スパイスカレーとは”お茶漬け”である「CURRY&NICE カトゥール」@高麗橋

大阪市中央区
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あんまり個人的には進んでスパイスカレーのお店には行かないのですが、取引先のお客さんにやたらとカレー好きな方がおられるので、時々お付き合いする事があります。

松屋町筋と高麗橋が交差する地点、つるまる饂飩があるビルの2Fには、長らく「印度家」という激安カレー店があって何度もお世話になったのですが、ずっと見た目が変わらないサイボーグ店主がワンオペで頑張っていたのに、何の前触れもなく突然の閉店。

そこにすぐ入って来たのがこちらのお店。空堀商店街にある人気店「旧ヤム邸」でシェフをされていた方が独立されたみたいですね。

1Fにある電飾看板は、印度家のものに木をかぶせて流用してますな(笑)。店内もカウンターはそのままで、以前は待合席だった窓際にも席を追加した形になっています。

土曜日だけど店外に3人ほど待ち客がいる人気で、10分ほど待ってから入店。メニューは、4種類ほどあるメインのカレーからシングル、ペア、コンボと最高3種類まで組み合わせる事が出来るシステムになっています。

今回は、出汁バターチキンと猪キーマのペア(950円)にしてみました。

右側の出汁バターチキンは、かなりシャバシャバのグレイビーで、あまりバターチキンという感じはしません。塩気も薄く、ややボケた味わい。

猪キーマは、塩気は大人しめだけど肉肉しさと粗挽きスパイスが効いてパンチのある味。片方ずつ食べるとイマイチですが、両方一緒に食べるとバランスが良くなります。そして付け合せのピクルス、ビーツのパチャディ(?)が酸味のアクセント。

ここでハタと気づいたんですが、こういう今どきのスパイスカレーってちょうど”お茶漬け”のような料理の組み立てなんだなと。

シャバシャバのバターチキンがベースのお茶漬けの素で、猪キーマが焼き鮭のようなおかず、ピクルスがお漬物と考えると実にしっくり来ます。

あの悪名高き”何でもカスリメティ”も、刻み海苔のようなもんだと考えると違和感がありません(笑)。

スパイスカレーをインド料理だと考えるから腑に落ちないだけであって、全部混ぜるのが前提の「スパイスお茶漬け」なんだと思えば十分有りじゃないでしょうか。

いっそ、永谷園とかがスパイスを使ったお茶漬けの素を開発したらいいのにと思いましたよ。どうもご馳走様!

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