、どのメニューを取っても隙がない名店である。
(13/11/29 更新)
阪急相川駅やJR吹田駅から離れた住宅地というアクセスの悪さながら、休みの日には10人以上の行列が出来る人気店。メニューは非常にバリエーションが多き、鶏清湯のあっさりしょうゆ・しおラーメン(各700円)に、鶏白湯のこってり鶏しょうゆ・しおラーメン(各800円)が基本で、さらに限定メニューが毎回用意される。
あっさりはスッキリした鶏清湯スープに、ふくよかな醤油ダレ、焦がしネギの香りを合わせた、何も奇をてらった部分は無いが、スープは熱々だし、ほのかな甘味と酸味、かすかな苦味のバランスが良くてとても美味しい。麺はつるつるとのどごしが良い平打気味の中細麺で、レアチャーシューは肩ロースでしっかり肉味があり、穂先メンマには濃い目の味付けがされていて、シャキシャキの白ネギと青ネギが添えられる。こってりのほうは、麺は同じでまったりした癖のないまろやかなスープに、焦がしネギの苦味と香り、粗挽き黒胡椒をまとった鶏胸肉のレアチャーシューと、それぞれ計算された構成になっている。
あっさりに煮干しやサンマ、あごだしをプラスした「だししょうゆ・しおラーメン」(各750円)は、鶏清湯に薫り高い魚介ダシがプラスされてとても穏やかな味わいで、大人の担々つけ麺は、あっさりベースに練りごま、ラー油、花椒が効いた本場顔負けの四川風つけダレに、全粒粉を使ったきしめんのようなビロビロ麺で、燕三条ラーメンはだししょうゆラーメンのスープにつけ麺の幅広麺、そこに背脂、玉ねぎ、岩のりを足して全く別のいっぱいに仕立てるなど、個性付けが巧みでそれぞれ完成度が高い。
そしてサイドメニューで外せないのはチャーハンで、大ぶりのチャーシューがゴロゴロ入った、ややオイリーのしっとりタイプで、ラーメンのタレが効いていて絶品。他にもレバーチャーシュー、味噌味チャーシュー、チーズ卵入りチャーハンなど多彩な日替わりオプションが充実していて、全く飽きさせない工夫がてんこ盛りである。
(19/09/13 更新)
近鉄布施駅から、線路の北側沿いに伸びる道を西へ行ったところにある、カウンターのみのオープンエアーな焼肉店。しかしヘンコな大将が出してくれるのは、雰囲気からは想像もつかない絶品の黒毛和牛や凝りまくったサイドメニューがいただける超絶店。店は9時前は予約必須で、営業時間は予約と大将の気分次第というフリーダムなシステム。
マスターが注文の度に手切りで出してくれる肉はどれも素晴らしく、肌理が細かく厚切りのタン元、タンツラ、タン先の牛タン三種盛り(1600円)にまず感動。本ワサビで食べるヒレの最上部位であるシャトーブリアン(1900円)は分厚いのに舌で切れる柔らかさ。超霜降りのサーロインにワサビを載せて焼く「わさび焼き」(1900円)もただ口中で溶けるのみ。ハラミ(1400円)には驚くほどのジュースが詰まっている。霜降りのマルシン薄切りをさっと焼いておろしポン酢で食べる「焼きしゃぶ」(1600円)は完全に飲み物だ。霜降りだけじゃなく、赤身のイチボもあって肉本来の味が楽しめる。
当然ながらホルモンも上質で、大ぶりにカットされた肉厚で味が濃い生センマイは激安の500円、センマイ、マメ、ミノ、アカセン、丸腸、テッチャン、ハツ、そしてなぜかソーセージも入った凄いボリュームのネギ塩ホルモン(1300円)は絶対にオーダーすべき逸品。丸腸は初めて見る大きさで、ツラミ(700円)も柔らかく味が深い。ハラミスジはたったの300円でとろける脂の旨味が味わえる。もしメニューにあれば絶対にお得なのがタンの切り落としで、700円なのにジューソーナタンがたっぷりだ。
サイドメニューも凄腕ばかりで、キムチ盛りは、レンコン、オクラ、ごぼう、ゴーヤ、きゅうりと珍しい材料を使った手作りで旨い。イカのキムチ、貝ひものキムチなど海鮮系も抜群。レバーパテは臭みなくボトルワインが進みまくる。そして締めにオススメなのがカレー(600円)。牛スジ肉がどっさり入ったフルーティでコクのある味わいは、専門店が裸足で逃げ出すクォリティ。ドリンクは生中が450円に、チューハイやハイボール、焼酎が400円というお値段。
(18/11/19 更新)
近鉄布施駅から府道24号線を北上、1kmほど行ったところにある地元密着型の焼肉店。西光園と名がつく店は生野区を中心にいくつかあるが、炭火のカンテキを使用して、なおかつ但馬牛なのに値段がリーズナブルなのが素晴らしい。
まずオーダーすべきは、上塩タン(1500円)。皿に美しく盛り付けされた霜降りのタンは肉厚できめ細かく非常にジューシー。上ハラミ(1500円)は驚くほどの肉汁がほとばしる。肉はデフォルトで110gあるので食べごたえも満点。上ロース、上タン、上ミノの上盛り合わせ(1500円)は、歯がいらない柔らかさのロースとサクサクと軽く噛み切れるミノが絶妙。ハネシタ炙り焼き(1600円)は、霜降りの脂が舌の上で溶けて何とも官能的でたまらない。
上物でなくても、並バラ(1200円)は揃ってないだけで見事な霜降りぶりに驚嘆。テッチャン、アカセン、ハツ、センマイが入ったホルモン盛り合わせ(900円)はプリプリで新鮮そのもの。大ぶりのウルテ(600円)は味噌味で繊細な包丁が入っていて食べやすい。本ツラミ(900円)はツラミと思えないほど柔らかく、塩アゴ(600円)は脂と肉味のコンビがビールに最高。タンツラミ(700円)はまあ普通かな。
またサイドメニューも秀逸で、生センマイ(800円)は肉厚、幅広でシャキッとした歯ごたえが実に楽しい。キムチは自家製で丁寧な仕込みが伺われる。ナムル(600円)も皿にたっぷりで味にメリハリがある。トロンと柔らかいマッコリ(300円)も美味しい。
そして締めで絶対に頼むべきは冷麺。牛肉の旨味が効いた出汁に極細のシコシコ麺が浸かり、キムチと甘酸っぱいナムルが良いアクセントになって、思わず全部飲み干してしまうぐらいの美味しさだ。
(23/03/28 更新)
羽曳野市向野にあるさいぼしの製造元。小売の売り場が無い完全受注生産の店だが、数日前に電話でカッパやバラといった部位の指定と量を連絡して予約しておけば一般客でも購入が出来る。ただし、注文する量が少ないと指定の期日に用意出来ない事があるので注意が必要。出来れば500g以上での注文が望ましい。
値段はバラ肉でも100gで400円代と格安の卸値段。それでいて肉質は霜降りなのだから言う事無し。スモーク臭はベーコンそっくりの香りだが、味付けはシンプルな塩味で肉の旨みがダイレクトに味わえて大満足。店の場所が分かりにくい上に、オープンしているのが平日と土曜の午前中のみと購入までのハードルは高いが、さいぼし好きなら是非とも味わって欲しい逸品だ。
(07/12/03 更新)
飲み屋がひしめく布施商店街の一角にある、「平田商店」という酒屋が営んでいる店。と、ぱっと見では分からないぐらいに本格的な立ち飲み屋の雰囲気が充満している。
小鉢もいろいろあるが、やはりここの売りは魚とおでん。鶴橋市場で仕入れているらしい525円の刺身はサバ、イワシ、牡蠣、マグロ中トロ、マイカと立ち飲みレベルを超えた品が揃っており、ボリュームたっぷりでどれもキトキトのブリブリ。そして、牛すじはもちろん、マグロねぎまや鶏のせせり、鴨肉、ホタテ、カキなどありとあらゆる山海物が引っ切り無しに投入されるおでん(150円〜300円)は、寄せ鍋を凝縮したような旨みエキスがぎっしり詰まっており、ダシだけでも十分に酒が飲める逸品。ビール大瓶も420円で値段は激安ではないが、絶対に家では作れない品が味わえるという意味で価値が高い店だ。
(08/04/30 更新)
京阪萱島駅の高架下にある、「地酒者」という日本酒に特化した酒屋が経営する立ち飲み店。と書くといかにも通好みで渋い店を連想するが、若い女性店員もいて店内はとても賑やかである。
当然ながら日本酒のラインナップは凄まじく、神亀、作、楯野川、富久長、醴泉、十九、るみこの酒といった日本酒ファンなら知らない者がいない銘醸品がずらりと並び、半合900円クラスの限定大吟醸クラスの高級品もあるが、ほとんどの銘柄は250円、150cc入りの徳利に入って350円という格安値段で飲むことができる。
日本酒は冷やがメインだが、もちろん燗酒を頼むことも出来、その場合は温度計と湯煎器とセットになった錫徳利が手渡され、自分の好きな温度でいただける配慮がされているのが面白い。日本酒の他には焼酎やリキュール類も揃っており、ビールはアサヒ熟撰の生に埼玉の地ビール「コエドビール」とこだわり深い。
