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天五の寿司通りをずっと東に行った、ちょうど中華の人気店「双龍居」のとなりぐらいにある、6〜7人も入ればいっぱいの狭い立ち飲み店。
外見も店内もごく普通の立ち飲み屋風情なのだが、料理や酒は素晴らしく本格的で、90円からある串カツは通し揚げでボリュームがあり、グラタンなんかも530円という値段ながら海老とホタテがごろごろ入り、ワインの香りが効いたベシャメルソースには刻んだマッシュルームが入れられ、洋食屋なら倍の値段を取ってもおかしくない逸品。霜降り国産和牛のローストビーフなんかもとろけるような完璧な火入れで、食材や調理へのこだわりはもはや商売じゃなくて趣味のレベルといって良い。近所の立ち飲み店「肴や」の主人が常連だそうだが、それも頷ける確かな内容だ。
酒についても、中々や萬膳といった麦と芋の銘柄焼酎がずらりと並び、ワインはビオワインやシャブリがグラスで380円というバーゲン値段でいただけるのが嬉しい。食べログでは接客についていろいろ書かれているが、うまい酒とアテを心底から楽しみにしている客にとっては、天国のような店である。
(10/10/24 更新)
天五中崎通商店街の真ん中ほどにある、鳥料理がメインの立ち飲み店。しかし焼き鳥のように串には刺さず、鉄板で焼き上げるタイプの料理なのがユニーク。
牛レバー風にごま油がかかったキモ刺しはエッジが立ってプリプリ、背ギモは臭みが一切感じられず、鶏カツは胸肉とは思えないほどジューシーで、親鳥のタタキはむっちり濃厚と、何を食べても鶏に関する鮮度の高さが感じられる。カレー風味の手羽唐揚げは手羽先から手羽元までまるごと揚げられており、大振りに刻まれた軟骨の歯ごたえが心地良い「つくね」はハンバーグのようなサイズとボリュームも言う事なし。ネットリと濃縮された卵の味噌漬け、さっぱりしたカブの甘酢漬、店名通り糀が効いたなめろうといった一品も含め、アテのほとんどが300円そこそこという値段からは信じられないハイレベルである。
日本酒のラインナップにもこだわりがあるようで、獺祭や黒牛、澤乃井といった銘醸品が400〜600円で飲むことが出来る。ビール大瓶が450円、焼酎は300円からと、天満価格よりはやや高めだが、料理のCPが補って余りある店だ。
(12/05/25 更新)
天満市場の北側にある、取材拒否の知る人ぞ知る洋食店。昼は営業しておらず、夜営業のみだが、店は予約でいつも満席、フリーで訪れるなら9〜10時以降でないとなかなか入れない人気を誇る。ただ、給仕担当の方はかなりぶっきらぼうだし、食器は基本箸と取り皿1枚のみなので、サービスを期待する人には向かない。
その秘訣はとにかく驚くべきコストパフォーマンスの高さ。プリッとした海老3本にタルタルがふんだんについた「ちょっとエビフライ」が280円、数種類の野菜とかつお節、海苔が積み上げられた和風サラダが320円、柔らかくビネガーで煮こまれたごぼうをそのまんま揚げたごぼうフライが380円、ゆで卵とホワイトソースがぎっしり詰まった卵のクリームコロッケが2個で420円、ウニ入りマヨネーズソースをかぶせて焼いた手のひらサイズの巨大な白身魚のウニソース焼きが480円、トロトロに煮込まれたタンの分厚い切り身が3個載ったタンシチューが780円、厚みが5cmはある肉々しい巨大ミンチカツが850円、最も高額な単品である、柔らかい牛ヒレ肉を使ったビフカツが3個で1200円だから、ここはどこの大衆食堂かと言いたくなる。
もちろん料理に手抜き感は一切なく、ルーのほろ苦さとワインの深みのバランスが取れたドミグラスソース、濃厚なマヨネーズとたっぷりの卵が入ったタルタルソース、甘酸っぱくてクリーミーなサラダドレッシング、魚介のピカタにかけられたコクのあるバターソースなど、どれもきちんと手作りベースである事がはっきり分かる。カレーは醤油が効いた意外なさっぱり系だが、ご飯によく合うルー。
ドリンクメニューも質実剛健は徹底されており、中瓶ビールが480円、グラスワインが440円、チューハイが420円、赤白ワインがボトルで1900円と、居酒屋並みのお値段で二度驚き。ただし、それぞれ1種類しか置いてないとメニューにしっかり記述がされているので留意の事。
(14/09/12 更新)
住所:大阪府大阪市北区天神橋5-6-19 【MAP】
電話:06-6358-2558
営業時間:11:30-22:45
定休日:月曜
アクセス:JR天満駅から天神橋筋商店街を北へ、角に菓子屋がある少し広い道を東に入ってすぐ。
春駒や奴寿司など、安さで名を競う天満寿司銀座の一角を担う店。板前さんが握る寿司でありながら2カン100円からという夜の食事もお薦めだが、驚くべきはここのランチサービスである。マグロ、イカ、えび、ほたるいかなどの握りと巻き寿司が9個に赤だしまでついた並セットの値段が525円。信じられない事にワンコインで寿司1人前である。近所の人は幸せだ。
(2004年以前のデータ)
立ち飲み激戦区で知られる天満界隈でも、おそらく一番安いと思われる立ち飲み店。巨大なコの字型のカウンターにいつも客がたかっている。
当然値段は激安でげそ天などなんと50円からつまみがあり、15cm大の海老と野菜の寄せ揚げなんかもプリプリの海老が入ってたったの200円だ。アテはおでんや揚げ物など手のかからないものが中心だが、最近は刺身類も充実してきて天満の立ち飲み激戦区を勝ち抜く気合が感じられる。ビール大瓶は当然の350円。店内は禁煙なので注意。
さらに店の奥が拡張されて、東隣の筋に串カツの店がオープン。こちらもゲソや野菜の串カツが50円からあり、ざっくりした衣で揚げられたゲソは太くてプリプリ、どてカツは柔らかいどて焼きがたっぷり入り、鳥もも串は大きな切り身が2つ刺さっているなど、どれも奥田の看板に恥じない内容だ。
(07/09/14 更新)
正宗屋と並び称される天満の激安居酒屋の雄。味は正宗屋に比べればやや落ちるものの、ボリュームはこちらの方に軍配が上がる。
ビール大瓶350円、酎ハイ260円のドリンク値段は当然として、おでんや焼鳥は1つ100円程度ながら「包丁使うのがめんどくさいんか?」と思わず聞いてみたくなるほどの大きさで、カニやブリ刺しなどの海鮮類もほぼ400円以内という素晴らしさ。そしてメニューの多さも半端じゃない。店員の愛想はお世辞にも良いとは言えないが、そこまで望むのは贅沢というもんだ。
(2004年以前のデータ)
ビール大瓶330円、淡麗の生が270円という、ビールが安い天満界隈でも一段安い値段をつけているのに驚く、天満駅のすぐ前にある立ち飲み店。
もちろん酒だけが安いのではなく、出来合いの品が多いとは言え、一品ものは枝豆など80円からあり、ポテサラや竹の子の煮物、丸々1個が素揚げされるニンニクが120円、出し巻や白和え、アジフライ、蒸し鶏など大半の一品物が150円までで、刺身もアジのなめろうが150円、ハマチが200円、秋刀魚が半身出されて300円、マグロのハラミもトロのような油の乗りで300円台と、いったいどこで利益を得てるんだろうという激安ぶりである。
当然ながら、客が詰め掛ける割には店員の頭数が足りておらず、慣れない店員に当たるとあまり愉快でない思いをさせられてしまうのが残念だが、その分が値段になってリターンしていると思って我慢しよう(笑)。
(16/11/21 更新)
天満エリアで話題の本格中国料理店。
ランチの定食は全て700円で、ここの名物である麻婆豆腐に、ラーメンと焼飯、五目焼きそば、ジャージャーメン、日替わりの炒め物の5種類が並ぶ。ラーメンを除くメニューには全てご飯が付いており、しかも1回だけお代わりが可能で、テーブルにある野菜メインの惣菜も1回だけ皿に取れるサービスがあるのが大変嬉しいところ。
一番人気のチャーハン皿になみなみと盛られた麻婆豆腐は、粗挽きの花椒とラー油が効いた、まさに「これぞ麻辣」と呼べる逸品。そしてジャージャーメンは甘く濃厚な味で、それ以外の焼きそばやチャーハン、炒め物はあっさりとした上品な味とバリエーションに富んでおり、シェフの引出しの多さには驚くしかない。もちろん昼であっても単品の注文は可能だ。
(07/05/18 更新)
天神橋筋を天六から少し北に上がったところにある、半オープンエアーの海鮮居酒屋。既にマスコミに取り上げられて大人気で、7時ぐらいには大バコの店が満員になる。
メニューはほとんど全てが魚の料理で占められ、しかも内容が毎日入れ替わるのだから凄い。天然タイやスズキ、クエ、本マグロなどの高級魚からカマス、ハタハタといったものまで30種類以上が並ぶ刺身が280円から、肉厚のキスや大海老、野菜などの天ぷらが100〜200円、サイズこそ小ぶりながら半身の金目鯛煮つけが650円と、鮮度は大黒・値段は得一レベルのクォリティには驚くばかりだ。スルメイカのワタ焼きなんかも1杯まるごと出てきて嬉しい限り。