アテの売りは、生で食べられる「芳寿豚」の料理で、刺し身やタタキで食べると滑らかな舌触りの奥にある深い旨みにうならされる。それだけでなく、角切りのじゃがいもとベーコンの歯ざわりが楽しいポテトサラダが150円、あっさりした無添加ダシのおでんが100円より、鶏皮の甘辛煮が200円とリーズナブルなものが揃っていて、さらには山うに豆腐、へしこ、酒盗、いぶりがっこといった日本酒向きの定番アテも常備されているのが嬉しい。
(13/01/09 更新)
南海高野線・堺東駅の西に広がる堺銀座商店街の一角にある、わずか席数が7つのみの小さなカツ丼専門店。店主は、あの三宮の超有名店である「吉兵衛」で修行をされたそうで、かつ丼(620円)、てんこ盛(670円)、かつ丼ダブル(980円)というメニュー構成も受け継いでいる。
その本家のほうは代替わりしてチェーン展開&メニューを拡大するなど、三宮センタープラザの個人店時代とは様変わりしてしまったが、こちらのキリッと辛口の少なめなタレで、まだらに溶いた卵の火がちょっと固めに入っているカツ丼の様子は、まさにかつての吉兵衛そのままの姿が残っている。50円の味噌汁はワカメのみで、これはまあ普通なのでお好みで。
豚のクォリティは本家の全盛期に比べると少し足りない気はするが、それでもカツは揚げたてアツアツ、少し固めに炊かれたご飯も十分に美味しく、これで620円はまさに破格の値段。取り放題のたくあん、一味唐辛子、山椒と卓上のオプションも万全である。
(17/03/31 更新)
住所:大阪府大東市諸福3-2-72 【MAP】
電話:072-872-8448
大東市の府道8号線、諸福東交差点のすぐ南にある、昔ながらの焼肉店。6人がけのテーブルが3脚とカウンター席があるが、テーブルの1つは物置になっていて、壁には演歌歌手のポスターがびっしり張られている雑然とした雰囲気。
しかし出て来る肉には目を見張るものがあり、塩タンやツラミといった固い部位でさえ分厚く切られ、それでも十分柔らかいところに熟成の技が感じられる。ロースは霜降りで溶けるように柔らかく、ハラミは脂がしっかり乗り、上ミノはシャキシャキ、ホルモン(アカセン)、シンゾウ(ハツ)などホルモンは新鮮で臭みが無い。そして何よりホルモン類は600円で正肉は800円、他店じゃ4桁が当たり前の塩タンでさえ800円、巨大などんぶりに入ったわかめスープが200円と激安なのが何より素晴らしい。
ビールが500円、ジョッキに入って出て来るマッコリが400円とドリンクもリーズナブルで、焼酎なんかロックが頼むとジョッキになみなみと注がれて仰天する。何故か焼肉以外にも餃子やトンカツ、鰹のタタキ、ブリ大根、里芋煮などの居酒屋メニューがあって、カウンターに陣取った常連オヤジは肉じゃなくてそればかり頼んでいるというのがまた不思議である。
(16/04/27 更新)
京阪枚方市駅と枚方公園駅を結ぶ線路の西側にある細い道を通って行くと、突然「氷」と書かれたのぼりがはためくオープンカフェ(笑)が現れる。
その氷屋の店先で供されるかき氷は、250円と卸値格安値段ながらもたっぷりの量と氷屋の純氷ならではの透明感のある味わいが夏の暑さに気持ちいい。シロップはイチゴやメロンなどといったスタンダードなものが一通りと、50円プラスで練乳もかけてもらえるが、氷自体の味を楽しむには何もなしでもいいかも。
(2004年以前のデータ)
東大阪市の中央大通り沿いの、長田西交差点から100mほど南に行ったところにある、焼肉と沖縄料理の店のランチ。
肉たっぷりなプルコギ丼の450円に始まり、牛カルビ焼肉定食が500円、ミニ沖縄ソバがついた牛バラ焼肉定食が680円、一番高いステーキ定食でさえ780円である。しかも、焼肉なんかだと肉自体が150gはあるたっぷりさに加え、そこにコロッケ・ソーセージ・から揚げ・切干大根の煮物などがプラスされるのだから凄い。そして隠れメニューの「スペシャル」(680円)に至っては、ハンバーグや玉子焼き、コロッケ、ソーセージ、焼きそば、豚キムチなどの日替わりおかずが乗った皿にレギュラーサイズのどんぶり物、ミニラーメンがつく凄まじさである。料理は総じてプロと言うよりは家庭的な感じだけど、そこがいかにも沖縄らしい味になっている。
夜だと、ゴーヤちゃんぷる、豆腐よう、スクガラスといった沖縄料理が単品で400円から、焼肉もホルモンが380円からとこちらもなかなかリーズナブル。酒はオリオンビールや泡盛が当然完備である。
(10/08/24 更新)
まるで海の家のようなバラック風の建物が特徴的な、半屋台風海鮮居酒屋ブームの先鞭となった店。鳥取の境港から専用トラックで買い付けされるらしい海鮮を、刺身や七輪焼き、揚げ物、煮物といったさまざまな調理法で楽しめる。
値段は安いもので300円、メインは500円から1000円の価格帯とあってそれほど安くは感じないが、1000円の刺身盛はトリ貝や生ダコ、まぐろ、カンパチ、ホタテ、サーモン、イカが大皿に盛られ、イワシの天ぷらやカレイのから揚げはまるごと一匹、ホタテ焼きは大人の手のひらサイズ、そして鉄火巻きは文字通りの太巻きが1本どーんと出てくるなどボリュームがものすごく、1人で3000円もあれば腹いっぱい飲み食いできるのだから十二分なコストパフォーマンスだ。
味は全体的に大味ではあるが、4人から26人まで無料送迎のサービスがあるので、大勢でワイワイと楽しむには最適な店だろう。月曜から木曜までの17時から18時までビールとチューハイが100円になるサービスもあり。
(08/09/10 更新)
近鉄布施駅から北へ伸びる「ブランドーリふせ」商店街を歩いてすぐのところにある居酒屋。店はテーブル4つにカウンターと小ぢんまりしており、昼から地元客が詰めかけている。
瓶ビールが390円と立ち飲み以下のお値段にまず驚愕。自慢は海鮮類で、刺し身の盛り合わせ(690円)はマグロ、鯛、サーモン、シイラなどが日替わりで盛り込まれ、とても脂が載っていて新鮮。3貫セットで290円の握り寿司はどれも大ぶり。ハモの湯引き(490円)は濃厚な旨味で梅肉ダレが実に爽やか。ガッチョ(メゴチ)のから揚げは器にてんこ盛りで290円、手作りで肉厚のアジフライは2匹で250円と激安、スルメイカの塩焼き(390円)はまるまる一杯姿焼きという豪快さ。
海鮮以外もメニューは豊富で、3・5・7本セットで安くなる串カツ(100円〜)は、大きな豚肉やマグロ、野菜がじっくり揚げられ食べごたえ十分。肉豆腐は湯豆腐に甘辛く煮込んだ牛肉のしぐれ煮がどっさりで290円、大きなスジ肉がゴロゴロ入っているどて焼きが390円、マヨネーズが隠し味の卵焼きが250円、手作りで卵たっぷりのポテサラは250円。
酒はビール大瓶が390円と酒屋価格なのも嬉しい限り。日本酒、チューハイ、焼酎は290円と同様にリーズナブルだ。
(21/02/26 更新)
JR学研都市線徳庵駅の西側に沿った商店街にある居酒屋。すぐそばの人気立ち飲み屋「まさ」で働いていた方が独立された店らしい。店内は広々していて、カウンター席とテーブル席があってゆったりできる。
メニューは「まさ」譲りで海鮮物が豊富、690円の造り盛り合わせは、日替わりで例えばマグロ、鯛の炙り、サバのきずし、赤海老、イカ、サーモン、タコ、つぶ貝と載って豪華さ満点。赤海老の塩焼きは大きなエビが2尾載って480円と格安。エビとハムのピザは直径20cmはあってこれもたったの480円。
油が良いので、自家製タルタルソースがたっぷり入った大粒のカキフライ(440円)はカラッと香ばしく、鶏の唐揚げ(390円)もサクサクで実に美味しい。天ぷらの盛り合わせ(600円)は頭付きのエビ、ナス、れんこん、ピーマン、いんげん、しいたけ、魚の大葉包み超もりだくさん。
390円のだし巻きは大きくてアツアツのふわふわ、柔らかい牛ロースの串焼きは2本で350円。ひねどりのタタキはネギ、しょうが千切りと一緒にどっさり盛られて400円。390円でたっぷり2種盛りの惣菜は、自家製のスパサラ、ナスの揚げ煮、里芋の煮付け、自家製南蛮漬け、鳥の肝煮、まかない明太子など10種類以上から選ぶことが可能。
酒はビール大瓶が500円、チューハイが340円、焼酎が300円からと座り飲みにしてはリーズナブル。
(22/07/28 更新)
近鉄布施駅から北側に伸びる、ブランドリーふせ商店街を300mほど上がったところにある酒屋の角打ち。最近改装したようで外側は綺麗になっているが、中は従来通りの古民家なままで、いかにも昔ながらの角打ちという佇まい。
アテは温泉卵など100円からあって最も高額でも刺身類の400円台で、ほとんどの物が200〜300円台と極めて庶民的。出来合いや乾き物も多いが、昆布をふんだんに使った鶏肉の昆布締め、手作りメンマなど驚きのある料理が混ざっていて侮れない。そして意外に本格的なフライヤーが備え付けられてあって、ポテトフライやカキフライなどの揚げ物がイケる。中でもお勧めなのはイワシやホウボウなど、店に魚屋さんが直接持って来る海鮮の天ぷらで、フワッとした衣と身の一体感が絶妙。もちろん1人前で1/4身もある巨大な鯖の煮付けなんかの惣菜も美味しい。
冬場のおでんも欠かせないチョイスで、厚揚げならまるまる1個、豆腐は小鉢に並々のサイズで山盛りのとろろ昆布が添えられ、肉団子は5cm大の塊が3個刺さっておりボリューム満点。出汁はやや調味料の存在は感じるもののしっかり濃いめの味付けで酒が進む。酒は大瓶ビールが400円、焼酎が200円など。日本酒もいろいろあって冬場には五郎八や樽酒などもラインナップに揃う。
(15/04/24 更新)
住所:大阪府寝屋川市萱島本町21-11 【MAP】
営業時間:11:00-22:00
京阪萱島駅を南に出てすぐのところにある、お母さんら数名で切り盛りされている、こじんまりとした立ち飲み店。いせや酒店直売所と看板に書かれてある。
メニューも、カンパチやマグロなどの刺し身(400円前後)に、焼き鳥、手羽先、サバといった焼き物、イカと小芋の煮物、かぼちゃの煮物、高野豆腐(各250円前後)などシンプルだけど、ポテサラはコーンと玉子たっぷりの手作りで、時々ニンニク入りの香ばしいポテサラがラインナップされるし、300円のオムレツは肉たっぷりで食べごたえがあり、1本150円の豚バラ串は柔らかく煮込まれたバラ肉がカツになっていて、牡蠣の土手鍋はおでん出汁に牡蠣と豆腐たっぷりで400円そこそこと、値段の割に中身が凝っていて小さな驚きがある。
場所柄、労働者の常連が多いせいか、鶏の唐揚げは大きなサイズで下味はっきり、イワシなどの魚や野菜の煮物もしっかり目の味付けで酒が進む。大瓶ビール380円、生ビール350円、チューハイ250円、ワイン250円、日本酒250円と酒もあくまでリーズナブルだ。
(17/01/27 更新)
JR学研都市線徳庵駅を西に出てすぐの場所に、2016年にオープンした立ち飲み店。既に常連客がたくさん付いていて、コの字型のカウンターは常に賑わっている。
店のウリは海鮮で、ワンコインでマグロ、スルメイカ、鯛の皮霜、タコ、ハマチ、サバきずしと盛り沢山な刺し身盛り合わせを始め、スズキの昆布締め、マグロの頭トロたたき、アサリの酒蒸し、ゲソの天ぷら、注文してから丸々1尾がさばかれるイワシの刺し身など、どれも2人前は取れそうなボリュームで単品がほぼ2〜300円台という大盤振る舞い。
注文ごとに焼かれる巨大なだし巻きは300円、手羽先の唐揚げは2つで200円という安さで、さつまいもを使った甘いポテサラは200円で茶碗に1杯ぐらいのサイズで出て来るし、150円のスパサラは卵まみれのリッチさで、ペンネにホワイトソースとチーズをかけて焼かれる手作りグラタンは、大きめの器にたっぷりでたったの300円。鶏のから揚げも250円とお安く、手切りで分厚い牛肉のタレ焼きもアツアツの鉄板で出て来て350円。300円のどて焼も小鉢にてんこ盛り。
小芋煮やおでんを食べてもちゃんと天然出汁が使われていて良心的だが、1本90円の串かつはサイズ小さめ、アジフライは冷凍品だったりするので、全体的に黒板メニューのほうがオススメかな。酒もやはり激安で、ビール大瓶が430円、生中が290円、クリアアサヒの中が200円、コップになみなみの大関1合、グラスワイン、ウイスキーが200円、焼酎も200円からあって赤霧島や三岳といったブランド物でもたったの290円である。
(18/05/02 更新)
ファミレスのフレンドリーグループが展開する、郊外型のセルフ讃岐うどん店。
面白いのが、店の外見やメニューがトリドールグループの「丸亀製麺」とほぼ同じになっている事で、かけ・ぶっかけ・釜揚げ・ざるうどんの並サイズが280円均一で、大は380円。釜玉やおろしうどんにすると50円プラス、きつねや温玉、カレーうどんになると380円になるというシステム。ご飯にセルフの天ぷらを載せてオリジナルな天丼が作れるところまで丸亀製麺と同じなのにはちと笑ってしまう。でも、こちらは国内産小麦100%が売りのようだ。
店内はオープンキッチンで次々にうどんを茹でているのが間近に見られるようになっており、水で締められた冷たいうどんはゴチッとした歯ざわりで素朴においしい。釜あげうどんはあんまり伸びやコシは感じられないが、桶に入った楽しいビジュアルとたっぷりのボリュームでこの値段なら十分価値がある品だ。出汁は完全な関西風で、ファミリー客にも馴染みやすい味になっている。
(11/06/03 更新)
近鉄布施駅から南へと伸びる大通り沿いにある、プチロード広小路という商店街の中ほどにある大衆中華料理店。店は狭いけど1Fと2Fに座敷があって家族連れでも使いやすい。
料理はどれもこれもボリュームが凄く、王将並みのサイズで7個ついたジューシーな餃子が200円、洗面器大のどんぶりにアサリやエビ、てんこ盛りのもやしが積まれたあっさり味のもやし麺が500円、甘辛く炒めた羊肉と野菜炒め、ライスが幕の内弁当箱にぎっしり盛られたスタミナ定食に、てんこ盛りのから揚げと野菜炒めの鶏天定食が650円、酢豚・八宝菜、玉子焼きの3品が詰まった中華定食が750円と、この半量で同じ値段であっても納得出来るぐらいの安さ。味付けは全体的にシンプル・薄味で凝ったものは無いけれど、ボリュームと値段のバランスは王将を軽く凌駕する。
あと、この店の隠れた名物と言えるのが中華なのにオムライス(450円)。見た目は薄焼き卵とケチャップで普通なんだけど、中身は中華味がベースのケチャップライスで、具の豚肉と相まってこれが何ともB級的に旨い。もちろんボリュームも大きな楕円皿にドカンと盛られて言うこと無し。白菜と豚肉餡がたっぷりのカレー飯、軽めのカレー味と生卵の黄身の組み合わせが楽しいカレー炒飯(ともに500円)といったカレーメニューもお薦め。
(13/12/20 更新)
住所:大阪府東大阪市徳庵本町2-15 【MAP】
電話:06-6746-9166
JR学研都市線徳庵駅を西に出てすぐのところにある酒屋併設の立ち飲み店。駅の東側にはまこと酒店直売所という店もあって間違えやすい。
客のほぼ100%が常連客という超地域密着店でありながら、トロリと絶品のすじおでんを始めとして刺身類や天ぷら、串焼き物、惣菜、漬物など40種類以上のアテが並ぶ、とうてい角打ちとは思えない品揃えに圧倒される。酒屋の常として値段はどこにも書かれていないが、推定でビール大瓶370円に串物、天ぷらが100円、刺身類は4、500円程度と超激安。店は9時には閉めてしまうようなので、早めの来店が必須。
(07/07/10 更新)
近鉄八戸ノ里駅東側のガード下名店街にある立ち飲み屋。
非常に豊富なメニューをざっと分類すると、串カツ・おでんが100円、マグロの煮付けなどの小鉢やサラダも100円、ニラ玉・豚キムチ・焼きそばといった鉄板焼き物が200〜300円、タコぶつ・マグロ筋トロといった刺身が200〜300円、ビール大瓶が450円、焼酎・チュウハイが250円と総じて非常にリーズナブル。
味はごく普通の安酒場程度ではあるが、値段の割にボリュームはあるし、中国系店員が多いせいかピーナツとセロリが入った中国風湯葉サラダとか、揚げピーナッツといったメニューがチラホラあるのが楽しい。あと、メニューにあれば絶対外せないのが5個300円の焼き餃子で、粗挽きの豚肉とさっぱりとした野菜が織り成すハーモニーは、手作りでしか味わえない逸品である。夜9時以降は、冷蔵庫内の魚・肉類が100円引きになるサービスがあってさらにお得。
(08/07/02 更新)
近鉄長瀬駅から線路沿いを南に下がったところにある、店内も店外も焼肉の煙で煤けまくった超ローカル店。
ホルモン類が400円から、バラ・ハラミ・ミノがセットになった上盛り合わせが600円、世間では4桁が常識の塩タンが700円、一番高くて骨付きカルビの800円とメニューの安さに目を奪われるが、いざ頼んで皿が手元に来ると2度ビックリ、なんと一皿が200g近くはあるボリュームで、普通の店では小鉢並のポーションで出てくる事が多い生レバー(600円)も、そのまま焼き物と同じ量のぶつ切りで出てくるのだから仰天させられる。
さらに、400円のホルモン並盛にライス、キムチ、丼で出てくるわかめスープがセットになったホルモン定食が500円(+50円でどんぶり飯漫画盛り)、単品600円のハラミとセットの焼肉定食が650円という学生には涙物のサービスまであるのが凄い。