天ぷらや煮物の調理には大雑把なところがあるし、夏場冬場の空調には全く期待できないが、新鮮な魚をたらふく食いたいという欲求にはベストの店だろう。ビールは中ビンが450円と天満価格じゃないのがちと残念。最近、新京橋商店街と堺東にも支店が出来たそうだ。
(07/11/19 更新)
天五中崎通商店街の東側にある、まさに「かどっこ」にある、昼の12時から営業している居酒屋。
まずほとんどの客がオーダーするのはお得なセット。刺身セットは、カツオ、つぶ貝、サーモンなどが日替わりで組み合わされる刺し身の盛り合わせ、ドリンク1杯、冷蔵ケースに入った惣菜類から1個で980円。かどっこセットは、ドリンクと惣菜は同じで、味噌ダレがかかったつくね串と湯豆腐、アキレスが溶けるまで煮込んだ牛すじ煮込みから1つ選んで600円で非常にお得。単品だと1皿200円の惣菜は、冬瓜と豚肉の煮物、肉団子とマカロニのサラダ、鳥肉と野菜クリーム煮、肉じゃが、ネットリしたソーセージ入りポテサラなど、どれも調理技術の確かさが感じられる品ばかりである。
他にもメニューのバリエーションは非常に豊富で、2個350円から頼める鶏南蛮は、鶏もも肉が使われ1個が超巨大。ワサビが効いた鉄火巻は良質なマグロで美味しい。280円のハムサラダは、さっぱりした味噌ドレッシングにハムどっさり、同じく280円のだし巻きは出汁たっぷりでトロトロ、300円のキノコかき揚げはサクサクネットリのコントラストが楽しい。1本100〜150円の串かつも、牛や豚は肉が大きく質は良好、エビや野菜の火の通りもピッタリである。
ドリンクは、シャリキンのホッピー(390円)や、バイスサワーやハイボールも選べるキンミヤ焼酎(300円)など、関東風のラインナップが揃っているのが特徴的。ビールは中瓶が500円と天満にしては高いが、焼酎は250円、チューハイが280円とリーズナブル。
(17/10/20 更新)
天五中崎通商店街にある、天満エリアを代表する老舗の角打ち。古びた酒造会社の看板がかかった店内は、まさに昭和の渋い雰囲気に溢れている。
ここは、蒲原の無濾過袋取り生や鯨正宗、勝駒、上喜元、日高見、翠露、三十六人衆といった、通好みのマニアックな純米吟醸酒がずらりと揃っていて、どれも1合400〜500円というお手ごろ価格、しかも半合から頼めるのが嬉しい点。
アテは小鯵の南蛮漬けや鯨のハリハリ、豚の角煮といった惣菜が数種類に、焼鳥などの焼き物や漬物、おでんには鯨のコロなんかもある渋いセレクションが特徴的で、どれもしっかりとしたダシに支えられた味で日本酒に好適。450円と明記されているおでんのコロ以外に値段が書かれたメニューは無いが、だいたい200円前後というところか。今時の派手さやおしゃれ感とは無縁だが、酒飲みの好みを知り尽くした名店だ。
(08/06/25 更新)
京成成田にある、宇ち多インスパイアのもつ焼き店「寅屋」が大阪の天満駅前に作った支店。店員さんも千葉から来ていて、客も東京から出張している人が多かったりして、大阪なのに東京弁がチャンポンで飛び交っているのが面白い。
その関東度数が高い理由は、完全に向こうのスタイルをそのまま持ち込んでいる事。千葉から直送される豚ホルモンは新鮮で臭みが無く、レバ、ガツ(胃)、アブラ、テッポウ(直腸)、ハラミ、サガリ、ハツ、シロ(腸)などの焼き物に、様々な部位が入った味噌味の煮込み、プルプルコラーゲンな甘辛いスジ煮込み、軟骨やタン下(通称ホネ)と呼ばれる顎の骨部分をトロトロに煮込んだ煮物、ホルモンにさっと火を通してネギとごま油で和えたガツ刺し、プリプリのコブクロ刺し、シコシコのタン刺しといった品など、ほぼ290円でたまに390円均一という値段でありながら、どれもボリュームたっぷりで食べごたえ十分。コリコリしたハツモト、ホネ焼きのなど希少部位も裏メニューとしてあったりする。大根ときゅうりのさっぱりしたおしんこには、甘酢づけの紅しょうがのオプションが付けられて、これがコッテリしたホルモンに良く合う。
そしてホルモン焼きは宇ち多式に焼き方を選ぶことが出来、レアに焼く「若焼き」、ウェルダンの「よく焼き」、こってり甘辛の「タレ」、塩焼きも塩の量で「辛塩」「うす塩」、何も付けずに焼いてからあっさりした醤油タレをかけた「素焼き」、通な「お酢」といった符丁を組み合わせてオーダーすることが出来る。もちろん「シンキ」もあり。慣れていない人は、店員さんにオススメを聞くべし。
酒はキンミヤ焼酎を使った三冷白黒ホッピーを始めとして、秋田の地酒高清水、天羽飲料のエキスを使ったバイスサワー、焼酎orウイスキーハイボール、ニューガナーを使った初恋ハイボール、焼酎の梅割り、ぶどう割りといった、これもまた現地そのままのスタイルが貫かれていて驚くばかりである。
(16/02/05 更新)
住所:大阪府大阪市北区天神橋5-6-19 【MAP】
電話:06-6358-2558
営業時間:11:30-22:45
定休日:月曜
アクセス:JR天満駅から天神橋筋商店街を北へ、角に菓子屋がある少し広い道を東に入ってすぐ。
春駒や奴寿司など、安さで名を競う天満寿司銀座の一角を担う店。500円で食べられるランチタイムの定食が一番のお薦めだが、夜のほうもなかなかのコストパフォーマンスだ。2貫の値段は100円からだいたい300円ぐらいまでだが、そこらのネタをのっけただけの回転寿司より、ちゃんとした寿司が食べられるのはさすがである。
(2004年以前のデータ)
天満市場の西側、今ではすっかりトレンディな飲み屋街になってしまった池田町界隈において、長年変わらぬ商いをされている天ぷらのお店。ランチタイムは定食中心のメニュー構成で、580円の天丼と唐揚げ定食、とんかつ定食、630円のカツ丼、680円の天ぷら定食が並んでおり、そこに単品で様々なメニューの追加が可能になっている。
一番人気の天ぷら定食は、サイズは小ぶりながらもプリッと甘い海老が3本に、イワシ、イカ、ニンジン、じゃがいも、太ごぼう、セロリ、海苔など極めて盛りだくさん。油っぽさを全く感じない、カラリと色白で丁寧な揚がり具合はお見事の一言。出汁が効いたさっぱり目の赤出しや、ツヤツヤのご飯も嬉しいポイント。
天ぷら以外も抜かりなく、唐揚げはからりとクリスピーで、カツ丼はネギたっぷりの卵とじが後乗せになっていて、カツのカリッとした食感が楽しめる。冬場には200円の粕汁をオプションで頼む人が多い。
(13/05/02 更新)
住所:大阪府大阪市北区本庄東1-21-15 【MAP】
天神橋筋六丁目交差点の北西、本庄東の住宅街の中にある赤い看板が目立つ、古びたお好み焼き店。店内の客は常連がほとんどで、お好み焼きよりもガラスケースなどにあるアテで飲んでたりする。一応カウンターには鉄板はあるがあまり機能しておらず、座った場所によってはお好み焼きが皿に載って出て来たりする。
お好み焼きは、値段は豚玉が550円という安さながら直径は20cm以上、厚みも2cmはありそうな凄いボリューム。豚肉は表面一面に広がっていて、生地には卵たっぷりで安っぽさは皆無。そば1玉が入るモダン焼きはさらに凄まじく、それでも通常のお好み焼きより50円アップでしかない。山芋と小麦粉のモッチリとした生地が特徴的な昔ながらのスタイルで、出汁感はやや薄め。具は豚、イカ、エビ、キムチなどがあるが、お勧めは牛すじ。大きなぶつ切りのスジがゴロゴロ入っているのに、醤油味のネギスジ焼きにしてもたったの650円である。
450円の焼きそばもお好み焼きに劣らず凄い量で、そば1玉に加え厚みのあるイカの身、大ぶりに切ったキャベツがゴロゴロ、50円アップのオムそばになると、その上から卵2個分を使った厚みのある卵焼きで覆われ、まるで枕のようになる。
その他のアテはいろいろあってだいたいは出来合い品だが、おでんだけは手作りで、お好み焼きにも使われている牛スジがこちらでもオススメ。酒はビール大瓶500円、日本酒が300円、焼酎が310円とあくまで庶民的なお値段である。
(17/03/31 更新)
住所:大阪府大阪市北区天神橋4-12-9 【MAP】
営業時間:11:00-14:00 17:00-21:00
ホルモンの網焼きや蒸し豚、生タコの刺身(いわゆるセンナクチ)など、韓国料理が激安で味わえる立ち飲み屋。
比較的新しい店だが、天満の激戦区でもがっちり固定客をつかんでいる。量は少なめだが刺身類も安くて充実している。当然の事ながら酒も天満最低価格ラインである。韓国風に甘めのタレで焼かれたツラミやココロを始めとするホルモンはもちろんだが、まずはオモニが焼いてくれるチヂミをどぶろくのマッコリで食べて欲しい。
(07/09/14 更新)