タレやキムチはかなり甘めだし、肉質もさすがに和牛がどうとかA5がどうとか言うレベルでは無いが、赤身にしてもホルモンにしても、そこらの格安食べ放題店よりは確実に楽しめる。料理用ガラスボウルで出てくる巨大な大根サラダ(400円)や分厚い肉がたっぷりの肉スープ(300円)といったサイドメニューも当然CP高し。
長瀬から1駅南に行った弥刀駅に、親父さんがやっているらしいカウンターメインの「杉さん」という店があり、こちらは定食がなくてほんの少しメニューが高めだが、肉質やタレは長瀬の店を若干上回っているので味を求める向きにはお薦め。
(10/09/06 更新)
河内小阪の閑静な住宅街にひっそりと佇む新進のラーメン店。
ラーメンはこってりタイプの熟成らー麺とあっさりタイプの淡成らー麺の2タイプがあり、「熟成」はまったりと乳化した鶏白湯スープに和風ダシを合わせたもので、スープの底に沈む鰹粉が示すように魚介の酸味やエグ味もガツンと効かせてあるのが特徴的。魚介使いはちょうど移転前の群青を思わせるような荒っぽさで好みが分かれるところだが、焙煎大麦を混ぜたモチモチとした食感の自家製の麺や、事前にあぶって香ばしさを出した巻きチャーシューなど、ノーマルで550円という値段には似合わぬラーメンに対する丁寧な姿勢は好感が持てる。バランスの面では紀州地鶏の鶏がらと昆布ダシを合わせた「淡成」のほうが、地鶏のコクと和風ダシがまったりしたスープとして良くまとまっていてお薦めかな。
そしてつけ麺にも熟成と淡成の2タイプが用意され、全粒粉を練りこんだ平打ち二層麺という凝った麺が使われていて、ラーメンよりもつけダレに酸味を少し利かせながらも、刻んだ脂身や油かすのコクが加えられ、まったりとした味わいに上手くまとめられていて大変おいしい。ただ、220gの並盛りで750円とラーメンに比べるとやや割高感あり。
ランチタイムには250円プラスで餃子4個とご飯がついたお得なセットなどもあり、餃子は結構大ぶりでおいしいのだけれど、タレの強さにラーメンの繊細な味わいが負けてしまうので、交互には食べないほうが良いように思う。
追記:茨木市のほうに2012/4/11移転。取り急ぎデータのアップデート。
(12/04/10 更新)
東大阪にある近畿大学前の商店街に2010年の3月からオープンした、今や関東では一大潮流となっている「ラーメン二郎」系に属するラーメン店。
その「二郎系」と呼ばれるラーメンは、大量の豚肉を煮込んだスープに、オーションというブランド小麦粉を使用した極太・固めの自家製麺、茹でたキャベツともやし、スープを取った豚ウデ肉を醤油に漬けて分厚く切ったチャーシュー(二郎系では「ぶた」と呼ばれる)、これまた大量の背脂とニンニクを載せるスタイルになっている。麺の量は650円の小サイズで200g、700円の中で300、800円の大で400gとかなり多く、ノーマルで2cmの厚みがある2枚の豚が、さらにそれぞれ2倍。3倍になる豚ダブル・豚トリプルオプション(200円〜)、さらに野菜・背脂・ニンニクの量、醤油ダレの量(カラメと言う)をコール出来るシステム(無料)も、二郎系の特徴である。
スープは豚の旨みが良く煮出されていて乳化も十分、たっぷり入った豚はウデ肉のみだがよく煮込まれていてホロホロと柔らかく、東京の二郎にほとんど引けを取らない完成度だと言って良い。野菜はキャベツがかなり柔らかめに煮込まれているが、もやしはシャッキリ目なのでメリハリがあって楽しい。麺はワシワシとした固めの食感と程よいコシで関西の二郎系の中ではベストの美味さである。
(10/05/22 更新)
最寄りが若江岩田駅の近鉄奈良線と直交する、中央環状線に沿った場所にあるラーメン店。場所的に車以外でのアクセスが難しく、オープン当初は閑古鳥が鳴いていたが、ぴあのラーメン特集本でグランプリを取ってからは行列が当たり前の人気店となった。
「哲」が付いた屋号を見ても分かる通り、豊中にある麺哲の系列店のようで、ラーメンはブリブリの平打麺に丸鶏を使った澄んだスープ、もも肉のレアチャーシュー、メンマ、九条ねぎと細部にまで神経が行き届いた一杯。醤油、塩とも一切尖ったところが無い、軽い酸味がコンソメを思わせるふくよかな味にまとめられている。
そして限定15杯で、醤油をアレンジした「せせり醤油」というメニューがあり、通常のラーメンに加えて炙った鶏せせり肉が4本も盛られ、カエシにたまり醤油を使ってパンチを効かせた一品。つけ麺は、豚もも肉の角切りチャーシュー、つくねが入った塩ベースのつけダレに中太ストレート麺を添えられ、塩気よりも鶏の旨味を全面に出した上品さが特徴的である。
(15/03/27 更新)
近鉄奈良線・河内小阪駅の西側、線路沿いにあるラーメン店。ラーメンは醤油と塩(各780円)のみというシンプルさながら、昼時には行列が出来る人気ぶり。
醤油ラーメンは、鶏だけを大量に使ったスープが単純ながら実に深い味わいで、ツルツルと喉越しが良い細麺、極細のメンマ、菊菜の香りと相まってとても繊細な逸品。炭火焼きの肩ロースチャーシューも肉質がお見事。塩ラーメンは鶏+魚介のスープで、三つ葉と揚げネギ、ゆずの香りを効かせた胸肉チャーシューが載っており、こちらもバランスは取れているけど、この店らしさを楽しむなら醤油のほうがオススメ。
サイドメニューのわさびめし(170円)は、おろしたてのホースラディッシュがたっぷりかかっていてツーンと刺激が鼻を直撃する辛さで、塩ラーメンに良く合う。他には鶏スープで炊かれたとりめし(220円)、白ご飯もある。
(17/07/21 更新)
近大前にある家系ラーメンの「教道家」で修行されたらしい店主が、2016年の治に近鉄吉田駅の北側でオープンした家系ラーメンの店。店外には細い月をモチーフにした幟が立っていてシックな雰囲気。
ラーメン並は650円、1.5玉の中が750円、2玉の大が850円。あとはキャベツ、ほうれん草、海苔といった家系標準のオプションに、餃子、じゃこめし、チャーシュー丼といったラインナップ。白ご飯は無料のサービスありで、卓上には青かっぱ漬物、豆板醤、おろしニンニクも完備。
スープは濃すぎず薄すぎずコク十分、鶏油の存在はあまり感じられないがしっかり豚骨が煮出された家系標準という感じで安心感のある味わい。麺は平打ち気味の縮れ太麺でブリっともっちりした食感。ほうれん草は生を茹でたもので、チャーシューは巻バラでホロホロと柔らかく、とても丁寧な仕事ぶりが感じられる店だ。
(17/10/27 更新)
何故かハイレベルなうどん屋が次々登場する大阪東部界隈でも、最近特にうどん好きの注目を集めている一軒。天井の高い、黒を基調とした店内はオシャレで、駐車場も完備しているので家族連れにも適している。
北海道産の小麦粉のみを使ったうどんは、三ツ島更科と同じタイプの黄色味がかった熟成麺で、グミ感と伸び、コシが高いバランスでまとまっていて極めて秀逸。ご主人が和食出身らしくダシもハイレベルで、ぶっかけやおでんのダシは甘めながらも香りとキレがあり、温かいダシはさっぱりとした上品さの中にもイリコと鰹節の旨みが効いており、どちらも文句なしの出来。定番のちく玉天やげそ天以外にもメニューは豊富で、プリプリの海老天と揚げ餅が入ったものや、大きくてカリッと揚げられたから揚げなど、うどんつゆに浸して食べるのがある意味惜しいぐらいに種物もレベルが高い。そしてから揚げやおでん、トンカツといった定食も充実しており、チキンカツ定食なんかは柔らかな鶏もも肉がサックリと揚げられており、小鉢や漬物、半人前以上はあるうどんがついて830円とは、ボリュームとレベルを考えれば格安の一言。ただ、カレーうどんはダシとカレー粉を混ぜただけのような没個性的なタイプで、悪くは無いがもう一工夫欲しいところ。
既に休日のランチタイムには行列が出来る人気店だが、あくまでもうどんは注文の度に茹でられるので、おいしさのためには多少の待ち時間は覚悟しよう。その間は、これまた甘めで絶品のおでんや、一品で50円からと格安な天ぷらや揚げ餅、から揚げといった単品が充実しているので、車じゃなければそれで一杯というのもオツだ。
(09/09/28 更新)
交野市の北端、枚方市との境界沿いにある讃岐風うどんの店。第二京阪と、その下を通る国道1号バイパスが出来て、大阪市内からもアクセスが楽になった。
ここの特徴は、何と言ってもビョ〜ンビョ〜ンと驚異的に伸びる、グミ感たっぷりの麺。2日間熟成させた麺を圧力釜で茹でているらしく、そのせいか温かいうどんにしてもモチモチ感が失われない不思議な麺である。そしてダシのほうも申し分ないクォリティで、昆布の風味も鰹節の香りもたっぷりの美味しさ。柔らかい肉トッピング、サクサクの竹輪天といった、うどん種にも全く抜かりが無い。それでいて、巨大なお揚げが載ったきつねうどんが580円からと、値段もなかなかリーズナブル。ただ、カレーうどんはダシと辛味がやや突出していて、スパイス感を期待すると肩透かしを食らうかも。
最寄り駅から1km近くは離れていて徒歩で訪れるのは難しいロケーションだが、駐車場には6台しか止められず、店内の待合も2席ほどしか無いので、土日にマイカーで訪れる場合は11時の開店前に訪れるほうが良いだろう。
(10/07/21 更新)
大阪でも屈指の味を誇る名店ながら、お得なメニューが充実しているのが非常に嬉しい店。
その一つが終日食べられる北京定食で、絶妙な軽さの芝エビの天ぷらやフワフワのかに玉、酢豚の3品にサラダと小鉢、そして雑誌でも有名になった「正調杏仁豆腐」が付いて1200円とは、食後の幸福・満足度を考えればかなりの値打ちである。さらに平日なら2品で800円の定食もあってなおリーズナブル。2人以上いれば、1人1680円でふかひれスープやエビチリなど30品の中からそれぞれ3品ずつ頼める「口福プラン」もお得。
また、ここは中国精進料理のメニューがある事でも知られている。見た目も味も食感も本物そっくりのアワビやエビ、豚肉などは、必ずや食卓に楽しい驚きと話題を提供してくれるだろう。それでいて通常の食材を使った同じ料理よりも安いのだから、菜食の人はもちろんの事、B級グルメ好きの人にも十分楽しめる。門真にも支店あり。
(2004年以前のデータ)
近畿大学前から近鉄長瀬駅まで伸びる商店街の一角にある、創業40周年近くを誇る老舗のお好み焼き店。とは言え、メニューにはモダン焼きにとん平焼きを載せた「道とん堀」、ツナを高くそびえさせた「通天かく」といった、ユニークな創作メニューがずらりと並び、トッピングは24種類+αと、ここはミナミの一角か、と思うぐらいに派手な現代風進化を遂げていて驚かされる。
とは言え、イカまたは豚を選べるベーシックなお好み焼きと焼きそばが495円、ピリッと辛子が利いたロール焼き(オムそば)やモダン焼きは600円とベーシックメニューの値段はかなりリーズナブルで、しかもモダン焼きなんかはノーマルでさえ直径20cm強、厚さ2cmはあるジャンボサイズで、餅とシソがトッピングされたお好み焼きの「ジャパニーズ」なんかでも大きな餅がゴロゴロ入っており、男性でさえお好み焼き1枚で満足出来てしまう圧巻のボリュームだ。味のほうも、キャベツたっぷりでふんわり焼き上げられた生地に、てらまえソースとしてOEMされているヘルメスソースがマッチしていて非常に美味。焼きそばやモダン焼きの麺には、高井田系ラーメンで知られる太陽製麺所や榮大號といった有名製麺所による3種類の太さの麺が選べるが、茹で置き気味でコシがいまいちなのがちと残念。
酒類はビール大ビンが600円などと少し高め。てらまえブランドソースについては店内や公式サイトで購入が可能である。当然ながら店は学生客を中心として常に人気があり、予約は不可能なので時間帯によっては待つ事がしばしばあるので注意のこと。
(10/06/29 更新)
JR・近鉄俊徳道近くにある串かつの店。以前はもっと駅近だったが、最近に100mほど東へと移転したようだ。白い「次郎吉」と書かれた提灯が目印で、何故かのれんは出されたり出されなかったり。
一応串カツの店ではあるが、串カツのメニューは一切無く、木の板に10種類以上の海鮮メニューが書かれているだけ。常連さんの頼み方を見ると、まずはどて焼きを頼んで、そこから海鮮、そして串カツと進むパターンのようだ。そのどて焼きのスジ肉はかなりの大ぶりで、味噌も濃厚で食べ応え十分。活ハゲの刺身は、大きめの皿に身がずらりと並べられ、小皿一杯の濃厚なキモが添えられる凄いボリューム。天然物の鯛刺身は1皿で半身、バイ貝なんかも皿にビッシリ敷き詰められる豪快ぶり。しかしワサビは本物だし、鯖のキズシなんかは昆布を贅沢に使ったマイルドな締め加減なんか絶品である。
串カツは薄めの衣で軽く揚げられ、薄切りの肉が綺麗に刺された牛カツや、美しく4匹が串に刺された小エビのから揚げ、巨大な大エビなどが常備品で、たまに立派なサイズの穴子串が出てきたりと、マスターの仕入れによって変わるようだ。揚げられる前の牛串を、生姜醤油でそのまま刺身として食べたり、衣を付けない素揚げで食べる方法があるのも面白い。
料理や酒の価格表記が全く無い上に、常時サーバーからビールやチューハイでガソリン補給しつつ、マシンガントークの片手間に(笑)調理をするマスター「てっちゃん」によって、その日のオススメ品がどんどん追加されて行くので、おそらく最終的にはどんぶり勘定で計算されているとは思うが、腹いっぱい飲んで食べても絶対に5000円は行かないし、串ものだけならもっと安く付く。
(11/08/12 更新)
大阪府道21号八尾枚方線沿い、JR住道駅の交差を南へ下ったところにある、老夫婦2人で営まれているひなびた餃子のお店。
メニューにはラーメン(500円)やワンタンメン、味噌ラーメン(600円)といった品もあるが、あくまでメインは餃子。店主は住道にある超有名店「丸正」から独立されたそうで、薄皮を使った小ぶりなスタイルは見た目がほとんど同じではあるものの、食べてみると皮は本家よりもさらに薄く、ピリッとショウガが効いたトロトロの餡と相まって、胃にスルスルと消えていってしまう個性は唯一無二だと言える。これで本家や他の修行店よりも60円以上安い1人前200円(注文は2人前から)のだから素晴らしい。
ラーメンは鶏ガラあっさりスープ+縮れ細麺の懐かしいと言うか、ごくごくありふれた味。具の焼豚やワンタンも特別立派なものではないので、コストパフォーマンス的にもいまいち。特に子連れでもなければ、ここでは餃子とビール(中瓶450円)だけを楽しむのがベターだろう。
(13/06/13 更新)
ズームインスーパーに香里園でカレーパン(130円)のおいしい店として紹介されたらしいが、店内のカウンターでも食べる事が出来るカレーライス(サラダ付き680円)もかなりのものである。
チキンとビーフの2種類があるのだが、チキンは玉ねぎとスパイスの効いたインド風、ビーフはコクのある欧州風と作り分けるなど非常に手間のかかる仕事をこなしている。それでいて両方とも専門店の水準以上のレベルを見せているのが立派だ。ルーだけなら400円なので、カレーパンと一緒に持って帰って家で食べるのもいいかも。
(2004年以前のデータ)
馬肉の燻製、いわゆる「さいぼし」の製造直販をやっているところ。さいぼしは良くビーフジャーキーのようなものと形容される事が多いが、実際にはもっと水分があって味付けがシンプルで、どんな酒にでも合う万能選手である。塩味が足らない時は醤油マヨネーズで補うのが好きかな。
さいぼし自体は鶴橋や阿倍野近鉄でも買えなくは無いが、値段と味から言ってこの店が一番のお薦め。少し肉に筋っぽさはあるが炭臭い薫煙香と程よい塩味、濃縮された脂身のバランスが良くて大変においしい。部位によって値段は違うが、カッパと呼ばれる部分なら200g近くは入っている1パックが500円と格安。肉質がジューシーなバラ肉なら100gで700円程度とこちらはちと高め。たくさん必要な人はあらかじめ電話をして伝えておこう。公式サイトより通販が可。
(05/12/28 更新)
最寄は一応近鉄吉田駅だが、とうてい車が無ければ来れない辺鄙な場所にも関わらず、ランチタイムには待ち客が出る人気店。
その秘訣は2Fのステーキ・焼肉店舗で出される上質の肉から出るはぎれを使ったミンチカツやサイコロステーキが安くで食べられる事で、量こそ100gながら噛み応えのあるステーキと肉汁たっぷりの大きなミンチカツがついたセットが890円、しかも文字通りのご飯大盛りが無料なのだからこの人気も納得だ。味の点では1560円の助春ステーキセットのほうがもちろん上だが、810円のサービスステーキに単品で200円のミンチカツがついている事を考えればCP的にはこれで十分。あと意外といけるのがポークメニューで、840円の豚ヒレカツ定食なんかは柔らかくてクセの無い、手の平大のヒレカツが4枚も乗っていて満腹。
ここはコロッケとミンチカツ、焼肉がセットになったスペシャルランチも売りのようだが、コロッケと焼肉の出来はちと凡庸。あと一つ残念なのはミンチカツについているカクテル風ソースがやや水っぽくて素材に負けてしまっている事。ウスターソースも置いてないし、ミンチカツのクォリティを生かすならドミグラスとは言わないまでもソースに工夫がもう少し欲しいところ。