住所:大阪府大阪市北区天神橋4-12-3 【MAP】
正宗屋の並びにある、天満立ち飲み激戦区の一角を担う店。天神橋筋に面したところにも同名の店があるが、そちらは座り飲みの店になっている。
料理や酒はほぼセルフで、客は自分で冷蔵庫やおでん鍋から適当に見繕って店の人に報告するシステム。酒は生ビール以外は、瓶ビールは冷蔵庫から、焼酎やウイスキーは自分でワンショットを入れて水割りなんかを自作する。
メイン料理である串カツは、自分で紙に書いてオーダー、揚げたてが食べられるようになっていて、カリカリでクリスピー。具も大きめで食べごたえ十分。どて焼きもスタンダードな味わいでイケる。グループ客には、2Fで鍋をつつく事も可能でそちらも人気である。
(19/04/23 更新)
通常は普通の酒屋なのだが、平日の17時以降から店内にテーブルが出されて立ち飲み屋としての営業が始まる。山下真司似のマスターがダイビング好きらしく、店が海のイメージでしつらえられているのが面白い。
ここの売りは日本酒のラインナップで、静岡の開運や滋賀の萩の露、三重の半蔵、名古屋の仙介など、店主が選りすぐった日本各地の地酒が、半合入りのグラスに下皿まで溢れるほど注いでもらって基本的に300円均一、しかも無料の柿の種も添えられ、マスターに負けない男前のサービスぶりである。香り高いナギサビールなど、地ビールもいろいろ取り揃えている(これらは400円より)ので、ビール党にも楽しめる品揃えになっている。
同じく300円均一のアテは乾き物が多目ではあるが、甘くトロトロに煮込まれたどて焼きや、玉ねぎドレッシングでさっぱりいただける地鶏のハーブ焼き、餃子、ピザトーストといった手のかかったものもあり、こちらのコストパフォーマンスもなかなか良好である。
(10/10/19 更新)
天満駅から北側へ伸びる、酒の奥田など古参居酒屋が密集する細い通りにある、2014年にオープンした立ち飲み店。
目玉商品を置く事は、今や立ち飲み店経営では必須の条件となっているが、この店の場合は「馬肉料理」。脂の乗ったフタエゴと赤身を交互に並べた馬刺しが500円、牛よりあっさりした馬スジのおでん(1本150円)や、白味噌仕立てのトロトロな馬スジどて焼き(350円)などが非常にリーズナブルなお値段でいただける。
他のアテもボリューム十分で、350円の野菜天は、ナス、舞茸、玉ねぎ、レンコン、さつまいも、紅生姜2個でてんこ盛り、鶏天も150円で胸肉4個がゴロゴロ乗っかる。1本150円の豚バラ串焼きは肉厚で脂が乗っていて、350円の豚味噌漬けは、豚ロースがまるまる一枚焼かれる豪快さ。注文から焼かれるだし巻きは、1本どーんと出てきてたったの380円。
400円の刺し身盛りは、マグロ、ハマチ、イカ、タイといったベーシックな内容ながら鮮度が良くて美味しい。肉厚の豚肉を使った豚キムチもかなりのボリュームで350円、牛ハラミ焼きも柔らかい。手作りのマカロニサラダやポテトサラダ、ナスの揚げ浸し、レンコンのきんぴらなどの小鉢もたっぷり入って150円程度とお得。ドリンクはビール大瓶が390円、焼酎が280円から、チューハイが290円と天満としては標準的なお値段。
(19/02/28 更新)
天神橋筋六丁目交差点を北に上がってすぐ、同系列店である中華「十八番」の隣にある立ち食いうどん店。
昆布やかつお節のクセや酸味までもが引き出されたダシの濃厚な旨みが特徴で、特にこってりと甘辛く煮込まれた牛スジ肉がたっぷり載った牛すじうどん(350円)でのコンビは、まさにコテコテワールド全開の破壊力だ。かけうどんが200円に丼を覆う揚げが載った「けつね」うどんが280円、ぶっとい海老天が見事な天ぷらうどんで340円、大きな鶏肉やニンジンがごろっと入った鶏五目御飯は130円と、内容の割にリーズナブルな価格も魅力的だ。
朝の5時半オープンから10時まで、小うどん/そば+卵かけごはんの朝食セットが用意され、200円と大変リーズナブルで
(09/04/09 更新)
メニューは300円からある麺類やご飯もの(なんと半ちゃんラーメンでも400円!)もあるが、やはりここは甘酢炒めやニラ炒めなど、牛、豚、えびと野菜、そして調理法を組み合わせた多彩な炒め物にご飯を付けた番号定食がお薦め。値段はほとんどが600円前後ながら、おかずもご飯もゆうに1.5人前はあるボリュームが自慢。注文してから出来上がるのも非常に早く、良いB級の条件である早い安い多い熱いの四拍子が揃った店だと言える。
伝統として朝食メニューも完備されており、有名な豚汁定食(380円)や、小さめの和風天津飯な300円の「朝丼」、250円でのミニ朝食(味噌汁とご飯、漬物のセット)がいただけたりする。
また、毎月18日にはスペシャルワンコイン定食(ステーキ)が提供されたり、110番・119番・ワンコイン定食など日替わりで安くなるサービスも充実している。夜も料理が3品で800円以内の「晩めしセット」というボリューム満点メニューあり。
(17/01/31 更新)
天満駅のすぐ西側、天神橋筋に面した場所にある千里中央に本店を持っている居酒屋のランチ。ランチタイムの定食は10種類ほどあり、どれにもコロッケが1個に、冷奴や煮物などの小鉢が2つ、海鮮丼を除けばおかわり自由のご飯と味噌汁が付いている。
一番人気の刺身定食は、日替わりでカンパチやヒラメ、カツオ、タイなど日替わりで刺し身が乗っており、切り身は分厚くて食べごたえがあり500円は文句なしのお値段。480円と一番安い唐揚げ定食は、鶏もも肉がゴロゴロ入ってボリューム満点。500円の焼肉定食も甘辛い肉と玉ねぎがたっぷりでご飯おかわり必須。最高額は650円のエビフライ定食で、エビのサイズは小さめだが5尾入っていて身もプリプリ、コストパフォーマンスは十分。
ランチタイムは定食の他に通常の居酒屋メニューもオーダーする事ができ、何と言っても午後5時まではハイボールが1杯89円、生ビールが193円で飲める破格のサービスがあり、ご飯を食べに来たのに気がつけば酔っぱらいになること間違い無しである。
(17/06/02 更新)
天八交差点を東に行った阪急線の高架下あたりにある中華料理店。
CP的に一押しなのが、日祝を除くランチタイムに提供されるワンコイン定食で、酢豚・エビチリ・カニ玉・豚天など15品の中からおかずを選び、それに野菜とから揚げ1個、お代わり自由のご飯とスープが付くという内容。しかも値段の割におかずの量がたっぷりしているのがグー。
それ以外の時間でも、八宝菜にエビ天とから揚げがついたA定食(680円)など、バラエティに富んだメニューが揃っている。どちらかと言うと麺飯類よりは炒め物系がお薦め。あと、ここは数ある大衆中華料理店の中でもさらに調味料タップリ度が高いので(笑)とにかく安くでご飯をお代わりガシガシ行きたい人向けかな。
(07/10/01 更新)
住所:大阪府大阪市北区池田町1-29 【MAP】
天満市場の北東側に、ひっそりと店を構えている駄菓子屋のようなお店。レトロを絵に書いたような店の壁には、アイスコーヒ60円、ひやしあめ80円、アイスモナカ90円、ソフトクリーム130円との品書きが書かれており、値段も昭和レトロそのまんまだ。
意外と甘さが押さえられたクリーミーなアイスモナカや、シャリッと半凍り状態でこめかみにツーンと来る生姜の利いたひやしあめ、昔の銭湯で飲んだような謎のコーヒー風飲料を思わせるアイスコーヒーなど、チープだけど楽しくてどことなく懐かしい、正に大人のための駄菓子屋だ。
天神橋筋2丁目に同名の小奇麗な和菓子店があるが、全く違う店なので注意のこと。
(08/05/28 更新)
以前、堺筋本町にあった居酒屋が昼に店名を変えて営業していた「Soop&Noodle屋さん昼のみ」で働いていた人が、天六に場所を変えて専門店として再開。堺筋本町時代同様、味のベースは全て魚介系で、メニューは煮干しラーメン「雨劇」と、魚介系白湯醤油味のつけそばの2種類がラインアップされている。
一番人気の「つけそば二代目」は、麺量200gの750円から100g刻みで100円アップという価格体系。モチモチの中太麺が沈まないぐらいにドロドロの超濃厚、甘めの豚骨魚介つけダレの中に味玉、角切りチャーシュー、メンマと具が盛りだくさんで、つけ麺にありがちなスープが冷めてしまっておいしさが半減するとか、具に寂しさを感じるとかが全く無い気遣いとサービス精神が素晴らしい。オプションで熱盛りチーズ、釜玉チーズが用意されてさらに濃厚な一杯が可能。
煮干しラーメンの雨劇(麺量130gで680円、200gが750円)については、とにかく大量の煮干しからエグみも苦味も全部出し切った灰色のスープに圧倒される。具は厚みがある肩ロースの炙りチャーシュー、ほうれん草、味付けメンマと盛りだくさん。味はかなり甘めで好き嫌いが分かれそうだが、煮干し好きなら一度体験しておくべきラーメンだ。