(08/10/08 更新)
あの高松「池上」で修行された方が、近畿大学の近くにオープンした店。店内のしつらえは簡素そのもので、まさに香川の製麺所という趣が心地よい。
メニューの構成は、醤油・ぶっかけ・かけの3種類にそれぞれサイズがミニ(300円)普通(500円)と大(600円)、それらにカリッと通し揚げされた竹輪やゲソ、半熟玉子の天ぷらや肉、きつねといったトッピングをプラスするもので、鶏天+玉子天の「親子」だと780円、竹輪天と玉子天の「ちく玉」といったセットなら680円という値段になる。
麺は池上直伝の堅コシゴッチリタイプで、かけやぶっかけのダシは甘味を押さえたイリコベースと香川スタイルが貫かれている。ただ、温かい麺は意外とソフトになるので香川レベルのコシが苦手な人は「かけ」がお薦め。うどんは小サイズでも2玉はあるボリュームで、天ぷら類のサイズもかなり巨大と、近畿大学のお膝もとの店らしく食べ応えは満点である。
(09/08/31 更新)
住道駅に隣接したショッピングセンター、ポップタウン住道の1Fにテナントとして入っているうどん店。ショッピングモールの中の店らしく、うどん類は持ち帰りが可能になっている。
単品はかけうどんが380円、玉子丼や鉄火丼が500円からと単品では標準的なお値段だが、わかめが入ったうどんにかやくご飯がついた定食が500円、同じくうどんと天丼、親子丼とのセットが750円というように、麺類と丼物がセットになった定食だと650〜800円とお得になるのが嬉しい点。
うどんは、モチモチとした大阪うどんらしい舌ざわりの中に意外としっかりした腰が潜んでおり、冷たいうどんがメニューに無いのが惜しまれる素性の良さを感じる。ダシは香り・旨み・甘辛さがしっかり効いていてパンチ力十分。そして御飯ものもなかなかレベルが高く、かやくご飯にも鶏の濃厚なコクが感じられ、カツ丼などの卵とじも甘辛ダシが良く効いていて思わずワシワシ行ってしまう力強さがある。
個人的なオススメは天ざる定食で、注文から茹でられるそばはツルツルシコシコと歯ごたえが良く、海老2本と野菜の天ぷら、かやくご飯が付くボリュームで800円代とはバーゲンプライスもいいところである。
(11/02/16 更新)
酒屋のローカルコンビニに併設された、細長いスペースで営まれている立ち飲み。とは言え、空き生樽を使った椅子が置いてあって座ることが可能になっている。
店内にはところ狭しとメニューが張られていて、角打ちとしては品数はかなり豊富。冷奴や枝豆、焼き鳥、缶詰、コロッケなど出来合いや冷凍物が多いが、日替わりで肉じゃがや春雨サラダ、タコ酢といった手作りの惣菜もあり、ポテトサラダは大きめの皿に卵とハムがギッシリで、どれも値段は200〜300円台と安くて狙い目。腹減りさん用にワンコインの釜飯なんかもあって、おこげのついた本格的なものが茶碗大盛り2杯分は楽しめる。
酒は、生中が250円と非常にリーズナブルでお薦め。日本酒やウイスキー、焼酎は300円台からとまずまずのお値段。中でもチュウハイは、マンゴーやローヤルゼリー、トチオトメなど14種類も用意されているのがユニーク。
(14/01/23 更新)
戦後の闇市時代から続いていると言われる、老舗の立ち飲みおでん屋。店のど真ん中には巨大なおでん鍋が据え付けられ、その周りをL字型のカウンターが囲んでいる。
店の壁に大きく書かれてある、鯨ベーコン1400円、馬刺し700円、おばけ(花くじら)・コロ600円という値段に度肝を抜かれてしまうが、それら高級鯨ネタ以外のおでんはごくごくリーズナブルなお値段で、里芋やじゃがいもなんかは1串に大きなものが3個も刺さっていて食べ応えがあり、厚さ5cmはある大根には、日本酒の旨みがたっぷり詰まった甘めのダシが染み込んでいて絶品。
丸鍋の脇には鯨のすじ煮込みとどて焼きの角鍋が控えていて、それぞれ1本150円でいただける。どて焼きはあっさりした白味噌で煮こまれてとても柔らかいのだが、おでん出汁で煮られた大ぶりの鯨すじは、鯨は煮込んでも柔らかくならないのか、歯を跳ね返すような弾力で咀嚼に苦労する。が、その分鯨の滋味が噛み締めるほどに染み出てくるようで、これはこれでなかなかオツなものである。
(12/01/11 更新)
焼肉のやい亭グループが経営するおしゃれな個室スタイルの焼肉店。
ロードサイドの焼肉チェーン店と聞くとどうも期待できそうにない印象があるのだが、単品の値段が400〜700円でありながら結構な量があって驚いた。ホルモンはさすがに専門店よりはだいぶ肉質が落ちるが、赤身系は値段からすれば十分合格点をあげられる出来。タレの薬味に工夫があったり、クッパなどのサイドメニューも手を抜いていないのは立派。当然ながら、家族連れやカップルにも安心して薦められる店だ。
(06/01/31 更新)
住所:大阪府吹田市片山町1-1 メロード吹田38F 【MAP】
電話:06-6338-0996
営業時間:11:00-15:00 17:00-24:00(休日は17:00までがランチタイム)
定休日:無休
JR吹田駅北口を片山方面に降りてすぐにある高層マンション、メロード吹田の最上階にある中華レストランで昼は1480円、夜は1980円で飲茶バイキングをやっている。
メニューはエビチリ、回鍋肉など常時10種類以上並んでいる一品ものから、炒飯やラーメン、中国粥といった麺・ご飯もの、杏仁豆腐やエッグタルトなどのデザート、お茶にソフトドリンク、出来立てをワゴンサービスで届けてくれる点心が、この値段で全て食べ放題なのは嬉しい限り。ただ、あまり駅からの人の動線が良くなくて、メロード吹田自体が寂れている事もあってか店内の客が少なく、メニューの中では相対的に味のレベルの高かった点心がワゴンで来る回数が少なかったのが残念。とは言え、CPを考えればバーゲン値段なのは間違い無いので、店がつぶれてしまわないうちに是非(笑)。
(2004年以前のデータ)
立ち飲み店が軒を連ねる布施商店街の中でも、最も朝方のお店だと思われるのがこちら。少なくとも午前中から店を開けておられ、閉店はおよそ20時ぐらいだろうか。
ビールは大瓶410円、日本酒が270円より、焼酎が250円からと値段は当然酒屋価格。アテは100円のおでんや天ぷら、温泉卵から、300円の煮魚や八幡巻、最高額が400円のお造りというところ。おでんは普通の鰹ダシで、天ぷらは揚げ置き、小鉢の量は少なめと、値段と内容ともに角打ち標準ど真ん中。でもお造りは値段が高級(?)なだけあって、寒ブリなんかも肉厚でピシッとエッジが立っていて絶品。
店は典型的な家族経営の角打ちで、大正時代から続いている店の歴史をタメを張れるぐらいに年配の常連さん・ご隠居さんが多く、ほとんどのお方が酒1杯と簡単なアテだけでさっと帰って行くのが何とも粋である。
(11/05/10 更新)
布施駅北側のロータリー北西角という特等地にある店。店名には酒店とあるが、ほぼ立ち飲み店としての営業のみになってしまっている。
アテはおでん鍋に入っているもの以外は、全てガラスのネタケース近辺に並べられており、見えたものを指差せばそれを出してくれる。短冊に値段が書かれている品もあるが、大半の品は不明のままである。だいたい、刺身が400円前後、きずしが280円、しめじや椎茸の焼き物が2〜300円、小鉢類は150円、焼き鳥やおでんは100円程度といったところで、ボリューム的には立ち飲み標準レベルといった感じ。
そんなに大きな特徴がある店ではないが、布施商店街の立ち飲み屋の多くが8時ぐらいで閉まってしまうので、夜型の人には使い勝手が比較的高い店。ビール大ビン410円、チューハイは280円。
(11/10/21 更新)
天下一品の経営者の兄弟がやっているという噂の店。
それを証明するようにラーメンは天下一品と非常に良く似たドロドロスープのラーメンなのだが、一作の方がよりスープの色が濃くて荒々しく、今の天下一品には消えてしまった野趣を感じさせる。個人的には今の天一よりはこちらの方が好みだが、人によってはくどすぎると感じるかもしれない。寝屋川にも支店あり。
(2004年以前のデータ)
阪急茨木市駅や京都横大路、八幡市、それに何故かこの店の隣に支店を持つラーメン店。
化学調味料抜きのスープにチャーシューが巻きタイプと聞くと、最近流行りのあっさり系ラーメンなのかと想像してしまうのだが、実物はコクと雑味が同居しつつもまったりしていて、ニラキムチを入れるとようやく味が締まるような何とも捉えどころのない品物で、食後に「おいしかった〜!」とはならないけれど時間が経つとまた食べたくなる不思議な魅力があるラーメンだ。