(15/03/31 更新)
あの東淀川区にある名店「麺や輝」が天満駅前に進出。四月四日に四番目の支店を天神橋四丁目にオープン、しかも電話番号は1046(てんしろう)と韻を踏ませているあたりにこの店に対する意気込みが伺われる。
豚骨メインの本店とは違って、こちらのラーメン(650円)は鶏白湯ベースのスープがメインとなっているが、少し酸味は感じるがうまく魚介とのバランスが取れているところや、スープとの馴染みが良いプリッとしたちぢれ麺でおいしく食べさせてくれるところはさすが「輝」の直系というところか。そして特筆すべきなのは低温でレアに仕上げられた鹿児島豚のチャーシューで、豚のローストビーフ版のような大きな薄切りを麺と絡ませて食べる楽しさは、これまでに味わったことが無いものだと言える。当然、最近の店らしくつけ麺(2玉まで同料金の750円)もしっかりラインナップに入っており、こちらもラーメン同様にバランスの良い味わいで、つけダレはぬる目だが最後までおいしく食べられる。
なお、ランチタイムには50円プラスでご飯か高菜ご飯(大盛りは無料)が付いてくるサービスがあってお得。
(09/05/07 更新)
天神橋筋六丁目駅の北東に、2011年7月オープンしたラーメン店。とは言え、商店街の中にひっそりと埋もれた佇まいで見つけるのにちょっと苦労させられる。
メニューはラーメンが醤油・塩(680円)・担々麺(730円)、つけ麺が同じく醤油・塩(730円)・そして坦々じゃなくてゴマつけ麺(780円)になっているのがちょっと不思議。麺量は小・中・大が全て同料金で、つけ麺大だと700円で400gの麺量に出来るのだからありがたい。
醤油ラーメンは、やや茶色く不透明な鶏がら豚骨スープをベースに魚介を効かせたもので、味玉半個、長〜い穂先メンマ、大きな巻きバラチャーシュー、ほうれん草と白髪ネギと内容盛りだくさん、かつ丁寧な仕事が見事。担々麺は、具は同じでゴマベースのスープになっただけだが、擂りたてのゴマが香ばしくておいしい。
逆に、塩つけ麺はラー油と揚げネギが多めに入ったピリ辛で、ラーメンに比べてかなりはっきりしたキャラクターなのが面白い。きっちり水切りされた麺はプリプリ、炙りチャーシューもゴロゴロで、こちらも700円という値段に見合わぬ充実ぶりである。
(16/06/22 更新)
今やすっかりラーメン激戦区になった天満エリアで、鳥料理の店「鶏家たちばな」がオープンさせたラーメン店。卓上にコショウは置いて無く、韓国粗挽き唐辛子と魚粉を自由に足すことが出来るようになっている。
メニューはラーメン(650円)とつけ麺(150g650円から100g刻みで100円アップ)で、鶏料理の店が母体だけにスープは鶏白湯系の非常に濃厚なもの。ラーメンのスープショウガを強めに効かせつつ塩気は比較的おとなしく仕上げられており、柔らかく仕上げられた薄手のチャーシュー、メンマ、白髪ネギとの相性も良い。麺は加水率高めの中太だが、スープの濃度が高いので麺との絡みは悪くない。
つけ麺のつけダレは、素直にラーメンのスープ濃度を高めたタイプ。具はチャーシューが角切りになっているところがラーメンと異なり、ショウガがあまり効いてないのもあってラーメンよりもさらに大人しい印象で、魚粉や唐辛子で変化をつけないとちょっと単調に感じられる。スープ割りを頼むと、改めて白髪ネギが加えられるのがユニーク。
サイドメニューでお薦めなのが卵かけごはん。甘辛い鶏そぼろが添えられてあって濃厚な生卵と混ぜて食べると絶品で、これがラーメンとセットでたった100円でいただけるのだから素晴らしい。他には3個200円の唐揚げもある。
(12/05/10 更新)
大阪有数のラーメン地域となった天六界隈に、2012年5月からオープンした味噌ラーメンの専門店。店は古民家をリニューアルした造りになっていて、こだわりを感じさせる。メニューは味噌のラーメン(680円)とつけ麺(750円)、後は餃子やご飯物といったサイドメニューのみと至ってシンプル。
ラーメンのスープは、濃厚な豚骨魚介に甘めの味噌が加えられて非常に力強さを感じるもの。中太ストレートの麺は、モチモチした食感でスープとの絡みも良くて好印象。肩ロースを使用したレアチャーシューはやや固めの仕上がりだが、シャキシャキした白ネギスライスが良いアクセントになっている。つけ麺は、ラーメンと同じベースに酸味少々と荒節の粉末を効かせたバランスの取れたもの。具は角切りのチャーシューのみと少しさびしいが、モチモチした加水率低めの太麺がとても美味しくて満足度は高い。ノーマルは180gだが、270gの大盛りまで無料である。
ビール樽に石を乗せた椅子は座りにくいし、ラーメン丼は傾斜の強くて深いタイプなのにレンゲは木製の幅広タイプと、どうも視点が一人称でユーザーの立場には無いのが気になるが、料理の実力はしっかりした店である。
(12/10/26 更新)
住所:大阪府大阪市北区浪花町4-21 【MAP】
電話:06-6373-2929
営業時間:11:30-18:30
定休日:火曜
アクセス:JR天満駅から商店街を北へ、すし屋の並ぶ道を西へ行って大通りを渡ってすぐ。
ここもJRなら大阪駅から一駅。独特の黄色い天カスによる、もちもちとした極めてコクのある味わいが特徴的。いろんなところで絶賛されている店で確かにうまいのだが、下町安たこ焼きになじみすぎた私のような関西土着民にとってはうますぎてたまに食えばいいかと思わせるのも事実(笑)。もちろん、お薦めである事には変わりない事だが。たこ焼8個280円。
(2004年以前のデータ)
昔から湯豆腐が有名で、店名からして居酒屋のように思えるのだが、実質は大衆割烹。階段を上がって入店すると、白木のカウンターとテーブルはいつもお客さんでぎっしり。18時半までは予約が可能で、フリだとだいたい20時過ぎまで入れない事が多い人気店。値段はどこにも書いていないが、だいたいアテは1品1000円前後と思われる。
まず頼むべきは「炊合せ」で、甘めのダシで炊かれた小芋、かぼちゃ、さつまいも、たけのこ、絹さや、生麩など精進素材の上には、絶妙な火入れのピンク色の鴨ロースが3枚(内容は季節によって異なる)。鉢巻と呼ばれる名物の2合徳利がすぐ空いてしまう。
マグロ、イカ、鯛の刺身盛りは、顔ぶれは平凡だがそれぞれの素材がねっとりと妖艶、旨味十分。鯛のあら炊きはキリッと辛口で日本酒との相性は抜群。ワケギの酢味噌は半生プリプリの明石ダコが入って、辛子の効いた酢味噌が絶妙。
角切りの柔らかいウナギがたっぷり入った「う巻き」はトロトロで至福の味わい。カラッと固めに揚がった天ぷら盛り合わせ、サクサクのエビフライなど、揚げ物はいつも油がキレイで胃もたれとは無縁。焼鳥や鶏キモの焼き加減もバッチリ。
名物の松前寿司は1切れからオーダーが可能、肉厚でレアに浅く締めた「きずし」は単品でもいただく事が出来る。寿司は握り、巻きずしもあって、今どきの寿司屋とは異なり1つ1つのボリュームが凄い。小芋、えんどう豆など煮物は甘めの出汁でこっくりと仕上げられている。稚鮎の天ぷら、鱈の白子、鱧、松茸等、季節のメニューも豊富。
そして締めはもちろん看板メニューの湯豆腐。キリッと辛口香り高い出汁がなみなみと注がれ、添えられるのはとろろ昆布じゃなくておぼろ昆布、出汁に溶け込まないので味がくどくならず、こういうところに割烹としての矜持が感じられる。食後には熱いお茶の嬉しいサービスもある。
(23/06/15 更新)
日本酒とコラボした飲食店を展開している「山中酒の店」が天満にオープンした天ぷら主体の居酒屋。場所は天満市場の一角にあり、半オープンエアーのしつらえも相まってかつての八尾蒲鉾店を髣髴とさせる。が、内装は白木をメインにしたおしゃれなもので女性でもOKな雰囲気。立ち呑みと店名にはあるがスツールが置かれているのでゆっくりと座り飲みが出来る。
一応店名では天ぷらをメインに押し出しているが、以前は単品でも頼めたのだが今はセット売りが基本になってしまい、どちらかと言うと創作のアテが主力になりつつある。それでも、自然薯や茄子といった季節の野菜や、わずかなつなぎで野菜の甘みを引き出したかき揚げなど、天ぷらは相変わらず丁寧な仕事でおいしい。テーブルにはスダチ塩やカレー塩など3種の塩と、きちんとダシが香る天つゆもあってクォリティは万全。日替わりで内容が大きく変わる創作系のアテも当然手は抜かれておらず、新鮮な刺身や紀州直送の干物、珍しいマグロのなますや鶏ひき肉を山芋でくるんで香り高く揚げ出しにしたものなど、ちょっとした割烹顔負けのクォリティだ。
もちろん日本酒のほうも、王祿や秋鹿、奥播磨などマニア垂涎の銘柄が数十種類揃っており、約半合で300円台からと比較的リーズナブルにいろいろ楽しめる。基本的に調理担当の人数が少ないので、混んでいるときや大人数で押しかけるときは料理が出てくるのが遅くなるのを覚悟で。