(06/07/25 更新)
住所:大阪府豊中市新千里東町1-3 せんちゅうパル3F 【MAP】
電話:06-6832-2662
営業時間:11:00-16:00 17:00-21:00 土日11:00-21:00
定休日:月2回水曜
千里中央のショッピングエリアの中にあるせんちゅうパルの3Fというちょっと目立たない場所にあるラーメン屋。
醤油、塩、味噌とバラエティに富んだラーメンのラインナップを持つ店だが、ここで食べるべきはとにかくチャンポン(660円)に尽きる。ベースの豚骨スープはややおとなしめな印象だが、本格的な太目の蒸し麺と多量の炒め野菜のボリュームが十分にそれをカバーしていて、値段の割にかなりの満足感がある。それでも足らない人は、さつま揚げのトッピングや餃子がお薦めだ。ただ、麺は伸びすぎる事が多いので「固めで」と言い添えて注文しておくのが安心。
(05/05/24 更新)
東京の富士丸で修行された方が、京都で立ち上げた二郎系ラーメンの5号店に当たる店。場所は、JR住道駅そば、府道八尾枚方線の道沿いにある「ポップタウン住道」という雑居ビルの1Fにある。この建物の西隣にある、大きくて新しい「オペラパーク」と間違えやすいので注意。ただし、駐車場はどちらも共用になっている。
並サイズで300gあるボキボキとした歯ごたえの平打ち極太麺、トロトロの背脂がたっぷり浮かぶ、豚の味が染み出た醤油味のスープ、醤油の塩気が効いたウデ肉とバラ肉の分厚いチャーシュー、大量な上にオプションでさらなる増量が可能な茹でモヤシとキャベツ、大さじ山盛り1杯分はある刻みニンニクが織り成す、強烈なボリュームとジャンキーさはまさに「ラーメンではなくて二郎という食べ物」と呼ぶにふさわしい。
サイズは、麺量200gの小と400gの大があって値段は全て同じの650円。さらに豚と呼ばれるチャーシューの料を増やした850円の「豚ラーメン」、1000円の「豚Wラーメン」がある。味カラメ、野菜マシ、ニンニクマシ、アブラマシといったオプションは、ラーメンが出来上がった時に店員さんが聞いてくるのでその時にオーダーしよう。
(11/04/20 更新)
近鉄東花園駅の南側、府道24号線に面したところにある、2015年11月にオープンした横浜家系ラーメンの店。もともと横浜の希望が丘で「いち家」という店を開いていたのだが、出身である東大阪に戻って再オープンしたそうだ。
メニューは、ラーメンの大きさ(並670円、中770円、大870円)とチャーシュー麺(200円プラス)、ほうれん草、海苔、メンマ、きくらげ、家系独特のキャベツとチャーシューを和えた具であるキャベチャーのオプション、サイドメニューとしてご飯と餃子と非常にシンプル。卓上には豆板醤とおろしニンニクがあり、ゴマ等は置いていない。
麺は家系ではお馴染みの酒井製麺のもので、短めであまり縮れは入っておらずモチっとした歯ざわり。スープは塩分は高めだがマイルドでコクはしっかり、万人に馴染みやすいタイプの家系スープである。チャーシューは固めのもも肉が2枚。あとは茹でほうれん草に、海苔が3枚、白ネギ少々という家系定番の具。首都圏の家系としては平均的なレベルだが、関西では貴重な工場製でない家系が味わえるのは嬉しい限り。
(15/11/27 更新)
JR茨木駅西口から出てすぐ南に行ったところにある昔ながらのラーメン店。メニューは、ラーメンと味噌ラーメン、そしてチャーシューメン、ニンニクラーメン、キムチラーメンとあるが、何と言っても一番人気は薄く切ったチャーシューがどんぶりの一面を覆うチャーシューメン(700円)である。
スープはシンプルに豚骨とチャーシューを煮込んだクリアな醤油味で、麺は平打気味のモチモチした太麺。そこに、青ネギと豚のもも肉を使ったゆで豚の薄切りが載る。京都の新福菜館ほど醤油は強くなく、第一旭ほどオイリーでもなく、野田の旭屋ほど豚骨臭くない万人に受ける昔ながらのラーメンである。スープは味噌味(100円アップ)を選べ、醤油よりも甘くて良く言えばマイルド、悪く言うと寝ぼけた感じなので好き嫌いが分かれるところ。
卓上には、業務用のおろしニンニクとニンニクチップが完備されて入れ放題。それとは別に、手ですりおろした生ニンニクがどっさり入るニンニクラーメンもある。カウンターの端にはコーレーグースもあり、店の人に個数で頼めば生の島とうがらしを持って来てくれる。17:00までは、麺量チョイ多め(約1.2倍)、大盛り(約1.5倍)、ダブル(約2.5倍)、ドカ盛(約3倍以上)が無料という太っ腹なサービスあり。
(16/04/01 更新)
こちらは「ラーメン荘歴史を刻め」の寺田町店で店主をしていた方が独立した店。もちろんラーメンは二郎系で、通常のラーメンに汁なし、つけ麺のバリエーション、有料オプションで生卵、チェダーチーズがある。
ラーメンは300〜500gまで麺量を指定するシステム(少なめも可)で、ノーマルが750円、豚ラーメンが950円、豚Wが1050円という値段。スープはあまり乳化していないクリアなタイプで、歴史を刻めに比べてもオイリーで甘辛さが強調されているが、豚の出汁が良く出ていて美味しい。麺は極太だけど加水率が少し高めであまりゴワゴワしておらずブリっとした食感。豚はバラ肉を使用、大きめサイズでホロホロと柔らかい。野菜は太もやし主体でシャキシャキ、ニンニクは粗刻みで香り高く、実にメリハリが効いた一杯。
汁なしは、スープが少ない分麺のハード感が強調され、ブラックペッパーの刺激と背脂、フライドオニオンのこってり感も相まってよりジャンキーな味わい。そして最も新しいメニューであるつけ麺(850円)は、全粒粉を混ぜ込んださらにハードな極太麺に、魚粉が入って軽い酸味を感じる甘辛いつけダレ、別盛りにされたモヤシ、カイワレ、そして炙りチャーシューと豪華な見た目だけど、肉はラーメンよりも薄手で脂が落とされているのも相まって、意外とさっぱりいただける一杯である。
(18/09/27 更新)
万博記念競技場からならここを勧めたい。大阪モノレールの千里中央駅を降りたところにあるショッピングモールの中にある。ここからは大阪駅や新大阪駅まで地下鉄で1本なので、観戦の行き帰りに組み込む事が可能だ。
やや値段は高めだが、外はカリッと中は濃厚なトロトロでとても完成度が高い。店も綺麗で他県の人を連れて行っても恥ずかしくないごちそうたこ焼きの代表店と言える。たこ焼き10個480円。
(2004年以前のデータ)
鴻池新田駅の南東側、府道168号線沿いにある、持ち帰り店併設のうどんとそばのお店。休日のランチタイムには常時行列が出来る近隣の人気店。
うどんは手延と称されている通り、平打ちかつ麺の端の方が3cmぐらい幅広くなっているのが特徴で、モチモチとした食感は手延ならでは。出汁は幅広のうどんに負けない甘めのガッツリと濃いダシでパワフルそのもの。冷たい麺にはそばとうどんがあり、そばは細身で腰は普通だけど香りはなかなか良好、うどんは温かいものよりもさらにモチモチ感と腰の粘りが強調されるが堅いというほどではない。
名物のカツ丼は、大ぶりのどんぶりに甘辛のダシでとじられた厚さ1cmはある巨大なトンカツが敷き詰められる凄いボリューム。カレーうどんやカレー丼に使われているルーもコッテリ甘辛で牛肉たっぷりと、濃い味好きの人にはたまらないラインナップ。
単品はかけうどんの540円から名前がすごいウルトラ丼1800円までと高めだが、割引になったセットメニューが豊富に揃っていて、天とじやカレーとじうどん+かやくご飯、親子or他人丼+きつねうどんが930円にになるセット、各どんぶりものに釜揚げやぶっかけ、ざるうどんが1030円になるセット、そして巨大カツ丼とカレーうどんという超ガッツリ「18番(おはこ)セット」1230円まであって目移りする。しかもセットメニューは差額で各アイテムの変更も可というフレキシビリティが嬉しい。
(14/04/18 更新)
JR学研都市線四条畷駅から10分、外環状線の深北緑地沿いにあるロードサイドのとんかつ店。ちょうど向かいにある「四國うどん」の系列店である。
定食メニューは1500円付近がボリュームゾーンで、あまりB級グルメとは言えない値段ではあるが、大ぶりのパン粉と植物油でサクサクカラリと揚げられた、和豚もちぶた使用の柔らかくて肉汁たっぷりのロースやヒレ、長さ30cmはある甘いジャンボエビフライ、季節物のホタテやカキフライなどのメインはもちろん、2種類+ポットで1種類出される自家製の漬物、それぞれ2種類揃えられているトンカツソースとドレッシング、具沢山で香り高い味噌汁、卓上には醤油と塩があってソース以外の食べ方も可能になっており、揚げ物は単品で追加可能など至れり尽くせり。当然、キャベツとご飯はお代わり自由で、キャベツの水切りが少し甘いところはあるが、どちらもお代わり必須のおいしさで腹いっぱいは絶対確実。接客も、チェーンの割にはしっかりしていて好印象が持てる。
B級的なお薦めポイントは月曜から土曜のランチタイムで、1000円を切る価格でいろいろと定食メニューが揃っており、840円の日替わり定食でもメインが少し小ぶりなだけで、あとは普通の定食と全く同じ内容なのだから破格の一言である。
(09/11/24 更新)
電話での予約が必須の大東市にある名物餃子店。電話受付は15:30からだが、それでも土日などは電話がつながった時には夜遅くの出来上がりになってしまう事もあるほどの人気。
小ぶりで形の整った焼き上がりが特徴的な餃子は、白菜がメインの具と薄い皮のとろけるような柔らかさと、具にたっぷり入ったにんにくと生姜、タレの酢醤油とラー油のパンチが独特の個性を生み出していて、ここの餃子の中毒になる人が多いのも頷ける。値段も専門店の割に比較的良心的。近くに2号店があってそこでは餃子以外のメニューもあるそうだ。
(07/10/29 更新)
大東市の人気餃子店「丸正」で修行された方が独立して開いた店。こちらも丸正同様、店売りは1人前260円の餃子とライス、きゅうり漬けとお酒のみの直球勝負。
餃子は極薄の皮に白菜と牛ミンチが主体の具が詰まっており、舌の上でとろける柔らかさは丸正と全く同じだが、こちらのほうが若干生姜が強めに利かせてあって、よりビールに合う味付けだ。丸正の場合は持ち帰りのタレには一味唐辛子が添えられるだけなのだが、こちらはラー油の沈殿物が入っているのも嬉しいポイント。
まだ丸正ほど有名ではないので注文にそれほど待たされるわけではないが、一応電話予約はしておいたほうが無難。
(08/01/07 更新)
住所:大阪府茨木市中穂積3丁目1-29 【MAP】
電話:0120-073835
営業時間:たぶん夜
アクセス:JR茨木駅西口を出て、ロータリーから伸びる道を西へまっすぐ行き、茨木郵便局前の陸橋を渡ってすぐの南側。
万博公園に遊びに行った後に行くには最適の店。店内は七輪の煙がかなり充満するのでにおいのつかない格好で行く事。炭火焼きの香ばしさ、ボリューム、安さとどれも平均以上の水準が楽しめる。まずは塩タンを頼むべし。ピビンパもなかなかうまい。
(2004年以前のデータ)
半世紀も前から新世界で営業していた老舗串カツ店が、2008年に八戸ノ里に移転した。こちらはカウンターに加えてテーブル席も用意されており、よりグループ客にとって使いやすくなった。
串カツは、山芋入りのふわっとした衣と、細かいパン粉であっさりフルーティな二度漬け禁止ソースにどぼんと浸して食べる、まさに新世界の王道スタイルで馴染みのある旨さ。ただ、串カツの値段は100円と150、200円と幅があり、カキと貝柱の海鮮が350円、ビール中瓶が500円と値段の高さも新世界並みで、どて焼きは1本100円だが固いアキレス腱の部分がほとんどなのが残念なところ。しかし大海老は長さ15cm&太さ3cmはある巨大サイズで、実質的に100円の牛肉串の10倍以上はある具の体積で値段が500円とは、この品だけはバーゲン値段だと言うしかない。
コストパフォーマンス的には万々歳とは言えないが、店は小奇麗・清潔で明るく、店員の対応もハキハキと活気があり、女性でも誰でも楽しめる串カツ店だと言えよう。
(09/12/08 更新)
府道八尾枚方線を住道駅から南に向かって三洋電機の工場を越えたすぐのところに、忽然と現れる掘っ立て小屋(笑)が目印のラーメン屋。
光洋軒から暖簾分けされたという話のラーメン(550円より)は、高井田系らしく太麺のシンプルな鶏ガラ醤油味で、チャーシューもパサパサしていて味に特段語るべきところは無いが、これが丸鍋に盛られた筋肉のダシでこってりと甘辛く煮上げた1個80円のおでんとライスがペアになると話は別である。
昼間っからビールも頼んでおでんとライスを平らげながら、昭和初期そのままのロケーションの中でゆったりとラーメンの出来上がりを待つひと時は、万事コマーシャリズムに支配された平成の世にあって、かけがえの無いB級の輝きを持っていると言えるだろう。
追記:どうも最近店が改装されたらしい。あの雰囲気が楽しめなくなるのは残念だが、普通の人には訪れやすくなったかも?(笑)
(06/12/26 更新)
近鉄布施駅から商店街を北へ抜けたところ、あの「住吉」のすぐそばにあるラーメン屋。
450円という超格安値段に驚くラーメンは、表面にゼラチンの膜が張るほどの濃さでありながら、あまりくどくなくて食べやすいのが特徴。さすがに値段を反映してか上に載る具がやや寂しいのと、調味料の旨みが前面に出すぎているのはマイナス点だが、入れ放題のにんにくとニラキムチや、餃子(200円)やライス(100円)などの安いサイドメニューもあり、手軽なスタミナ源として重宝する店だ。炒飯がうまいのも高得点。
(05/03/29 更新)
山科や滋賀、京都などに出店している「麺屋風火なかまるグループ」が大阪に進出。場所は旧外環沿い、大阪産業大学のすぐ近く。
メニューはスープ・味・麺を組み合わせる方式で、キャベツともやしを盛ってニンニクをプラスした二郎風の「とこ豚骨」と和風ブレンドスープにネギと味玉が乗った「とんこつ」の2つをベースに、それぞれ塩味と醤油味、細麺・ちぢれ麺・太麺を選び、それぞれ値段は700円。
スープは「とこ豚骨」であっても、意外とあっさり大人しい印象で、タレやニンニクも二郎系に比べると半分以下の効きでいかにも万人向けラーメンという感じ。あっさりタイプの「とんこつ」に至っては、ほとんど「横綱ラーメン」のようなマイルドさである。
サイドメニューには、餃子や唐揚げの定番に、明太子+温玉の「めん玉ご飯」、チャーシュー丼の「漬けトロご飯」など豊富に揃っており、さらには卓上にポテサラ、海苔、辛子高菜、ゴマ、紅しょうが、天かす、桜漬けが取り放題という充実ぶりなので、家族連れやグループ客にとっては使いやすい店だろう。
(12/02/01 更新)
何故か今や大阪随一のラーメン店密集地域になってしまっている近大前商店街にある、いわゆる「横浜家系」のラーメン店。こちらは東京の中野にある「武蔵家」が手がけている店だそうだ。
メニューはシンプルでラーメン(並600円)とつけ麺(700円)、チャーシュー、キャベツ、味玉がプラスされたラーメンメニューに餃子のみ。麺量は並が160g、中が240g、大が320gとなっている。ラーメンにはタダでライスがついているところが学生街の店という感じ。行列に並んだ人には無料で海苔や味玉などのトッピングが1つサービスされるのもユニーク。
スープは濁りのある醤油とんこつ+酒井製麺の中太麺、肩ロースの小さめなチャーシュー、ほうれん草と典型的な家系で、スープの出汁感は割りと良く出ているが、鶏油や豚骨の匂いはあまり感じずタレもノーマルだと薄めなので、関東の家系ファンなら濃い目の油多めで頼むほうが良いだろう。つけ麺は麺の太さや具、つけ汁のベースはラーメンとほぼ同様、味を濃くして酸味を少し加えた感じで目新しさは無い。無料トッピングは、おろしニンニクに豆板醤、ゴマ、酢の家系標準装備に、ご飯用にきゅうりの漬物が置いてある。
(14/05/02 更新)
八尾の住宅街のど真ん中という分かりにくいロケーションながら、かつては香川を代表する名店だった「長田うどん」で修行した方が開いている、創業およそ30周年の歴史を誇る有名店。
夏場には細麺のざるうどんもあるようだが、あくまで主役は釜揚げうどん一本。テーブルの上には客が自分でおろすしょうががデンと置かれており、うどんが出来る前に大きな徳利に入ったダシが出されるスタイルはまさに長田そのものだが、薬味は天カス、ネギ、かぼす酢、七味、ダシを取った後を利用したカツオと昆布の佃煮が豊富に常備されているのが若干大阪テイストというところ。
うどんはどちらかと言うとシンプルなモチモチ感とコシで、長田in香の香のような二枚腰の粘りは感じられないが、ここは何よりダシが素晴らしい。甘みの無い醤油のキャラクターが立った硬派なタイプながら、まろやかな塩気とキレのある旨味が絶妙のバランスを見せており、つけ汁であるのを忘れてそのままゴクゴクと飲んでしまいたくなる。
大人1人前サイズの「大」で720円と決して安い値段ではないが、うどん好きなら一度は訪れてみる価値のある店だ。
(08/09/25 更新)