(09/02/04 更新)
天満の居酒屋激戦区にオープンして以来、瞬く間に天満有数の人気店にまでのし上がった串ホルモンの店。酒とホルモンのみのメニューにそっけない内装と、いかにもなオッサン仕様ながら女性客の姿も結構見かける。
数十種類の細かな部位に分けられた三田牛使用のホルモンの串焼きは、それぞれ塩・タレの味付けと焼き時間が異なる丁寧な仕事振りで、鮮度も旨みもかなりの上質。あっさり味噌味の煮込みもうまい。酒にホッピー、それも白と黒の両方があるのが嬉しいところ。焼酎にシソの葉と唐辛子を浮かべて金魚鉢に見立てた「大阪金魚」も楽しい。ただ、串の値段は1本120円から190円までだがほとんどの品が150円以上で、サイドメニューも少ないので腹一杯食べると高くつくのが玉にキズ。
レバーとユッケの中間のような味のチレ刺し、脂が載った丸腸にトップギアラ(上アカセン)、モチモチとコリコリが隣り合わせの食感が楽しい上ハチノス、ジョーシーなマッスルハートが個人的なお薦め。
(08/02/27 更新)
天満エリアで新興ながら既に手堅い人気を博している食堂兼居酒屋。本店は扇町のほうにある。店内にはスポーツ新聞も置いてあっていかにも大衆食堂な雰囲気だが、清潔で女性にもそれほど抵抗は無いはず。
ビール大ビンが560円、料理メニューは380〜580円中心と絶対的な価格は安くないが、イカ刺しの上に大根おろしとマヨネーズがかかった名物の「生イカおろし」や、マヨネーズとカリカリになったちりめんじゃこの食感が楽しい「じゃこトースト」、海老を串に刺して卵でくるんだ豚平ならぬ海老平、ニューミュンヘンを思わせる骨付き鳥のから揚げなど、アイデアで一工夫された料理がずらりと並び、海鮮類も非常に新鮮でどれを頼んでも外れがなく、全体的な味の平均レベルが高い店。
他にも丼ものや麺類、ランチタイムには3品でワンコインと格安なプレートや目玉焼きまで付く巨大なトンカツ定食などが揃っており、まさしく店名のとおり、ちょっとハシゴの合間にアテで一杯ではなくて、ここ1軒でしっかり食事と酒、というパターンで行く店だろう。
(09/08/26 更新)
京橋にある超有名屋台「とよ」から独立したお店。マスターの名前が泰三さんだから泰三屋という分かりやすいネーミングだ。中は手前にカウンター、奥にテーブル席があり、カウンターでは椅子でも立ち飲みでもOKな感じになっている。
「とよ」と言えばインドマグロのトロ、ウニとイクラの漁師盛、マグロほほ肉のあぶりが代名詞だが、この店では「おひとりさまセット」としてその3つが1000円でいただける(2人用もあり)お得なセットがあって、少人数でも楽しめる配慮が嬉しい。他には日替わりで、ミルキーでとろける厚岸産のカキ(380円)や自家製なめろう、のどぐろの干物、ぐちの塩焼きといった海鮮メニューがいくつか並んでおり、品数は少なめだけど選りすぐった質の高いものが揃っている。海鮮以外の品もハイレベルで、ねぎま、ぼんじり、つくね、ずりといった焼き鳥(1本150円)は丁寧な仕事がされていて旨いし、豚平焼きの肉は分厚く、鶏のから揚げもジューシーな仕上がりだ。
全体的に料理のボリュームはそれほど多くは無いが、その分リーズナブルな値付けがされているし、少人数での飲みに使いやすい店である。酒は生中が350円、ビール大瓶が480円、日本酒が300円と、座り飲みにしてはまあまあというところだが、八海山やダバダ火振といった銘柄ものが500円以下で飲める点がポイント高し。
(10/10/13 更新)
天満市場が入っている「ぷらら天満」の南西隣にある、深夜から朝まで営業している食事処。夕方から夜までは二毛作店のイタリアン「裏ヒロヤ」として営業している事でも有名。
天満市場で仕入れた海鮮メニューは新鮮かつ豪快で、朝までに売れきれる事も多い。分厚く切られてエッジが立ったブリの刺し身は脂のノリが見事で、ポン酢をかけられたカレイのから揚げも半身まるごとのボリューム。かじるとジュースがほとばしるカキフライは大粒の牡蠣が6個も使われ、海のフォアグラ・あん肝ポン酢は大ぶりの切り身がゴロゴロ。鱈の白子はポン酢、醤油焼きなどが揃い、どれも5〜600円と鮮度とボリュームを考えれば格安。
市場関係者の食堂らしくその他のメニューももちろん充実、濃い味でビールが進む豚or牛キムチはどっさりてんこ盛りで食べごたえ満点、天ぷら盛り合わせは海老天とげそ天、ナス天、かぼちゃ天が2個ずつ、しいたけ、ししとう、万願寺唐辛子とこちらも盛りだくさん。肉鍋も柔らかい牛肉に豆腐、きのこ類、ネギ、卵などなど直径20cmはある鉄鍋に食材と甘辛出汁がぎっしり入っている。うどんなどの麺類やどんぶりもの、お茶漬けもあって、朝食がわりに訪れる人も多い。
(17/02/10 更新)
天神橋筋六丁目交差点の北西に位置する、年老いたお母さんと息子さんが営む昔ながらの角打ち。店内は簡素なテーブルやカウンターがあって、座り飲みになっている。
調理担当の息子さんが作る料理は玄人はだしの本格派。まず驚くのが牛肉ステーキで、専門店レベルの厚さ1cm以上はある柔らかい赤身肉がレアで登場して来る。ビフカツも同じくレアな揚がり具合で、ウスターとデミグラスを合わせたようなソース、練り辛子が良く合い、本職の洋食店顔負けのクォリティである。天満市場で仕入れるプリッとレアなタコ刺し、カツオのたたきはネギと生姜をその場で追加してくれて味が新鮮。巨大で白子のようにクリーミーな仙鳳趾産などの酢牡蠣やカキフライがあれば、それも是非頼みたい。
それ以外の定番も、豚天やショウガ天などの天ぷら類は1つ1つが大きくて食べごたえがあり、焼きそばは具沢山で人数分の目玉焼きがバサッと載せられ、ソーセージエッグは薄焼きのオムレツにカットしたソーセージがごろごろ埋まってて楽しい一品。あっさり上品な餃子ももちろん手造り、たっぷり盛られる自家製の古漬けきゅうりは日本酒にピッタリ。しらすおろし、ポテトサラダといった定番は冷蔵ケースの中を確認。
冬場のみ提供されるのがミニ鍋で、ミニと言うには大きい鍋の中に豚肉、薄揚げ、白菜、春菊、椎茸、豆腐、こんにゃくと具がギッシリ。そして出汁が本格的な鶏ガラスープで二度驚かされる逸品だ。
料理の値段は書かれていないが、おそらくステーキやビフカツは1500円程度、牡蠣メニューは1000円前後、それ以外のアテは200〜400円といったところか。昼間は息子さんが不在の時が多く、その時は乾き物しか頼めないので注意。
(17/11/16 更新)
住所:大阪府大阪市北区天神橋4-11-20 【MAP】
電話:06-6356-1900
営業時間:平日16:00-22:00 土日15:00-20:00
定休日:祝日
アクセス:JR環状線天満駅を北に出て、天神橋筋商店街の東側に平行に走っている細い道を北に上がってすぐ左側。
立ち飲みではあるが、ちょっとアメリカン調のインテリアは女性客同士の来店でも違和感が無い雰囲気で、実際に女性のグループ客も見かけられる。
料理は内装とうって変わって天満の市場から仕入れた新鮮な魚介類が中心。天然物がメインの刺身類(400円程度)はもちろん、その刺身に使う魚を使った握りずし(300円)、通し揚げの天ぷら類がお薦め。酒もギネスの生や樽酒を置いているなどこだわりが感じられる。
再訪:相変わらず魚のレベルは高くて酒の種類も充実の一途だが、刺身のワサビがなんとチューブに・・・(涙) 泣く泣くランク下げ。
(2004年以前のデータ)
商店街から少し外れたところにある隠れ家のような店だが、昼時には2階の席まで満杯になる人気店。
それもそのはず、ベーシックなきつねうどんが350円に始まり、あげとエビ天、昆布が入った一番人気の三色うどんが500円、海老2匹と野菜が4つ付いた天ざるが630円、鉄鍋にたっぷり入った味噌煮込みや鍋焼きうどんが600円というメインメニューのリーズナブルさに加えて、決してミニじゃないかやくごはん(ただし売り切れご免)や玉子丼がそれぞれ100円と200円増しで食べられるサービスまであって、あまり関西のうどん屋らしくないガッツリ派への配慮が嬉しいところ。もちろんダシは昆布が利いた水準以上の味で、うどんの食感ももっちりとしており、安かろうまずかろうとは無縁の店である。
(06/12/01 更新)
天神橋筋商店街の六丁目に、2016年の春に出来た立ち食いのうどん店。中は逆コの字のカウンターになっていて、両側の引き戸から入るのがちょっとユニーク。
「いぶき」と店名に入っているのが示すように、特産地である香川県伊吹島のイリコを売りにした讃岐風うどんで、卓上には出汁を取った後のイリコを唐揚げにしたものがサービスとして置いてあり、塩気が効いてなかなかクセになる。もちろん出汁はすっきりしたエグみの無いイリコ出汁で、ぶっかけダシも讃岐風に甘辛い。麺は太めのやや平打気味で腰と伸びはしっかりしており、温玉が乗る釜玉は茹でたてでモチモチ、冷たい麺はきちんと氷水で締められ、立ち食いとは思えない本格派。
トッピングも豊富にあって、1パック分は使われているであろう巨大でジューシーな舞茸天、サクサクできっちり下味が付いた鶏天もボリュームたっぷり、ただチクワ天は香川式の大きなものじゃなくて普通という印象。肉は香川式の甘辛じゃなくてあっさり薄口醤油で牛肉と玉ねぎを柔らかく炊いたもので、出汁の味を壊さないのが嬉しい。単品で250円のかやくご飯は、具材が大ぶりに切られた無骨でしみじみとした美味しさ。同額のいなり寿司は具はゴマのみだが揚げが大きくて食べごたえがある。
(16/10/14 更新)
天満駅から天神橋筋商店街を南に数百mほど行ったところにある中華料理店。全体的にほんのりと甘味が感じられる上海風の味付けなのが特徴的。
一番人気は、ラーメン・味噌ラーメンと焼飯・天津飯がセットになったり、麻婆豆腐やチンジャオロースなどが出てくる日替わりランチ(680円)だが、具沢山のチャンポンや焼飯、焼きそばといった麺飯類も500円そこそこで、何でも安くてうまい。もっちりした皮がおいしい餃子が麺類にプラスされると100円引きになるサービスもあり。
(07/03/09 更新)
住所:大阪府大阪市北区天神橋4-2-5 【MAP】
電話:06-6353-0955
営業時間:11:00-14:30 17:00-21:00
定休日:一応土、日、月曜
アクセス:JR天満駅南西側正面の道を入ると見えるラブホテルの向かい
外見は古い小さな木造家屋、店内は油や煤で真っ黒という凄いシチュエーションなのだが、それが不思議とB級的な居心地の良さを感じさせる。
昼時に提供されるランチ750円は、豚天+野菜炒めなど料理2品とスープ、漬物が付いたかなりボリュームのある構成で、いかにも大衆中華といった濃厚はっきり系のうまさが嬉しい。580円の味噌ラーメンもシンプルながらツボを押さえた味で、炒飯(550円)や大ぶりの餃子(6個300円)も実にうまい。普通、こういった昼の回転どきは料理を作り置きしていたりする店が多いのだが、ここは毎回アツアツを出すように心がけているのが偉い。座席数が少ないので自然と待つ時間が長くなるが、それでも常連客が引っ切り無しにやって来る、B級中華の名店。
(08/04/03 更新)
天満駅の北側、池田町と商店街を結ぶ細い路地の中で、お母さん一人で切り盛りされている小さなたこ焼き屋さん。たこ焼きは10個250円から5個増えるとそれぞれ100円アップというシステム。コーラなどのソフトドリンクは250円で、メニューには無いけど缶ビールは350円というお値段。
たこ焼きは、溢れた生地がくっついていたり、あちこちに焦げがあったりで見た目はお世辞にも整っているとは言えないが、これは卵たっぷりの生地を少量の油で焼いているおかげで、食べてみると卵と天かすの濃厚な味わいと、さっぱりふんわりした後口が何とも言えない個性的な美味しさを醸し出している。
当然持ち帰り主体ではあるが、狭いながらも店内で食べられるようになっていて、カウンターにはソース、マヨネーズ、一味、粉がつお、花がつお、青のり、醤油、ポン酢、塩コショウと考えうる限りの調味料が置いてあって、それぞれ自由に使うことが出来る。ここは是非その場で食べてもらって、小さな昭和異次元空間も味わってもらいたい。
(12/03/15 更新)
JR天満駅から天神橋筋商店街を北に上がってすぐ、ちょうど天満酒蔵のすぐそばにあるカウンターのみの奥に細長い串カツ屋。半オープンエアー状態の店内は、人通りの多い商店街からまる見えでちょっと気恥ずかしさがある。
生ビールは最初の一杯が100円、そして瓶ビールも350円と酒は激安天満価格。牛からフグまで非常に幅広いバリエーションを誇る串カツは、店の雰囲気からすると意外に軽い仕上がり。ただ、串の値段は100円の野菜ものからカニ爪350円ぐらいと激安というわけではなく、腰を据えて飲み食いするというよりは、天満での飲み歩きの出だしとして軽くつまんで酒をひっかける使い方のほうが良さそうだ。おでんやどて焼きもあるが味は標準的。
(06/01/18 更新)
天満市場のはずれにある小さな交差点の角で外に張り出している立ち飲み。
メニュー(というかあるもの)はおでんとどて焼きしか無いが、ここのとろけるような柔らかさのどて焼き(1本100円)は一度味わう価値はある。冬にコートの襟を立てて、ふうふう言いながら食べたい。立ち飲みの割にビールが1本500円と高めなのが残念なところ。
(2004年以前のデータ)
天五中崎商店街、ちょうど稲田酒店の斜向かいに位置する酒屋の立ち飲み。店には小さなカウンターとテーブルがあり、7〜8人も入れば満杯という感じ。
酒はビール大瓶が390円、櫻正宗など3〜4種類の選りすぐりが置いてある日本酒地酒が350円〜450円、焼酎が300円からと角打ちにしては種類が少なくて値段が少し高め。アテも、日替わりでカウンターに並ぶチヂミや枝豆、天ぷらといった一品もののおかずの他は、おでんや湯豆腐などがあるだけと、品揃えも店同様にコンパクト。
しかし、このおでんのダシが非常に秀逸で、そのダシで煮られる湯豆腐は、仕上げにおぼろ昆布・鰹節・ネギ・ユズの皮が添えられる豪華版で、これでたったの150円とはCPで言えば大阪一番の湯豆腐じゃないかと思う。ある日いただいたシシャモの天ぷらも、魚2匹に大葉の天ぷらまでついて180円とアテは非常に格安だ。
(11/05/17 更新)
JR天満駅にほど近い、天神橋筋商店街の四丁目にある酒屋の角打ち。立ち飲みは夕方からの営業になっているようだ。
メニューはホワイトボードに書かれた日替わりが10品強と、だし巻きなど定番の品がいくつか、値段も300〜400円程度という感じで、それほど大きな特徴があるわけでは無いが、火の通しが絶妙な新じゃがの煮っころがしや、ホクホクとしたタラのホイル焼き、ハムたっぷりの玉子サラダ、ブリブリのエビが嬉しいブロッコリーサラダ、フワッと大きなだし巻き、手作りのぬか漬けや浅漬など、女将さんの料理上手がよく伝わる佳品ばかりである。
酒は、店にある冷蔵庫の中から自由に選ぶことが出来、缶のギネスなんかがあったりする。ビール大瓶は400円、焼酎や日本酒は300円からある。また、パイナップルなどを使った自家製果実酒(280円)も充実しており、女性にも嬉しいラインナップである。
(12/10/26 更新)
丸亀製麺などを運営しているトリドールグループが展開している天ぷら専門店。既に神戸には進出しているが大阪ではこの店が初となる。基本的に、客の前にはお盆に乗った天つゆと塩、生姜と大根おろし、定食ならおかわり自由のご飯と味噌汁が置かれ、アルミの網皿に注文の内容に応じた天ぷらが通し揚げでどんどん置かれるシステム。柚子大根の漬物も自由にいただける。
基本の「まきの定食」(690円)は、海老天と鶏肉、イカ、ナス、野菜のかき揚げという充実した内容。790円の海老天定食は海老が3本にナスとかき揚げ、890円の穴子一本天定食は穴子1匹にイカ、ナス、れんこん、かき揚げ、690円の野菜天定食は、かき揚げにナス、れんこん、舞茸、オクラ、さつまいもという構成でボリュームは言うことなし。
クォリティも値段を考えれば上々で、衣はやや全体的にガッシリと固めな感じではあるが、海老はプリッとして甘さがあり、イカは20cmぐらいの巨大な大きさ、鶏は胸肉だけどこれまたデカく、かき揚げもシャキシャキに揚げられていて歯ざわりが心地よい。何より揚げたては七難を隠す。定食でも物足りない人は単品でそれぞれの天ぷらが追加可能。
(14/06/26 更新)
格安焼肉チェーンの岩崎塾が天満駅前に作った、一人もしくは少人数グループ向けの焼肉店。当初はドラム缶の上で、オガ炭を入れたカンテキを置いて肉を焼くシステムの立ち食いだったようだが、今はパイプ椅子と普通のテーブルが置かれるようになった。
岩崎塾と言えばホルモンや肉が600g程度入った盛り合わせが有名だが、こちらは少人数向けとあって一品のポーションが少なめで、14種類あるホルモンが300円からと、気軽にいろんな部位が楽しめる。さらに、ホルモンが5種類以上入った盛り合わせが900円、特上ロースも入ったハーフサイズの肉が9種類セットになった「味見セット(2000円)」まで用意されていて、たくさんのホルモンを楽しみたい人にはうってつけのメニューが揃っている。
ロース・カルビ・ハラミの上物だけを揃えている赤身は、さすがに700円という値段だけあってどれもきめが細かく非常にジューシー。そしてホルモンは、さすがに近所のライバル店である「ツギエ」に比べると値段が少し安目だけに肉質がやや落ちるように思うが、それでも臭みは無くて十分楽しめる。酒も瓶ビールが450円、生ビールが350円と焼肉店にしては安めなのが嬉しいところだ。
(09/10/05 更新)
JR天満駅からほど近い、天神橋筋商店街から少し東に入ったところにあるこじんまりとしたカレースタンド。
店の売りは、香ばしくにんにくで焼かれたチキンやビーフといった具が載ったカレー(750円〜)なのだろうが、B級的な一押しはノーマルの「おいしいカレー」。600円という値段でサラダ食べ放題、大盛り無料という特典はまさにおいしいポイント。唐辛子やガラムマサラ、福神漬け、らっきょう、そして複数のドレッシングが食卓に完備されているのも嬉しい点。ルーは得正系の甘辛スパイシータイプ。
(06/07/25 更新)
天満駅が目の前の天神橋商店街にあるうどん屋。かけうどんが210円からという立ち食い値段ながら、1階は椅子のあるカウンター、2階はテーブル席という一般店なのが嬉しい。
メニューは幅広く、きつねや天ぷらといったベーシックなものから、にしんそばやカレーうどん、650円の鍋焼きうどんなんかも揃っている。ほんのりと甘味を感じる出汁は特別な個性こそ無いが、ミニ(かけ)うどんであってもちゃんと天カスととろろ昆布が添えられ、ダシがたっぷり注がれるサービス精神は、何もかもがケチくさくなるこのご時勢においては実に貴重な姿勢だ。380円のカレーうどんもチープな味だがなかなかいける。
また、ここはご飯物も充実していて、1個100円のおにぎりといなり寿司はビッグなサイズで、110円プラスでミニうどん・そばが付けられる、360円の玉子丼やきつね丼、470円のカツ丼・天丼といった丼ものも結構な盛りと、ガッツリ昼飯派にも満足なボリュームだ。
(08/07/30 更新)
関西では珍しい、豚骨ベースに魚介系ダシをがつんと効かせたタイプのラーメンを出す店。
ベーシックな煮干らーめん(650円)は、まったりと乳化させた分厚い旨みを感じるスープに、札幌系の中太縮れ麺、歯ごたえのあるチャーシュー、メンマ、海苔が載った構成で、魚介のクセはほんのり後味に残る程度で非常に食べやすい。値段は少し高めだが、具も吟味されていて値段なりの価値は十分にある。3玉まで選べるつけ麺(700円〜)はラーメンと比べて少し酸味が利いていて、こちらの方が「いかにも魚介系」というインパクトがある。黒門市場には支店の「二代目玉五郎」があるが、こちらは若干メニューの数が少ないそうだ。
追記:大阪駅前第3ビルに3店目が出来た。こちらは水餃子がメニューにあるらしい。
(07/06/18 更新)
ぷらら天満のちょうど西隣の道に、2009年8月にオープンしたラーメン店。店は奥に細長い作りだが、奥にはテーブル席と製麺室がある。メニューは基本的に鶏元素ラーメンと魚元素ラーメン(690円)、魚元素つけ麺(700円)の3種類。そこにバリエーションとして魚元素の塩、釜玉つけ麺などがある。
鶏元素はかなり濃度の高い鶏白湯スープで、高麗人参が入っているらしくてかすかに薬膳の土臭さが感じられるが、つるつるした食感のストレート麺ともども、丁寧な作りが感じられる優しい味わい。具の味玉とバラ肉チャーシューもサイズは小ぶりだが良いアクセントになっている。20円プラスで辛子味噌を付ける事が出来るが、個人的には無いほうがいいかな。魚元素のほうは、小さい煮干や干し海老、三つ葉を乗せたビジュアルがユニークだが、味はオーソドックスなあっさり魚介系でしみじみとおいしい。つけ麺は魚元素ベースのさっぱりつけダレだが、全粒粉を使った麺のシコシコ感と、添えられたアオサ海苔とホースラディッシュが個性を演出していて楽しい。
ランチタイムには、ラーメンには40円プラスでご飯と佃煮、140円で半チャーハンが付くサービスがあり、チャーハンはパラパラした食感と醤油の香ばしさが効いており、ラーメン屋のものとしてはなかなか上質でお薦め。
(10/03/24 更新)
天神橋筋商店街四丁目にある、老舗のお好み焼き店。店内は1テーブルずつ間仕切りで狭く区切られた、昔ながらのしつらえになっている。お好み焼きは豚玉の750円から冬の牡蠣入りスペシャル焼きの2150円まであり、焼きそば&焼きうどんは750円、ネギ入り、そば入りはそれぞれ150円アップになる。そして最近にしては珍しく鉄板焼きのおつまみが無く、夜のみ海鮮野菜炒めの1品だけが用意されているのが興味深い。
店構えと同様に、お好み焼きも自分で焼くオールドスタイルで、山芋とダシ、玉子がたっぷり入ったフンワリタイプ。特筆すべきは豚肉の多さで、生地とキャベツの中にとぐろを巻くように豚バラ肉が入っていて豪快そのもの。イカも、ゲソの部分が入ってなくて白い身がたっぷりと、全体的に値段はやや高めだが、この質とボリュームを見れば十分納得のコストパフォーマンスだ。ただ、豚入りのお好み焼きは肉が邪魔をして生地が相当かき混ぜにくいので、慣れていない人は店の人に焼くのを頼むほうが無難だろう。コツとしては、あまり慌てずに何度も大きく小さくかき混ぜてから、2cm以下の薄めに延ばして焼き上げる事だ。
そして焼きそばも外れなく、麺も太くはないしパッと見の特徴に欠けるのだが、食べてみると各具材の火の通りが適切で、塩とソースのバランスが良くて旨みが十分に引き出されている事に驚かされる。卓上にあるソースは甘辛ウスターの3種類、マヨネーズ、鰹節、青海苔、七味、ダシ醤油、ニンニクオイル(以上無料)、生レモン(50円)まで用意されていて、味付けの自由度が高いのがカップルや家族には楽しい点だ。
平日の13時半までのランチタイムには各お好み焼きや焼きそばに、ご飯と漬物、赤だしがついたお得なセットがあるので上手く利用したい。ビール大瓶は500円、チューハイは400円。
(11/01/12 更新)
以前は天満市場の蒲鉾店の店舗営業していたが、このたび新しく専用の店舗を構えてオープン。すっかり上品で落ち着いた雰囲気の店内になった。
圧巻なのは芋焼酎(半合・度数により550円〜)のラインナップの多さで、百合や、限定品の松露、宝山芋麹全量といった銘柄物から原酒、ハナタレまで100種類以上の数があり、前日割されたものまで用意されているのは驚き以外の何物でもない。もちろんどの銘柄でもプレミア価格とは無縁である。ただ、銘柄選びは基本的に店主おまかせで、平均すれば酒類は高めなのでCPとしてはこの評価。
メインのアテである、なめらかで上品な揚げたての蒲鉾は200円からあって、以前に比べると穴子やハモなど海鮮を中に入れて揚げた品が多くなった。店主お手製のキーマカレーは、トマト味がしっかり利いた本格的な味でなかなかいける。外側の衣を練り物にしたオリジナルの辛子レンコンや、ハモ皮ときゅうりの酢の物など、ちょっとした一品もなかなか充実している。なお、店の予約は7時以降の時間帯は出来ないので注意。
(10/09/02 更新)
隣の「ばってんよかとお」や「煮干らーめん玉五郎」と同じ元気ファクトリーが手がけた立ち飲みのホルモン焼肉店。本当は「ツギヱ」と表記するらしい。
ちくわ炭の入った七輪で焼かれる、リ・ド・ヴォーやハチカブといった珍しい部位が揃えられたホルモンは、アゴの250円から厚切りタンやハラミの500円までで、鶴橋の「空」と似たように少な目のポーションでいろいろと食べられるスタイル。
今風のB級を狙った店舗コンセプト+経営コンサル系資本と来れば、どうも期待の度合いが下がってしまうのだが、山形・丹波牛を使った肉質は本物で、生レバーは甘くて臭みが無く、アカセンは脂たっぷりでブリブリ、厚切りのタンはサクサク、立方体にカットされたハラミも肉汁がたっぷりで満足感はかなりのもの。欲を言えば肉にもう少し旨みと熟成が欲しいところだが、臭みの無いごくあっさりした煮込みに象徴されるようにホルモンの鮮度は申し分が無く、タレにもちゃんと工夫がある。ただ、生ビールが小さなジョッキで300円だったりして飲み物のCPが弱いのがCP的には減点材料。
(07/12/10 更新)
天神橋筋六丁目商店街の真ん中あたりを少し東に入ったところにあるカレースタンド。場所は少し分かりにくいが、近くに来るとスパイスの香りが漂ってくるのが目印になっている(笑)。
ルーはぼってり目でチャツネのような甘さを感じる大阪風のタイプだが、コクとスパイスとのバランスが良いので後口はそれほど悪くない。ご飯のボリュームも多めなので600円のノーマルカレーでも満足感は結構ある。そしてさらに800円のカツカレーになると、カレーの上に大きくて分厚いカツがどーんと乗るので腹がいっぱいになる。ただ、店の名物である和牛厚切り肉カレーは柔らかいブロック肉がゴロゴロ入っているとは言え、950円という値段はちと割高。
また、上記のレギュラー3品の他にも期間限定カレーが1品提供されており、タイ風やインドネシア風、牡蠣入りやトリッパ入りなどバリエーションは非常に幅広い。なお、ピクルスやサラダ、大盛りについては有料のオプションになっている。
(09/05/27 更新)
言わずと知れた、激戦区天満を代表する寿司の老舗有名店。注文はあらかじめ紙に書いて店員に渡し、握られた寿司が角皿の上に載せて出されるシステム。
メニューは2貫100円〜400円の幅があり、100円のネタはイカやマグロ、玉子など5種類しかなく、200〜300円がボリュームゾーンなので低価格帯の回転寿司よりはかなり高くついてしまう。鮮度的には少し当たり外れが大きく、ネタのサイズは大きめだけどシャリは小さめでバランス的にはいまいちで、100円のマグロは価値が高いとは思うが、トータルでのコストパフォーマンスとしてはそこそこという感じ。
平日のランチセットはあるがあまり割引がされてなく、人でごった返して寿司が出て来るのが遅めな上に、客扱いは雑だし醤油の皿は水が切れてないなど、サービスはかなりぞんざいなので、少人数でカウンターに座って食べるならいいけど、家族連れだったら近所の「すし政」がほうがいいかも。
(10/08/18 更新)
道を挟んだ向かいにある精肉店が経営する洋食店。長柄西の町工場が並ぶアクセスの悪いエリアながら、店内には大きなフライヤーから伸びるように長いJ型のカウンターがあり、ランチライムにはそのほとんどが埋まる人気ぶり。
メニューはまさに肉屋の店頭で揚げているフライをそのまま使ったラインナップで、一応トンカツライスやハンバーグライスといったセットがメニューに載ってはいるのだが、客は皆「ワンコロバーグウインナー」といったように、単品フライを組み合わせた符牒で注文する。単品は、上牛カツ500円を始めとして牛カツが350円にトンカツやハンバーグが300円、エビフライが170円、ウインナーにチキンカツ1個、ミンチカツが150円、コロッケが80円といった値段になっており、これにキャベツとケチャップスパゲティ、そしてライスがついて300円プラスという計算になる。
肉屋の品らしくカツ類は火が通りやすいように薄手だけど肉の旨味は十分で、何と言ってもドミグラスソースが本職の洋食店顔負けのビターな苦味が効いたケチャップに頼りすぎていない本格派の味わいなのに驚かされる。ご飯の中・大盛りは別料金で、いろいろ組み合わせると結局高くついてしまうけれども、肉屋の揚げ物をその場で食べたいと言う、誰もが抱く夢を体現する事が出来る楽しさは何物にも代え難い。
(14/04/08 更新)
天満駅西側のガード下、天神橋筋に面した場所にある居酒屋。1Fは立ち飲みスペースになっている。以前は「とみや」という焼肉店が長く営業していたが、火事を出した後に同名の海鮮居酒屋に変更となり、さらに2016年11月で今の店に変わったようだ。
メインは薄手の衣でカリッと揚がった1本100円均一の串かつで、サイズは小さめながら牛豚エビ、レンコンなどの基本から、8等分が刺さったナス、胸肉でさっぱり味のかしわ、ホクホクのニンニクなど種類豊富、たこ焼き、焼売のようなものまであって意外にイケたりする。
それ以外のメニューは比較的簡単なものが多く、ジュージューと鉄板でまるごとニンニク、ホルモン、もやしがソース味で焼かれるホルモンガーリックが280円、メンブレン主体のどて焼きが1本100円、ピリ辛なニラダレ冷奴が150円、自家製のポテサラが180円、衣は分厚いけどカキフライが3個320円、マグロ・ハマチ・サーモンが角切りで入った海鮮ユッケが250円、ミディアムに焼かれたステーキが480円と、味は総じてソコソコだが何でも安い。酒もビール大瓶360円、ハイボールが150円、焼酎が250円より、日本酒が300円からと当然天満価格である。
(18/02/16 更新)
天神橋筋商店街で鍋物屋やうどん屋など、数店舗を展開しているだるま堂グループによるとんかつ店。大阪とんかつと名付けられているが、内容的にはごくごく普通のとんかつ店である。
ロースとんかつ定食が680円から800円台と定食類はやや高めのお値段だが、カツ丼と日替わり定食だけは安さで抜きん出ており、塩・ソース・卵とじと揃った490円のカツ丼は、定食に使うサイズのロースカツが直径20cm強の丼を埋め尽くすように載っており、小鉢と味噌汁、漬物がつく充実の内容。日替わり定食は、ヒレやアジフライ、野菜などの3品が載っていて480円と言う驚愕のお値段。さらに、毎月8がつく日は普段はオプションで90円するミンチカツが1枚追加されるサービスがあり、その日にサービスを頼むとフライが4つも載る超豪華版と相成ってしまうのだ。
味のほうは、あくまで肉質は並で衣も分厚くクォリティに期待は禁物だが、日にちとメニューを選べばかなり満腹度の高い飯が格安で食べられるのは魅力である。
(10/12/21 更新)
住所:大阪府大阪市北区本庄東2-1-23 ミヤビル1F 【MAP】
電話:06-6359-5251
営業時間:11:00-14:00 16:00-25:00 土日祝11:00-25:00
定休日:月曜
天神橋筋の7丁目大通り沿いに出来た、関西では珍しいつけ麺専門店。
角切りにしたチャーシューとメンマ、海苔、白ネギが浮かぶつけダレは豚骨醤油+魚介とオーソドックスなタイプで、甘酸っぱさが若干強調されているがそれぞれの要素に嫌味や雑味は感じられず、極太麺ももっちりしたした食感と風味があって全体的に良くまとまっている。が、麺がストレートでほとんどつけダレと絡まず、スープの温度がぬるくてタレの量もそれほど多くないので、食べ進むとどんどんとダルい印象になってしまうのが残念。50円アップでかなり辛目のラー油を浮かべた赤つけ麺に出来るが、個人的にはこちらのほうがキャラが立っていて好み。
400gの麺大盛りにしても680円と値段が変わらず良心的だし、スープ割のスープだけを飲んでみると、スープ自体のダシはしっかり取れているように思うので、これからのシェイプアップに期待。つーか、そのスープで甘酸っぱくない普通のラーメンが食べたいと思った(笑)。
(08/09/25 更新)
住所:大阪府大阪市北区天神橋4-11-18 【MAP】
電話:06-6351-4072
営業時間:11:30-21:30
定休日:火曜
アクセス:JR天満駅を降りて、天神橋筋商店街を北へ、100mほど行ったところにある100円ショップEchoPlazaの前の細い道を東へ入ってすぐ。
ここは比較的駅から近いが、場所の分かりにくさが穴場的。
デートやニューファミリー向けのチェーン店と、普段使いの下町店に2分化されてしまった大阪のお好み焼き界で、家族で出かけたときにちょっとええもん食うて帰るといった昭和の庶民の暮らしの香りを色濃く残す貴重な店。
自分で焼く焼き方やデザートのソフトクリームがちょっと懐かしい。味のほうも、ちょっと小ぶりで卵の香り高い品の良い味わいが雰囲気に合っている。女性同士やカップルにお薦め。
(2004年以前のデータ)
大阪では珍しい、広島風お好み焼きを専門にしている店。
メニューには650円のそば無し肉玉からあるが、やはりお薦めは店名が付けられている厳島焼(1050円)で、そばかうどんにイカ天が混ぜられ、キャベツ・もやし・厚切りの豚バラ肉と共に蒸し焼きにされ、最後にネギがかけられたボリューム満点の品。味はそばにソースが混ぜられていないのもあってあっさり目なので、味が足りない人は卓上のソースや一味をかけよう。ランチタイムにはそば入り肉玉と厳島焼が割引になるサービスがあってお得。
(07/05/14 更新)
店名を見ても分かるとおり、梅田の老舗ラーメン店である「揚子江」からのれんわけをした、天満駅からほど近い天神橋筋商店街に面したカウンターのみの非常に細長いお店。
ラーメン(550円)は当然揚子江と全く同じ、豚骨と鶏がらから取ったあっさりクリアな塩スープに、柔らかめの細麺、生の春菊ともやし、チャーシュー2枚とシンプルそのもの。今時のインパクト重視のラーメンとはかけ離れた優しすぎる味ではあるが、シャキシャキした野菜と意外と味が染みている歯ごたえのあるチャーシューが良いアクセントになっている。卓上にある揚げネギや、750円のラーメン定食についてくる八角が利いたトロトロのパーコーを載せて、味を変化させて楽しむのもお薦め。ただし、ニラキムチは少しでも入れると破壊的に味を変化させてしまうので、食べ進んだ後のほうに入れるのが吉。
もう一つ意外なお薦めなのがここのチャーハンで、イカ・海老・チャーシュー・玉ねぎといった具と、軽く焦げ目が付くまでしっかり炒められたご飯が自然な甘味を生み出していて旨い。ワンタンスープとセットになった定食もあるのでこっちメインで行くのもいいかも。
(09/07/01 更新)